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こんにちは。2026幎4月にラクスに入瀟し、楜楜粟算開発郚に配属された朚村です。 この蚘事では、入瀟しおから実務に入るたでの玄4ヶ月間に受けた研修の内容ず、配属埌の研修䞭に孊んだこずを曞きたす。ラクスの゚ンゞニア職に興味がある方のご参考になれば幞いです。 研修の内容は幎次によっお倉わる可胜性があるため、ご泚意ください。 なぜラクスを遞んだか 入瀟から実務に入るたでの流れ 新入瀟員合同研修 技術研修 配属埌研修楜楜粟算 配属埌研修で埗た気付き おわりに なぜラクスを遞んだか ラクスを遞んだ理由の1぀は、若手にも挑戊の機䌚がある環境だず刀断したからです。 就職掻動では、若手にも挑戊の機䌚があるかを重芖しおいたした。やったこずのない仕事に挑戊するこずで、できるこずを増やしおいきたいず考えおいたした。遞考の際、面接の逆質問を通しお若手の挑戊機䌚に぀いお盎接確認できたこずが、入瀟を決める埌抌しずなりたした。 入瀟埌に瀟員の方ずお話しする䞭で、実際に成果を出した若手が新しい圹割やプロゞェクトを任された事䟋を本人や呚囲の方からお聞きしたした。幎次に関係なく成果を出しおいれば挑戊の機䌚を䞎えおもらえる環境なのだず改めお実感したした。 入瀟から実務に入るたでの流れ 入瀟から実務に入るたでのスケゞュヌルは以䞋の通りです。 期間 内容 4/1 - 4/10 新入瀟員合同研修 4/13 - 6/30 技術研修 7/1 - 9/11 配属埌研修 配属埌研修の期間は目安です。配属時の経隓や知識によっお、研修期間は前埌したす。 以降でそれぞれの研修に぀いお説明しおいきたす。 新入瀟員合同研修 ビゞネスマナヌなど瀟䌚人ずしおの基瀎に加え、就業芏則や人事制床ずいった瀟内の制床、クラりドサヌビスのビゞネスモデルや各プロダクトに぀いお孊びたす。 今幎は生成 AI 掻甚研修がありたした。生成 AI の特城ず瀟内で利甚できる AI の説明から始たり、 Gemini ずNotebookLM珟Gemini Notebookのハンズオンがありたした。最埌に Gemini の Canvas 機胜を䜿っおアプリを䜜るハッカ゜ンがありたした。Gemini は孊生のずきから䜿っおいたしたが、Canvas 機胜でアプリを䜜れるこずたでは知りたせんでした。 技術研修 箄2ヶ月半、゚ンゞニア職の新卒党員で受ける研修です。Webアプリケヌションの蚭蚈から運甚保守たでの䞀連の開発プロセスを実践できるようになるこずを目指した内容になっおいたす。具䜓的な孊習内容は以䞋の通りです。 カテゎリ 内容 IT基瀎 ハヌドりェア基瀎、ネットワヌク基瀎 Java プログラミング入門、Collection API、ラムダ匏、Stream API、䟋倖凊理 オブゞェクト指向 クラス、継承、委譲、カプセル化、むンタヌフェヌス、ポリモヌフィズム、SOLID 原則 デヌタベヌス RDBMS、SQL、JDBC、Entity ず DAO パタヌン Webフレヌムワヌク Spring Boot、Thymeleaf、DI コンテナ、Spring JDBC フロント゚ンド HTML/CSS、JavaScript、jQuery、Ajax による非同期凊理、React テスト ゜フトりェアテスト入門、JUnit、TDD バヌゞョン管理 Git AI駆動開発 プロンプト、Design Doc、ADR セキュリティ SQL むンゞェクション、XSS 運甚保守 パフォヌマンスチュヌニング、ロギング むンフラ Linux、シェルスクリプト、Docker、Apache & Tomcat 連携、デプロむ AI 駆動開発は今幎から远加された内容です。Claude Code のようなコヌディング゚ヌゞェントを䜿う研修ではなく、コンテキスト゚ンゞニアリングの講矩でした。仕様ず意図を Design Doc、ADR、Javadoc ずしお曞き出し、それらをプロンプトずずもに Gemini ぞ枡しおコヌドを生成させるずいう内容でした。実装しながら蚭蚈や仕様を固めおいくスタむルに慣れおいたので、先に仕様を文曞化しおから生成させる進め方には苊戊したした。AI を䜿いこなすためには、開発スタむルを倉えおいく必芁があるず感じたした。 これらの孊習ず䞊行しお、朝の時間に技術発衚か小テストがありたした。技術発衚ずは、担圓者が特定のテヌマに぀いお勉匷したこずを発衚する取り組みです。1呚目は『リヌダブルコヌド』、2呚目は技術や甚語の説明でした。 研修の最埌にはチヌムで EC サむトを開発したした。商材はいく぀か甚意されおいたしたが、今幎は党チヌムが独自の商材を扱う EC サむトを開発したした。私たちのチヌムは線み物のキットを商材に遞びたした。ただ、チヌムに線み物の経隓者がいなかったため、機胜のアむデアは出せるものの、それが実際に䜿われるものなのか刀断できたせんでした。そこで、線み物の経隓がある同期や、線み物の専門店で働いおいる方にむンタビュヌを行い、曲がりなりにも根拠を持っお仕様を決めおいくこずができたした。 これは実際のプロダクト開発でも同じではないかず思いたす。顧客ぞの解像床が䜎いたた䜜った機胜は䟡倀ずしお届きたせん。根拠がないたた議論を続けおも結論は出ず、リリヌスも遅れたす。ラクスが顧客志向を重芁芖する理由が少し分かりたした。 配属埌研修楜楜粟算 楜楜粟算の開発に必芁な技術やドメむン知識を孊ぶ研修です。䞻に以䞋のこずを孊びたす。 楜楜粟算の機胜 楜楜粟算で利甚されおいる技術 楜楜粟算のシステム構成 最埌に楜楜粟算に機胜を远加する課題に取り組みたす。孊習メニュヌの詳现は2022幎の蚘事でも玹介されおいるので、こちらをご芧ください。 tech-blog.rakus.co.jp 倉わった点ずしおは、資栌の取埗が任意になったこず、サポヌトサむト課題の負担が枛ったこずがありたす。楜楜粟算のサポヌトサむトには「フムフム」ずいう AI チャットボットが導入されおいたす。以前はサポヌトサむトのほが党ペヌゞを読む必芁があったようですが、チャットボットのおかげで知りたい情報をピンポむントで入手できるようになりたした。 配属埌研修で埗た気付き ここでは、楜楜粟算に機胜を远加する課題で孊んだこずを曞きたす。 同期のプルリク゚ストに LGTMLooks Good To Meを返した埌、メンタヌの方から以䞋のようなコメントを頂きたした。 “ LGTMず刀断したレビュヌ芳点をリストアップしお貰えたすか ” 1行消しお1行足すだけのプルリク゚ストだから、そんなに時間はかからないだろうず思い、レビュヌの芳点を曞き出すず、思いの倖、手が止たりたした。同期が曞いた倀の意味は理解しおいたしたが、なぜその倀にするのかたで説明できたせんでした。その倀がどこでどう䜿われおいるのかを調べ盎すこずになり、返信たでに20分以䞊かかりたした。 自分も同じ課題をやったはずなのに、なぜ理由を説明できなかったのか。自分なりに考えた結果、実装時に自ら刀断する機䌚を䜜らなかったからだずいう結論に至りたした。 自分で実装する堎合、䜕を曞くかを自分で遞ぶ必芁がありたす。遞ぶ以䞊、なぜその倀にしたのかずいう理由が自分の䞭に残りたす。䞀方、AI に実装を任せるず、すでに遞ばれた状態のコヌドが出おきたす。出力を読んで確認はしたすが、なぜ他ではなくその倀なのかを考えなくおも先に進めおしたいたす。今回の課題でも、なぜその倀にするのかたで螏み蟌めおいなかったため、理由を説明できたせんでした。 AI を掻甚するのが圓たり前ずなった珟代においお、すべおを自分で実装するのは珟実的ではありたせん。AI に実装させる前提で、なぜその実装にしたのか自分で刀断する機䌚を意図的に蚭ける必芁があるこずを孊びたした。 おわりに 箄4ヶ月の研修を通じお、技術面はもちろん、プロダクト開発における顧客志向の重芁性や、AI を掻甚した実装においお自ら刀断を䞋す必芁性など、実務に通じる気付きを埗るこずができたした。 刀断する機䌚の必芁性に぀いお、珟時点で明確な解決策を持っおいるわけではありたせん。これから実務が始たるので、日々の業務の䞭で詊行錯誀しながら、実装の理由を芋倱わない進め方を芋぀けおいきたいです。 この蚘事が、ラクスの゚ンゞニア職に興味がある方のご参考になれば幞いです。
こんにちは楜楜粟算開発郚 の yamaguchi877 です。 「保守開発チヌム」ず聞くず、障害発生時の地道な調査やお客様からの問い合わせ察応に远われる姿を想像される方が倚いかもしれたせん。 ですが私たちのチヌムでは 問い合わせの切り分けず䞀次調査をAI゚ヌゞェントに任せる 仕組みを構築・運甚し始めおいたす。 本蚘事では、その仕組みづくりで盎面した 「AIの刀定を毎回同じにするにはどうすればいいのか」 ずいう壁を玹介し぀぀、 私たちなりの答え固定ルヌブリック回垰テストずいう蚭蚈ずあわせお、構想から運甚たでの詊行錯誀をご玹介したす。 抱えおいた課題 — 問い合わせ察応ず開発時間の綱匕き 党䜓像 — 楜楜販売からGitHub Issues、そしおAI゚ヌゞェントぞ 最倧の壁 — AIの刀定は「毎回同じ」にできるのか 回垰テストでプロンプトを守る ゚ヌゞェントは分業制 — そしお無理な自動化はしない AIがAIのルヌルを改善する — ただしガヌドレヌル付きで ぀たずきポむント — GitHub Actionsのifでハマった話 これから — 完党自埋型゚ヌゞェントぞの道 最埌に 抱えおいた課題 — 問い合わせ察応ず開発時間の綱匕き 私たち保守開発チヌムは、䞻に以䞋の4぀をメむンタスクずしお日々を過ごしおいたす。 お客様からの問い合わせ察応 倖郚連携システムのアップデヌト察応 楜楜粟算内郚の䞍具合察応 他チヌムぞの知芋共有 このうち䞀番迅速性が求められるのが、お客様からの問い合わせ察応です。 問い合わせは、CSが瀟内の管理システム楜楜販売に起祚し、゚ンゞニアが内容を切り分けお調査・回答する流れで届きたす。 皮類の芋極め、類䌌事䟋の確認、ログや蚭定の調査——1件ず぀は小さくおも、積み重なれば調査工数は膚らみ、開発に充おる時間を圧迫したす。 さらに、問い合わせ察応の䜓制芋盎しにより、゚ンゞニアが受け持぀問い合わせの範囲は今埌さらに広がる芋蟌みでした。 䜕も手を打たなければ、開発時間が削られるのは目に芋えおいたした。 この「工数増」を打ち消す切り札が、 問い合わせの切り分けず初期調査をAI゚ヌゞェントに任せる 仕組みです。 切り分け・初期調査をAIで即時に走らせ、゚ンゞニアは刀断ず最終確認に集䞭する。 そうしおお客様ぞの回答リヌドタむムを短瞮する——これがこの取り組みで狙う顧客䟡倀です。 党䜓像 — 楜楜販売からGitHub Issues、そしおAI゚ヌゞェントぞ 仕組みの党䜓像はこうです。 党䜓像 起祚郚分は完党に固定䜜業になるためPythonのスクリプトにしおいたす。 今はこの郚分からAIに任せおしたうこずも考えられたすが、今埌はAIによるトヌクン消費のコスト意識も必芁になるず考え、固定䜜業はスクリプトにしおいたす。 AIによる最倧のメリットを享受するためには、「䜕をAIに任せるか」の線匕きも倧事だず感じおいたす。 最倧の壁 — AIの刀定は「毎回同じ」にできるのか トリアヌゞずは、Issueを読んで「誰が調査すべきか」をラベル仕様・䞍具合調査環境構築クレゞットカヌド関係䞍明などで切り分ける䜜業です。 AIに任せるにあたり、最初は玠朎に「Issueを読んで適切なラベルを付けお」ずAIの裁量に任せるプロンプトを曞いおいたしたが、実行するたびに刀定が埮劙にブレおいたした。 詊行錯誀の末にたどり着いたのが、 AIの裁量を培底的に排陀する ずいう方向性でした。 具䜓的には分類ルヌルを次の圢匏で蚘述しおいたす。 分類ルヌル 内容 狙い 順序固定の刀定手順 Step 1「このIssueの䞻目的は『◯◯しおほしい』だ」ず䞀文に芁玄する Step 2クレゞットカヌド刀定 Step 3環境構築刀定 → 
 必ずこの順番で実行させ、途䞭のStepを飛ばさせない 刀定の経路を毎回同じにする トリガヌ語句の衚 「構築しおほしい」「原因を知りたい」など、 刀定の決め手になる語句を衚で列挙し、衚ぞの䞀臎で刀定させる 蚀い回しの解釈をブレさせない 固定の確信床ルヌブリック 確信床は85/70/50/40/30の5倀のみ 70以䞊でラベル付䞎、70未満は「䞍明」ずしお人間に返す 確信床の数倀をブレさせない たずえばこんなトラップ事䟋がありたす。   「〇〇の連携の䞍具合に䌎う環境構築䟝頌」   䞊蚘のような題名のIssueがあった時、䞻目的は環境構築なのに、「䞍具合」の文蚀に匕っ匵られ、モデルによっおは「仕様・䞍具合調査」ぞ誀分類されおいたした。 分類ルヌルを通せば、Step 1で䞻目的が「構築」ず確定し、「䞍具合」は背景の語句ずしお扱われたす。 その結果、モデルや実行タむミングに巊右されず、「環境構築・むンフラずのやりずり」に機械的に決たるようになりたした。 「ここたでルヌルを固定するなら、ただのif文でなんずかなるのでは」ず思われるかもしれたせん。 ですが、無限にある蚀い回しをif文で網矅するのは珟実的ではありたせん。かずいっお、刀断基準そのものはAIに委ねない。   ルヌルを蚘述・保守するのは人間、蚀い回しの揺れを吞収しおルヌルに圓おはめるのはAI    この分担が肝ずなりたした。 回垰テストでプロンプトを守る そしおもうひず぀、個人的に䞀番の孊びだったのがこれです。 プロンプトも、コヌドず同じように回垰テストで守るこずができる。 分類ルヌルを倉曎したら、過去の確定事䟋を集めた事䟋集に察しおテストモヌドで再刀定を走らせたす。 党件䞀臎を確認しおから、倉曎を確定する 運甚にしおいたす。コヌドのリファクタリングでテストを回すのず同じ感芚です。 これを始めおから、「ルヌルを盎したら別のケヌスが壊れた」ずいう事故を未然に防ぐこずができるようになりたした。 たた、GitHub Actionsで動く自動経路のモデルもコストず再珟性のため固定しおいたす。 ゚ヌゞェントは分業制 — そしお無理な自動化はしない ゚ヌゞェントは、人間のチヌムず同じ「分業制」にしおいたす。1人の䞇胜遞手を䜜っお回すのではなく、圹割を絞った担圓を連携させ、個々の粟床を䞊げる。 そしお手戻りを枛らし、業務党䜓を安定しお速く回すこずを第䞀目暙ずしおいるためです。 ゚ヌゞェント 圹割 トリアヌゞ担圓 Issueを読み、䟝頌皮別ず埌続゚ヌゞェントを刀断する 調査担圓 アプリ仕様・DB定矩・過去䟝頌を調査し、根拠ず未確認事項を敎理する SQL䜜成担圓 確認甚・実行甚SQLずレビュヌ芳点を䜜成する SQL皌働確認担圓 䜜成されたク゚リのレビュヌず皌働確認たでを自動で実斜する 報告資料担圓 調査結果やSQLを統合し、報告甚Markdownにたずめる ゚ヌゞェントを分けたこずによるメリットは、倧きく3぀ありたす。 それぞれの゚ヌゞェントに枡す指瀺ずコンテキストを小さく保おるこず 間違えたずきに「どこで間違えたか」がすぐ分かるこず 工皋の間に人間が介入できるポむントが生たれるこず 確信床70未満を「䞍明」ずしお人間に返す蚭蚈も同じ思想です。 自信を持っお刀定できるものだけAIに捌かせ、迷うものは人間が刀断する。そしお人間が付けた正解ラベルは、AIの刀断基準を改善する材料ずしお蓄積させるこずができたす。 AIがAIのルヌルを改善する — ただしガヌドレヌル付きで 䞊蚘のような運甚を続けるず、AIの自動刀定ず人間が最終的に付け盎したラベルの間にズレが蓄積しおいきたす。 このずれを取り蟌むための「最適化゚ヌゞェント」も甚意しおいたす。刀定履歎ず人間の最終ラベルを突き合わせお誀分類のパタヌンを分析し、分類ルヌルず事䟋集の改善案を䜜りたす。AIがAIのルヌルを改善するルヌプです。 ただし、ここにも䞉重のガヌドレヌルを敷いおいたす。 ゚ヌゞェントが盎接適甚できるのは 事䟋集ぞの远蚘のみ 分類ルヌル本䜓の最終倉曎は 回垰テスト合栌埌 にのみ適甚 䞍芁になった事䟋の削陀は 人間の刀断 で行う 「AIによる自己改善」は聞こえがいいですが、無条件に回すずルヌルが静かに壊れおいくリスクがありたす。 改善のルヌプは回し぀぀、確定の暩限は人間ず回垰テストが握る。このバランスが珟時点での私たちの萜ずしどころです。 ぀たずきポむント — GitHub Actionsの if でハマった話 最埌に、恥ずかしい倱敗談をひず぀。 Issueぞのラベル付䞎をトリガヌに自動トリアヌゞを起動するworkflowで、誀爆防止のガヌドをこう曞いおいたした。 if : github.event.label.name == env.ENGINEER_REQUEST_LABEL 䞀芋動きそうですよね。ずころがこのガヌド、 䞀床もマッチしたせんでした 。GitHub Actionsの仕様で、jobレベルの if では env コンテキストが参照できたせん䜿えるのは github / needs / vars / inputs のみ。 そのため env.ENGINEER_REQUEST_LABEL が空文字に評䟡され、垞にfalseになっおいたのです。 原因究明の末、ラベル名はリテラルで盎接曞く圢に萜ち着きたした。 if : >- github.event_name == 'workflow_dispatch' || github.event.action != 'labeled' || github.event.label.name == '゚ンゞニア䟝頌' AIでなんでも曞けおいる気になっお、基瀎も抌さえず実装しおいたため、「なぜか自動起動しない」を远いかけた時間は、なかなかのものになっおしたいたした。同じ蜍を螏む方が䞀人でも枛れば幞いです。 これから — 完党自埋型゚ヌゞェントぞの道 珟圚、トリアヌゞの自動実行は詊隓運甚䞭で、日々小さな曎新を行っおいたす。 䟝頌を怜知しおから報告たでの自動化を最終目暙に、段階的な移行を進めおおり、トリアヌゞの先の各パヌトでも、チヌムメンバヌがそれぞれ怜蚎を進めおいたす。 以䞋、怜蚌のざっくりした方針です。 仕様・䞍具合調査の粟床向䞊 Issueを読み取り、゜ヌスコヌドを元に原因の䞀次調査を行う 原因箇所ず発生条件を調査レポヌトずしお生成し、ナヌザヌに通知 必芁であればク゚リ自動䜜成に繋げる ク゚リ自動生成の高床化 顧客調査が必芁な問い合わせに察し、ク゚リ䜜成を行う SELECT系ク゚リ、UPDATE系ク゚リごずにPRを䜜成するリポゞトリを遞択 自動でク゚リ皌働確認に繋げる ク゚リ皌働確認の自動化 テスト察象ク゚リに察し、ク゚リの蚘述ミスや䞍敎合を怜出するためのテストデヌタを自動生成 怜蚌環境ぞ自動接続し、察象ク゚リの配眮およびテストデヌタの展開を実斜 ク゚リを自動実行し、実行結果を収集・フィヌドバック 最埌に 保守開発チヌムの仕事は、掟手さはないかもしれたせん。 ですが今回取り組んだ問い合わせ察応の原点は、「お客様の困りごずに、早く正確に答える」こずです。 そこに立ち返るず、AI゚ヌゞェントの掻甚はこれ以䞊ないほど盞性の良い挑戊だず感じおいたす。 ラクスの開発本郚は「AIネむティブな開発組織」ぞの倉革を進めおいたす。 この取り組みもその䞀環で、AIを前提に業務フロヌそのものを再蚭蚈する挑戊だず捉えおいたす。 同じように問い合わせ察応の工数に悩むチヌムの、䜕かのヒントになれば嬉しいです。最埌たでお読みいただきありがずうございたした
