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AWS 認定とは AWS 認定 は、AWS が提供するクラウドサービスに関する公式の認定資格制度です。AWS のサービスやクラウドの知識・スキルを証明するもので、エンジニアだけでなく、クラウドに関わるビジネス担当者や IT 職種全般のスキルの証明に活用されています。認定は 4 つのレベルに分かれており、計 12 種類の認定があります(2026 年 3 月時点/ベータ版を除く)。12 種類の認定は「 認定の取得パス 」として、8 つの系統(アーキテクチャや DevOps、AI/ML など)、それに紐づく16のロール(Solutions Architect、Cloud DevOps Engineer、Data scientist など)をカバーできるようになっています。 — AWS 認定の全冠とは 全冠は現在受験が可能な認定を全て保持していることを意味します。2026 年 3 月時点では、12 種類の認定に合格しなければなりません。日本では AWS Partner Network (APN) に参加している企業限定で、「 Japan All AWS Certifications Engineers 」という全冠表彰が行われています。毎年、年度末時点で条件を満たす方が対象となり、2025 年度の全冠は 1,633 名と限られた存在であることが言えます。AWS 認定は知識を問う Foundational にはじまり、Associate/Professional/Specialty では知識だけでなくスキルを問う内容となっており、受験勉強のみならず AWS を実際に利用できることが前提となってきます。1 つの認定取得でも数ヶ月の準備が必要となり、全冠を達成するには高いモチベーションを維持し続けること、そして準備のための時間の確保・調整が不可欠です。また、全冠達成後もそれを維持することは容易ではありません。AWS 認定の有効期間は 3 年間、全冠を維持するには達成後も定期的に複数の認定の更新受験が必要になります。そのため、継続的な知識・スキルのキャッチアップが求められます。 知識とスキルの対応可能な範囲という意味では、「 認定の取得パス 」が 1 つの指標となります。1 つのロールを担うにあたり、5 つ前後の認定が必要となります。全冠の方は 16 のロールを一人で網羅することも可能であり、それだけの知識とスキルを有している特別かつ希少な人材と言えます。 今回のインタビューでお二人に着ていただいた眩しいばかりの金色のジャケット(通称:ゴールデンジャケット)は、全冠の方だけが手に入れることができる特別な特典です。これはワールドワイドの取り組みで、AWS 認定の界隈では日本のみならず、世界中の方がこれを着ていれば一目でその方が全冠だと分かるアイテムです。世界レベルでも全冠は希少な人材であり、昨年の re:Invent では全冠限定、ドレスコードはゴールデンジャケット着用という特別な式典も開催されるなど、AWS としてもその功績を称えています。 — エンドユーザー企業で全冠を達成したお二人にインタビュー 日本では多くのエンドユーザー企業がシステム開発を専門家である SIer に依頼しています。そのため、エンジニアが在籍する割合も SIer が高く、結果として全冠の方の多くが SIer に所属しています。本インタビューでは、その全冠を「システムを作る側」の SIer ではなく、「業務としてシステムを利用し、意思決定を行う立場」であるエンドユーザー企業の住友商事に所属するお二人に、エンドユーザー企業で AWS 認定の全冠を目指した理由、そして AWS 認定取得後の変化、AWS 認定への今後の期待についてお聞きしました。 ① 種岡 寛人氏 住友商事(フィナンシャル企画業務部 部長代理 次期基幹システム導入チーム) データドリブン経営を目的とした全社経営基盤の構築プロジェクトに参画したことをきっかけに、SIer とのテクニカルな議論についていくことを目的として AWS について学び始める。週末用の勉強スペースを自宅外で借りるなど、集中して学習できる環境面を整備して受験に挑む。 <取得履歴> 2024 年 7 月 AWS Certified Cloud Practitioner 11 月 AWS Certified Solutions Architect – Associate 2025 年 1 月 AWS Certified Data Engineer – Associate AWS Certified AI Practitioner 2 月 AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate 4 月 AWS Certified Developer – Associate 5 月 AWS Certified SysOps Administrator – Associate 6 月 AWS Certified Machine Learning – Specialty 8 月 AWS Certified Security – Specialty 9 月 AWS Certified Advanced Networking – Specialty 11 月 AWS Certified DevOps Engineer – Professional 12 月 AWS Certified Solutions Architect – Professional ② 池田 謙斗氏 住友商事(IT 企画推進室 IT 統制・セキュリティチーム 情報セキュリティライン) IT バックボーンは持っており感覚的に理解していた部分を、体系的に学び直し始める。