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今回は、 第5回の「営業」の回 に続き、再び「幕間」として、技術とは少し異なる、しかしQAエンジニアにとっては避けて通れないテーマについてお話しします。 そのテーマとは、「品質」です。 QAエンジニアと名乗る以上、「品質」という言葉は常に私たちの隣にあります。 私はこの言葉をなんとなく分かった気で使っていました。 そして、(今となっては幸いなことに)あるタイミングで、この言葉を明確に言語化する必要に迫られました。 その過程で出会ったのが、TQMという品質マネジメントに関わる包括的な方法論です。 私自身、TQMの専門家と呼べるほど成熟しているわけではありません。しかし、この考え方に触れたことが、私が「品質」をどう捉え、それをどう自分のキャリアの土台とするかに、決定的な影響を与えました。 今回は、このTQMという概念を通じて、私がどのように「品質」という言葉に向き合ってきたかをお話しします。 記事一覧:技術を土台にして自分なりのQAエンジニアを組み立てる -あるQAの場合 【第1回】専門性をつなげて、あなたらしいQAエンジニアの像をつくる 【第2回】テストを設計する専門性 【第3回】テストマネジメントはテストマネージャーだけの技術ではない 【第4回】テストプロセス改善:思考の補助線としての専門技術 【第5回】幕間:異業種経験を土台にする 【第6回】テスト自動化:「設計原則」を知り、当たり前の技術にする 【第7回】スクラムマスターの専門性を持ったQAエンジニアとして 【第8回】幕間:「品質」という言葉に向き合う “品質”という言葉を使うことの畏れ多さ 「品質」という言葉は開発現場でよく使われます。 一方で、「品質はなんもわからん」と口にするベテランのエンジニアや品質保証の専門家も多く見受けられます。 QAエンジニアとして「品質」という言葉を意識し始めた頃、私自身はこう思っていました。 「“品質”という言葉を軽々しく使ってしまうことは失礼に当たるし、本質を理解していないことになる」 今振り返ると、自分の虚栄心からそう思い込んでいたのかもしれません。 今でも「品質」という言葉を使う時には、多くの人が思い悩みながらも言語化を避けてきた恐ろしさ、そして先人達への畏れ多さを感じずにはいられません。 それでも、あえてその「魂」の部分に向き合い、自分なりに腹落ちさせるプロセスを経たことは、私のQAエンジニアとしてのスタンスを大きく変えるきっかけとなりました。 QAエンジニアという職能の捉え直し 現在の日本のソフトウェア開発現場において、『QAエンジニア』といえば、『テストをする人』や『テストの専門性を持っている人』を指しているのが実情です。私自身もその一人です。 しかし、TQMにおける「品質保証」という視点から捉え直すと、QAエンジニアの職能はもっと大きな範囲に広がるのではないか、と考えられるようになりました。 「顧客との間で明示的に約束しようがしまいが,徹底的に満足させてやろうとすること」 『 マネジメントシステムに魂を入れる 』p.54 TQMでの「品質保証」について学んだのはこの書籍ではないですが、私がこういった捉え方と出会ったとき、私はこの上なく自由さを感じました。私のQAとしての活動に、文字通り魂が宿ったと感じました。 そして、この目的を達成するためには、いわゆる「テスト」という活動だけでは不十分だと私は考えています。 私がSqriptsなどのプロフィールで、単なる「QAエンジニア」ではなく、あえて 「 テストに専門性を持つQAエンジニア 」 と書いているのには、実はそうした背景があります。 私はあくまで、「テストの専門性」を土台(強み)として持っているQAエンジニアに過ぎないと考えています。そう考えれば、世の中にはもっと多様な土台を持つQAエンジニアがいて良いはずだと思うのです。 プロダクトマネジメントに専門性を持つQAエンジニア SREに専門性を持つQAエンジニア カスタマーサクセスやマーケティングに専門性を持つQAエンジニア どのようなバックグラウンドであれ、「品質」という目的のためにその専門性を発揮するのであれば、それは胸を張って「QAエンジニア」と名乗ってよいのではないか。 TQMの思想に触れる中で、私はそう確信するようになりました。 品質保証を広義に捉えることの危うさ 「品質保証」をこういった広義に捉えることはある種の危うさをはらんでいます。 それは「品質保証の責務を押し付けられた」あるいは「QAが品質保証を放棄した」と捉えられることです。 現実との差分として、そういった捉え方をするのは自然なことだと思います。 だからこそ私は今まで語ってきたさまざまな専門性と接続して、建設的に、そして納得感を持ってチームに実装していく必要があると感じています。 専門性の組み合わせ 「品質」という概念を深掘りしたことによって、他の専門性との結びつきもより強固になりました。 スクラムマスター(アジャイル)との組み合わせ 「品質」という言葉の本質を捉えようとすると、「アジャイル」という概念がより鮮明に理解できるようになりました。 例えば「アジャイルソフトウェア開発宣言」で語られている価値観は、驚くほどTQMの思想と合致しています。 品質を単なる「仕様通りであるか(品質特性)」だけで理解するのではなく、「顧客にとっての価値」や「提供側としての在り方」という本質的なところから考えることなどです。 スクラムやアジャイルの実践は、単なるフレームワークの導入ではなく、「本質的な価値提供のために、我々はどう行動すべきか」という問いをより強固なものとします。品質への深い理解は、アジャイルなチームビルディングを行う上での強力な土台になると考えるのです。 テストマネジメントと品質マネジメント かつての私は、「テストマネジメント」と「品質マネジメント」をほぼ同一のものとして捉えていました。