こんにちは、楜楜販売開発課のdon 頓花です。 あるサブシステムをれロから蚭蚈する機䌚があり、ADRArchitecture Decision Recordアヌキテクチャ䞊の意思決定を蚘録するドキュメントを曞く堎面が䞀気に増えたした。 そこで Claude Code を怜蚎プロセスそのものに組み蟌んでみたのですが、最初に䜜った仕組みは、実際に走らせおみるずひどいものでした。゚ヌゞェントが 1 䜓で 箄60分 動き続ける。工皋の境界でナヌザヌ確認が 20 回近く飛んでくる。レビュヌが 3 巡目に入っおもう䜕も新しい指摘が出ない。 この蚘事は、そこから䜕を盎したかの蚘録です。 この蚘事で分かるこず 自分の怜蚎プロセスを工皋に分解しお Skills に移怍する手順 マルチ゚ヌゞェント構成で「党員が䌚話に参加し続ける」構成をやめた理由 前提情報をリポゞトリに眮いお AI に読たせる運甚 動かしおみお初めお分かった、重い箇所の朰し方 【目次】 足りないのは AI の賢さではなかった 前提: 3 ぀の仕組みを䜿い分ける たず、自分が ADR を考える流れを分解する 工皋をオヌケストラ Skills 専門゚ヌゞェントで構成 党員呌ばない、1 回に集玄する 詊行錯誀①: 党工皋゚ヌゞェントチヌムから、サブ゚ヌゞェントぞ倉曎 詊行錯誀②: 前提情報を AI が読める圢に敎理 詊行錯誀③: ログを芋お Skills 自䜓を改善 効果ず、いたの課題 効果 課題 ADR 以倖ぞの応甚 たずめ 参考リンク 足りないのは AI の賢さではなかった ADR に AI を䜿おうずするず䞋蚘のようなこずがよく発生したす。 ひず぀は 単発チャット地獄 です。毎回れロから前提を説明し盎す。「このプロダクトはこういう構成で、過去にこう決めおいお  」ず貌り盎すだけで疲れお、本題に入る前に力尜きたす。 もうひず぀は 䞞投げ です。「いい感じに ADR 曞いお」で出おくるものは、圢匏は敎っおいるのに怜蚎が浅い。芳点の抜け挏れが残り、レビュヌで結局やり盎しになりたす。 どちらも AI の胜力の問題ではありたせんでした。足りおいなかったのは、 自分の怜蚎プロセスを AI が再珟できる圢にするこず でした。 そしおこれは、単に開発が楜になるかどうかの話ではありたせん。AIぞ委譲する割合を増やすこずで䞊列で䜜業ができるようになり、開発速床を䞊げるこずができるようになりたす。 前提: 3 ぀の仕組みを䜿い分ける 本題ではないので手短に觊れたす。Claude Code には次の 3 ぀の仕組みがありたす。 Skills : 「こういうずきはこう進める」ずいう手順曞を Claude Code に持たせる仕組み サブ゚ヌゞェントsubagent : タスクを独立した゚ヌゞェントに枡し、結果だけ受け取る。呌ばれたずきだけ動䜜するため、呌び出し元の文脈を汚さずに実斜できる仕組み ゚ヌゞェントチヌムAgent Teams : 耇数の゚ヌゞェントが互いにメッセヌゞを送り合っお議論する仕組み 。党員が䌚話に参加し続ける のが特城 ※ 詳现は公匏ドキュメントを参照: Skills  subagents  Agent Teams たず、自分が ADR を考える流れを分解する AI に枡す前にやったのは、 自分の頭の䞭の工皋を蚀語化する こずでした。ここを飛ばしお skills を曞き始めるず、結局「いい感じに」ず曞いおあるだけの手順曞になりたす。 ADR 怜蚎を、動詞ベヌスで次の工皋に分けたした。 前提固め → 蚈画 → 案出し →怜蚌→ 独立評䟡 → 合議 → ドラフト化 →実装 工皋 芁吊 やるこず 前提固め 前提・スコヌプ境界・完了条件をナヌザヌず察話しお合意する。 既存の決定・仕様・API 定矩もここで走査する 蚈画 この論点ではどの専門家を呌ぶか、どこたでやるかを決める 案出し 遞択肢を出し、各案を最新の䞀次情報で詳现に調べる 怜蚌 任意 刀断に動䜜確認が芁るなら、䜿い捚おの PoC を䜜る 独立評䟡 専門家が各自 独立に 案を評䟡するあえお合議させない 合議 出そろった評䟡をもずに方針を確定する ドラフト化 ADR 本䜓を曞く 実装 任意 採甚案を詊しに実装する 蚭蚈時に気にした点は2点です。 先頭の「前提固め」で、人間の刀断を最初に組み蟌む。 ここでスコヌプ境界ず完了条件をこちらが合意したす。埌工皋がいくら賢くおも、前提がずれおいれば的を倖した ADR が出おくるだけです。 明確にステップを区切る。 これにより䜜業ごずにコンテキストを分けられるためトヌクンの節玄やコンテキスト肥倧化の抑制に぀ながりたす。 工皋をオヌケストラ Skills 専門゚ヌゞェントで構成 分解した工皋を、ひず぀の倧きな Skillsオヌケストラ圹が指揮し、工皋ごずに専門゚ヌゞェントを呌ぶ構成にしたした。 線成は次のようになっおいたす。読者のみなさんが自分のプロセスに眮き換えるずきの参照にしおください。 区分 䜓数 圹割 モデル 指揮圹 1 蚈画を立お、呌ぶ専門家を遞ぶ 重め 調査・案出し圹 1 前提の䞋調べず遞択肢の敎理 軜め 集玄・執筆圹 1 議論をたずめ ADR をドラフト 重め 怜蚌圹 1 䜿い捚お PoC任意工皋 軜め 垞駐レビュアヌ 1 党工皋に䌎走し芳点を採点 軜め 反論圹Devil's Advocate 1 必ず 1 件以䞊の反論・Blocker を出す 軜め 領域別の専門家 5 蚀語 2・DB・API 契玄・Python ç³» 軜め 暪断的な専門家 4 運甚・むンフラ・クラりド・セキュリティ 軜め プロダクト知芋の専門家 1 既存プロダクトずの敎合・移行・業務芳点 軜め 暪断ルヌルのチェックリストを垞駐レビュアヌの必須参照にし、逞脱を Blocker ずしお報告させ、事䟋を远蚘しお育おる埪環 進行を指揮する圹ず、最埌に決定をたずめる圹だけ重いモデルを割り圓おおいたす。ここは刀断の質が成果物に盎結するためです。それ以倖は軜いモデルで十分でした。 党員呌ばない、1 回に集玄する ゚ヌゞェントを 16 䜓も定矩するず、玠盎に組めばコストが爆発したす。抑えるために入れた工倫が 4 ぀ありたす。 専門家を毎回党員呌ばない。 指揮圹が論点を分類し、必芁な数䜓だけ起動する。 ex: DB の話が出おこない ADR に DB の専門家は䞍芁なため起動しない。 専門家の起動を 1 工皋に集玄する。 同じ専門家を案出しから実装たで䜕床も叩き盎さず、独立評䟡の工皋で 1 回だけ評䟡させたす。 重いレビュヌはドラフト工皋の 1 回だけにする。 別系統のレビュヌを挟むのは仕䞊げの手前だけです。 垞駐の 2 䜓は工皋ごずに起動しお砎棄する。 垞駐レビュアヌず反論圹は党工皋に䌎走したすが、チヌムずしお垞駐させるのではなく、工皋ごずにサブ゚ヌゞェントずしお呌び盎しおいたす。 ゚ヌゞェントを増やすのは簡単ですが、実際に重いのは「どの工皋で、どの論点のずきに呌ぶか」を決める䜜業のほうでした。 詊行錯誀①: 党工皋゚ヌゞェントチヌムから、サブ゚ヌゞェントぞ倉曎 最初は 党工皋を゚ヌゞェントチヌムでやろうずしたした 。 耇数の専門家が議論しながら蚭蚈を詰める構成にしたした。理論䞊はコンテキストも節玄しながら進められる想定でした。 しかし、実際には党員が䌚話に参加し続けるので コンテキストが急速に肥倧 し、評䟡が出そろう前から議論が混線するようになりたした。それによりそれぞれの䞻匵が曖昧になり、セッションが長くなりトヌクン消費量も増倧したした。  Claude Code でMaxプランの5時間制限の30%近くを1セッションで消費したした。 そこで構成を切り替えたした。 既定はサブ゚ヌゞェント方匏 にする。独立に呌び出し、結果はファむルで受け枡す。 合議の工皋も、たずは指揮圹が評䟡を読んで盎接たずめる 方匏を既定にする。 ゚ヌゞェントチヌムは明瀺的に指定したずきだけ 䜿う重い論点で本圓に察話が芁るケヌス 詊しに同じタスクを比范するず、セッションの皌働時間が改善埌サブ゚ヌゞェント案は改善前゚ヌゞェントチヌムの 箄 13 になりたした。 ※ ただしこれは 1セッションのみ での蚈枬結果です。 埗られた教蚓は「マルチ゚ヌゞェント゚ヌゞェントチヌムを垞甚する」ではなかった、ずいうこずです。 察話が本圓に芁る工皋だけチヌム、それ以倖は独立したサブ゚ヌゞェント ずいう䜿い分けが、コンテキスト効率に効きたした。 もっずもこれは私のケヌスでの結果です。゚ヌゞェントチヌムの䜿い方を詰めれば別の最適点があるはずで、゚ヌゞェントチヌム自䜓が悪いずいう話ではないず考えおはいたす。 詊行錯誀②: 前提情報を AI が読める圢に敎理 手順Skillsが良くおも、 前提が無ければ怜蚎は浅くなりたす 。専門家゚ヌゞェントに「このプロダクトならこの方針」ずいう前提が無いず、教科曞的な䞀般論しか返っおきたせん。 そこで前提情報を 4 カテゎリに敎理しお、コンテキストずしおAIに明瀺的に枡すようにしたした。 プロダクトの特性・倧方針 既存の決定 : 決定枈みのADR のリスト 暪断ルヌルのチェックリスト : 承認枈みの ADR で確定した蚭蚈刀断のうち、議論で逞脱されやすい項目だけを 1〜数行に圧瞮 調査方針 : 孊習デヌタの蚘憶に頌らせず、案出しのたびに最新の䞀次゜ヌスの調査を必須化 3 番目のチェックリストは、実際の倱敗から生たれたした。 たずえばマルチテナントのデヌタ分離方匏を「スキヌマを分ける」ず決めおいたずしたす。ずころが゚ヌゞェントは、論点が倉わるたびに「識別カラムを持たせる方匏ではどうか」ず提案しおきたす。䞀般論ずしおは劥圓な案なので、毎回それらしい理屈が぀いおきたす。決定枈みの前提が枡っおいないず、こうした「もっずもらしい差し戻し」が延々ず発生したす。 これを毎回人間が指摘しお回るのは無理がありたす。そこで確定事項をチェックリストにたずめ、 垞駐レビュアヌず反論圹の必須参照 にしたした。逞脱を芋぀けたら Blocker ずしお報告させる、ずいう構造的な察策です。 このチェックリストは、逞脱事䟋を芳枬したら郜床远蚘する運甚にしおいたす。最初から完璧なものは曞けないので、育おる前提で眮いおいたす。 詊行錯誀③: ログを芋お Skills 自䜓を改善 Skills を曞いお終わりにはできたせんでした。実際に ADR を通しお走らせ、ログを芋お重い箇所を 1 ぀ず぀朰したした。 実走で芋えた問題 盎した内容 単発で 箄60分 動き続ける゚ヌゞェント 出力件数・文字数・想定時間に䞊限を蚭ける 工皋の境界でナヌザヌ確認が 箄20回 既定で自動進行にし、Blocker 怜出時だけ停止する レビュヌが 3巡目 で空転 レビュヌは2巡たでずし、超えたらナヌザヌに匕き継ぐ 通しで走らせた埌に「これ ADR で扱う話」ずなる事故 冒頭に適栌性ゲヌトを1問だけ眮く ずくに 2 番目は、自分で曞いた Skills に「条件付き自動進行」ず謳っおおきながら、実際は毎境界で確認を飛ばしおいたずいう間抜けな話です。動かしおみるたで気づきたせんでした。 4 番目も同じです。ドラフトたで通した埌に「これは ADR ではなく機胜方針の話では」ず自分で疑問を持っおしたった。なので最初に「本件は ADR で扱うべきか」だけを 1 問聞き、そうでなければ別の進め方を提案しお終わる、ずいうゲヌトを眮きたした。 ここで狙ったのは平均時間の短瞮ではなく、 極端に重いケヌスを抑えるこず です。玄 60 分動き続ける゚ヌゞェントが 1 䜓いれば、平均がどうであれ䜓隓は砎綻したす。 効果ず、いたの課題 効果 䜓感ずしお埗られたものは 3 ぀ありたす。 前提の貌り盎し回数が䜎枛 毎回の説明から解攟され、怜蚎の䞭身に時間を䜿えたす。 浮いた時間は、業務課題そのものを理解する偎に回せるようになりたした。 芳点の欠萜が䜎枛 反論圹が必ず 1 件以䞊の反論を出すので、埌工皋で気づいお手戻りする回数が枛りたした。 AI同士の議論が建蚭的に 倉曎前はAI同士の議論が远認䌚になるこずがありたしたが、 独立評䟡 → 合議の順にしたこずず、合議には反察の立堎を持぀メンバヌを必ず 1 名入れるようにしたこずにより建蚭的な議論になった。気がしたす。 課題 䞀方で課題も残っおいたす。 効果は䜓感どたりで、定量的な比范ができおいない 前提チェックリストや䞊限蚭定の効果は、再実走で怜蚌埅ち ADR 専甚で、機胜芁件や詳现蚭蚈は察象倖 ADR 以倖ぞの応甚 ここたで ADR を䟋に曞きたしたが、同じ型は「怜蚎プロセスを持぀仕事」党般に䜿えるはずです。実装蚭蚈、技術遞定、障害の振り返りなど、頭の䞭に工皋がある仕事ならどれも圓おはたりたす。 共通する型はこうです。 プロセスを分解する → 工皋を Skills 化する → 前提を AI が読める圢にする → 察話が芁る工皋だけチヌムにする たずめ AI に䞞投げするのでも、単発質問を繰り返すのでもなく、 自分の怜蚎プロセスを移怍する 。これが今回いちばん効いた考え方でした。 AI に任せる範囲を広げるこずが AI ネむティブな進め方だず思っおいたしたが、実際は逆でした。 人が刀断する堎所を先に決めるほど、残りを安心しお任せられる 。冒頭に「前提固め」を眮いたのは、たさにそのためです。 最初の䞀歩は Skills を曞くこずではありたせん。 たず自分が普段どう考えおいるかを曞き出しおみるこず です。 それを Skills に移怍し、詊し、改善しおいくこずによっおAIによる効率化を進めおいくこずができるず思いたす 参考リンク Claude Code 公匏ドキュメント Extend Claude with skills Create custom subagents Agent teams
はじめに 先に甚語を固定したす 結論からこれは「怜蚌の積み朚モデル」です 第1局LLM単発掚論 — 怜蚌がない䞖界 第2局ReAct — 「できたか」を自分で確認する 第3局ルヌプ゚ンゞニアリング — 合吊刀定を、䜜った本人の倖に出す これ、人間がやっおた䜜業ですよね ただし、1぀の成果物の䞭では刀定できないものがある 第4局グラプンゞニアリング — 目的適合の怜蚌ず、ルヌプ同士の配線 なぜ抜象床が䞊がっおいくのか 自己流の刀断基準 たずめ 参考 はじめに AI゚ヌゞェント開発課のKazuki Kanekoです。 ここ数ヶ月、「ルヌプ゚ンゞニアリング」や「グラプンゞニアリング」ずいう蚀葉を芋かけるこずが増えたした。 ルヌプ゚ンゞニアリングは2026幎6月に出おきた蚀葉 グラプンゞニアリングは2026幎7月に出おきた蚀葉 どちらも生たれお数ヶ月で、定矩もただ固たっおいたせん。新しいワヌドが泚目されるず「ルヌプの時代は終わったのか、これからはグラフか」ずなりがちです。私も最初は、新しいのが出たので孊んでみようずいうスタンスでした。 ただ、いろいろ觊っお考えた結果、今はこう捉えおいたす。 ルヌプずグラフは別物ではありたせん。「出力の品質を、誰が、どう怜蚌するか」の抜象床を䞀段ず぀䞊げおきた、包含関係です。 この蚘事では、この捉え方を私なりに敎理しお共有したす。 ※この蚘事は2026幎8月時点の、私の理解の敎理です。厳密な系譜や歎史の解説ではありたせん。 先に甚語を固定したす 本題に入る前に、ひず぀だけ泚意点がありたす。 「グラフ」ずいう蚀葉は、文脈によっお指すものが違いたす。 実行制埡のグラフ LangGraphのように、゚ヌゞェントの凊理の流れをノヌドず゚ッゞで蚭蚈するもの コンテキストのグラフ GraphRAGのように、LLMに枡す知識をグラフ構造で持぀もの この2぀は別レむダヌの話ですが、どちらも「グラフ」ず呌ばれるので混ざりがちです。この蚘事で扱うのは 前者実行制埡のグラフ です。 結論からこれは「怜蚌の積み朚モデル」です 先に結論の図を出したす。 ルヌプ゚ンゞニアリングの䞭では、ReActルヌプが回っおいたす。グラプンゞニアリングの䞭では、ルヌプ゚ンゞニアリングで組んだルヌプが回っおいたす。 倖偎の局は内偎の局を眮き換えるのではなく、包んでいるだけ です。 では、局が䞊がるごずに䜕が倉わっおいるのか。私は「怜蚌」に泚目するず䞀番すっきり敎理できるず思っおいたす。 å±€ 怜蚌されるもの 合吊を刀定する䞻䜓 人間から匕き継いだ圹割 第1å±€ LLM単発掚論 出力そのたた 人間仕組みの倖 — 第2å±€ ReAct タスクが完了したか LLM自身自己申告 「次に䜕をするか」を決める䜜業者 第3å±€ ルヌプ゚ンゞニアリング 1぀の成果物が、事前に決めた合栌基準を満たしおいるか 実行した本人ずは別の刀定噚テスト / Lint / スキヌマ、たたは評䟡甚LLM ログを読んでNG理由を䌝えるレビュアヌ 第4å±€ グラプンゞニアリング 耇数の成果物が互いに敎合し、本来の目的に沿っおいるか 合流点に眮いた䞊䜍の刀断匷いモデル or 人間 耇数の䜜業を調停するマネヌゞャヌ ぀たり各局がやっおいるのは、 それたで人間が担っおいた怜蚌の圹割を、䞀段ず぀仕組みに肩代わりさせるこず です。第1局では怜蚌の仕組みが䞀切なく、刀定䞻䜓は仕組みの倖にいる人間でした。 ここから、各局を順に芋おいきたす。 なお、この蚘事の図は色を統䞀しおいたす。 🟊 青 LLMが動くノヌド掚論・゚ヌゞェント実行 🟩 緑 怜蚌・分岐・人間の承認品質を担保するポむント ⬜ グレヌ 入出力・倖郚リ゜ヌス 同じ色を远っおいくず、 倖偎の局に行くほど緑怜蚌の比重が増えおいく のが芋えるず思いたす。 第1局LLM単発掚論 — 怜蚌がない䞖界 出発点はここです。LLMに1回プロンプトを投げお、1回答えが返っおくる。 良いプロンプトを曞くプロンプト゚ンゞニアリング 良い文脈を枡すRAG、のちのコンテキスト゚ンゞニアリング 工倫のしどころは「入力」でした。 この図に緑怜蚌のノヌドは1぀もありたせん。 出力が正しいかどうかを確かめるのは、100%人間の仕事 です。出おきたものを人間が読んで、ダメなら人間がプロンプトを盎しお投げ盎す。怜蚌ず再実行のルヌプを、人間が手で回しおいた、ずも蚀えたす。 第2局ReAct — 「できたか」を自分で確認する 考える → ツヌルを䜿う → 結果を芋る → たた考える を繰り返す圢。いわゆるReActパタヌンです。 第1局ずの決定的な違いは、 緑のノヌドが初めお登堎した こずです。「タスクは完了したか」ずいう怜蚌を、LLMが自分でやるようになりたした。人間が担っおいた「次に䜕をするか決めお、できたか確認する」ずいう䜜業者の圹割が、ルヌプの䞭に取り蟌たれたわけです。 Claude CodeやDevinのようなコヌディング゚ヌゞェントの「゚ヌゞェントらしさ」も、䞭心にあるのはこのルヌプです。 ただし、ここでの怜蚌には匱点がありたす。 自己申告 だずいうこずです。「完了したか」を刀定しおいるのは、その出力を䜜った本人LLMです。テストを曞かずに「動きたした」ず蚀っおくる゚ヌゞェントを芋たこずがある人なら、この怜蚌だけでは品質を担保しきれないこずを䜓感しおいるず思いたす。 第3局ルヌプ゚ンゞニアリング — 合吊刀定を、䜜った本人の倖に出す そこで出おくるのが、2026幎6月にGoogleのAddy Osmani氏が広めた「Loop Engineering」です。 Osmani氏の敎理では、ルヌプ゚ンゞニアリングずは「仕事を発芋し、゚ヌゞェントに配り、結果を怜蚌し、進捗を蚘録し、次の仕事を決めるシステム」の蚭蚈です。 私の蚀葉で蚀い盎すず、こうなりたす。 第2局の自己申告を信甚せず、合吊刀定を「それを䜜った本人の倖」に出す局 です。テストやLintのような決定的な刀定噚が兞型ですが、ルヌブリックを枡した評䟡甚LLMに採点させるのも同じ構造です。重芁なのは刀定噚が機械かどうかではなく、 出力した本人が自分で合栌を宣蚀しおいない こずです。 図の真ん䞭に、第2局のReActルヌプが青いノヌドずしおたるごず入っおいるこずに泚目しおください。ルヌプ゚ンゞニアリングはReActを眮き換えおいたせん。 包んで、倖偎に怜蚌ず再実行の仕組みを足しおいる だけです。 これ、人間がやっおた䜜業ですよね この局が肩代わりしおいるのは「レビュアヌ」の圹割です。 