住友商事が AI 活用を推し進めていることもあり、AI/ML に関するベストプラクティスを学ぶ機会としても AWS 認定を活用。受験準備の間は出社前に 2 時間勉強することをルーティーンに。 <取得履歴> 2020 年 8 月 AWS Certified Cloud Practitioner 2025 年 2 月 AWS Certified Solutions Architect – Associate 3 月 AWS Certified Data Engineer – Associate AWS Certified SysOps Administrator – Associate AWS Certified AI Practitioner 4 月 AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate AWS Certified Developer – Associate AWS Certified DevOps Engineer – Professional AWS Certified Machine Learning – Specialty 5 月 AWS Certified Solutions Architect – Professional AWS Certified Security – Specialty AWS Certified Advanced Networking – Specialty — 全冠を目指したきっかけ AWS Certified Cloud Practitioner (CLF) の取得を通して、AWS 認定は実務と直結した形で知識を整理できる最適な学習方法と感じ、その体験から他の AWS 認定にも挑戦したいという思いが芽生えた種岡氏。CLF 取得後、米国ラスベガスで開催されている AWS のイベント “re:Invent” に参加できる機会があり、そこで全冠ホルダーと初めて出会う。全冠ホルダーと会話したことで、全冠というゴールがあることを知る。加えて AWS Jam への参加を通して様々な国の参加者がいても、 AWS 認定が国や職種を超える1つの共通言語であることを体感。そのような体験を通して、より深く AWS を理解してみたいと思い全冠を目指す。 アーキテクチャ、ベストプラクティスに一定の知識と理解はあるが、感覚的に対応している部分があると感じ、改めて体系的に学び直したいと考えた池田氏。学び直しの手段として AWS 認定を活用。学び直しを進める中でゴールをどこに置くのかと考え、 AWS の知識・スキルに関して社内で No.1 を目指すことが自分を高める方法であり、会社のミッションにもそれが合致すると考え、No.1 の指標として全冠を目指す。 全冠達成のためには、インフラ、アプリケーション、セキュリティ、AI/ML など、クラウドに関わる全ての領域にわたる理解とスキルが求められます。特定分野に特化したエンジニアであっても全冠の達成は容易ではなく、業務を主軸とするエンドユーザー企業で全冠を達成することはレアケースと言えます。お二人は日常業務を担いながらも、AWS を「発注する・利用する側」として知識とスキルの習得に挑み、全冠を達成しました。その背景には、住友商事のシステムをブラックボックスにしないという強い課題意識がありました。 — AWS 認定を取得して良かったこと システムを作るではなく開発を依頼する側であっても AWS 認定の取得は効果を発揮します。AWS 認定の取得を通して AWS ならびにクラウドへの一定の知識とスキルを得ることで、共通言語や共通ルール、ベストプラクティスや優先順位という議論の軸が生まれ、共通のイメージが持ちやすくなります。住友商事においても、SI パートナーと技術的な共通言語を持つことで、プロジェクトにおける要件定義から実装まで共通認識を持つことが可能になり、プロジェクトの品質向上・コスト最適化・スピードアップが可能になりました。依頼者が AWS を理解しているからこそパートナーから最適な提案がされ、理解してもらえるからこそ十分な説明が期待できます。利用する側であっても「できること」「できないこと」が明確になり、効果的な AWS の活用が可能になります。 — 全冠になって良かったこと エンドユーザー企業では AWS 認定といっても取得の大変さがわかってもらえない部分がありましたが、AWS 認定を全て保持していることは社内でも AWS のエキスパートであると認知がされるようになりました。