しかし今は、これらを明確に区別して考えています。 品質マネジメントという全体の中に、テストマネジメントが位置づけられる。 この視点を持つと、テストの役割がより柔軟に見えてきます。 品質を作り込むために、テストはどうあるべきか。 そう考えると、典型的には「シフトレフト」の必要性にまず気付けると思います。 あるいは、「シフトライト」や「運用でカバーする」という判断、さらには「オブザーバビリティ」を高めることや、マーケティングの視点からのフィードバックが必要になるかもしれません。 「テスト」という枠組みを超えて、様々なステークホルダーと「品質」を共通言語に会話ができるようになる。これが、品質マネジメントの視点を持つ最大のメリットだと感じています。 実務において、「品質」を脇に置くことも考える 正直なところ、実務の現場において、「品質とは何か?」といった哲学的な議論を頻繁に持ち出すべきではないと私は考えています。 定義論争は時に不毛なものになりえます。 特にQAエンジニアの実務において、個人の胸の内に留めておくということもチームを健全に前に進めるためには必要になるでしょう。 私自身、哲学的な議論が大好きです。 一方で 「私たちはどういった世界を実現したいのか」、 「そのために、お客様やステークホルダーにどういう状態になってほしいのか」、 そういったことを建設的に議論するほうが、プロジェクト、あるいは世界は前に進むことも多いでしょう。 大切なことは「顧客満足のために在りたいスタンスを取り続けられること」だと思っています。 そしてその議論の中で使われる言葉は、必ずしも「品質」という言葉でなくても構わないと思っています。 「品質」という言葉を使ってしまうと、今まで「品質」という言葉をつかってこなかったチームにとってマウントを取られた気分になりえます。 実際に私は「QAエンジニアとして品質について理解している」そういった気持ちでいたことがあります。 そんな時に、別の言葉で表現したり、脇に置いて前向きに対話していくことで、私は「いきいきとした」チームになっていく姿をたくさん見てきました。 そして、それこそが品質を扱う私の働き方の醍醐味だと思うようになったのです。 それでも品質を言語化すること 最後まで読んでいただきありがとうございます。 本稿を読まれた皆様は、「QAエンジニア」を名乗っている、あるいは目指しているのではないでしょうか。 皆さんのアイデンティティの核である「品質」、あるいは「品質保証」について、一度じっくりと考え、自分なりの言葉で向き合ってみてはいかがでしょうか。 ここであえて、私なりに品質について一言で表しましょう。「誰かがハッピーになること」です。 「品質」。 畏れ多い言葉です。 しかし、そこから逃げずに自分なりの答えを持てた時、それは「自分はなぜここにいるのか」「自分の専門性はどこで活かせるのか」という、QAエンジニアとしての揺るぎない土台になると、私は信じています。 参考文献 書籍『マネジメントシステムに魂を入れる』 /飯塚悦功(著)、公益財団法人日本適合性認定協会(編集)日科技連出版社、2023年 やまずん、QAとしての自分の考えを表明するためのポジションペーパー https://55ymzn.com/me/positioning_paper_of_qa/ 【連載】技術を土台にして自分なりのQAエンジニアを組み立てる -あるQAの場合 【第1回】専門性をつなげて、あなたらしいQAエンジニアの像をつくる 【第2回】テストを設計する専門性 【第3回】テストマネジメントはテストマネージャーだけの技術ではない 【第4回】テストプロセス改善:思考の補助線としての専門技術 【第5回】幕間:異業種経験を土台にする 【第6回】テスト自動化:「設計原則」を知り、当たり前の技術にする 【第7回】スクラムマスターの専門性を持ったQAエンジニアとして 【第8回】幕間:「品質」という言葉に向き合う The post 【第8回】幕間:「品質」という言葉に向き合う first appeared on Sqripts .
このシリーズでは、当社のデジタルテクノロジー戦略本部(デジ戦)に所属する社員が、「なぜ当社を選んだのか」「入社して何を感じたのか」を率直にお届けします。入社前の期待や不安、入社後のギャップや魅力を通じて、働く環境を具体的にイメージしていただける内容です。 ■執筆者プロフィール職業:PdM,PjM社会人歴:7年目(※2026年現在)マイナビ歴:1年目(※2026年現在)所属組織:プロダクトマネジメント統括本部前職:フードデリバリープラットフォーム運営会社 はじめに PdMやPjM・デジタルサービスの企画・ディレクション職種の希望者向け マイナビへの転職を検討されている方に気になるだろうポイントを載せていきます 結論 デジ戦を選んでよかったなと思っている なんで転職しようとしたの? 仕事をするからには社会に良い影響を与えたい。 良い影響を与えるからには、より大きなインパクトを出したい。 そんな動機から、toC向けデジタルサービスの企画・ディレクション職からキャリアをスタートしました。 ステークホルダー(社内外)やデザイン・開発者等と協業して、成果物が世に出て、直接的に数値で結果を確認でき、 スキルが伸びればそのサイクルがどんどん大きくなる、領域が深まり広がっていく...という、 短期のやりがい、中長期の成長実感や明確なキャリアパス(企画→ディレクション→PJM→PdM)がなんだかゲーム感覚で、世の同職種の皆さんは程度の差はあれそういったポイントモチベに業務を楽しんでいるのかなと思います。 私としては、PdMとして残りの仕事人生どんなキャリアを描こうか迷っている時期で、 プライベートの転機、前職の転機など、さまざまなファクターが重なったこともあり、転職を考えた次第でした。 転職の軸は? メインテーマ 前職を継続して、より上位職(マネジメント等)や経営サイド等の別領域へのチャレンジなど考えましたが、 より大きいプロダクトを担当したい・できるようになりたい気持ちが大きな軸でした。 