たずえば、゚ヌゞェントが出力したコヌドが倱敗したずき、私はAWSのCloudWatchのログを芋に行っお、「これがNGの理由っぜいですよ」ず゚ラヌログを゚ヌゞェントに貌り付けお再実行させる、ずいう䜜業をよくやっおいたした。 ルヌプ゚ンゞニアリングの「Fail → 倱敗ログをフィヌドバックずしお次の入力に含めお再実行」は、 たさにこの人間の䜜業をモデル化したもの だず捉えおいたす。 合吊の刀定人間が目で芋る → テスト / Lint / スキヌマ怜蚌が機械的に刀定する NG理由の䌝達人間がログをコピペする → 倱敗ログを自動でコンテキストに含める 再実行の刀断人間が「もう䞀回やっお」ず蚀う → 停止条件詊行回数・予算の範囲で自動リトラむ ゚ヌゞェントの賢さに期埅するのではなく、 怜蚌ず再実行の仕組みで品質を担保する 。モデルが十分賢くなったからこそ、「䞭の掚論」より「倖偎の回し方」が差別化芁因になった、ずも蚀えたす。 ただし、1぀の成果物の䞭では刀定できないものがある 第3局の怜蚌は匷力ですが、刀定できるのは そのルヌプが䜜った1぀の成果物の䞭で閉じる問い だけです。 「この実装方針で良かったのか」なら、ただ第3局で戊えたす。刀定噚を匷いモデルに倉えお、蚭蚈方針をレビュヌさせればいい。 機械的な基準に萜ちないこず自䜓は、第3局を降りる理由になりたせん。 第3局で本圓に手が出ないのは、 耇数のルヌプの成果物をたたぐ問い です。 実装ルヌプの出力ずドキュメントルヌプの出力が、食い違っおいないか 個々のタスクは党郚Passしたのに、束ねたら 圓初の目的からずれおいないか これらは、どちらか䞀方のルヌプの䞭からは芋えたせん。刀定を䞋すには、耇数の成果物が合流した地点が芁りたす。 その合流点を䜜る局が第4局です。 第4局グラプンゞニアリング — 目的適合の怜蚌ず、ルヌプ同士の配線 2026幎7月頃から「ルヌプの次はグラフでは」ずいう議論が始たりたした。きっかけはPeter Steinberger氏の「Are we still talking loops or did we shift to graphs yet?ただルヌプの話しおるそれずももうグラフに移った」ずいうポストず蚀われおいたす。圓時私もこのポストを芋お「グラフっおなんだ」ず疑問を抱いた蚘憶がありたす。 私はグラフの関心事を、2぀に分けお捉えおいたす。 1぀目は、合流点でしかできない怜蚌です。 耇数のルヌプの出力を1か所に集めお、互いに敎合しおいるか、束ねた結果が本来の目的に沿っおいるかをレビュヌする。刀定するのは盞圓賢いモデルか、承認ノヌドずしお入る人間です。第3局ず違うのは刀定噚の賢さではなく、 刀定に必芁な材料が1぀のルヌプの䞭に揃わない ずいう点です。 2぀目は、配線です。 ルヌプが耇数になるず、実行順序・䟝存関係・倱敗時の戻り先を明瀺的に蚭蚈しないず砎綻したす。たずえば「実装ルヌプが終了しないず、テストルヌプは動き出せない。テストルヌプは実装ルヌプの成果物を受け取る」ずいう䟝存関係。あるいは「怜蚌NGだったら、どのノヌドたで戻すのか」ずいう戻り先。この配線図がグラフです。冒頭で觊れたLangGraphは、たさにこの配線ノヌド・゚ッゞ・共有状態を実装するためのフレヌムワヌクで、Google ADKやMicrosoftのAgent Frameworkにも同様の仕組みがありたす。 ここでも泚目しおほしいのは、青いノヌド「ルヌプA」「ルヌプB」の䞭身が 第3局で蚭蚈したルヌプそのもの だずいうこずです。グラフはルヌプを眮き換えおいたせん。第3局で品質担保されたルヌプを郚品ずしお、その倖偎に「合流」「目的適合の怜蚌」「戻り先」を配線しおいるだけです。 そしお、倱敗系の゚ッゞ自動怜蚌NG、人間の差し戻し、䟋倖がすべお蚈画ノヌドに戻っおいるこずも、この局の性栌をよく衚しおいたす。第3局のFailは「同じタスクをログ付きでリトラむ」でしたが、第4局のFailは「そもそも蚈画からやり盎す」。 怜蚌の抜象床が䞊がるず、差し戻しの抜象床も䞊がる わけです。 なぜ抜象床が䞊がっおいくのか ここたでを振り返るず、局が積み䞊がる理由が芋えおきたす。 第1局には怜蚌がなく、品質担保は100%人間の仕事だった 第2局で「完了したか」の怜蚌をLLMに任せた。ただし自己申告なので信甚しきれない 第3局で合吊刀定を、䜜った本人の倖に出した。ただし1぀の成果物の䞭で閉じる問いしか刀定できない 第4局で、耇数の成果物をたたぐ怜蚌を、合流点に眮いた䞊䜍の刀断匷いモデル or 人間に任せた ぀たり、 今の怜蚌手段では刀定できないものが珟れるたびに、䞀段倖偎の怜蚌局が生たれおいる 。これが、私がこの積み重なりの軞を「怜蚌の抜象床」ずした理由です。 そしおどの段も、やっおいるこずの本質は同じです。 人間が担っおいた怜蚌の圹割を、仕組みに肩代わりさせる。 䜜業者第2局、レビュアヌ第3局、マネヌゞャヌ第4局ず、眮き換える圹割の抜象床が䞊がっおきただけです。 自己流の刀断基準 この局の芋方に立぀ず、「どのアヌキテクチャを遞ぶか」は「どの局たで登る必芁があるか」ずいう問いに倉換できたす。私が䜿っおいる刀断基準を、たずフロヌチャヌトで瀺したす。 以䞋、Q1から順に補足しおいきたす。 Q1. そもそも゚ヌゞェントが必芁か 経路が完党に事前に決められるなら、LLMを呌ぶ関数を順番に実行するだけのワヌクフロヌで十分です。安く、速く、確実です。→ 必芁なら Q2 ぞ。 Q2. 合吊刀定を、䜜った本人の倖に出せるか テスト、Lint、スキヌマ怜蚌で刀定できるなら、そのたた第3局です。機械的な基準に萜ちない堎合でも、合栌条件をルヌブリックずしお曞き出せお、別のモデルに採点させられるなら、これも第3局です。 ここで第4局に飛ぶ必芁はありたせん。 逆に、合栌条件を蚀語化すらできず、毎回人間が珟物を芋ないず刀断できないなら、それは局を䞊げお解決する問題ではありたせん。たずは合栌条件を蚀語化する䜜業のほうが先です。→ Q3 ぞ。 Q3. その怜蚌は、1぀の成果物の䞭で閉じるか 閉じるなら第3局のたたでいけたす。実装ずドキュメントの敎合、耇数タスクの成果を束ねた埌の目的適合など、 耇数の出力を突き合わせないず刀定できない なら、合流点が必芁になるので第4局です。→ Q4 ぞ。 Q4. 倱敗したずき、戻り先は1぀か 「同じタスクを、倱敗ログを添えおやり盎す」だけで枈むなら第3局で十分です。停止条件を超えたずきの゚スカレヌション先が人間になるのは第3局でも普通で、これは局を䞊げる理由になりたせん。 䞀方、「これは実装からやり盎し、これは蚈画からやり盎し」ず 戻り先が耇数に分かれる なら、どこぞ戻すかを明瀺的に描く必芁がありたす。その戻り先の䞀芧がグラフです。→ Q5 ぞ。 Q5. 状態は1぀のコンテキストに収たるか タスクが長く、耇数の専門性が必芁で、1぀のコンテキストで持ちきれないなら、耇数のルヌプぞの分割を怜蚎したす。ただし、分割した瞬間に䟝存関係ず戻り先の蚭蚈、぀たり配線が必芁になるので、これも第4局のグラフが必芁になりたす。 Q3・Q4・Q5がすべおYesなら、第3局で止めおください。これが掚奚の初期圢です。 むしろ倚くのタスクは、Q2をYesで抜けた時点で完成したす。 ポむントは、グラフが最新だから、グラフにしようずならないこず です。 䞊の段は、䞋の段の怜蚌では管理しきれなくなった耇雑さを敎理するための道具です。その耇雑さがただ無いのに導入するず、蚭蚈コストだけ払うこずになりたす。 第3局のルヌプで始めお、管理しきれなくなったら第4局に昇栌させる。これが今のずころ私の結論です。 たずめ ルヌプ゚ンゞニアリングずグラプンゞニアリングは 別物ではなく、包含関係 です 各局がやっおいるのは、 人間が担っおいた怜蚌の圹割䜜業者→レビュアヌ→マネヌゞャヌを仕組みに肩代わりさせるこず です 今の怜蚌手段で刀定できないものが珟れるたびに、䞀段倖偎の怜蚌局が生たれたす 遞び方は「どの局たで必芁か」。 刀定を本人の倖に出せお、その刀定が1぀の成果物で閉じるならルヌプ。耇数の成果物を突き合わせる必芁があるか、倱敗時の戻り先が耇数に分かれるならグラフ です そしお、 いきなりグラフから始めない 。ルヌプで始めお、必芁になったら昇栌させたす この分野は数週間単䜍で前提が倉わりたす。この蚘事の敎理も、半幎埌には自分でアップデヌトしおいる気がしたす。そのずきはたた、敎理し盎した蚘事を曞こうず思いたす。 最埌に、この蚘事の立ち䜍眮を曞いおおきたす。䞖間の「グラプンゞニアリング」の議論は、耇数の゚ヌゞェントを䞊列に動かすマルチ゚ヌゞェント組織の蚭蚈、ずいう切り口で語られるこずが倚い印象です。この蚘事の「怜蚌の抜象床」ずいう軞は、それずは別の切り口です。どちらが正しいずいう話ではなく、定矩がただ固たっおいない蚀葉だからこそ、自分の蚭蚈刀断に䜿える圢で捉え盎しおみた、ずいうのがこの蚘事です。 実際、私はこの捉え方を「新しいアヌキテクチャを远いかけるための地図」ではなく、「いた䜜っおいるものは、どの局の怜蚌で品質を担保できるか」を問うための、蚭蚈刀断の1぀の軞ずしお䜿っおいたす。 自分の敎理も兌ねお、蚘事を執筆したした。ルヌプずグラフを語る䞊での䞀぀の軞ずしお持ち垰っお頂ければ幞いです。 参考 Addy Osmani, "Loop Engineering: Designing loops that prompt coding agents"2026幎6月8日 https://addyo.substack.com/p/loop-engineering O'Reilly Radar転茉版 https://www.oreilly.com/radar/loop-engineering/  Peter Steinberger氏のポスト2026幎7月18日 https://x.com/steipete/status/2078277297791189132 Yao et al., "ReAct: Synergizing Reasoning and Acting in Language Models"2022幎 https://arxiv.org/abs/2210.03629
こんにちは、ラクス技術広報です。 2026幎7月15日、䞻催むベント「RAKUS AI Conference 2026 Summer」を開催したした。本蚘事では、楜楜粟算 開発3課の平川裕倚さんが発衚した「仕様駆動開発、導入半幎。『本圓に速くなっおるの?』にデヌタで答える」に぀いお、技術広報がレポヌト蚘事でご玹介したす。 この蚘事はこのような方におすすめです AI掻甚で実装は速くなった気がするのに、なぜか蚭蚈やレビュヌの負荷が増えおいるず感じおいる゚ンゞニアの方 仕様駆動開発(SDD)の導入を怜蚎しおいる、あるいは導入したものの効果を数字で説明できずに悩んでいる方 「AIネむティブな開発」を、感芚ではなくデヌタで語りたいず考えおいる゚ンゞニアの方 【目次】 「それ、本圓に速くなっおるの?」に答えられなかった半幎 仕様駆動開発に"飛び぀いた"ずいうのが実態でした 䞊叞ずメンバヌからの"ツッコミ"ず、1幎分のデヌタを掘る決意 デヌタを掘っお初めお分かった、3぀の指暙の意倖な共通点 指暙①時間 指暙②レビュヌ 指暙③バグ事故 3぀の指暙から芋えおきたもの 正盎に語られた課題ず、「仕様を決める力」ぞの投資 終わりに 「それ、本圓に速くなっおるの?」に答えられなかった半幎 平川さんのチヌムが担圓するのは、経費粟算クラりドサヌビス「楜楜粟算」のモバむルアプリです。iOS、Android、バック゚ンド、フロント゚ンドずいう耇数のプラットフォヌムを、6名の゚ンゞニアがアゞャむルの2週間スプリントで開発しおいたす。 ここ1〜2幎でAI掻甚が本栌化し、個人の実装スピヌドは䜓感ずしおも数字ずしおも間違いなく䞊がったずいいたす。コヌドを曞く䜜業は、以前ほど開発のボトルネックではなくなりたした。 ずころがその裏で、3぀の問題が起きおいたした。 意図のよく分からないコヌドが混ざるようになったこず レビュヌの負荷に偏りが出るようになったこず テストフェヌズになっお初めお「考慮挏れ」に気づく事故が倚発するようになったこず 蚭蚈段階で気づかず、埌工皋で発芚するほど、修正のコストは高く぀きたす。 「早くはなったけど、䜕か別のものを払っおいる感芚があった」 この違和感から生たれたのが、「AIで早くなった裏で、本圓は䜕を払っおいたのか」ずいう問いでした。 仕様駆動開発に"飛び぀いた"ずいうのが実態でした この問いに察しお、平川さんたちがたどり着いたのが仕様駆動開発(SDD)でした。ただし、最初からSDDを狙っお導入したわけではなかった、ず平川さんは振り返りたす。 最初にやっおいたのは、今たで手で曞いおいた蚭蚈曞をAIに曞かせお時短できないか、ずいう「AI蚭蚈テンプレヌト」的な詊みでした。それを1ヶ月ほど地道に䜜り蟌んでいたそうです。ちょうどそこに、䞖の䞭で「仕様駆動開発」ずいう蚀葉が流行り始め、「これ、自分がやりたかったや぀だ」ず思ったずいいたす。慎重に比范怜蚎しお遞んだずいうより、飛び぀いたずいう感芚の方が実態に近いず振り返りたす。 飛び぀いたあずで、あらためお「なぜ他のやり方ではなくSDDだったのか」を敎理したした。 Planモヌド AIがタスクを組んでくれお䟿利だが、結局それを䜿う゚ンゞニア個人の胜力に䟝存する点で、盎接指瀺ず本質的に倉わらない テスト駆動開発(TDD) リファクタリングには匷いが、そもそも仕様がブレおいればテスト自䜓が空䞭分解しおしたう Planモヌドの質もTDDのテストの質も、たどっおいくず結局は「仕様」に行き着く。だったら䞀番䞊流の「仕様」そのものを䞭心に据えるのが筋が良い、ずいう腹萜ちだったずのこずでした。 具䜓的には、マヌクダりンで構造化した自然蚀語の仕様曞を䜿い、蚭蚈そのものをPRずしおレビュヌする運甚を敷きたした。ずはいえ、自然蚀語の成果物にはコヌドのようなリンタヌもテストも効きたせん。「問題ない」ず刀断するにはしっかり読む必芁があり、コストがかかりたす。仕様を構造化したり重耇を枛らしたりずいう地味なチュヌニングを、今も積み重ねおいる最䞭ずのこずでした。 䞊叞ずメンバヌからの"ツッコミ"ず、1幎分のデヌタを掘る決意 SDDを始めおすぐ、突っ蟌たれる日々が始たりたした。 䞊叞からは「それ本圓に早くなっおるの」「蚭蚈に時間をかけおいる分、トヌタルで遅くなっおいるんじゃないの」ずいう声。メンバヌからは「蚭蚈フェヌズが倧倉になった」「䞀番頭を䜿う郚分が重くなった」ずいう声が䞊がりたした。 この2぀のツッコミに、感芚で「いや、早くなっおいたすよ」ず返しおも説埗力がありたせん。そう考えた平川さんは、1幎分のデヌタを本気で掘り返しお怜蚌するこずにしたした。 なお、平川さん自身「そもそもSDDを品質のために入れたわけではなく、狙いは実装を誰がやっおも同じ質にしお属人性をなくすこずだった」ず前眮きしおいたす。この埌の怜蚌結果は、圓初の狙いずは別のずころで平川さんたちを驚かせるこずになりたす。 デヌタを掘っお初めお分かった、3぀の指暙の意倖な共通点 AIもアゞャむルも定着した時期以降のデヌタに絞り、フェアな比范を心がけたうえで、3぀の指暙を芋おいきたす。 指暙①時間 実装フェヌズの数字は、確かに速くなっおいたした。ただし、その「速さ」の正䜓を远うず、埌工皋にあった意思決定の負荷が、蚭蚈フェヌズに前倒しされただけでした。たずえば「耇数ある実装方針のどれを採甚するか」ずいう刀断は、SDD以前は実装しながら決めるこずもありたした。今はそれを蚭蚈のタむミングで行いたす。AIが遞択肢を出しおくれる分、考えるのは楜になった堎面はあるものの、最終的にどれにするかを人間が決め、レビュヌやステヌクホルダヌの合意を埗る必芁がある点は倉わりたせん。SDD自䜓は時短策ではない、ずいうのが平川さんの芋立おです。 指暙②レビュヌ 1぀のPRあたりの他者からのコメント数は、䞭倮倀がずっず1でほが暪ばいでした。レビュヌの総量そのものは枛っおいたせん。ただし䞭身は倉わっおいたした。実装PRで「この仕様どうなっおるの?」ずいう揉め事が枛り、その議論が仕様レビュヌの堎に前倒しされたのです。レビュヌが玔粋なコヌド品質チェックに近づいたずいう意味では狙い通りですが、「楜になった」わけではなく、「議論する堎所が移った」ずいうのが実態に近い、ず平川さんは説明したす。 指暙③バグ事故 バグの発生件数そのものは、劇的には倉わっおいたせんでした。ただし2぀の倉化がありたした。1぀は、1件あたりの察応時間※着手からテスト完了たでのリヌドタむムが17時間から11時間に短瞮したこず。もう1぀が、平川さんいわく「これが倧きい」倉化でした。以前は1スプリントで20件を超えるような"バグの倧爆発"が起きるこずがあったのが、最倧でも8件皋床に収たるようになりたした。事故の数ではなく、事故の振れ幅が小さくなったずいうこずです。 なお、この集蚈はテストたで完了したスプリントのみを察象にしおおり、サンプル数はただ倚くありたせん。平川さん自身、断定ではなく傟向ずしお芋おほしいず、数字の限界を率盎に語っおいたした。 3぀の指暙から芋えおきたもの 3぀の指暙を䞊べるず、芋えおくるものがありたす。時間もレビュヌも、内容は移っただけで総量は倉わらず、バグは件数こそ暪ばいながら振れ幅が瞮みたした。 ここから導かれる結論を、平川さんはこう蚀い切りたす。「SDDの本圓の成果は、速さじゃない」。開発そのもののスピヌドは、AIをガムシャラに䜿っおいた1幎前ずほずんど倉わっおいたせん。埗られたのは、予枬可胜性でした。裏を返せば、以前ガムシャラに速床を出しおいた頃、代わりに払っおいたのは、この予枬可胜性だったのです。 平川さんはこれを具䜓的な゚ピ゜ヌドで語っおいたした。怖いのは、バグ修正にかかる時間そのものより、「䜕件出るか読めないこず」だそうです。2週間スプリントの7日目たで予定通り進み、残業もせず垰れおいたずしたす。それなのにテストでバグがたくさん出るず、残り数日で焊っお察応するか、別スプリントに送るかずいう刀断に迫られ、蚈画が厩れたす。SDDによっお仕様の怜蚎が䞊流に寄った結果、この「予想倖の倧爆発」が起きにくくなったのです。平均的な件数は倧きく倉わらなくおも、最悪のケヌスが消えお振れ幅が瞮み、立おた蚈画が、そのたた蚈画ずしお機胜するようになりたした。 そしおこれは、働きやすさだけの話ではありたせん。事故で開発が止たらないずいうこずは、顧客に安定したペヌスで䟡倀を届け続けられるずいうこずでもありたす。予枬可胜性は、顧客ぞの䟡倀提䟛の土台でもある。平川さんはそう䜍眮づけおいたした。 正盎に語られた課題ず、「仕様を決める力」ぞの投資 SDDは時短の手法ではなく、決めごずの総量も倉わりたせん。それでも品質ず予枬可胜性ぞの投資だった、ずいうのが平川さんの結論です。実装スピヌドそのものは倉わらなくおも、速さの出方が倉わりたした。昔は事故が起きるかどうか読めないたた勢いで速床を出しおいたのに察し、今は䞊流で足堎を固めおから、同じ速床を読める圢で出しおいる。アゞャむルを捚おたわけでもなく、2週間スプリントずいう枠のなかで「決める䜍眮」を前にずらしただけだ、ずいう敎理も印象的でした。 ここで終われば矎談ですが、平川さんは課題も正盎に語っおいたした。時間もレビュヌも総量は「移っただけ」で枛っおはおらず、総量そのものをどう枛らすかは宿題のたたです。さらに、レビュヌを䞊流に寄せた結果、今床は仕様レビュヌの方が枋滞するずいう新しいボトルネックも生たれおいたす。 興味深かったのは、仕様が蚭蚈段階で固たるこずで、そこからテストを䜜るのも楜になるずいう発芋です。固たった仕様を起点にすれば、テスト蚭蚈やナニットテストを考える時間も枛り、AIに任せられる郚分も増えたす。䞊流で固めた仕様を、テスト䜜成の自動化にそのたた流し蟌む。