実際の現場ではエンドユーザーに求められる知識が、利用できる選択肢が増えたことでプロフェッショナル寄りにシフトしているところがあり、最適な選択肢を選ぶうえでも全冠で得た知識とスキルは活用できていると感じます。 また今回のインタビューを含め、LinkedIn など、全冠だからこそ社外への認知や繋がりを高めることもできました。全冠の価値は認定を全て保有しているという事実と、その過程で身につけた「全体を構造として捉える力」にあります。業務側であってもクラウドの前提や制約、設計思想を理解していることで、自らも主体的に建設的な議論が可能になります。全冠はエンジニアリングの証明であると同時に、 “業務と IT を橋渡しできる人材であることの1つの到達点” でもあります。 — AWS 認定に期待すること AWS 認定を持っているからこそ、AWS 認定の価値と認知度を引き続き高めてほしい。そして、全冠をより明確に示すために「全冠」というカテゴリーを設けてデジタルバッジで一目瞭然で分かるようにしてほしい。また、全冠の維持という点で、受験以外の方法があればうれしい。スキルという部分では Microcredential によって特定スキルの深い部分の測定が可能になっていくと思うが、AWS を利用する側の目線やマルチクラウドに対応するなど現況にフィットした形で認定を進化させていってほしいという意見をいただきました。 — インタビューをさせていただいて 全冠という長い道のりを苦しかったけど楽しかったと語られているのが印象的でした。エンドユーザー企業で全冠を目指すことの大変さ(サポートやご家族の理解など)を知るとともに、AWS 認定への貴重な意見をいただく大変すばらしい機会となりました。住友商事のお二人のことを自分のことのように熱量を持って語ってくれた AWS の中村氏/林氏からは、担当という域を超えた繋がりを感じることもできました。種岡氏からも「受験中は合格報告を行えることがモチベーションになり、技術的な相談だけでなく、業務や組織の背景を踏まえた視点で伴走いただけていると感じている」と大変ありがたいコメントをいただきました。 — 最後に 総合商社では、ビジネスの幅広さゆえに AWS 以外にも多くの領域への対応が求められます。また、SIer をはじめとするパートナーとの協業体制の中では、必ずしも自らが深い技術的知識を持たなくても業務を推進できるケースもあります。活用を追及し自ら積極的に技術を学び続けるお二人の姿勢が際立ちました。AWS 認定はエンジニアのための認定という側面がありますが、もう一方ではシステムを利用する方のための認定でもあります。AWS 認定を通して AWS を理解していただき、より効果的に活用いただければと思います。 左から、林氏(AWS)、種岡氏(住友商事)、池田氏(住友商事)、中村氏(AWS) — 林 隆太郎氏 | AWS(総合商社・エネルギー業界担当 ソリューションアーキテクト) 大手ガス会社にてガススマートメーター・電力トレーディングのシステム開発を経験した後、総合商社にて全社の IT/DX 推進と国内外のエネルギー領域での事業投資・新規事業開発を担当。現在は AWS 総合商社・エネルギー業界のソリューションアーキテクトとして、業界知識を活かした AWS 活用に携わる。 — 中村 真太朗氏 | AWS(住友商事グループ 担当営業) 大手SIerにて製造業・小売業界を中心としたエンタープライズセールスとして基幹システム、BI・データプラットフォーム、大規模共通インフラ基盤など様々なシステムに関する提案や構築の伴走を担当。現在は、住友商事グループ担当として、グループ横断でのDX推進に携わる。 — インタビュー担当:トレーニングサービス本部   T&C Certification BDM 両角貴寿(Moro)
作業の合間に窓の外を眺めることはありますか? 筆者の席は会社のビルの西側で、午後になると大きな窓から強烈な西日が射し込んできます。 それがあまりに強烈なので、いつもブラインドが閉まっていて外があまり見えません。 そのせいでオフィス内の移動中などに窓から見えた空が真っ暗で驚くということがよくあります。それで困るというわけではありませんが、少し味気ない感じがします。 空の色で時間の移ろいを感じたい。 隙間から覗くこともある というわけで、机に置いて空の色で時間帯を知らせてくれるデバイスを作ることにしました。それだけでもつまらないので、机の上にあったら嬉しいポモドーロタイマーの機能も付けてみ
人間とAIが共創する「Agentic Workplace」 初日はマウンテンビューのGoogleキャンパスにて、USのGoogle Workspace製品マーケティング担当者やGTM戦略担当者から日本のパートナー向けクローズドトレーニングを受講しました。ここで語られたGoogle WorkspaceとGeminiの進化は、まさに働き方のパラダイムシフトを予感させる圧倒的な内容でした。

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