ここでいう大きなプロダクトとは、 より利用者が多く、利用シーンも多く、総合的にユーザーの人生に与える影響が大きいサービスを指します。 例えばGoogleで言えば、検索も音楽も動画も、端末や企業のクラウド、企業の各サービスの機能など様々シーンで活用され、多くの方に影響しています(Amazonとか色々ありますよね。日本だと楽天、LINEヤフー、リクルートなど様々)(いわゆるスーパーアプリ)。 こういったサービスの特徴としては、1個のプロダクトにとどまらず、シナジーのある他プロダクトも続々立ち上げて、連携、総合的で連続したサービスをユーザーに提供しています。 一個のプロダクトを磨きこむことも当然大事ですが、頭打ちは必ずあります。(最終的にボタンの大きさとか色味のABテストくらいしかやることなくなるな...とかは常々思っていた) より大きな価値を生み出すためのプロダクト間連携、シナジーの創出は今後のトレンドになるだろうな、そういったシナジー創出の経験は一PdMとしての将来的な生き残り戦略として大事だなという目論見と、単純に複雑で面白そう+よりインパクト出したい自分の仕事軸とも合うため、志向するポイントでした。 サブテーマ もう一個、こちらはサブ的なテーマですが、 AIの活用がトレンドの今、業務内にとどまらず、AIを活用した新規プロダクト・既存プロダクトの機能の改善を志向し、実践している企業に飛び込んで、知見を吸収、あわよくば実践・経験を詰めることも志向ポイントでした。 色々な職業のAIによる代替可能性が示唆、文字通り日進月歩で変わるAIトレンドなどなど、日々目の前の業務に取り組んでいる中で、AIに触ったり・業務・サービス活用を考える時間は前職だと環境的にあまり取れませんでしたから、焦燥感は募るばかりでした。 AI活用の専門部署があって、昨今のAIトレンドを専属でキャッチアップし、ナレッジを組織横断でシェア、場合によっては業務で関係できるような企業は大きな魅力を感じました。 なんでデジ戦を選んだの? 大きなプロダクトの0→1を経験できること AI関連の専門部門がありナレッジが組織を跨いで共有・協業できること 仕事環境が良いこと 1.大きなプロダクトの0→1を経験できる プロダクト統括部では、toBのプロダクトをメインに大小さまざまな規模の案件を扱っています。 それらの特徴は、新規の立ち上げ・運営改善、そして各種マイナビサービスとの連携によるシナジー創出にあります。 例えば、担当しているマイナビ TalentBaseというサービスは、SmartHRに代表されるようなHR総合プラットフォームです。 企業の人材管理および、それに派生した教育研修、採用等に派生し、各種マイナビサービスとの連携創出を目下の目標としています。 (その他にも、将来的なマイナビサービスの非連続的成長の糧として、先進的な事例の研究開発・PoCを実施、結果如何で新規実装などの、ボトムアップ型の0→1案件なども担当しています) 就職や転職、アルバイトや医療福祉、採用管理、教育研修など、マイナビグループは事業の軸をなす複数のプロダクトがあり、それらの非連続的な成長のため、グループ間のシナジー創出は中長期計画の柱の一つです。 多様なステークホルダーと協業して、複雑かつ影響の大きな案件を担当できることは、大きな魅力でした。 2.AI関連の専門部門がありナレッジが組織を跨いで共有・協業できる AI戦略室という部門があり、日夜AIのトレンドを追いつつ、各種マイナビサービスに取り込んだり、業務に取り入れたりなど実践している部門です。 同じデジ戦内の部門であり、距離感も近く、ナレッジを得る機会、そもそもナレッジが蓄積される環境でもあって、非常に貴重です。 そもそも、全社的にAIツールの導入、利活用の推進、ガバナンス・運用ルールの策定浸透と、かなりの熱量で取り組んでいることも大きなポイント。 3.仕事環境が良い 現実味な話ですが、仕事環境も外せない要素ですね。 定時は7時間30分なので、8時間の企業と比べると毎日30分短いことはとんでもないことです。 給与水準は同職種・職能帯でも高水準にあたると思いました。 リモートワークもあり、かつ取得も容易。在宅比率50%の目安こそあれ、子育て世代の突発的な事由などにおいては柔軟に調整可能なため、運用ルールの見た目の堅さに対して実態は非常に優しいです。 とはいえ、職場環境は非常に充実している(デュアルモニター、モニターアーム、個人ブース多数でオンライン会議容易)ので、むしろ業務効率向上のため意欲的に出社できる下地は整っています。 福利厚生が前職・前々職比較ですが、非常に多く、色々活用させてもらっています。 大規模ECプラットフォームを運営する他社とも、最後まで迷いましたが、最終的にデジ戦を選びました。 入社前の不安は?(典型的なJTCで、システムはレガシーだよと又聞きしていて不安だった) 入社を決めてから、前職の上長に言われたこと 「とはいえ、マイナビは結構レガシーだよ(上長のかつての部下がマイナビ出身だったそう)」の言葉はかなり響いて、最後まで悩んだポイントでした。 国内大手のチャットサービス企業での経験を持つ上長の助言もあり、不安に感じる点はありました。 あなた程の人が言うなら...と 仕事の進行等で前職とは比にならない開発面、企画面でのハードルがあり、大変なのかな... ちゃんと能力を発揮したり、キャリアを積んでいけるだろうか...と不安でした。 とはいえ、ビジネスサイドに寄って、経営レイヤーの能力を強化していきたい思惑もあり、 上述の仕事内容や環境面から、マイナビに飛び込むことを決意。 結果、 実際そうだけれども、全社的に課題と捉え、解決に向けて絶賛稼働している過程だったとわかりました。 