この接続を今たさに暡玢しおいるそうです。 たたメンバヌの「蚭蚈フェヌズが倧倉」ずいう声の実䜓は、仕様曞を䜜ったあずのモブレビュヌではなく、その前段階、個人がロヌカルで仕様を緎っおいる時間が最も頭を䜿う、ずいうものでした。ここに「ルヌプ」や「ハヌネス」ずいった仕組みを圓おはめ、機械的に拟える考慮挏れはモブレビュヌ前に朰しおおきたいずのこず。ただし、モブレビュヌそのものは残したいずも話しおいたした。人を育おる堎であり、テックリヌド䞀人がすべおをレビュヌしなくおも、メンバヌ同士でレビュヌが回るようになる効果もあるからです。自動化するのは生成の負荷にあたる郚分で、人間の刀断や育成の機䌚は残す。この線匕きを倧切にしおいるずのこずでした。 この先の展望ずしお、平川さんは「ルヌプ゚ンゞニアリング」ずいう考え方も玹介しおいたした。海倖のAI開発ツヌルの責任者が「もうAIに指瀺は出しおいない、自分の仕事はルヌプを曞くこずだ」ず話しおいるそうで、その考え方の提唱者ずされる人物も「これは仕事が簡単になったわけではなく、レバレッゞの効く点が移っただけ」ず釘を刺しおいるずのこずでした。これは平川さんが今回デヌタで語った「決める堎所が䞊流に移っただけ」ず、驚くほど重なる指摘です。その人物はさらに、党郚を自動ルヌプに任せればプロダクトの品質は萜ちるずたで話しおいるそうです。぀たりルヌプは「䜕が正解か」の刀断たでは代わっおくれたせん。その「䜕が正解か」を䞊流ではっきりさせるのが、たさにSDDです。ルヌプの時代が来るほど、その前段にある「仕様を決める力」の䟡倀は䞊がっおいく。開発をAIに委ねおも、「䜕が正解かを決めるカロリヌ」だけは人間に残る、ずいう芋方を瀺しおいたした。 予枬可胜性が手に入るずいうこずは、AIに安党に任せられる範囲が芋えおくるずいうこずでもありたす。読めないものは任せられたせんが、振れ幅が小さく読めるものなら任せられたす。その範囲を安党に広げおいけば、いずれボリュヌムが増え、トヌタルのリヌドタむムも瞮んでいくはずです。平川さんは、今回手に入れた予枬可胜性を、その先の自動化を安党に広げるための「足堎」だず䜍眮づけおいたした。 終わりに 時短にはなっおいない、新しいボトルネックも生たれた。それでも正盎に数字ず向き合う姿勢そのものが、AIネむティブな開発組織のリアルなのだず感じたす。「なんずなく速くなった気がする」で終わらせず、デヌタで自分たちの仮説を裏切る勇気を持おるかどうか。仕様駆動開発を怜蚎しおいる方にずっお、平川さんの怜蚌プロセスそのものが参考になれば幞いです。 圓日の発衚資料はSpeakerDeckで公開しおいたす。ぜひあわせおご芧ください。 発衚資料 speakerdeck.com なお、8月䞋旬ごろに発衚のアヌカむブ動画をラクス゚ンゞニア情報ポヌタルサむトにお公開予定です。 ラクス゚ンゞニア情報ポヌタルサむト career-recruit.rakus.co.jp 「RAKUS AI Conference 2026 Summer」の他レポヌト蚘事 ・ AIを茉せるこずはゎヌルではない。ラクスCTOず開発副本郚長が語った、組織ずプロダクトの倉革 ・ 顧客の声から生たれた『AI返信補助機胜』の開発プロセス ・ 楜楜粟算AI゚ヌゞェントを支える、LLMOpsずむンフラの遞択肢 ラクスでは、こうした「顧客志向」ず「AIネむティブ」の䞡方を倧切にしながら、地に足の぀いた怜蚌を重ねる開発組織を、䞀緒に䜜っおいく仲間を募集しおいたす。ご興味を持っおいただけた方は、ぜひ採甚ペヌゞもチェックしおみおください。 最埌たでお読みいただきありがずうございたした
こんにちは、ラクス技術広報です。 2026幎7月15日に開催した䞻催むベント、「RAKUS AI Conference 2026 Summer」の5本のセッションのうち3本目に登壇したのが、AI゚ヌゞェント開発課の竹田舜さんです。 テヌマは「PoCから本番ぞ―楜楜粟算AI゚ヌゞェントを支える、LLMOpsずむンフラの遞択肢」。 CTOや圹員による組織戊略の話に続き、珟堎の゚ンゞニアが実際に䜕を刀断しおきたのかずいう、解像床の高い知芋が語られたセッションでした。竹田さんが語ったのは、「AI専甚の特殊なものずいうよりは、慣れおいるもの、知芋のあるものを優先しお玠早く構築したした」ずいう意思決定です。 この蚘事はこのような方におすすめです AI゚ヌゞェントをPoCから本番運甚ぞ進めようずしおいる、あるいはこれから進めようずしおいる゚ンゞニアの方 AI専甚の新しい基盀(AgentCoreなど)を採甚すべきか、䜿い慣れた技術で構築すべきか迷っおいる方 【目次】 AI専甚の基盀を採甚する前に、たず問うべきこず β版からの孊びを生かした有償版における顧客志向を䜓珟した改善 「芋えないAI」を、芋える化する 顧客に䟡倀を届け続けるための、地に足の぀いた遞択 AI専甚の基盀を採甚する前に、たず問うべきこず 竹田さんが担圓するのは、2025幎12月にβ版を、2026幎6月16日に正匏版をリリヌスした、経費粟算クラりドサヌビス「楜楜粟算」に組み蟌たれた「䌝祚䜜成AI゚ヌゞェント」です。領収曞を遞択し、カヌドや事前申請などの玐付けデヌタを遞べば、あずはAIにお任せ。䌝祚ができあがるず通知が届き、最埌は人がチェックしおそのたた申請する。 楜楜粟算初のAI゚ヌゞェント機胜です。 この゚ヌゞェントを支える実行基盀ずしお、圓初は4぀の遞択肢が挙がっおいたずいいたす。Lambda、ECS、そしお開発の途䞭で登堎したAgentCoreのようなAI専甚のマネヌゞドサヌビス、そしおEKS。少人数䜓制ず開発速床を最優先するずいう制玄のなか、竹田さんたちが遞んだのはEKSでした。なかでも意芋が割れたのはECSずEKSの間で、最終的にはキャッチアップコストの䜎さず、CIなど既存資産をそのたた掻甚できる点からEKSを遞んだずいいたす。 「AI専甚の特殊なものずいうよりは、慣れおいるもの、知芋のあるものを優先しお玠早く構築したした」 理由は明快です。瀟内にはすでにKubernetes運甚の資産ずノりハりが蓄積されおいお、キャッチアップにかかる時間はほずんど問題にならない。怜蚌環境もオンプレミスでほが同等に再珟できる。目新しいAI専甚基盀に惹かれる堎面もあったはずですが、「䜿い慣れた道具で確実に前ぞ進む」こずを遞んだ刀断は、AI゚ヌゞェント開発の技術遞定に悩む読者にずっお、䞀぀の参考軞になるのではないでしょうか。 CD(Continuous Delivery: 継続的デリバリヌ)基盀にも同じ思想が貫かれおいたす。ArgoCDずGitHub Actionsずいう、瀟内に知芋が蓄積された組み合わせを採甚。GitHub Actionsによる自動化ずArgoCDの分かりやすいUIによっお、「最䜎限の操䜜を芚えれば、Kubernetesに詳しくない゚ンゞニアでもリリヌス䜜業が可胜」になり、オンボヌディングコストの䜎䞋にも぀ながったずいいたす。䞇䞀リリヌスに倱敗した際も、ArgoCDのUI䞊ですぐに気づけるため、Kubernetes有識者ぞの゚スカレヌションもスムヌズです。 サヌビス構成は、マネヌゞドサヌビスずOSSのハむブリッドです。サヌビス分割の基準は「スケヌリングが必芁か」「技術の倉化が速いか」「コア機胜かどうか」の3点。ストレヌゞや監芖のように自チヌムでの運甚負荷が高くなりがちな郚分には、マネヌゞドサヌビスを積極的に採甚したした。 「プロゞェクト開始圓初は、ある皋床の正解すら分からない状態でした。だからこそ、埌からでも芁因を切り分けお倉曎できる構成にしたした」 竹田さん自身、「圓時ベストだったかは難しい」ずし぀぀も、「ベタヌず蚀える刀断」だったず振り返りたす。完璧な正解を最初から远い求めるのではなく、倉曎可胜性を残した意思決定を積み重ねる姿勢は、正解の芋えないAIプロダクト開発における実践知の䞀぀だず感じたした。 β版からの孊びを生かした有償版における顧客志向を䜓珟した改善 β版から正匏版ぞの道のりで、竹田さんが䞀番倧きな改善ずしお挙げたのが、KEDA(Kubernetes Event Driven Autoscaling)の導入です。 䌝祚䜜成゚ヌゞェントは、LLM呌び出しなど時間のかかる凊理を非同期化しおいたす。圓初はこの非同期凊理を、キュヌにメッセヌゞを保管しおおき、定期的にメッセヌゞの有無を確認しお䞀定数ず぀凊理する、ポヌリング方匏で実装しおいたした。凊理数は䞀定数で固定しおおり、1バッチで凊理しきれなかった分は、次のバッチ凊理に回す仕組みです。 この際、「メッセヌゞ凊理数」ず「バッチ間隔」のバランスの芋極めが悩みどころでした。間隔を短くすればキャパシティオヌバヌのリスクが高たり、長くすれば顧客を埅たせ、UX悪化に繋がりたす。さらにタむミングによっおは、バッチの狭間に入ったリク゚ストが次のバッチの最埌たで埅たされおしたう、UXにムラのある状態が生たれおいたした。 「無駄なくキャパシティオヌバヌせずに䜿いたい。リ゜ヌスに䜙裕があるずきは、即座に近い状態でリク゚ストに反応したい」 この課題に察しお導入されたのがKEDAです。䌝祚䜜成゚ヌゞェントでは、Kubernetesのゞョブ単䜍でもスケヌリングできる性質を掻かし、キュヌの件数に応じたゞョブ起動数の制埡を実珟したした。 KEDA導入によるポむント キュヌの件数に応じおゞョブ起動数を比率で制埡(䟋:キュヌ4件→ポッド2぀起動) 定期実行からリアクティブなむベント駆動アヌキテクチャぞ転換 マニフェストで運甚できるため、既存のKubernetes運甚ずの芪和性を維持 これにより、キャパシティオヌバヌの可胜性は䞋がり、即時反応によっお顧客を埅たせるリスクも枛りたした。掟手な機胜远加ではなく、地道な実装の工倫でナヌザヌ䜓隓を磚き続けた奜䟋だず蚀えるでしょう。 「芋えないAI」を、芋える化する 竹田さんが最埌に匷調したのが、Observability(可芳枬性)ぞの投資です。「監芖は埌回しにされがちですが、最初から手を぀けおきたした」ずいう蚀葉どおり、䌝祚䜜成゚ヌゞェントではトレヌス・メトリクス・ログずいう3皮類のテレメトリヌを、OpenTelemetry CollectorずFluent-bit経由でAWSのマネヌゞドサヌビスぞ集玄する基盀を構築しおいたす。 なぜここたで力を入れるのか。サヌビスが分割されおいる以䞊、凊理を远うには分散トレヌスが欠かせたせん。たた、AI゚ヌゞェントは耇雑か぀䞍確実に動䜜するため、䜕が起きおいるかの詳现を远う必芁がありたす。AI゚ヌゞェントの非決定的な振る舞いは「同じ゚ラヌでも原因が異なる」こずが珍しくありたせん。ログのメッセヌゞだけでは刀別しづらい䞍具合の原因究明に、トレヌスが圹立っおいるずいいたす。 コストずのバランスも工倫のしどころです。サンプリング率は察象によっお䜿い分けおいるずのこずでした。 察象 サンプリング率 理由 LLM呌び出し関連のトレヌス 100% 利甚状況・モデル利甚状況の把握に必須 ゚ラヌ系トレヌス(ステヌタスが゚ラヌ/未蚭定) 100% 障害調査に必須。党䜓量ずしおも蚱容範囲 通垞トレヌス(珟圚) 5% コストを抑え぀぀傟向を把握 通垞トレヌス(サヌビスが䞍安定だった初期) 70%皋床 安定するたでは決め打ちで倚めに取埗 最初から5%だったわけではなく、安定するに぀れお段階的に絞り蟌んでいったずいうプロセスが印象的でした。メトリクス収集は、CloudWatch Agentではなくコンテナむンサむトレシヌバヌ経由でOpenTelemetry Collectorを利甚するこずで、フィルタリングによるコスト最適化ず、環境に応じた柔軟なサンプリング調敎を䞡立させおいたす。ログに぀いおは、CloudWatchずS3を保管堎所ずしお䜵甚し、利䟿性ずコストのバランスを取っおいたす。このように䞉皮のテレメトリに぀いお、初期からコストを考慮した構成にしおいたす。 こうしお蓄積したトレヌスやログは、監芖のためだけでなく次の䞀手にも぀ながっおいたす。倱敗内容を分析し、掚論・ツヌル呌び出し・バリデヌションのどこで぀たずいたのかを特定したす。顧客からの問い合わせず類䌌の倱敗パタヌンが芋぀かった堎合は、顧客デヌタそのものは䜿わずに、原因を再珟するダミヌデヌタセットを䜜成しおオフラむン評䟡の改善に圹立おおいるずのこずでした。 さらに、珟圚のオフラむン評䟡に加えおオンラむン評䟡からのフィヌドバックルヌプの構築や、評䟡ピラミッドによるテストスコヌプの敎理、評䟡軞の䜓系化にも取り組んでいるそうです。 これらはAI゚ヌゞェント開発課の専任メンバヌが䞭心ずなっお進めおおり、䌝祚䜜成゚ヌゞェント単䜓の改善にずどたらず、いずれは党瀟で䜿えるプラットフォヌムずしおの敎備も芋据えおいるずいいたす。 顧客に䟡倀を届け続けるための、地に足の぀いた遞択 竹田さんの発衚を振り返るず、そこにあったのは「AI専甚の目新しい技術を远いかける」姿勢ではなく、「䜿い慣れた技術で確実に前に進み、実装の工倫で顧客䜓隓を磚き、監芖ぞの投資で信頌性を担保する」ずいう、地に足の぀いた意思決定の積み重ねでした。 この姿勢は、ラクス開発本郚が掲げる「顧客志向×AIネむティブな開発組織」ずいう方向性そのものだず感じたす。AIネむティブずは、目新しい技術をずにかく採甚するこずではなく、顧客に䟡倀を届け続けるために、既存の資産ずAIなどの新しい技術を適切に組み合わせおいく遞択の連続ず蚀えたす。䌝祚䜜成AI゚ヌゞェントの裏偎にある技術遞定は、その実践の䞀぀の圢ではないでしょうか。 「本番運甚を任せられるAI゚ヌゞェントをどう䜜るか」に悩む゚ンゞニアの方にずっお、竹田さんの刀断軞が䜕かのヒントになれば幞いです。 圓日の発衚資料はSpeakerDeckで公開しおいたす。ぜひあわせおご芧ください。 発衚資料 speakerdeck.com なお、8月䞋旬ごろに発衚のアヌカむブ動画をラクス゚ンゞニア情報ポヌタルサむトにお公開予定です。 ラクス゚ンゞニア情報ポヌタルサむト career-recruit.rakus.co.jp 「RAKUS AI Conference 2026 Summer」の他レポヌト蚘事 ・ AIを茉せるこずはゎヌルではない。ラクスCTOず開発副本郚長が語った、組織ずプロダクトの倉革 ・ 顧客の声から生たれた『AI返信補助機胜』の開発プロセス ・ 仕様駆動開発、導入半幎。「本圓に速くなっおるの?」にデヌタで答える ラクスでは、こうした「顧客課題の解決」に真剣に向き合うAI゚ヌゞェント開発に䞀緒に取り組む仲間を募集しおいたす。ご興味を持っおいただけた方は、ぜひ採甚ペヌゞもチェックしおみおください。 最埌たでお読みいただきありがずうございたした
2026幎7月15日、オンラむンむベント「RAKUS AI Conference 2026 Summer」を開催したした。本蚘事では、その䞭の1セッション「顧客の声から生たれた『AI返信補助機胜』の開発プロセス」登壇楜楜自動応察AI開発課 四方倧茔さん・今井陞斗さんの内容を、技術広報がレポヌト圢匏でたずめたす。 「䜜ったのに䜿われないAI機胜」、心圓たりはありたせんか 半幎間、粟床を䞊げ続けおもお客様の声は倉わらなかった 顧客に盎接聞いお分かった、担圓者が本圓に困っおいたこず 「メヌル䜜成AI」から「メヌルアシスタント」ぞの方向転換 ドキュメントではなく「動くもの」でお客様ず議論する あった方がいいはずの機胜が、実は「邪魔」だった AIプロダクト開発で倧切な3぀のこず ゚ンゞニアの仕事は「実装する」から「お客様を理解する」ぞ speakerdeck.com 「䜜ったのに䜿われないAI機胜」、心圓たりはありたせんか AI機胜をリリヌスしたものの、思ったほど䜿っおもらえない。粟床を䞊げおも䞊げおも、珟堎からの評刀は倉わらない。AIプロダクト開発に携わる゚ンゞニアであれば、䞀床はこうした壁にぶ぀かったこずがあるのではないでしょうか。 今回玹介するのは、楜楜自動応察開発チヌムが、たさにこの壁にぶ぀かり、そこから立お盎しおいった実䟋です。結論を先に蚀っおしたうず、このチヌムが孊んだのは以䞋の3点でした。 お客様の業務フロヌを知らずに機胜を䜜るず、䜿われない機胜ができあがる AIで動くPoC詊䜜品を即座に䜜り、ドキュメントではなく「動くもの」で議論する 機胜の芁・䞍芁を決める「正解」は、珟堎のお客様だけが知っおいる この3点は楜楜自動応察に限った話ではなく、AIを䜿ったプロダクト開発に取り組む゚ンゞニアなら誰でも実践できる考え方だず感じおいたす。以䞋、実際に䜕が起きたのかを時系列で芋おいきたす。 半幎間、粟床を䞊げ続けおもお客様の声は倉わらなかった 楜楜自動応察は、問い合わせメヌルをチヌムで䞀元管理し、過去の察応履歎を資産ずしお掻甚しながら応察業務を効率化するクラりドサヌビスです。䞻にカスタマヌサポヌトなど、メヌルを倚く扱う珟堎の担圓者に利甚されおいたす。 2025幎10月、このサヌビスに「メヌル䜜成AI゚ヌゞェント機胜」がリリヌスされたした。受信メヌルを読み取り、過去の類䌌の問い合わせを参照しながら、AIが返信文案を自動生成するずいう機胜です。リリヌス前には粟床怜蚌を行い、ビゞネスサむドず「䜿い物になる」ラむンをすり合わせた䞊での公開でした。 ずころが、リリヌス埌の利甚率は思っおいたほど䞊がりたせんでした。ビゞネスサむド経由で聞こえおくるお客様の声は「粟床が悪い」「䜿えない」「手で曞いた方が早い」ずいうものが倚く、なかなか厳しい珟実に向き合うこずになったずいいたす。 圓時は本番環境でAIがどう振る舞っおいるかを継続的に远う仕組みが敎っおおらず、プロンプトの改善やロゞックの芋盎し、モデルの切り替えずいった、いわば小手先の粟床改善を重ねる日々が続きたした。しかし、それでも「䜿えない」ずいう声は枛らず、気づけば半幎が経過しおいたそうです。 顧客に盎接聞いお分かった、担圓者が本圓に困っおいたこず 根本的に改善するには、たず珟堎で今䜕が起きおいるかを知る必芁がある。そう考えたチヌムが取った行動は、玠盎にお客様に話を聞きに行くこずでした。 登壇した四方さんは楜楜自動応察の開発を10幎近く担圓しおおり、圓初はドメむン知識も顧客理解も十分にある぀もりだったずいいたす。しかし実際にお客様の声を聞く䞭で、「お客様が実際にどうメヌル応察業務を行っおいるか」を党く理解できおいなかったこずを痛感したそうです。 具䜓的に芋えおきたのは、次のような実態でした。メヌルの応察業務は䞀般的にいく぀かの工皋からなるフロヌで進みたすが、AIが担圓するようになったのは「䜜成」の工皋だけでした。AIが䜜った文面をそのたた䜿うかずいうず、倚くの担圓者はやはり信甚しきれず、必ず内容を確認したす。぀たり、AIで䜜成を楜にした぀もりが、確認ずいう新たな手間を生み、かえっお担圓者の負荷を䞊げおしたっおいたのです。 さらに、メヌル応察はいわゆるフロントオフィス業務であり、メヌルの品質がそのたた顧客䜓隓の品質に盎結したす。だからこそ「AIに䞞投げする」ずいう発想自䜓が、珟堎の感芚ずズレおいたこずも芋えおきたした。同時期に行われた垂堎調査でも同様の声が䞊がっおおり、「メヌルを自動生成する」ずいう機胜の前提そのものが、お客様に求められおいなかったのではずいう疑いが確信に倉わっおいったずいいたす。 「AI掻甚やAI゚ヌゞェントずいうのは、突き詰めればお客様の業務をAIに眮き換えるこずだず考えおいたはずなのに、その圓たり前ができおいなかった」ず四方さんは振り返りたす。 「メヌル䜜成AI」から「メヌルアシスタント」ぞの方向転換 信甚しおもらえないずいう声に応えるため、チヌムはAIが本文をいきなり自動生成するのではなく、返信を組み立おるための材料を提瀺する方向ぞず舵を切りたした。コヌディング゚ヌゞェントの「プランモヌド」に近い発想です。 具䜓的には、メヌルの内容を読み取っお芁点を瀺したり、類䌌の過去問い合わせを探したり、倧量にあるテンプレヌトの䞭から適したものを提案したりず、担圓者の䜜業そのものをAIが肩代わりするのではなく、担圓者の刀断をAIがサポヌトする圢ぞず機胜を再蚭蚈しおいきたした。 ずはいえ、AIプロダクト開発においお「䜕を䜜れば䜿われるか」が最初から明確なケヌスは倚くありたせん。「ざっくり楜にしたい」「なんずなく自動化したい」ずいった、ふわっずした芁望から出発するこずがほずんどだず四方さんは蚀いたす。このメヌルアシスタント機胜ぞの転換時も、必芁な機胜は䜕か、情報を芋せすぎるずかえっお読たれなくなるのではないか、ずいった議論が瀟内で癜熱したそうです。 最終的にたどり着いたのは「正解はお客様に聞くしかない」ずいう発想でした。そしお、その正解に最速でたどり着くために取ったアプロヌチが、埌半で玹介する開発プロセスの倉革です。 ドキュメントではなく「動くもの」でお客様ず議論する 埌半のセッションを担圓した今井さんは、開発プロセスそのものの倉革に぀いお玹介したした。 これたでの開発は、ビゞネスサむドが芁求資料を䜜成し、それに沿っお開発偎が芁件をすり合わせ、仕様が固たっおから実装するずいう進め方でした。この方法では、実装が完了するたで実際の動きが芋えづらく、デザむンモックだけでは確認しきれない郚分が残りたす。結果ずしお、実装埌にビゞネスサむドぞ觊っおもらっお初めお「なんずなく違う」ずいうフィヌドバックが出お、手戻りが発生するこずも少なくありたせんでした。 そこで今回は、最初から動くものを仮で䜜る「PoCファヌスト」のアプロヌチを取ったずいいたす。これを可胜にしたのは、AIの進歩によっおコヌディングの倧郚分を指瀺ベヌスで任せられるようになったこずが倧きいず今井さんは説明したす。PoCの䜜成にはClaude Codeを掻甚し、あくたで仮の実装であるこずを前提に、保守性やコヌドの綺麗さよりもスピヌドを優先する、いわゆるバむブコヌディングで進めたそうです。 さらに、ビゞネスサむドずの怜蚎で「必芁かもしれない」ず挙がった機胜は取捚遞択せず、いったんすべおPoCに盛り蟌みたした。実装のほずんどをAIに任せられるため、機胜数が倚少増えおも実装コストがそこたで膚らたない、ずいう刀断があったからこそ取れた遞択です。 そしお重芁なのは、このPoCをビゞネスサむドだけでなく、実際に機胜を䜿うこずになるお客様にも盎接芋せたずいう点です。「䞍芁かもしれない」ずいう機胜が本圓に䞍芁かどうかは、瀟内の議論だけでは決められたせん。珟堎を知るお客様に刀断しおもらうのが最も確実だず考えたからです。 あった方がいいはずの機胜が、実は「邪魔」だった 実際にお客様ぞPoCを芋せた結果は、チヌムの想定ずは異なるものでした。 圓初、メヌルアシスタント機胜にはメヌル本文の芁玄や、質問に察する回答方針の提瀺など、返信に圹立぀ず思われる機胜を䞀通り盛り蟌んでいたした。しかしお客様に芋せおみるず、芁玄や回答方針があっおもAIの回答が100%正しいずは限らないため、結局は本文や過去のやり取りを自分の目で確認する必芁があり、時短には぀ながらないずいう意芋が返っおきたした。「あった方がいい」ず思っおいた機胜が、実際には「邪魔」だった、ずいう気づきです。 䞀方で、返信に䜿うテンプレヌトの提案機胜や、䜜成した本文に察する添削機胜は「䜿える」ずいう評䟡を埗られたした。 タヌゲットに぀いおも発芋がありたした。圓初は返信業務を行うナヌザヌ党員を察象に機胜を怜蚎しおいたしたが、経隓豊富なベテラン担圓者にずっおは、AIが出しおくる情報を远加で確認する手間がむしろノむズになっおしたうずいう声が䞊がりたした。䞀方、メヌル䜜成に䞍慣れな新人担圓者にずっおは、テンプレヌトを探す時間や、䜜成したメヌルを先茩に確認しおもらう時間を枛らせるずいう利点が明確でした。この結果を螏たえ、タヌゲットは「党ナヌザヌ」から「新人担圓者」ぞず絞り蟌たれたした。 お客様ず実際に察話し、業務フロヌを理解できたからこそ、このようにタヌゲットを倉える刀断ができたず今井さんは振り返りたす。 AIプロダクト開発で倧切な3぀のこず 今井さんは、今回の経隓から芋えおきた孊びを、楜楜自動応察に限らずどのような゚ンゞニアでも実践できるものずしお、3点に敎理しおいたした。 1. お客様の業務フロヌを知るこず 䜜ろうずしおいる機胜がどう䜿われるかを知らずに開発するず、䜿われない機胜ができあがる可胜性が高くなりたす。無駄な機胜を䜜らないためには、たず゚ンゞニア自身がお客様の業務を把握するこずが欠かせたせん。 2. AIを䜿っお動くPoCを即座に䜜るこず ドキュメントや文章ベヌスで議論するよりも、実際に動くものを芋ながら議論した方が認識のずれが生たれにくく、圧倒的に効率的です。この段階では機胜を絞り蟌たず、思い぀くものはすべお茉せお、いったん党䜓を芋える状態にしおから議論するこずが有効だずいいたす。 3. できあがったPoCを、実際に䜿うお客様に芋おもらうこず 機胜が䜿えるか䜿えないかの「正解」を持っおいるのは、珟堎を知るお客様です。答えのない状態でビゞネスサむドず開発偎だけで議論するのではなく、正解を知っおいるお客様に刀断しおもらう。この段階で䞍芁な機胜を芋極めおおけば、リリヌス埌の手戻りも枛らせたす。 ゚ンゞニアの仕事は「実装する」から「お客様を理解する」ぞ 今回の事䟋のポむントは、開発プロセスを倉えたこずで開発スピヌドが䞊がった、ずいう話に留たりたせん。AIに実装を任せるこずで生たれた䜙癜の時間を、お客様ず向き合う時間に転換できたこずこそが本質だず今井さんは匷調しおいたした。 お客様ず察話するこずで、実際に機胜が䜿われる堎面ぞの解像床が䞊がり、より良い機胜開発に぀ながりたす。しかも䞀床きりではなく、機胜をブラッシュアップするたびに繰り返し察話するこずで、方向性が合っおいるかを郜床確認できるようになったずいいたす。お客様の業務フロヌ理解ずフィヌドバックの解消を゚ンゞニア自身が担うこずで、゚ンゞニアの仕事は「機胜を実装するもの」から「機胜を考えるもの」ぞず、䞊流にシフトし぀぀あるず感じおいる、ずいうのが今回のセッションの結びでした。 ラクスが倧切にしおいる「顧客志向」ずいう䟡倀芳ず、AIによっお実装のスピヌドが䞊がった「AIネむティブ」な開発ずが組み合わさるこずで、お客様ぞの䟡倀提䟛を最倧化できるようになった。これは楜楜自動応察チヌムに限った話ではなく、AIプロダクト開発に取り組むすべおの゚ンゞニアにずっお参考になる芖点ではないかず感じおいたす。 rakus.connpass.com 「RAKUS AI Conference 2026 Summer」の他レポヌト蚘事 ・ AIを茉せるこずはゎヌルではない。ラクスCTOず開発副本郚長が語った、組織ずプロダクトの倉革 ・ 楜楜粟算AI゚ヌゞェントを支える、LLMOpsずむンフラの遞択肢 ・ 仕様駆動開発、導入半幎。「本圓に速くなっおるの?」にデヌタで答える
2026幎7月15日、ラクスは自瀟むベント「RAKUS AI Conference 2026 Summer」を開催したした。オヌプニングは、CTO å…Œ 開発本郚長の「公手 真之」ず、執行圹員 å…Œ 開発本郚 副本郚長の「矢成 行雄」による2぀のセッションです。 䞀方は「AIネむティブな開発組織をどう䜜るか」ずいう組織の話。もう䞀方は「耇数のプロダクトにAIをどう実装するか」ずいうプロダクトの話。扱う察象は違いたすが、2人が最埌に眮いた結論は同じでした。AIを茉せるこず自䜓はゎヌルではない、ずいうものです。 「SaaS is dead?」にどう答えるか 組織の話ツヌルを導入すれば、AI駆動開発は進むのか 「導入すれば自然に進む」ずいう前提 珟堎の奜感觊ず、䌞びない実数 サヌベむで「珟圚地」を可芖化する 浞透を止めおいた芁因ず、「匷制力」ぞの転換 セッションの結論 プロダクトの話ナヌザヌは「正答率」を求めおいるのか 耇数プロダクトで顧客業務を支える 3぀のプロダクトの実装䟋 「正答率」ナヌザヌが本圓に求めおいたもの 「瞊の壁」ず「暪の壁」、そしお専門組織 珟圚地 2぀のセッションが指しおいた同じ方向 おわりに 「SaaS is dead?」にどう答えるか 2人ずも、話の入り口はクラりドサヌビス業界の珟状に眮いおいたした。 競合がひしめくレッドオヌシャンで、新芏の「癜地」ず他瀟からの乗り換えを奪い合う。そんな状況を背景に、近幎は「SaaS is dead?クラりドサヌビスはもう圹割を終えるのではないか」ずいう論調も出おきおいたす。 これに察する2人の答えは、「dead?」ではなく「 SaaS is evolving 」でした。クラりドサヌビスは終わらず、むしろ進化する。AIはクラりドを眮き換えるものではなく、これたで届けおきた䟡倀をもう䞀段匕き䞊げるものだ、ずいう立堎です。 矢成はここに補足を加えたした。ラクスはすでに、System of Record に蓄積した信頌できるデヌタず、それを動かす業務ワヌクフロヌを持っおいる。その土台の䞊にAIが乗るからこそ䟡倀が出る。「デヌタ・ワヌクフロヌ・AI」がそろっおはじめお意味を持぀、ずいう敎理です。そしお「䟡倀そのものだけでなく、それを届けるスピヌドが競争力になる」ずいう珟状認識は、2人に共通しおいたした。 同じ珟状認識から出発しながら、公手は「組織をどう倉えるか」を、矢成は「プロダクトに䜕をどう実装するか」を語りたした。 組織の話ツヌルを導入すれば、AI駆動開発は進むのか 公手のセッションは「耇数プロダクト組織のAIネむティブ化における戊略」。冒頭で「ここから先は、少し泥くさい話になりたす」ず断ったずおり、成功事䟋の玹介ではなく、うたくいかなかった過皋の共有でした。 「導入すれば自然に進む」ずいう前提 ラクスは生成AIを早い段階から取り入れおきたした。2022幎秋には GitHub Copilot を䜿い始めるメンバヌが珟れ、2023幎4月に党面導入。その埌も Cursor、Devin、Claude Code を、珟堎の刀断で比范的自由に導入しおいたす。ツヌルが先行したぶん、ガむドラむンやセキュリティ察策も早めに敎えられたした。 開発組織は囜内が玄350人、海倖が玄100人。各チヌムは技術スタックも開発拠点も異なり、それぞれが顧客志向のもずで最適なやり方を遞び、成果を出しおきたした。その実瞟があったからこそ、「優秀な珟堎にAIツヌルを枡せば、良い䜿い方を芋぀けおAI駆動開発は自然に進むだろう」ずいう前提が眮かれおいた、ず公手は振り返りたす。 結果は、その前提どおりにはなりたせんでした。 珟堎の奜感觊ず、䌞びない実数 導入埌、珟堎からはむンパクトのある報告が䞊がっおきたした。あるプロゞェクトではコヌドの95%を生成AIが実装。SPEC駆動開発SDDで開発工数を50%削枛、E2Eテスト自動化でテスト工数を30%削枛、調査コストを25%削枛、海倖チヌムずのリヌドタむムも30%削枛。䜓感面でも「実装が楜になった」「PoCや新機胜開発は確実に速くなった」「孊習が速くなった」ずいった声が目立ちたした。 䞀方で、同じ珟堎から別の声も䞊がっおいたす。「AIならではの手戻りが発生する」「レビュヌが重く、品質確認の負荷はむしろ増えた」。ビゞネス偎からは「開発が明らかに速くなった」ずいう実感が返っおこず、゚ンゞニアに聞いおもリリヌスが速くなった手応えは曖昧でした。 そこで公手たちは、䜓感ではなく実数を確認したす。党面導入の前埌で、リリヌス回数ず新機胜の数がどう倉化したかを蚈枬したずころ、期埅したほどには䌞びおいたせんでしたなお公手は、この数倀に぀いお「機胜の芏暡は無芖した参考倀」ず限界を明瀺しおいたした。 ここから導かれた孊びは明快です。実装フェヌズは確かに楜になった。しかし、その前埌の工皋やプロセス党䜓が倉わらなければ、䟡倀提䟛のスピヌドは䞊がらない。埓来のプロセスにAIツヌルを足すだけでは、成果には届かないずいうこずです。 サヌベむで「珟圚地」を可芖化する 次の打ち手は、珟状の可芖化でした。ラクスには開発者䜓隓の向䞊をミッションに掲げる技術チヌムがあり、そのチヌムが「AI駆動開発がどこたで浞透しおいるか」を枬るサヌベむを䜜成したす。開発チヌムごず・開発工皋ごずに、䞖の䞭の最新のAI掻甚事䟋をベンチマヌクずしお自己評䟡し、成熟床をスコアリングする仕組みです。 結果ずしお、チヌム間のばら぀きの倧きさが芋えおきたした。実装フェヌズのAI掻甚は進む䞀方で、テストやレビュヌはほが手぀かず。そしお、開発速床が改善しおいるチヌムほど、実装以倖の工皋でもAIを䜿い、SPEC駆動開発を取り入れおいる、ずいう盞関が確認できたした。 浞透を止めおいた芁因ず、「匷制力」ぞの転換 ヒアリングからは、浞透を止めおいる共通の芁因が芋えおきたす。 コスト意識が高いため、効果が芋えるたで新しいツヌルの導入刀断に時間がかかる AI掻甚の「目指す姿」が芋えにくく、孊習コストを螏たえるず日々の開発が優先される チヌムをリヌドする掚進圹が䞍足し、良い䜿い方がチヌム党䜓に広がらない これを受けお、公手たちは方針を倧きく倉えたす。これたでのラクスは「各チヌムの自埋的な最適化」で成果を出しおきたしたが、それに任せるだけでは組織党䜓ずしおは思うように浞透しない。そこで今期は、組織ずしお明確な方向性を瀺し、匷制力を持っお進める方針に螏み蟌みたした。䞊蚘の各芁因には、それぞれ次の打ち手が圓おられおいたす。 各チヌムごずの効果怜蚌を埅たない 生産性向䞊がはっきりしおいた Claude Code を党面導入し、それを前提ずした SPEC駆動開発を、ベトナムやむンドネシアの開発拠点も含めお党面展開する 「AI駆動開発 実践カタログ」を敎備する AIネむティブ開発で実践すべき玄20項目を職皮ごずに定矩し、「どこたでやれば実践できおいるず蚀えるか」たで明文化する。ガむドラむンにずどめず「組織ずしお目指す姿」の共通蚀語ずし、開発マネヌゞャヌの目暙にも組み蟌む 掚進圹を眮き、倖から支揎する 勉匷䌚や情報共有䌚、瀟内むベント、瀟内報・瀟内ラゞオでの玹介、衚地制床、他チヌムの有識者による Enabling を甚意し、成功事䟋ずノりハりが暪に流れる環境を敎える 「各チヌムの自埋に任せる」文化を倧切にしおきた組織が、あえお「匷制力」に舵を切る。公手は、その難しさも含めお率盎に語っおいたした。 セッションの結論 締めくくりで、公手はこう述べたした。AIネむティブ開発組織ぞの倉革のゎヌルは、AI駆動開発を浞透させるこず自䜓ではない。顧客䟡倀ず事業䟡倀を、これたで以䞊のスピヌドず品質で生み出すこずだ、ず。AIの登堎から玄4幎、ラクスの本栌的なAIネむティブな開発づくりは動き出したばかりで、「正解はただ芋えにくいが、詊行錯誀しながら䞀歩ず぀進んでいく」ず結びたした。 プロダクトの話ナヌザヌは「正答率」を求めおいるのか 続く矢成のセッションは「耇数プロダクトで進めるAI機胜実装 実践から埗たリアルな孊びずロヌドマップ実珟ぞの挑戊」。組織の話をプロダクトの珟堎に匕き継ぐ内容で、こちらも「うたくいった話」より「ぶ぀かった話」が䞭心でした。 矢成はセッションを貫く問いを立おたす。AIがコモディティ化する時代に勝負を分けるものは䜕か。ナヌザヌは本圓に「正答率」を求めおいるのか。耇数プロダクトの同時䞊行開発の成吊は、䜕によっお分かれたのか。 耇数プロダクトで顧客業務を支える ラクスの特城は、単䞀プロダクトではなく、顧客業務を支える耇数のプロダクトを持っおいるこずです。受泚・芋積・契玄ずいった販売管理、経費粟算や仕蚳、問い合わせ応察やFAQずいったカスタマヌサポヌト。これらが組み合わさるこずで、販売から経費、サポヌトたで、顧客の業務がひず぀ながりで支えられたす。矢成はこれを、点ではなく「面で支える」ず衚珟したした。 そこでラクスが遞んだのは、耇数のプロダクトぞ同時䞊行でAIを実装する道です。䞀぀に絞っお局所最適する方法は取りたせんでした。矢成が繰り返し匷調したのは、「顧客提䟛䟡倀の向䞊に぀ながらないAI実装に意味はない」ずいう前提です。流行っおいるから茉せる、茉せるこず自䜓が目的になる。それを避けるこずが出発点でした。 3぀のプロダクトの実装䟋 具䜓䟋ずしお、3぀のプロダクトが玹介されたした。 経費粟算楜楜粟算䌝祚䜜成AI゚ヌゞェント 䌝祚入力の手間に察しお、AI-OCRず゚ヌゞェントを組み合わせる。領収曞をアップロヌドするず、過去の申請事䟋などから経費粟算デヌタを予枬し、入力たで枈たせる。手䜜業が「確認するだけ」に倉わる 販売管理楜楜販売DB構成提案 初期蚭定や業務フロヌ構築が䌁業ごずに耇雑で、導入のハヌドルになっおいた。そこぞ察話型ナビゲヌションのAIアシストを導入する。AIず察話しながら進めるだけで自瀟に合った蚭定が提案され、専門知識がなくおも䜿い始められる カスタマヌサポヌト楜楜自動応察メヌル䜜成゚ヌゞェント 担圓者ごずの応察品質のばら぀きに察しお、応察履歎や瀟内ナレッゞベヌスから回答文案を自動生成し、品質を底䞊げする。さらに応察履歎からFAQ蚘事を提案・公開し、問い合わせの発生そのものを枛らす 技術の実装方法は異なりたすが、狙いは共通しおいたす。「ナヌザヌの手䜜業」ず「専門性の壁」をAIが肩代わりし、顧客が本質的な業務に集䞭できる状態を぀くる。AIの実装は、そのための手段ずいう䜍眮づけです。 「正答率」ナヌザヌが本圓に求めおいたもの 圓初、開発チヌムがもっずも力を入れおいたのは正答率の向䞊でした。゚ンゞニアずしおは自然な発想です。しかし、ナヌザヌの関心はそこにありたせんでした。 ナヌザヌが重芖しおいたのは、正答率そのものよりも「最終的な正解ぞ、早く楜にたどり着けるか」でした。なぜその答えになったのかの分かりやすさ、方向を瀺しお軌道修正できるこず、間違ったずきにリカバリヌしやすいこず。正答率は入り口の䞀指暙にすぎなかったわけです。 打ち手は、人が最埌に䞻導暩を持぀ Human-in-the-loop の培底でした。面倒な䜜業は自動化し、確認ず修正は人に残す。「AIが提案し、人が確認する」ずいう圹割分担で、粟床ず安心感を䞡立させたす。矢成はこの優先順䜍を、次のように蚀い切りたした。 「90%正解でも、確認・修正しづらいAI  80%正解でも、確認・修正しやすいAI」 数字の高さよりも、䜿う人の䜓隓を優先する。開発に熱が入るほど芋萜ずしやすい芳点です。 「瞊の壁」ず「暪の壁」、そしお専門組織 耇数プロダクトを同時に走らせたこずで、組織面の課題も芋えおきたした。矢成はこれを「瞊の壁」ず「暪の壁」ず呌びたす。 瞊の壁チヌム内 AI機胜の開発には、LLMやAIの専門スキルず、業務ドメむンの深い理解の䞡方が必芁になる。しかし、すべおのプロダクトチヌムに䞡方を求めるのは珟実的でない。 暪の壁チヌム間 耇数プロダクトが同時に走ったため、APIのレヌト制埡、LLMの粟床評䟡、トヌクン消費コストの可芖化、負荷詊隓の蚭蚈など、䞀床䜜れば共有できるものを各チヌムが個別に䜜っおしたう。「車茪の再発明」が各所で発生した。 打ち手は、AI開発の専門組織を新蚭し、そこに2぀の圹割を持たせるこずでした。䞀぀は、難易床の高いコア開発をたずめお匕き受ける圹割。これにより瞊の壁が䞋がり、各プロダクトチヌムは自分たちが最も詳しいドメむンの実装に集䞭できたす。もう䞀぀は、ガむドラむン策定や定䟋でのナレッゞ共有など、知識の暙準化を暪に広げる圹割。これにより暪の壁が䞋がりたす。この蚭蚈は、専門性の高い開発を集玄するチヌムず暪展開を支揎するチヌムを分ける「チヌムトポロゞヌ」の考え方を䞋敷きにしたもので、この組織はAIロヌドマップを継続的に実珟する圹割も担い始めおいたす。 珟圚地 珟時点では、耇数のプロダクトにAIが茉り、個々の業務効率化で成果が出はじめた段階です。業務ルヌルや運甚にAIが寄り添う「協働型AI」の䞀郚が実珟しおいたす。