今この瞬間、名だたるテックカンパニーのような超モダンな環境、とは言えないですが、 経営層レベルで問題意識をもち、現場レベルで解決に向かい実行段階にあることは、不安を抱えてジョインした一中途入社人間として非常に安心できる材料です。 システム 一例として、システム面について。 今までは一個のプロダクトをそれぞれ担当の部門が磨きこむという経営方針の都合、 プロダクト数がとても多く、かつマスタがプロダクトごとに独立しているなど、あるあるな特徴があります。 また、開発におけるベンダー依存の構造(今までの経営合理性に基づく話なので、課題というよりか前提)など。 これについては、エンジニアブログの記事等がより参考となるのでざっくり申し上げると、 それを解消し、よりマイナビサービスの成長に貢献することがデジ戦の存在理由です。 現在進行形で様々な取り組みがラインナップされ、着実に強力に実行されているところです。 組織風土 また、組織風土的な面ですが、 社員1万人をかかえる大企業特有の特徴かなと思い、 むしろ中途入社社員においては、他企業での経験を求められるシーンかなと思ってます。 例えばステークホルダーが単純に多いです。 これについては、新卒入社から長年貢献して在籍されている社員の比率が多いため、 ある事象の確認・承認については誰に決裁・浸透を図るべきかサポートいただけます。 さらに、マイナビでの経験が長く、他企業のやり方を知らない社員が多いということは、 旧来のやり方の踏襲が多いということで、 そういったシーンに中途入社社員の経験を絡めてアップデートしていくような、 まさに組織の変化を求められているなと感じることが多いです。 なので、体制や組織文化的にも既存社員と中途入社社員で二人三脚で頑張っていこう! リスペクトしています!な空気を肌身に感じます。 統括 マイナビは全社・組織レベルで、ポジティブな変化を望み、実際に変化していると感じます。 停滞感や固執といった空気はなく、唾棄されます。 むしろ、レガシーをモダナイズする過程にノーリスク(ボトムアップで個人のリソース頼りではないという意味)でジョインできる環境は、むしろ一社員として大きな糧になるのではと皮算用しちゃうくらいです。 マイナビはそういった、意欲旺盛でチャレンジングなあなたのエントリーを心待ちにしています。 是非、一緒に働きましょう! (他にも気になる点、深堀りしたい点ありましたら、人事の方経由で質問いただいても構いません。気軽にアプローチしてくださいね!) おまけ - 入社しておどろいたこと 社内コミュニケーションがかなり豊富です。 社内報、teamsのエンゲージ機能、懇親会、組織・組織横断の勉強会など。 懇親会が四半期レベルで1回以上あり、2個上のレイヤー層との接点も豊富です。 1万人ほどの社員がいますが、さまざまなチャンネルで組織を超えた交流の機会があるので、様々な知見を吸収できる風通しの良さはすごく驚きました。 採用情報について デジ戦では、現在一緒に働くメンバーを募集しています。 詳細な仕事内容や募集職種、働く環境については、 採用ページ をご確認ください。
メガベンチャー規模のプロダクト開発において、各チームが独自の基準で進める「部分最適」なQAは、組織の拡大とともに限界を迎えます。 マイクロサービス化が進み、プロダクトが複雑に絡み合う現代では、断片的な改善だけではリリース速度と品質の両立は困難です。 いまQAマネージャーに求められているのは、点在するテスト資産を統合し、組織全体の品質を俯瞰できる「全体最適」な管理基盤の構築です。 そこで今回は大規模プロジェクト特有の課題を解決し、QAを「リリースのブレーキ」から「価値創出の中核」へと変えるためのテスト管理ツールと、その選定・運用のポイントを具体的に解説します。 import haihaiInquiryFormClient from "https://form-gw.hm-f.jp/js/haihai.inquiry_form.client.js";haihaiInquiryFormClient.create({baseURL: "https://form-gw.hm-f.jp",formUUID: "927d2c4e-f06c-45b1-bd36-0240e55ccf72",}) ▼テスト管理ツール11製品の完全比較はこちら▼ 【2026年対応】テスト管理ツール11製品の徹底比較!【脱Excel】 なぜ今、「全体最適」のテスト管理が必要なのか 大規模なプロダクト開発において、個別のチームがそれぞれの判断でテストの効率化を進める「部分最適」には限界があります。 今、QAマネージャーに求められているのは、点在するテスト資産を統合し、経営層や開発現場と同じ視座で品質を議論できる「全体最適」な管理基盤の構築です。 チームごとに異なるテスト方針・基準が生む“見えない負債” 急成長を遂げる組織では、各チームが自律的に動く一方で、テスト方針や品質基準がバラバラになりがちです。 あるチームでは網羅性を重視し、別のチームではスピードを最優先するといった基準の乖離は、プロダクト全体の品質レベルを不透明にします。 このような状態は、一見すると各現場が最適に動いているように見えますが、実際には「見えない負債」を蓄積させています。 共通の指標がないために、不具合の傾向分析や再発防止策の横展開が困難になり、似たようなミスが別プロダクトで繰り返される事態を招きます。 また、ナレッジが属人化し、特定の担当者がいなければテストの背景がわからないといった状況は、オンボーディングのコストを増大させ、組織の柔軟な拡大を阻害する深刻なリスクとなります。 マイクロサービス化・複数プロダクト体制で起きる品質の分断 マイクロサービスアーキテクチャの採用や、複数プロダクトを並行して展開する体制では、サービス間の境界線で品質の分断が起きやすくなります。 各マイクロサービスが独立してデプロイされる環境では、単体での品質保証はできていても、システム全体としての整合性や結合部分のテストが疎かになる傾向があります。 