この先は、プロダクト個別の最適化から、デヌタずワヌクフロヌをプロダクト暪断で぀なぐ段階ぞ。さらに、より倧きな顧客䟡倀を生む盞乗効果ぞず進め、プロダクトをより「AI Native」「Agentic」に近づけおいく、そう結ばれたした。 2぀のセッションが指しおいた同じ方向 組織の話ずプロダクトの話は、結論が重なりたした。 公手倉革のゎヌルはAI駆動開発の浞透ではなく、顧客䟡倀ず事業䟡倀をこれたで以䞊のスピヌドず品質で生み出すこず 矢成AIを茉せるこず自䜓が目的ではなく、顧客が本質的な業務に集䞭できる䜓隓を぀くり続けるこず どちらも䞻語は顧客です。AIは、䟡倀提䟛のスピヌドず品質を䞊げるための手段ずしお䜍眮づけられおいる。 ラクスが創業から重芖しおきた「顧客志向」が、AIずいう新しい道具を埗おも䞀貫しおいる。 これが2぀のセッションに共通するメッセヌゞでした。矢成が立おた「勝負を分けるものは䜕か」ずいう問いの答えも、モデルの性胜や正答率ではなく、AIを顧客の䜓隓にどこたで着地させられるか、ずいう䞀点にあるず読み取れたす。 この2぀は、「耇数プロダクトを持぀組織である」ずいう前提でも぀ながっおいたす。各領域で最良の補品をそろえる「ベストオブブリヌド」は、ラクスが長幎匷みにしおきたものです。矢成の話はこの匷みをAI時代に生かす戊略であり、公手の話はその耇数プロダクトを暪断しおAIネむティブ化を進める土台づくりにあたりたす。開発本郚が掲げる「顧客に䟡倀を高速提䟛できるAIネむティブな開発組織ぞ倉革し、次䞖代の統合型ベストオブブリヌドを実珟する」ずいうビゞョンを、組織ずプロダクトの䞡面から具䜓化しようずしおいる、ず䜍眮づけられたす。 䞡者が共通しお觊れおいたのが、これから匷化したい人材像でした。公手が挙げたのは2皮類の゚ンゞニアです。AIが高品質な成果を出し続けられる開発基盀ハヌネスを蚭蚈できる゚ンゞニアず、「䜕を䜜るか」を研ぎ柄たす顧客䟡倀の蚭蚈゚ンゞニア。実装のボトルネックが解消された先で問われるのは「䜕を䜜るか」であり、この芖点は矢成の蚀う「業務ドメむンの深い理解」ずも重なりたす。 おわりに 今回の2セッションは、「AIでこれだけ成果が出た」ずいう事䟋集ではありたせんでした。「ツヌルを導入しおも進たなかった」「正答率を䞊げおも䜿われなかった」ず、うたくいかなかった過皋を共有する内容です。AIをどう組織に根づかせ、どうプロダクトの䟡倀に倉えるか。同じ課題に盎面しおいる開発組織は少なくないはずで、ラクスもたた、正解の芋えにくい䞭を詊行錯誀しながら進んでいる最䞭です。 そしお、ここで語られた倉革は、ただ道半ばです。匷制力を持っお浞透を進める組織づくりも、顧客䜓隓に着地させるプロダクトづくりも、これから担い手を必芁ずしおいたす。ラクスの開発本郚では、先に觊れた2぀の人材像を、たさに募集しおいたす。この詊行錯誀を䞀緒に進めおくれる方は、ぜひ䞀床 採甚ペヌゞ をのぞいおみおください。 たた、圓日の発衚資料はSpeakerDeckで公開しおいたす。ぜひあわせおご芧ください。 - 発衚資料 speakerdeck.com speakerdeck.com なお、8月䞋旬ごろに発衚のアヌカむブ動画をラクス゚ンゞニア情報ポヌタルサむトにお公開予定です。 - ラクス゚ンゞニア情報ポヌタルサむト https://career-recruit.rakus.co.jp/career_engineer/ 「RAKUS AI Conference 2026 Summer」の他レポヌト蚘事 ・ 顧客の声から生たれた『AI返信補助機胜』の開発プロセス ・ 楜楜粟算AI゚ヌゞェントを支える、LLMOpsずむンフラの遞択肢 ・ 仕様駆動開発、導入半幎。「本圓に速くなっおるの?」にデヌタで答える
こんにちは、菊池akikuchi_rksです。 私の所属するチヌムではClaude Codeを開発フロヌに取り入れおおり、私自身も蚭蚈曞のレビュヌや定型調査の自動化など、さたざたな業務でスキルAgent Skillsを䜜成しおきたした。 スキルを曞き続けおいお特に感じるのは、「ずりあえず動くスキル」ず「安定しお業務に組み蟌めるスキル」は別物だずいうこずです。同じスキルなのに実行のたびに結果の圢が倉わる、自分は䜿えるのにチヌムメンバヌが動かすず品質が萜ちる、ずいう悩みに心圓たりのある方も倚いのではないでしょうか。 私はこの差を分けるのは、 AIにどう仕事を任せるかをしっかり蚭蚈できおいるかどうか だず思っおいたす。Anthropicもスキルを䜜るこずを 「新しく入瀟したメンバヌ向けのオンボヌディングガむドを甚意するこず」に䟋えおいたす 。新しいメンバヌに仕事を任せるずきず同じように、スキル蚭蚈でも、䟝頌内容を明確にし、任せる範囲ず䜓制を決め、成果物の品質を確認し、実行結果を芋お次の任せ方を調敎する必芁がありたす。 䟝頌内容を明確にする 誰に、どの単䜍で任せるかを決める 品質確認の仕組みを組み蟌む 仕事ぶりを評䟡しお、次の任せ方に掻かす 䞊蚘の4぀をおさえおいるず、同じスキルを誰がい぀動かしおも、期埅した品質のアりトプットが安定しお返りやすくなりたす。 本蚘事ではこの4぀のポむントに぀いお玹介しおいきたいず思いたす。 ポむント1䟝頌内容を明確にする ポむント2誰に、どの単䜍で任せるかを決める (a) スクリプトに切り出すか (b) 䞊列化サブ゚ヌゞェント分業するか (c) コンテキストの分割単䜍 (d) どのモデルを䜿うか ポむント3品質確認の仕組みを組み蟌む ポむント4仕事ぶりを評䟡しお、次の任せ方に掻かす (a) 評䟡指暙を決める (b) 評䟡スキルを䜜る (c) 改善の意思決定は人間に残す 芋぀けた倱敗をGotchasずしおスキルに反映する たずめ ポむント1䟝頌内容を明確にする スキル蚭蚈で最初にやるべきこずは、期埅するアりトプットを定矩し、それを生成するために必芁なむンプットを逆算するこずです。 アりトプットの定矩では、フォヌマット、粒床、含めるべき芁玠、含めおはいけない芁玠を具䜓化したす。「レビュヌ結果を出す」ではなく、「指摘はMUSTSHOULDIMOFYInitsの5段階で分類し、MUSTずSHOULDには芳点皮別ず修正䟋を必ず添える。」ずいうレベルたで萜ずし蟌みたす。 アりトプットだけでなく、AIが刀断しおよい範囲も明確にしたす。「芁件に沿っお修正案を䜜る」こずは任せおも、「どの修正を採甚するか」「本番環境ぞ反映するか」ずいった意思決定は人間が行う、ずいうように責任の境界を決めおおくこずが重芁です。 むンプットの定矩では、そのアりトプットをAIが生成するために必芁な情報をすべお列挙したす。 業務知識やドメむン甚語の補足 参照すべき既存ドキュメントやコヌド 過去事䟋ず反䟋 守るべき制玄やルヌル ここを曖昧にしたたたプロンプトを曞き始めるず、「動くが品質が安定しない」スキルになっおしたいたす。過䞍足の点怜には「人間に同じ仕事を頌むなら䜕を枡すか」ずいう問いが有効です。Anthropicの プロンプトベストプラクティス も、Claudeを「優秀だが、あなたの組織の芏範や仕事の流れをただ知らない新しい瀟員」ず考えるよう勧めおいたす。 むンプットが足りおいないず、AIは䞍足した情報を掚枬で補完し始めたす。䞀方で、実行ごずにアりトプットの構造や粒床が倉わる堎合は、アりトプットの定矩が曖昧な可胜性がありたす。どちらの堎合も、プロンプトの衚珟を調敎する前に、むンプットやアりトプットの定矩に戻っお芋盎すこずをおすすめしたす。 ポむント2誰に、どの単䜍で任せるかを決める むンプット・アりトプットの定矩が固たったら、次はその情報量を芋積もりたす。コンテキストりィンドりは有限であり、手圓たり次第に党郚詰め蟌むず粟床が萜ちるためです。人に䟋えるなら、1人に資料を党郚抱えさせるのか、チヌムを組んで分担させるのか、そもそも機械的にツヌルで凊理すべきかを決める工皋です。刀断軞は4぀ありたす。 (a) スクリプトに切り出すか 日付蚈算、ファむルの存圚チェック、フォヌマット倉換のような決定的に実行できる凊理は、AIに自然蚀語で解釈させるのではなく、スクリプトに切り出したす。曖昧さの入り蟌む䜙地がなくなるぶん、結果が安定したす。人に任せる仕事ず、ツヌルで枈たせる仕事を分けるのず同じ刀断で、AI゚ヌゞェントに任せる範囲を決める前に、そもそも決定的な凊理ずしお切り出せないかを怜蚎するず、埌段の蚭蚈がシンプルになりたす。 (b) 䞊列化サブ゚ヌゞェント分業するか 情報量が倚い堎合や、独立したサブタスクが耇数ある堎合は、サブ゚ヌゞェントに分業させたす。䟋えば「耇数ファむルの調査 → 統合レポヌト」のようなタスクであれば、調査をサブ゚ヌゞェントに䞊列で投げ、統合刀断は芪゚ヌゞェントが担圓する構成にしたす。 分業で気を぀けたいのは、任せた盞手に䟝頌が正しく䌝わっおいるかどうかです。Anthropicは How we built our multi-agent research system のブログ蚘事においお、サブ゚ヌゞェントぞの委譲プロンプトに「目的」「出力圢匏」「䜿甚するツヌルず情報源の指針」「タスクの境界」の4芁玠を含めるこずを挙げおいたす。「いい感じに調査しおおいお」ずいう䞞投げが事故のもずになるのは、人間盞手でもサブ゚ヌゞェント盞手でも倉わりたせん。 たた、サブ゚ヌゞェントは毎回たっさらなコンテキストで起動するため、芪セッションで既に読み蟌んだスキルを匕き継ぎたせん。スキルを前提にした䜜業を確実に任せたい堎合は、サブ゚ヌゞェント定矩の skills フィヌルドでスキルを事前ロヌドするか、委譲するプロンプトにスキルの䜿甚を明瀺しおおく必芁がありたす。 (c) コンテキストの分割単䜍 1回の呌び出しに入るむンプットサむズを詊算し、入らない・粟床が萜ちるようであれば、意味のある単䜍で分割したす。このずき、分割の境界を「サブ゚ヌゞェントの責任範囲」ず䞀臎させるず蚭蚈がきれいになりたす。逆にここがズレおいるず、サブ゚ヌゞェント間で情報を受け枡すための䜙蚈な仕組みが必芁になりがちです。 䟋えば50ペヌゞの蚭蚈曞なら、1ペヌゞ4,000文字ずしお玄20䞇文字です。日本語1文字あたりのトヌクン数は䜿甚するモデルのトヌクナむザによっお倉わるため、正確な数倀は OpenAI Tokenizer などで実枬するのが確実ですが、経隓的には0.5〜1トヌクン皋床に収たるこずが倚いです。この䟋では10䞇〜20䞇トヌクン盞圓ずなり、200Kのコンテキストりィンドりの倧半を占める芏暡になりたす。りィンドりにはスキル本文や参照コヌド、出力の分も茉るうえ、むンプットが倧きいほど読み萜ずしも増えるため、1サブ゚ヌゞェントに枡すむンプットは数䞇トヌクン皋床に収めたいずころです。この䟋なら10ペヌゞ2䞇〜4䞇トヌクンが目安で、50ペヌゞ÷10ペヌゞで、およそ5分割が必芁ずいう芋積もりが立ちたす。 そのうえで、実際の分割の境界は「10ペヌゞず぀」ず機械的に切るのではなく、「機胜ごず」に切りたす。ペヌゞ数で切るず1぀の機胜の説明が耇数のサブ゚ヌゞェントにたたがるため、担圓範囲だけでは敎合性を刀断できず、互いのレビュヌ結果を突き合わせる仕組みが別途必芁になっおしたいたす。機胜ごずに切れば、各サブ゚ヌゞェントは自分の担圓範囲だけでレビュヌを完結でき、芪゚ヌゞェントは結果を束ねるだけで枈みたす。 (d) どのモデルを䜿うか タスクの耇雑さで遞びたす。 機械的な抜出や敎圢 → 軜量モデルHaikuなど 通垞の蚭蚈や実装 → 暙準モデルSonnetなど 耇雑な刀断、暪断的な統合 → 高性胜モデルOpusなど サブ゚ヌゞェント偎を軜量モデル、芪を高性胜モデルにする構成は、品質ずコストのバランスが良く、私もよく䜿っおいたす。ただし、䜿い分けは思い蟌みで固定せず、実際に耇数モデルで詊しお決めるのが確実です。軜量モデルで十分だず思っおいたタスクが実は足りなかったり、その逆だったりずいうこずはよくありたす。 ポむント3品質確認の仕組みを組み蟌む 䞀発生成では、どうしおも品質にばら぀きが生たれたす。そのため、生成した成果物を確認し、必芁に応じお修正する仕組みをスキルの䞭に組み蟌むこずが重芁です。人に仕事を任せるずきも、成果物の品質確認をせずそのたた䜿うこずは少ないはずです。 レビュヌのさせ方には2皮類ありたす。 セルフレビュヌ : 同じ゚ヌゞェントに続けおレビュヌを指瀺する方法 クロスレビュヌ : 別のサブ゚ヌゞェント別芖点、別ペル゜ナにレビュヌさせる方法 セルフレビュヌは構成がシンプルでコストも䜎く枈みたす。䞀方で、生成時ず同じ文脈や思考を匕き継ぐため、芋萜ずしを芋぀けにくい堎合がありたす。品質を重芖するタスクでは、別の゚ヌゞェントにレビュヌさせるクロスレビュヌの方が、倚様な芖点から確認できるため有効なケヌスが倚いず感じおいたす。AI゚ヌゞェントの蚭蚈パタヌンを敎理した Agent Design Pattern Catalogue でも、生成結果を自分自身で振り返る Self-reflection ず、別の゚ヌゞェントやモデルがレビュヌを行う Cross-reflection が代衚的なリフレクションパタヌンずしお玹介されおいたす。品質芁件やコストに応じお、䞡者を䜿い分けるこずが重芁です。 クロスレビュヌでは、レビュヌ担圓のサブ゚ヌゞェントに明確なペル゜ナを割り圓おるこずで、芖点の重耇を防ぎ぀぀芳点の網矅性を高められたす。䟋えば私のチヌムで運甚しおいる䞊列レビュヌスキルでは、次のようにレビュヌ担圓を分けお䞊列に走らせおいたす。 チェックリスト怜蚌担圓 : プロゞェクトのレビュヌチェックリストず倉曎内容を項目単䜍で突き合わせる 実装怜蚌担圓 : レむダヌ構成、NULL安党性、コヌディング芏玄に絞っおコヌドを芋る テスト芳点怜蚌担圓 : テストの網矅性、呜名芏則、ナビキタス蚀語の䜿甚を怜蚌 既存コヌドずの䞀貫性怜蚌担圓 : 既存の実装パタヌン・呜名ずの敎合性を確認 䞍具合怜出担圓 : diff内の情報のみから明らかなバグを怜出 委譲プロンプトでは、各サブ゚ヌゞェントに察しお「圹割䜕を怜蚌するか」「参照するガむドラむン事前に読み蟌むスキル」「タスクの手順」を明瀺したす。ペル゜ナず担圓範囲を絞るほど、それぞれのレビュヌが深く掘り䞋げられたす。逆に「気になる点を挙げお」ず䞞投げするず、耇数のペル゜ナが同じ論点を重耇しお指摘したり、無難な指摘に流れたりしがちです。 ポむント4仕事ぶりを評䟡しお、次の任せ方に掻かす スキルが増えおくるず、「このスキルは本圓に良いのか」「どこたで任せお倧䞈倫なのか」を刀断する基準が必芁になりたす。人に仕事を任せるずきも、仕事ぶりを芋お任せる範囲を広げたり、フォロヌを厚くしたりするはずです。最終的に目指したいのは、スキル自䜓を継続的に改善できる仕組みです。 私が実際に運甚しおいる改善ルヌプの党䜓像は次のずおりです。 改善ルヌプ このルヌプを回すために抌さえるべきなのは、(a)評䟡指暙を決める、(b)評䟡スキルを䜜る、(c)改善の意思決定は人間に残す、の3぀です。以䞋で順に玹介したす。 (a) 評䟡指暙を決める スキルごずに、品質を枬る評䟡指暙を定矩したす。 蚭蚈曞生成スキルなら「芳点の網矅率」「業務制玄ぞの準拠率」「再実行時のブレ幅」 レビュヌ系スキルなら「指摘の真陜性率」「重倧床刀定の劥圓性」 指暙がないず「なんずなく良くなった気がする」で改善が止たっおしたいたす。Anthropicの 公匏ベストプラクティス も、スキルの䞭身を曞き蟌む前にたず評䟡を䜜るこずevaluation-driven developmentを掚奚しおいたす。この掚奚を実践しおいる䟋が skill-creator で、スキルを曞く前に評䟡ケヌスを甚意し、スキルあり・なしたたは改善前・改善埌の結果を比范しながら改善を進める䜜りになっおいたす。 (b) 評䟡スキルを䜜る 決めた指暙を機械的に評䟡するための 評䟡スキル を別途甚意したす。むンプットは察象スキルのアりトプット、アりトプットは指暙ごずのスコアず改善提案です。 評䟡スキルは人間によるレビュヌの代替ではなく、人間がレビュヌする前のスクリヌニングずしお機胜させるのが珟実的だず思いたす。 (c) 改善の意思決定は人間に残す 評䟡スキルの結果を起点に、スキル自䜓をブラッシュアップするルヌプを回したす。ここで私が守っおいるのは、改善案を耇数出させお、 人間が遞ぶ こずです。AIに党自動でスキルを曞き換えさせるず、改善の方向性が本来の目的からずれおいきやすくなりたす。意思決定だけは人間に残すのが、遠回りに芋えお結果的に速いずいうのが私の経隓則です。 評䟡指暙を決め、評䟡を継続的に行い、その結果を人間が刀断しお改善に぀なげる。この䞀連の流れを仕組みずしお持぀こずで、スキルは䞀床䜜っお終わりではなく、継続的にブラッシュアップできるようになりたす。 芋぀けた倱敗をGotchasずしおスキルに反映する 䞊蚘のような改善ルヌプや日々の運甚で芋぀けた倱敗パタヌンは、スキルの泚意曞きGotchas、萜ずし穎ずしお蓄積しおいきたす。人に仕事を匕き継ぐずき、「この凊理はここで転びやすい」ず泚意事項を添えるのず同じです。Claude Codeの開発チヌムも、 スキルの䞭で最もシグナルが高いのはGotchasセクションだ ず述べおいたす。 最初から完璧な指瀺を曞くのは難しいので、運甚しながら倱敗を吞収しおスキルを厚くしおいく方が珟実的です。䞊述の評䟡ルヌプで芋぀かった倱敗はもちろん、日垞運甚で気づいた泚意点も、その郜床スキルに远蚘しおいきたす。 たずめ スキルを曞くこずを「AIぞの仕事の任せ方の蚭蚈」ず捉え盎しお、4぀のポむントを玹介したした。 䟝頌内容を明確にするアりトプットずむンプットの定矩 誰に、どの単䜍で任せるかを決めるスクリプト化、䞊列化、分割、モデル 品質確認の仕組みを組み蟌むセルフレビュヌずクロスレビュヌ 仕事ぶりを評䟡しお、次の任せ方に掻かす評䟡指暙、改善ルヌプ、Gotchas蓄積 どれも特別なテクニックではなく、人に仕事を任せるずきにも自然に行っおいるこずです。AIを「仕事を任せる盞手」ず捉えお蚭蚈するだけで、スキルの再珟性や改善のしやすさは倧きく倉わるず感じおいたす。 そしお、その効果は業務効率化にずどたりたせん。AIに安心しお任せられる仕事が増えるほど、私たちは顧客の本質的な課題解決のための察話や、高床な機胜開発ずいった、人間にしかできない䟡倀創造の仕事に集䞭できるようになりたす。 私自身もただ詊行錯誀の途䞭ですが、本蚘事で玹介した考え方が、スキル蚭蚈を芋盎すきっかけになれば嬉しいです。 なお、本蚘事で扱わなかったSKILL.mdそのものの曞き方descriptionの蚭蚈、ファむル構成、progressive disclosureなどに぀いおは、 Anthropic公匏のベストプラクティス にたずたっおいるので、そちらをご芧ください。
こんにちは、技術広報の yayawowo です。 私たち株匏䌚瀟ラクス開発本郚では、Missionである 「顧客の成長を支揎する、圧倒的に䜿いやすいクラりドサヌビスを創り提䟛する」 を念頭に、日々プロダクト開発に励んでいたす。 珟圚、ラクスでは歎史あるロングセラヌのプロダクトから、近幎立ち䞊がった新芏プロダクトたで、倚くの開発プロゞェクトが䞊行しお動いおいたす。このように叀いものから新しいものたで倚くのプロダクト開発に深く携われるからこそ、゚ンゞニアやデザむナヌが觊れられる技術の機䌚が非垞に倚い点が、私たちの組織の倧きな特城であり魅力です。 本蚘事では、各プロダクトの「技術スタック」を改めお敎理し、皆様に最新情報をお届けしたいず思いたす自瀟開発に携わる゚ンゞニア、デザむナヌだけでなく、これから携わりたいずいう方にも必芋の内容です。 珟堎のリアルな最新デヌタから芋えおきたのは、単なるツヌルの倉曎履歎ではありたせん。 ラクスが開発組織ずしお䞀貫しお掲げおいる「技術遞定の思想」そのものでした。 各組織の最新スタックを公開する前に、たずは私たちが倧切にしおいる「2぀のコア思想」を技術広報の芖点からご玹介したす 1. ラクスが技術遞定で掲げる「2぀のコア思想」 ① お客様の日垞を守り、進化させるための「顧客志向」 ② 技術を「䟡倀創造」に集䞭させるための「AIネむティブ自動化」 2. 各プロダクトの玹介  最新技術スタック 楜楜粟算 楜楜明现 楜楜電子保存 楜楜債暩管理 楜楜勀怠絊䞎蚈算 楜楜販売 楜楜請求 楜楜自動応察開発 楜楜メヌルマヌケティング blastmail / blastengine 3. それを支える連携郚眲の技術スタック フロント゚ンド掚進課 SRE AI開発課  AI゚ヌゞェント開発課 QA課 むンフラ開発郚 プロダクトデザむナヌ 4. 終わりに 1. ラクスが技術遞定で掲げる「2぀のコア思想」 今回、党瀟芏暡で集たった最新のデヌタを芋お、技術広報である私が䞀番匷く感じたのは、ラクスが倧切にしおいる「技術遞定のブレない軞」でした。私たちは、単に流行りのツヌルを远いかけるのではなく、以䞋の2぀の思想をベヌスに日々の開発環境をアップデヌトしおいたす。 ① お客様の日垞を守り、進化させるための「顧客志向」 ラクスにずっお、技術は「自分たちが䜿いたいから」遞ぶものではありたせん。すべおは「お客様の業務をいかに楜にできるか」ずいう目の前の課題を解決するための最高の手段です。 私たちのクラりドサヌビスは、ありがたいこずに数䞇瀟を超えるお客様の日垞のビゞネスを支える瀟䌚むンフラになっおいたす。だからこそ、長幎培った圧倒的な安定基盀を深くリスペクトし、1分1秒のダりンも蚱されない堅牢性を守り抜く責任がありたす。しかし、私たちは「守り」だけでは終わりたせん。お客様ぞより速く、より安党に新しい䟡倀を届けるために、歎史のあるプロダクトほど「お客様の未来のために、今最適な歊噚は䜕か」を貪欲に远求し、裏偎では倧胆なモダナむズを仕掛けおいたす。 ② 技術を「䟡倀創造」に集䞭させるための「AIネむティブ自動化」 お客様の課題解決に1分1秒でも倚くの時間を割くため、ラクスぱンゞニアの創造性を奪う泥臭い手䜜業や無駄な䜜業を培底的に排陀する環境䜜りに本気で取り組んでいたす。 今回、䞀際目を匕いたのが、各珟堎の「AIず自動化ぞのリアルな䜿い分け」です。単に䞖間の流行りに乗っお同じツヌルを䞀埋で入れるのではなく、プロダクトの特性に合わせお最適な技術スタックを珟堎䞻導で遞定しおいたす。そしお䜕より特城的なのが、ほがすべおの組織が、実装前の「壁打ち盞手」ずしおAIをフル掻甚しおいる点です。単にツヌルを入れお楜をするためではなく、゚ンゞニアが本来向き合うべき「顧客のための䟡倀ある蚭蚈や、より良いナヌザヌ䜓隓の創造本質」に100%集䞭できる環境を、ラクスは本気で䜜り䞊げおいたす。 具䜓的にどんなツヌルを、どんな考え方で䜿い分けおいるのか それは、この埌各プロダクトの技術スタックにおご玹介したす。 2. 各プロダクトの玹介  最新技術スタック ここからは、ラクスが展開する各クラりドサヌビスず、珟堎の゚ンゞニアが2026幎床珟圚、実際に遞定しお䜿っおいる技術スタックをご玹介したす。 楜楜粟算 䌚瀟の「経費粟算」にかかる時間ず劎力を劇的に枛らすシステムです。利甚者はスマホで領収曞を撮圱するだけで金額や日付が自動入力され、面倒な玙の提出や手入力をするこずなく粟算を完了できたす。経理担圓者にずっおも、確認や承認の負担を倧幅に削枛する「日本のバックオフィスを楜にする」代名詞的な存圚です。 ✅バック゚ンド カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語 Java、Swift、Kotlin MW PostgreSQL、Postfix、Apache、Room、Realm FW・ラむブラリ Spring Boot、jQuery、Retrofit2 開発ツヌル IntelliJ IDEA、Xcode、Android Studio、Flyway、Redmine、GitHub、VSCode CI・テスト Selenide、Gradle、JUnit、JMeter、Jenkins、GitHub Actions AI Claude Code、Codex、GitHub Copilot、Gemini、ChatGPT、Notebook LM、Cursor ※2026幎7月時点での情報です。 ✅フロント゚ンド カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語 HTML、CSS、JavaScript、TypeScript FW・ラむブラリ React、jQuery、MUI、Jotai、zod、TanStack Form、Tanstack Query、Sass、Vite、ESLint、Prettier、Biome、Storybook、msw 開発ツヌル GitHub、GitHub Projects、VSCode、OpenAPI、Figma CI・テスト GitHub Actions、Jenkins、Playwright、Vitest AI Claude Code、Codex、GitHub Copilot、Gemini、ChatGPT、Notebook LM ※2026幎7月時点での情報です。 楜楜明现 䌁業が取匕先に発行する「請求曞」や「玍品曞」を、すべおWeb䞊で䞀括配信するシステムです。これたでは担圓者が印刷し、封筒に詰め、切手を貌っお郵送しおいた手䜜業をれロにしたす。受け取る偎の取匕先もマむペヌゞからい぀でも即座に確認・ダりンロヌドできるため、双方のペヌパヌレス化ず業務スピヌドアップを同時に実珟しおいたす。 カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語 Java、TypeScript、JavaScript MW PostgreSQL、Tomcat、Postfix、Docker、Redis、AWS Lambda / EventBridge / Step Functions / S3 / SQS FW・ラむブラリ SpringBoot、React、Redux、JasperReports、Lombok、Jooq、jQuery、GraphQL 開発ツヌル IntelliJ IDEA、VSCode、Redmine、GitHub、gulp.js、webpack、Storybook CI・テスト Gradle、jUnit、Playwright、GitHub Actions AI Claude、Claude Code、GitHub Copilot、ChatGPT、Codex、Notebook LM、Gemini ※2026幎7月時点での情報です。 楜楜電子保存 囜皎関係の曞類領収曞や請求曞などを、囜が定める「電子垳簿保存法」の厳しい芁件に100%準拠しお、安党にクラりド保存・䞀元管理できるシステムです。ナヌザヌは「法埋が倉わっおどう察応すればいいかわからない 」ずいう䞍安から解攟され、怜玢機胜を䜿っおい぀でも過去の曞類を1秒で芋぀け出せるようになりたす。 カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語 Java、TypeScript、JavaScript MW PostgreSQL、Nginx、Tomcat、Postfix、Docker、Kubernetes、Node.js、AWS Lambda / S3 / DynamoDB / API Gateway / SQS FW・ラむブラリ React、MUI、MSW、Spring Boot、Jooq 開発ツヌル IntelliJ IDEA、GitHub、Vite、VSCode、Open API、Figma、ESLint、Prettier、Yarn CI・テスト Gradle、JUnit、GitHub Runner、Vitest、Cypress、argoCD、Playwright、GitHub Actions AI Claude、Claude Code、GitHub Copilot、ChatGPT、Codex、Notebook LM、Gemini ※2026幎7月時点での情報です。 楜楜債暩管理 「取匕先からちゃんずお金が振り蟌たれおいるか」を確認する、䌁業の経理で最も神経を䜿う入金消蟌・債暩管理業務をスムヌズにするシステムです。銀行の入金デヌタず自瀟の請求デヌタを自動で照合し、ミスマッチがあればすぐに通知。人の目によるダブルチェックや残高管理のプレッシャヌから担圓者を解攟し、確実な資金管理を支えたす。 カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語 Java、TypeScript、JavaScript MW PostgreSQL、Tomcat、Docker、AWS S3 FW・ラむブラリ React、MUI、Spring Boot、jOOQ、DuckDB、OpenTelemetry、Spring AI 開発ツヌル IntelliJ IDEA、VSCode、Redmine、GitHub、Open API、Figma CI・テスト Gradle、jUnit、Playwright、GitHub Actions、Spock、runn AI Claude、Claude Code、GitHub Copilot、ChatGPT、Codex、Notebook LM、Gemini ※2026幎7月時点での情報です。 楜楜勀怠絊䞎蚈算 埓業員の日々の「出退勀」を正しく蚘録し、劎働時間や時間倖劎働時間を自動で集蚈、そのたた絊䞎蚈算システムぞずデヌタをスムヌズに連携させるシステムです。シフト管理や有絊䌑暇の消化状況もひず目でわかるため、䞭小䌁業から倧䌁業たで、耇雑な劎務管理をミスなくシンプルに行える環境を䜜りたす。 カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語 PHP、Python、JavaScript、TypeScript MW MySQL、Nginx、Docker、Node.js、Gunicorn FW・ラむブラリ Flow、Vue.js、Fast API、Pinia / Pinia Colada, Vue Router, Vue I18n, Vite, Tailwind CSS, ESLint, Prettier, Storybook, msw 開発ツヌル GitHub、GitHub Projects、PhpStorm、IntelliJ IDEA、VSCode、Cursor、OpenAPI、Figma、renovate CI・テスト GitHub Actions、PHPUnit、PHPStan、Selenium、Ansible AI Claude、Claude Code、GitHub Copilot、ChatGPT、Codex、Notebook LM、Gemini、VertexAI ※2026幎7月時点での情報です。 楜楜販売 販売管理、顧客管理、案件管理など、自瀟のやりたい業務に合わせお画面や項目をノヌコヌドで自由自圚に構築できるWebデヌタベヌスシステムです。Excelで属人化しおしたっおいた耇雑なデヌタをチヌム党員で芋える化し、ボタン䞀぀での垳祚発行や、ルヌチンワヌクの自動化によっお、䌚瀟党䜓のコア業務を劇的にスピヌドアップさせたす。 カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語 PHP、Java MW PostgreSQL、Postfix、Apache、Redis FW・ラむブラリ Zend Framework、jQuery 開発ツヌル VS Code、Cursor、GitHub CI・テスト Selenium/Selenide、PHPUnit、JMeter、Jenkins、PHPStan、Playwright AI Claude Code、Codex、ChatGPT、Devin、Notebook LM ※2026幎7月時点での情報です。 楜楜請求 取匕先から玙、PDF、メヌルなど様々な圢でバラバラに届く「受領請求曞」を、䞀぀の画面でスマヌトに䞀元管理するシステムです。高性胜なAI-OCRが䞭身を自動で読み取っおくれるため、手入力の手間が激枛。仕蚳デヌタや支払凊理、デヌタの保存たでをワンストップで効率化し、毎月発生する「請求曞凊理の山」を瞬時に片付けたす。 カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語 Java, Kotlin、TypeScript MW PostgreSQL、Pure Storage、Redis、nginx、Tomcat、Kubernetes、AWS[SQS、SES、S3] FW・ラむブラリ Spring Boot、jOOQ、React、MUI、Storybook 開発ツヌル IntelliJ IDEA、Flyway、Gradle、detekt、GitHub、OpenAPI、Figma CI・テスト Playwright、Kotest、Vitest、ArgoCD、Grafana AI GitHub Copilot、ChatGPT、Devin、Notebook LM、Claude ※2026幎7月時点での情報です。 楜楜自動応察開発 お客様から届く膚倧な問い合わせメヌルやチャットを、チヌム党員で䞀元管理・共有するシステムです。「誰がどのメヌルに察応しおいるか」「返信埅ちか、察応枈か」がリアルタむムに党員に共有されるため、ネットショップやサポヌト窓口での察応挏れや、二重返信によるクレヌムを完党に防ぎ、顧客察応の品質を最倧化したす。 カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語 PHP、Node.js、TypeScript MW PostgreSQL、Apache、Postfix、AWS Lambda / S3 / DynamoDB / SQS、Qdrant FW・ラむブラリ Laravel、jQuery、CKEditor、Socket.IO、Vue.js、NestJS 開発ツヌル PhpStorm、Github、VS Code CI・テスト Selenium/Selenide、PHPUnit、Vitest、Biome、Jenkins、GitHub Actions、Ansible AI Claude Code、Codex、GitHub Copilot、 ChatGPT、 Devin、 Notebook LM ※2026幎7月時点での情報です。 楜楜メヌルマヌケティング 䌁業のマヌケティングや営業担圓者が、顧客ぞ䞀斉にメルマガや案内メヌルを配信し、そこからの成果を最倧化するためのシステムです。ただ送るだけでなく、「誰がメヌルを開いたか」「どのURLをクリックしたか」を盎感的に分析可胜。芋蟌み客の興味関心を可芖化するこずで、次の商談獲埗ぞのアプロヌチをシンプルか぀効果的に支えたす。 カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語 PHP、TypeScript MW PostgreSQL、Postfix、Nginx、Apache、Redis FW・ラむブラリ Slim、jQuery、Vue.js 開発ツヌル PhpStorm、GitHub、Docker、Podman CI・テスト Playwright、Puppeteer、Jenkins、JMeter、PHPUnit、PHPStan、PHP_CodeSniffer、PHPDoc、Ansible、vegeta AI Claude Code、Codex、GitHub Copilot、ChatGPT、Devin、Notebook LM ※2026幎7月時点での情報です。 blastmail / blastengine 「blastmail」は数癟䞇通ものメヌルを顧客ぞ䞀瞬で確実に届ける独自の配信システム、「blastengine」ぱンゞニアが自瀟のシステムやアプリに組み蟌んで、通知メヌルなどを超高速で自動配信させるためのAPI・リレヌサヌビスです。どちらも「遅延なく、迷惑メヌルに振り分けられるこずなく、確実に届ける」ずいう配信技術の極限を支えおいたす。 カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語 Java、TypeScript、Go、Python MW Docker、PostgreSQL、MongoDB、Postfix、RabbitMQ、AWS[EC2、ECS、RDS、S3、Lambda、SQS] FW・ラむブラリ SpringBoot、React、Quarkus 開発ツヌル VSCode、GitLab、Redmine、Gradle、OpenAPI、Figma、StoryBook CI・テスト GitLab CI/CD、JUnit、Vitest、Biome、Playwright AI Claude Code、Codex、GitHub Copilot、Gemini、ChatGPT、Notebook LM ※2026幎7月時点での情報です。 3. それを支える連携郚眲の技術スタック ラクスには、各プロダクトの提䟛䟡倀を最倧化し、開発組織党䜓の゚ンゞニアリング氎準を暪断的に匕き䞊げる連携・専門組織が存圚したす。実務で遞定しおいる先進的な「歊噚」をご玹介したす。 フロント゚ンド掚進課 フロント゚ンド掚進課は、ラクスの各サヌビス開発チヌムず協力し、フロント゚ンド領域からプロダクトの成長ず品質向䞊を支える専門組織です。 新機胜開発や既存機胜のUI/UX改善に加え、技術的負債の解消、リアヌキテクト、パフォヌマンス改善、デザむンシステム構築、共通UIコンポヌネント開発など、サヌビス単䜓では察応しきれない暪断的なテヌマにも取り組んでいたす。 各プロダクトの事業フェヌズや技術課題を螏たえ、開発珟堎に入り蟌みながら、ナヌザヌにずっお䜿いやすく、開発者にずっお継続的に改善しやすいフロント゚ンドを実珟しおいくこずが圹割です。 技術を目的化するのではなく、ナヌザヌ䟡倀、開発生産性、品質、保守性を高めるためにどう掻甚するかを重芖し、プロダクトずチヌムの䞡面からラクスのサヌビス成長に貢献しおいたす。 カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語 HTML、CSS、JavaScript、TypeScript FW・ラむブラリ React, TypeScript, MUI, RHF, zod, Tanstack Router, Tanstack Query, zustand, emotion, Vue.js, Pinia / Pinia Colada, Vue Router, Vue I18n, Vite, Tailwind CSS, ESLint, Prettier, Storybook, msw 開発ツヌル GitHub, Github Projects, VSCode, OpenAPI, Figma, renovate CI・テスト GitHub Actions, Playwright, Vitest, happy-dom AI Claude Code, Codex, Copilot, ChatGPT, Gemini, Notebook LM ※2026幎7月時点での情報です。 SRE ラクスにおけるSREでは、開発ずむンフラの知芋を掻かしお顧客ぞの䟡倀提䟛スピヌド向䞊に寄䞎する自動化・暙準化生産性向䞊のための取り組みを掚進する圹割を担いたす。 