テスト管理がプロダクトごとに孤立していると、サービスを跨いだエンドツーエンドのシナリオテストの結果を集約できず、どこにボトルネックがあるのかを俯瞰して把握することができません。 こうした情報の断片化は、リリース直前の予期せぬ不具合発覚や、修正に伴う広範囲な手戻りを引き起こします。 複数プロダクトを横断して品質を担保するには、個別の進捗を追いかけるのではなく、全体を一つのエコシステムとして捉える管理体制が不可欠です。 QAがボトルネックになる構造と、その誤解 開発の最終工程としてQAを位置づける従来型の構造では、テスト工程がリリースの「ブレーキ」や「ボトルネック」であると誤解されがちです。 開発スピードが上がるほど、検証待ちの時間は際立ち、周囲からはQAが進行を遅らせているように見えてしまいます。 しかし真のボトルネックはQAそのものではなく、上流工程での仕様の不備や、テスト設計と実装の乖離といった「情報の不透明さ」にあります。 QAを価値創出の中核として再定義するためには、テスト結果を単なる合格・不合格の報告で終わらせず、事業成長に直結するリスク判断のデータとして活用する仕組みが必要です。 全体最適化されたテスト管理によって、品質状況をリアルタイムで可視化できれば、QAはリリースを止める存在から、自信を持ってリリースを推進するための強力な支援組織へと変わります。 大規模プロジェクト向けツール選定で外せない5つの視点 大規模プロジェクトに強いツールを選ぶ際は、機能の有無をチェックする前に、そのツールが組織全体の透明性を高め、開発・プロダクトマネジメント・経営の三者を品質という軸でつなぐ基盤になり得るかを評価する必要があります。 ①チーム横断での一元管理と再利用性 複数のプロダクトやマイクロサービスが並走する環境では、テスト資産が各チームのなかに閉じ込められてしまうことが最大の懸念点です。 大規模プロジェクト向けのツールには、プロジェクトを跨いでテストケースを共有し、効率的に再利用できる構造が求められます。 例えば、共通基盤となる認証機能や決済モジュールのテストケースを一度作成すれば、それを利用する各サービス側で簡単に呼び出せるような仕組みです。 これにより、仕様変更時の修正漏れを防ぐだけでなく、組織全体でのテスト品質の底上げが可能になります。 一元管理された環境であれば、過去の知見を資産として積み上げることができ、属人化を防ぎながら持続可能な品質体制を築く強力な武器となります。 ②要件〜テスト〜不具合のつながりが見える構造 品質保証の現場で頻繁に起きる課題の一つに、実施したテストが本来どの要件を担保するためのものだったのかが不明確になる「トレーサビリティの欠如」があります。 大規模な開発では変更が激しく、要件とテストケース、そして発生した不具合が紐付いていないと、修正の影響範囲を特定するだけで膨大な時間を費やすことになります。 優れたテスト管理ツールは、要件定義からテスト実行、不具合起票までを一本の線でつなぐトレーサビリティ機能を備えています。 このつながりが可視化されることで、未実施のテストや未解決のバグがどの機能に影響しているのかが即座に判断できるようになります。 これは現場の安心感につながるだけでなく、PdMや経営層に対してリリース判断の根拠を論理的に説明するための不可欠な要素です。 ③手動テストと自動テストの両立 メガベンチャーのQA現場では、スピードを担保するためのテスト自動化が必須である一方、UIの変化が激しい新機能や探索的テストなど、人間の目による手動テストも依然として重要な役割を担います。 ここで陥りがちな罠が、自動テストの結果と手動テストの進捗が別々のツールで管理され、全体の品質状況が誰にも見えなくなってしまう状態です。 大規模プロジェクトに対応したツールは、各種自動化フレームワークとの連携機能を持ち、手動・自動の両方の結果を一箇所に集約して管理できる設計になっています。 統合されたダッシュボードがあれば、回帰テストは自動、新規機能は手動といった使い分けをしながらも、プロジェクト全体の進捗率や合格率をリアルタイムで把握でき、QAが開発のボトルネックになる構造を解消できます。 ④CI/CD・Jiraなど既存基盤との統合性 テスト管理ツールが既存の開発ワークフローから孤立してしまうと、情報の入力が二度手間になり、現場の負担が増えるばかりかデータの鮮度も落ちてしまいます。 特にJiraなどのタスク管理ツールや、GitHub ActionsなどのCI/CDパイプラインとの高度な統合は、全体最適を実現するための生命線です。 Jiraのチケット上で直接テストの進捗が確認できたり、コードがマージされた瞬間に自動テストが走り、その結果がテスト管理ツールへ自動反映されたりする連携が理想的です。 開発基盤とシームレスにつながることで、エンジニアは普段使っているツールのなかで品質を意識でき、QA担当者は管理作業ではなく、より本質的な品質改善の提案や戦略立案に時間を割けるようになります。 ⑤組織拡大に耐えうる権限設計・レポート機能 組織が数百人規模へと拡大していくプロセスでは、誰がどの情報を参照・編集できるかというガバナンスの設計が重要性を増してきます。 大規模プロジェクト向けのツールには、役割に応じた柔軟な権限設定や、監査に耐えうる変更履歴の保持機能が備わっています。 また経営層や他部門のステークホルダーに対して、品質の現状を「数字」で語るためのレポート機能も欠かせません。 プロダクトごとの不具合密度、テスト消化のトレンド、リリースの確実性などをグラフィカルに可視化できるツールであれば、QAの価値を客観的に証明できます。 主観的な判断ではなく、データに基づいた品質報告ができるようになることで、社内でのQA組織の信頼は確固たるものになり、戦略的な投資も引き出しやすくなります。 大規模プロジェクトに強いテスト管理ツール5選 ここでは、大規模プロジェクト特有の複雑性を解消し、持続可能なQA体制を構築するための有力な5つの選択肢を解説します。 PractiTest エンタープライズ向けに設計されたPractiTestは、単なるテストケースの管理を超え、データ駆動型の統合テスト管理基盤として機能します。 最大の特徴は、独自の階層構造を持たない「フィルタベース」の管理手法にあります。 これにより、大規模組織で発生しがちな「同じテストケースが別プロジェクトに散在する」事態を防ぎ、高度な再利用性を実現します。 要件からテスト実行、不具合までを繋ぐトレーサビリティも極めて強力で、どの要件がリスクに晒されているかを即座に抽出できます。 また権限管理やワークフローのカスタマイズ性が非常に柔軟であるため、複数のプロダクトチームが混在しても管理が破綻しにくい設計です。 「最初から全体最適を前提とした強固なQA基盤を構築したい」と考えるマネージャーにとって、最も信頼に足る選択肢の一つといえます。 TestRail 画像: 公式サイト より TestRailは、手動テストと自動テストの結果を一つのダッシュボードで横断的に管理できるバランスの良さが魅力です。 直感的でモダンなUIを備えており、現場のテスターや開発者が迷わず操作できるため、導入時の学習コストを低く抑えられます。 Jiraや各種CIツールとの連携プラグインが非常に充実しており、既存の開発フローを大きく変えることなく導入を進められるのが強みです。 一気に全てを統合するのが難しい環境でも、まずは特定チームからスモールスタートし、徐々に他プロダクトへ展開していく「段階的な全体最適」を目指す組織に適しています。 リアルタイムに更新されるレポート機能も優秀で、日々の進捗状況を数字ベースで把握したい現場リードのニーズを的確に満たしてくれます。 Tricentis qTest 画像: 公式サイト より エンタープライズ規模での圧倒的な運用実績を誇るqTestは、アジャイル開発を加速させるための統合管理ツールです。 要件定義から最終的な実行結果までをシームレスに統合し、大規模開発に特化した強力なレポーティング機能を備えています。 特筆すべきは、複数のプロジェクトやチームにまたがる品質状況を一枚の図に集約し、経営レベルでの意思決定に活用できる点です。 これにより、QAが「現場の作業」にとどまらず、事業のリリース判断を支える重要なデータソースとして機能するようになります。 マイクロサービス化が進み、個別のプロダクト品質を積み上げただけでは全体のリスクが見えにくくなっているメガベンチャーにおいて、経営陣と同じ視座で品質を語るための強力なバックボーンとなります。 Zephyr Enterprise 画像: 公式サイト より Zephyr Enterpriseは、Jiraを中心としたアトラシアン製品群による開発体制を敷いている組織において、その真価を最大限に発揮します。 多くのチームがJiraでタスク管理を行っている場合、そのエコシステム内にテスト管理を組み込むことで、チーム間の情報分断を最小限に抑えることができます。 エンタープライズ版としての拡張性も確保されており、数千人規模のユーザーが同時利用してもパフォーマンスが低下しにくい堅牢な設計がなされています。 各チームの自律性を尊重しながらも、管理者側でグローバルな品質指標を一括管理できるため、ボトムアップの機動力とトップダウンの統治を両立させたい場合に有力な候補となります。 既存のアトラシアン基盤を最大限に活かしつつ、組織全体のガバナンスを強化したい状況に最適です。 Test Management 画像: 公式サイト より モバイルアプリやWebサービスをマルチデバイス環境で展開するプロダクトにおいて、BrowserStack Test Managementは非常に強力な味方となります。 実機テストプラットフォームとして世界的なシェアを持つBrowserStackが提供しているため、テスト実行環境と結果管理がダイレクトに紐付くのが最大のメリットです。 クラウドベースのインフラにより、プロダクトの急拡大に伴うテストケースの増加にも柔軟にスケールします。 特に、プロダクト横断でUI品質やクロスブラウザの担保状況を統一した基準で管理したい場合に効果を発揮します。 散らばりがちな実機検証の結果を一箇所に集約し、プロジェクト全体のデバイス互換性リスクを可視化することで、QAの取り組みがプロダクトの価値創出に直結していることを社内に明確に示すことができます。 自社の状況別・最適な選び方 高機能なツールを導入しても、それが組織の運用モデルと乖離していれば、かえって現場の負担を増やし、品質の分断を加速させてしまいます。 まずは自社の開発スタイルや組織の拡大フェーズを冷静に分析し、全体設計の理想図から逆算して最適な選択肢を絞り込むことが、失敗しないための唯一の道です。 Jira中心の開発体制か 多くのメガベンチャーでは、プロダクト開発のハブとしてJiraが深く浸透しています。 この場合、テスト管理ツールをJiraとどれだけ密に統合できるかが、運用効率を左右する最大の鍵となります。 Jiraのアドオン(ネイティブ統合)形式のツールであれば、開発者が使い慣れた画面上でテストケースや実行結果を確認できるため、エンジニアを品質保証のプロセスに巻き込みやすくなります。 一方で、プロジェクトごとに独立したカスタマイズが強すぎると、QAマネージャーが求める「組織横断での一元管理」が難しくなる側面もあります。 既存のJira基盤の利便性を活かしつつ、複数のプロジェクトを俯瞰して管理できるエンタープライズ向けのプラグインを選ぶのか、あるいはより強力な統治を求めてスタンドアロン型を選ぶのか、そのバランスを慎重に見極める必要があります。 自動化の比率はどれくらいか 現在のテストプロセスのうち、どの程度が自動化されており、将来的にどの程度まで引き上げる計画があるかは、ツールの選定基準を大きく変えます。 手動テストが中心のフェーズであれば、テストケースの作成しやすさや実行結果の入力のしやすさといった「人間にとっての使い勝手」が最優先されます。 しかし、マイクロサービス化に伴いCI/CDパイプラインへの統合が進んでいる組織では、APIの充実度や自動テスト結果の自動集約機能が不可欠です。 手動テストと自動テストの結果が別々に管理されている状態は、品質の「真実のソース」を曖昧にし、判断の遅れを招きます。 手動・自動の比率に関わらず、すべての結果を一箇所に集約し、プロダクト全体の品質をリアルタイムで可視化できる構造を持っているかどうかを、最重視すべきです。 経営層向けレポートが必要か QAがボトルネックではなく、価値創出の中核であると認識されるためには、品質状況を経営層やPdMが理解できる形でアウトプットする能力が求められます。 単にバグの数を数えるのではなく、リリースの確実性や品質トレンドを直感的に示すダッシュボード機能が必要です。 大規模プロジェクト向けのツールには、複数のプロダクトを跨いだ不具合密度や、テスト消化のバーンダウンチャートを自動生成する機能が備わっています。 こうしたレポート機能が充実していれば、QAマネージャーはデータの集計作業から解放され、そのデータをもとに「次の四半期でどこに投資すべきか」といった戦略的な議論に時間を割けるようになります。 経営層と同じ言葉、同じ数字で対話できる環境を整えることは、QA組織の社内評価を高めるための重要なステップです。 チーム拡大スピードはどれくらいか メガベンチャー特有の「急激な組織拡大」に耐えられるかという視点も欠かせません。 数人規模のチームで機能していた運用が、数十人、数百人となった瞬間に破綻することは珍しくありません。 ツール選定においては、役割ベースのアクセス制御(RBAC)が細かく設定できるか、新しいチームが参画した際のセットアップが容易か、といった「スケーラビリティ」を厳しく評価する必要があります。 また、組織が大きくなるほど、過去のテスト資産が埋もれてしまうリスクが高まります。 プロジェクトを跨いでテストケースを共通化・再利用できる機能や、高度な検索性を備えているツールであれば、属人化を防ぎながら組織全体の知見を蓄積していくことが可能です。 将来の組織図を想像し、その規模になっても統制が効き続けるツールであるかを見極めてください。 ツール導入で終わらせない 大規模なプロジェクトにおいて、テスト管理ツールの導入はあくまで「土台」に過ぎません。 どれほど高機能なツールを揃えても、その上で動く運用の仕組みが不透明であれば、情報の分断や品質のバラつきといった根本的な課題は解決されないままです。 QAマネージャーが目指すべきは、ツールという箱の中に、組織横断で機能する「品質の標準プロトコル」を組み込むことです。 個別のプロダクトチームが自律的に動きながらも、組織全体としては一つの規律に基づいた品質保証が行われている状態を設計しなければなりません。 ツールを戦略的に使いこなし、属人的な判断を排除した再現性のある運用モデルを構築することこそが、メガベンチャー規模のQAを成功させる鍵となります。 テスト方針・品質基準の共通化 複数プロダクトを抱える組織では、チームごとに「何をどこまでテストするか」の定義が異なることが、手戻りや障害の温床になります。 全体最適を実現する第一歩は、組織全体で合意された共通のテスト方針と品質基準を定めることです。 例えば、優先度ごとのテスト網羅率や、リリースを許可するバグの許容基準などを言語化し、ツール内の共通設定として反映させます。 これにより、どのプロダクトであっても一定水準以上の品質が担保されるようになり、チーム間での品質の格差が解消されます。 共通化された基準があることで、現場のQAリードは「自分の判断が正しいか」と迷う必要がなくなり、論理的根拠に基づいた意思決定が可能になります。 これは現場の板挟みを解消し、一貫性のあるQA活動を推進するための強力な後ろ盾となります。 レポート指標の標準化(経営と会話できる数字へ) 経営層やPdMに対してQAの価値を証明するには、各チームが独自の形式で出している報告書を統合し、標準化された指標で語る必要があります。 テスト消化率や欠陥密度、あるいはリリースの確実性を示すリスク指標など、組織全体で統一された「数字」を定義し、ツール上で自動的に算出される仕組みを整えます。 標準化されたレポートがあれば、経営陣はどのプロダクトに品質上の懸念があるのかを直感的に把握できるようになり、迅速な意思決定が促されます。 またQAマネージャーにとっても、主観を排したデータに基づいた報告ができるようになるため、社内での専門性と信頼性が飛躍的に向上します。 品質を「コスト」ではなく、事業成長のための「投資判断基準」へと昇華させるためには、このレポーティングの標準化が欠かせません。 属人化を防ぐテンプレートとレビュー体制 大規模プロジェクトで品質が低下する要因の一つに、テスト設計の質が担当者のスキルに依存してしまう「属人化」があります。 これを防ぐためには、テスト管理ツール内で優れたテスト設計をテンプレート化し、誰でも一定の品質でケースを作成できる環境を構築することが有効です。 さらに、作成されたテストケースを相互にチェックするレビュー体制をツール上のワークフローとして組み込みます。 過去の不具合知見や海外のベストプラクティスを反映した共通のチェックリストを運用に盛り込むことで、場当たり的な改善から脱却し、組織としての学習能力を高めることができます。 技術資産が個人ではなく組織に蓄積される仕組みを作ることで、急激なメンバー増員や交代があった際にも、品質レベルを落とさずに安定した運用を継続できるようになります。 トップダウンとボトムアップの両輪設計 QAの全体最適化を定着させるには、上位層からのガバナンス(トップダウン)と、現場の改善意欲(ボトムアップ)を融合させる設計が重要です。 経営層が求める品質基準をトップダウンでツールに反映させる一方で、現場が日々感じる「使いにくさ」や「非効率」をボトムアップで拾い上げ、ツールの運用ルールを柔軟にアップデートしていく体制を構築します。 現場が強制されていると感じるだけの仕組みは形骸化し、逆に現場任せの運用は統制を失います。 QAマネージャーは、両者の間に立って「なぜこのツールとルールが必要なのか」を言語化し、浸透させる役割を担います。 ツールを通じて現場の成功事例を横展開し、それが全体の数値改善として経営層に届くというサイクルが回ることで、QAは価値創出の中核として社内で確固たる地位を築くことができます。 大規模プロジェクトのテスト管理といえばPractiTest 大規模プロジェクトにおけるテスト管理において、PractiTestが世界中のQAマネージャーから支持される理由は、その「情報の整理能力」にあります。 多くのツールがフォルダによる階層管理を採用するなか、PractiTestは属性情報(メタデータ)に基づいたフィルタリング管理を軸に据えています。 これにより、数千、数万というテスト資産を抱えても、必要な情報を瞬時に抽出でき、プロジェクト間のデータの重複や散逸を物理的に防ぐことが可能です。 大規模組織の全体最適を実現するためには、情報の検索性と再利用性が生命線となりますが、このツールはその設計思想そのものが「大規模であること」を前提に構築されています。 階層に縛られない柔軟なデータ構造と再利用性 従来のフォルダ管理では、ある機能のテストケースを「機能別」に入れるか「リリース回別」に入れるかで迷い、結果として同じケースがコピーされて増殖するという課題がありました。 PractiTestでは、一つのテストケースに対して「機能」「優先度」「スプリント」などのタグを付与し、用途に合わせて仮想的にビューを切り替えることができます。 この「一度作ればどこからでも呼び出せる」構造により、共通モジュールの回帰テストなどを複数プロジェクトで効率的に使い回すことが可能になります。 資産の属人化を防ぎ、組織全体でテストナレッジを共有・蓄積していくための基盤として、これほど合理的な設計はありません。 意思決定を加速させるビジネスインテリジェンス機能 QAマネージャーにとって、散らばった実行結果をかき集めて報告書を作る作業は、本来の戦略立案を妨げる大きな負担です。 PractiTestは、強力なダッシュボードとレポート機能を備えており、リアルタイムで品質の健康状態を可視化します。 特定のマイクロサービスにおける不具合の傾向や、リリース判断に必要なカバレッジ状況を、グラフや表として即座にアウトプットできるため、経営層やPdMとの対話がデータに基づいた建設的なものに変わります。 現場の板挟みに合うのではなく、客観的な数字を盾にして「今リリースすべきか」を論理的に提言できる環境は、マネージャーとしての市場価値を高めるだけでなく、組織内でのQAの地位を確固たるものにします。 エンタープライズの要求に応える堅牢なガバナンス メガベンチャーのような、多様な職種と膨大なメンバーが関わるプロジェクトでは、ガバナンスの維持が極めて重要です。 PractiTestは、役割に応じた緻密な権限設計や、誰がいつ何を変更したかを詳細に記録する監査トレイル機能を標準で備えています。 これにより、組織が急拡大しても管理が不透明にならず、高いセキュリティ基準を維持したまま運用をスケールさせることができます。 また外部ツールとの連携も「APIファースト」で設計されており、Jiraや自動化ツール、Slackなど、既存の開発エコシステムとシームレスに結合します。 ツールが孤立することなく、開発プロセス全体の一部として機能することで、QAが開発スピードを落とすことなく品質を担保する「価値創出の中核」として機能し続けます。 まとめ 大規模プロジェクトにおけるテスト管理ツールの導入は、単なるツールの置き換えではなく、組織の品質戦略を再定義するプロセスそのものです。 今回ご紹介した5つのツールは、いずれも強力な機能を備えていますが、最も重要なのは「自社の組織フェーズや開発基盤に合致し、全体最適を実装できるか」という視点です。 ツールを基盤として、テスト方針の共通化やレポーティングの標準化を進めることで、属人化を排除した持続可能な品質体制が構築できます。 全体最適化されたQA体制は、リリースの確実性を高めるだけでなく、経営層や開発現場からの信頼を勝ち取り、QAマネージャーとしての価値を最大化させるための鍵となります。 自社のボトルネックを特定し、理想のQA基盤に向けた一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。 QA業務効率化ならPractiTest テスト管理の効率化 についてお悩みではありませんか?そんなときはテスト資産の一元管理をすることで 工数を20%削減できる 総合テスト管理ツール「 PractiTest 」がおすすめです! PractiTest (プラクティテスト) に関する お問い合わせ トライアルアカウントお申し込みや、製品デモの依頼、 機能についての問い合わせなどお気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ この記事の監修 Dr.T。テストエンジニア。 PractiTestエバンジェリスト。 大学卒業後、外車純正Navi開発のテストエンジニアとしてキャリアをスタート。DTVチューナ開発会社、第三者検証会社等、数々のプロダクトの検証業務に従事。 2017年株式会社モンテカンポへ入社し、マネージメント業務の傍ら、自らもテストエンジニアとしテストコンサルやPractiTestの導入サポートなどを担当している。 記事制作: 川上サトシ (マーケター、合同会社ぎあはーと代表)

