開発ずむンフラを繋ぐHubずいうビゞョンを持ちながら、システムのモダナむズ化や基盀の構築を行う圹割です。 開発蚀語は䞻にGoを利甚し、暪断的なトむル削枛や運甚の自動化を掚進しおいたす。 新しい技術スタック調査などを進めながらノりハりを各サヌビスぞ広めるこずで、開発郚門党䜓のアヌキテクチャ刷新ぞ寄䞎しおいきたす。 カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語 Go 仮想基盀 Kubernetes MW PostgreSQL, Amazon Aurora, Redis, Kafka FW・ラむブラリ gRPC CI/CD・IaC GitHub Actions, ArgoCD, Argo Workflows, Argo Event, Hashicorp Vault, Terraform, Helm 運甚・監芖 Grafana Stack AI Claude Code, Codex, GitHub Copilot, ChatGPT, Devin, Notebook LM ※2026幎7月時点での情報です。 AI開発課  AI゚ヌゞェント開発課 ラクスが提䟛する各プロダクトぞ実甚的なAI機胜を組み蟌むための研究開発や、瀟内の耇数プロゞェクトを暪断しお業務を自動化する「AI゚ヌゞェント」の実装・導入を牜匕する最先端チヌムです。 ✅AI開発課 カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語 Python MW PostgreSQL、Redis、DynamoDB、Docker、Kubernetes FW・ラむブラリ PyTorch、Keras、TensorFlow、FastAPI、OpenAI API、AWS Bedrock、Vertex AI 開発ツヌル GitHub CI・テスト GitHub Actions、pytest、Terraform AI開発支揎 Claude Code、GitHub Copilot、ChatGPT、Notebook LM、Cursor (OpenSpec) ※2026幎7月時点での情報です。 ✅AI゚ヌゞェント開発課 カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語 Java, TypeScript, Python MW amazon corretto, tomcat, postgres, Kubernetes, AWS[Lambda, SQS, SNS, Bedrock, EKS, CloudWatch, DynamoDB, S3, KMS], ArgoCD, Grafana, Litellm, flipt, Otel-collector FW・ラむブラリ Spring Boot, Mastra, Hono 開発ツヌル Gradle, Github, Zed, Visual Studio Code, pnpm, mise CI・テスト junit, vitest, testcontainer, Github Actions AI開発支揎 Claude Code, Codex, Github Copilot Agent, Devin ※2026幎7月時点での情報です。 QA課 各プロダクトに準ずる開発環境や仕様を深く理解し、お客様に届くクラりドサヌビスの品質を「テスト・保蚌」の偎面からハックする品質専門組織です。 カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語・MW 各プロダクトに準ずる 開発ツヌル・FW 各プロダクトに準ずる CI・テスト Playwright、Jenkins 他、各プロダクトに準ずる AI Claude Code、ChatGPT、Gemini、Notebook LM ※2026幎7月時点での情報です。 むンフラ開発郚 8割のサヌビスリ゜ヌスをオンプレミスで構築しおおりたす。 オンプレミス環境でも自動化などなるべく゜フトりェア芖点のアプロヌチが出来るようにHCIで基盀構築し運甚効率化をしおいたす。 今埌のアップデヌトずしおは、クラりドで先行構築したクラりドネむティブなコンテナ環境やCI/CD環境などをオンプレミス環境にフィヌドバックし、自動化、自立化を掚進し぀぀もコスト優䜍性を出せるシステムを構築しおいきたす。 カテゎリ 技術スタック 䜿甚蚀語 Python、Bash プラットフォヌム On-Premise、AWS「EC2、ECS、EKS、RDS、S3、Lambda・・・etc」、GCP ネットワヌク Cisco、Dell、Paloalto、F5 OS・仮想化 LinuxOS、VMware、Nutanix、Docker、K8S MW PostgreSQL、Apache、Tomcat、Nginx、PaceMaker、etc... IaC Ansible、Terraform その他ツヌル Git、Rundeck 運甚・監芖 Zabbix、Grafana、Prometheus、ArgoCD AI GitHub Copilot、ChatGPT、Devin、Claude、Gemini ※2026幎7月時点での情報です。 プロダクトデザむナヌ フロントオフィス・バックオフィスの業務システムにおける管理画面のUI/UX蚭蚈を担圓しおいたす。 業務ドメむンの理解を深め、ナヌザヌの声を盎接収集しながら課題を把握し、耇雑な業務をUI/UXの力でシンプルに解決するこずを目指しおいる組織です。 たた、AI掻甚による蚭蚈業務の効率化、サヌビス暪断での䞀貫した䜓隓を実珟するデザむンガむドラむンの策定、さらにデザむン組織ずしおの勉匷䌚やナレッゞ共有にも取り組んでいたす。 カテゎリ 技術スタック デザむンツヌル Figma コミュニケヌションツヌル Slack、Zoom、Google Meet、FigJam AI業務支揎 GitHub Copilot、Claude Code、Cursor、ChatGPT、Notebook LM、Gemini ※2026幎7月時点での情報です。 4. 終わりに 最新の技術スタック、あなたの埗意な技術や、挑戊しおみたい歊噚はどこかに芋぀かりたしたでしょうか ラクスがこれほどたでに技術スタックをオヌプンにし、長幎愛されおいる歎史あるプロダクトであっおも珟状に甘んじず倉化を続けさせおいるのには、明確な理由がありたす。それは、私たちのミッションが「ITサヌビスで䌁業の成長を継続的に支揎」するこずだからです。 技術はあくたで、誰かの課題を解決するための玠晎らしい手段です。しかし、最高の手段を゚ンゞニアが持たなければ、お客様に最高の䟡倀を届けるこずはできたせん。 だからこそ私たちは、これたで培っおきた圧倒的な安定基盀を深くリスペクトし぀぀も、時代に合わせたむンフラの進化や、AIを掻甚した開発䜓制ぞのアップデヌト、品質を支える仕組みづくりに泚力しおいたす。 「自分が今たで培っおきたスキルを、このクラりドサヌビスで掻かしおみたい」 日々進化する技術を積極的に取り入れ、自瀟プロダクトの未来を共に創り䞊げおいきたい。 そう少しでも感じおいただけたなら、その力をぜひラクスで発揮しおみたせんか。 最埌たでお読みいただき、ありがずうございたした。
こんにちはAI゚ヌゞェント開発課です。 近幎、生成AIの進化スピヌドは凄たじく、単なるテキストの芁玄やドラフト生成の枠を超え、自埋的に刀断しおタスクを実行する「AI゚ヌゞェント」が倧きなトレンドずなっおいたす。 このような技術的な朮流の䞭、私たちのチヌムは2025幎5月に「AI゚ヌゞェント開発課」ずしお産声を䞊げたした。环蚈導入瀟数 箄20,000瀟以䞊の顧客基盀ず、16幎以䞊にわたっお蓄積された膚倧な業務デヌタドメむン知識ずいうラクスの匷みを掻かし、バックオフィス業務の「完党自動化」ずいう未来ぞ向けお、日々泥臭く開発を続けおいたす。 私たちがメむンで取り組んでいるのは、䞻力プロダクトである「楜楜粟算」ぞのAI゚ヌゞェント機胜の実装です。 この蚘事では、私たちが盎面した「3぀の壁」ずそれを突砎した蚭蚈原則、そしおそこで埗られた知芋を瀟内の他プロダクトぞ共通LLM基盀ずしお還元しおいくファヌストペンギンならではの面癜さに぀いお、生々しい詊行錯誀のプロセスを亀えおお届けしたす。 「プロダクトぞAI機胜を実装しおみたいけれど、䜕から手を぀ければいいかわからない」「倧芏暡蚀語モデルLLMの䞍確実性を前にアヌキテクチャ蚭蚈で立ち止たっおいる」ずいう゚ンゞニアの皆さんに、明日から詊せるヒントずしお届くこずを願っおいたす。 ラクス最先端の挑戊を担う「AI゚ヌゞェント開発課」ずは 䞻力プロダクト「楜楜粟算」をAIネむティブぞ進化させるミッション 理想ず珟実。リリヌスぞ向けお立ちはだかった「3぀の壁」 【コストの壁】倧芏暡クラりドサヌビスならではの掚論量ずLLM費甚の問題 【粟床の壁】個瀟ごずに異なる耇雑な瀟内ルヌルにどう寄り添うか 【応答速床の壁】完了たでの埅ち時間、ナヌザヌ䜓隓を損なわないための葛藀 技術的工倫で壁を突砎した「蚭蚈原則」 「ルヌルを考えさせる」から「お手本を真䌌させる」ぞの転換 AIの䞍確実性を受け入れ、既存のルヌルベヌス機胜ず組み合わせるハむブリッド構成 「定期起動」から「むベント駆動」ぞ。非同期アヌキテクチャ進化の裏偎 ファヌストペンギンずしお「共通LLM基盀」を怜蚌・構築する面癜さ ビゞネスロゞックず責務を分離する「LLMゲヌトりェむ」の構築 他チヌムのコンパスずなる「オブザヌバビリティ監芖基盀」の怜蚌・構築 楜楜粟算での怜蚌が、他プロダクトの道暙になるダむナミズム 技術を「机の䞊から瀟䌚の䞭ぞ」実装したい゚ンゞニアぞ ラクス最先端の挑戊を担う「AI゚ヌゞェント開発課」ずは AI゚ヌゞェント開発課は、゚ンゞニアだけでなくUXデザむナヌやビゞネスサむドのメンバヌも内包する、9名のクロスファンクショナルな少数粟鋭チヌムずしお立ち䞊がりたした。 埓来のラクスの開発スタむルは、「熟考を重ねた綿密な蚭蚈ず、確実な法芁件察応」を最倧の匷みずしおいたした。しかし、数日単䜍で前提が倉わる珟圚のAI領域においおは、既存のやり方に瞛られない高速な詊行錯誀仮説怜蚌ルヌプが求められたす。 そこで私たちは、顧客の「䞀次情報」に最も早くアクセスできるよう、開発本郚の枠からあえお飛び出し、ビゞネスサむド盎結の組織ずいう特異な構造を遞択したした。職胜の垣根を完党に取り払い、顧客ヒアリングの結果を受けお党員でUI/UXの改善案を出し合うような「オヌルラりンド型チヌム」を醞成するのが狙いでした。 ※珟圚はファヌストリリヌスを終えたため、開発本郚ぞ戻っおいたす。 䞻力プロダクト「楜楜粟算」をAIネむティブぞ進化させるミッション 私たちが最初に課されたミッションは、「楜楜粟算」における経費申請ワヌクフロヌの自動化、すなわち「䌝祚䜜成AI゚ヌゞェント」の開発です。 埓来の経費粟算では、申請者がスマヌトフォンなどで領収曞をアップロヌドした埌、自ら手䜜業で関連する事前申請やクレゞットカヌドの利甚明现をデヌタの山から探し出し、それらを䞀぀ひず぀目芖で確認しながら玐付ける必芁がありたした。この「めんどくさい」「煩わしい」ずいう䜓隓を、AI゚ヌゞェントの力で根本から倉えるこずが私たちの目的です。 利甚むメヌゞずしおは、ナヌザヌが領収曞を遞択するだけで、AI゚ヌゞェントがその内容を意味的に掚論し、関連するデヌタを裏偎で自動的に探し出しお申請甚の䌝祚の䞋曞きを䜜成したす。申請者は、最埌に「内容を確認するだけ」ずいう、入力䜜業れロの䞖界を目指す挑戊が始たりたした。 理想ず珟実。リリヌスぞ向けお立ちはだかった「3぀の壁」 「領収曞を投げれば、AIが考えおいい感じに䌝祚を぀くっおくれる」ず蚀葉にするのは簡単ですが、いざ本番運甚を前提ずした開発に着手するず、AIならではの䞍確実性ず、倧芏暡なプロダクトゆえの制玄が、重い壁ずなっお私たちの前に立ちはだかりたした。 【コストの壁】倧芏暡クラりドサヌビスならではの掚論量ずLLM費甚の問題 最初の壁は「コスト」でした。 LLMに察しお、領収曞デヌタ、事前申請の候補リスト、個瀟ごずの勘定科目マスタ、さらには過去の申請履歎ずいった倧量のコンテキストを愚盎に流し蟌んで掚論させるず、1リク゚ストあたりのトヌクン消費量が爆発的に跳ね䞊がりたす。 怜蚌段階でLLM費甚の詊算を行った際、このたた数䞇瀟ずいう芏暡のお客様に機胜を提䟛すれば、莫倧な運甚コストが発生し、事業継続性Viabilityが砎綻しかねないずいう珟実に盎面したした。 【粟床の壁】個瀟ごずに異なる耇雑な瀟内ルヌルにどう寄り添うか 2぀目の壁は「粟床」です。 経費粟算ずいうドメむンは、法芏制だけでなく、「この郚眲のこの甚途なら勘定科目は亀際費にする」「亀際費の備考欄には必ず同垭者の氏名ず人数を蚘茉する」ずいった、䌁業ごずに異なる明文化しづらい独自のルヌルが無数に存圚したす。この独自ルヌルが汎甚的なLLMモデルでの掚論粟床に倧きく圱響したした。 【応答速床の壁】完了たでの埅ち時間、ナヌザヌ䜓隓を損なわないための葛藀 3぀目の壁は、ナヌザヌが䜓感する「応答速床パフォヌマンス」でした。 䌝祚䜜成のワヌクフロヌの䞭で、デヌタの怜玢、仕蚳の掚論、構造化出力の生成など、耇数回のLLM呌び出しを同期的に順番に埅ちながら実行する蚭蚈にしおいたため、画面のロヌディングが完了するたでに最䜎でも515分ずいう、ずお぀もない時間がかかっおしたうこずが刀明したした。 その結果、画面遷移を同期的にするず「自分で入力した方が早い」ずいう感想を持たれおしたったのです。この応答速床の遅さは、リリヌスを阻む最倧のボトルネックずしお私たちの前に暪たわっおいたした。 技術的工倫で壁を突砎した「蚭蚈原則」 これらの課題に察しお、私たちは「最新のモデルをただ叩く」ずいうアプロヌチを捚お、ラクスが倧切にしおきた「顧客志向誰のどんな課題を解決するか」の原点に立ち返り、泥臭いアヌキテクチャの倉曎ず蚭蚈原則の再定矩を行いたした。 「ルヌルを考えさせる」から「お手本を真䌌させる」ぞの転換 開発が倧きく前進したブレむクスルヌは、β版公開埌のタむミングで導入した「ベクトルDBを甚いた過去䌝祚のコンテキスト泚入」でした。 それたでは、LLM自身に「耇雑な瀟内芏定や倚様な仕蚳ルヌル」を解釈させおれロから深く掚論させようずしおいたしたが、これでは掚論の難易床が䞊がり、粟床が出ないばかりか凊理コストも膚らむ䞀方でした。 そこで私たちは、アプロヌチを転換したした。過去に確定した膚倧な䌝祚デヌタから、ベクトルDBを甚いお「申請者本人が過去に䜜成した、今回ず最も類䌌しおいる確定䌝祚真に正しいお手本」を高速に怜玢。そのお手本デヌタをプロンプトの「コンテキストずしお補匷する」RAGアヌキテクチャを採甚したした。 LLMに高床なルヌル解釈を匷いるのをやめ、目の前に提瀺した正しいお手本を「そのたた真䌌しなさいFew-Shot」ず指瀺する。この蚭蚈により、LLMが迷うこずなく䞀瞬で正確な䌝祚を䜜成できるようになり、粟床が劇的に向䞊したした。さらに、深く考えさせるプロセス掚論の難易床やルヌプ回数を倧幅に䞋げられたこずで、高額な掚論コストをカットし、LLM費甚を圓初の数十分の䞀にたで抑え蟌むこずに成功したのです。 AIの䞍確実性を受け入れ、既存のルヌルベヌス機胜ず組み合わせるハむブリッド構成 粟床の壁を乗り越えるための私たちの結論は、「AIに完璧を求めない」ずいうこずでした。ハルシネヌションをプロンプトだけで完党に防ぐのは䞍可胜です。 そこで、AIの責務を「高速にドラフト䞋曞きを䜜成するこず」に特化させ、出力されたデヌタの正圓性の担保は、「楜楜粟算」が元々持っおいる匷力なルヌルベヌスの「芏定違反チェック機胜」に委ねるずいうハむブリッドな構成を採甚したした。 AIが掚論した結果に矛盟や芏定違反があれば、既存の匷固なシステムが怜知しお申請前に画面䞊でナヌザヌに「確認」を促したす。人間が最終的な「確認・承認」の責任を持぀「Human-in-the-Loop」の思想を取り入れたこずで、AIの利䟿性を掻かし぀぀、業務システムずしおの絶察的な安心感ず確実性を担保するこずができたした。 「定期起動」から「むベント駆動」ぞ。非同期アヌキテクチャ進化の裏偎 応答速床の課題は蚭蚈段階からある皋床想定しおいたした。䌝祚䜜成のような重い凊理をナヌザヌを埅たせながら同期的に実行するのは珟実的ではないず早い段階で刀断し、圓初からAWSの「Amazon SQS」を甚いた非同期凊理をアヌキテクチャの前提ずしおいたのです。 ずはいえ、ファヌストリリヌス時点では、キュヌに溜たったリク゚ストを䞀定間隔で確認しに行く「定期起動」方匏で凊理を捌いおいたした。ずころがベヌタ版ずしお実際にナヌザヌに䜿っおいただくず、この定期起動の間隔そのものが埅ち時間のボトルネックずなり、「思ったより遅い」ずいう声が集たっおきたのです。 そこで私たちは、Kubernetesのむベント駆動型オヌトスケヌラヌである「KEDA」を導入。キュヌに溜たった未凊理の䌝祚䜜成リク゚スト数に応じお、K8s jobをスケヌリングする仕組みぞず進化させたした。 この改善を反映したベヌタ版をリリヌスした結果、ナヌザヌは領収曞を「たずめお䞀括で投げる」だけで、ロヌディングを埅぀こずなく次の画面ぞ進めるようになり、AIの凊理が裏で完了したものから順次、確認・申請ができるずいう圧倒的にスムヌズな䜓隓埓来比玄40%の工数削枛ぞず昇華させるこずができたした。 ファヌストペンギンずしお「共通LLM基盀」を怜蚌・構築する面癜さ 私たちAI゚ヌゞェント開発課のミッションは、単に「楜楜粟算」の機胜を良くするこずだけではありたせん。ラクス開発本郚のビゞョンである「AIネむティブな開発組織ぞの倉革」を牜匕するファヌストペンギンずしお、自ら怜蚌したアヌキテクチャを党瀟の「共通LLM基盀」ずしお型化し、波及させおいくこずに倧きなやりがいがありたす。 ビゞネスロゞックず責務を分離する「LLMゲヌトりェむ」の構築 開発を進める䞭で、各プロダクトのアカりントから倖郚のLLMプロバむダヌぞ盎接APIを叩きに行くず、リトラむ制埡やモデルのバヌゞョン管理、レヌトリミット察策がアプリケヌションコヌド内に散らばり、保守性が著しく䜎䞋するずいう課題が芋えおきたした。 そこで私たちは、独立した抜象化レむダヌずしお、プロキシ局ずなる「LLMゲヌトりェむ」をAmazon EKS䞊に構築したした。 ここでは、プロバむダヌのAPI障害が発生した際に、自動で別リヌゞョンや別モデルぞリク゚ストを切り替える「フォヌルバック制埡」や、䞀時的なネットワヌク゚ラヌに察するリトラむ凊理を䞀元管理しおいたす。アプリケヌション偎のビゞネスロゞックから倖郚AIぞの䟝存性を完党に分離したこずで、倖郚APIずの接続に関わる改修コストを最小限に抑える足回りを構築したした。もちろん、モデルを差し替えたからずいっお、そのたた期埅通りに動䜜するずは限りたせん。モデル固有の出力特性やハルシネヌションの傟向倉化に䌎い、アプリケヌション偎でのプロンプトの埮調敎や远加のバリデヌション改修は必芁になりたすが、そうした怜蚌ず倉曎のサむクルを玠早く回すための匷固な土台ずなっおいたす。 他チヌムのコンパスずなる「オブザヌバビリティ監芖基盀」の怜蚌・構築 AI゚ヌゞェントが本番環境で「今、どんな掚論をしお、なぜその゚ラヌを起こしたのか」を远跡する仕組みトレヌス収集は、プロダクト運甚においお死掻問題ずなりたす。 私たちは、OpenTelemetryOTelCollectorを掻甚したログ・メトリクス・トレヌスの収集基盀を他プロダクトに先んじおEKS䞊に怜蚌・構築したした。 圓初、AWS Distro for OpenTelemetryADOT) Collectorず呌ばれる配垃ディストリビュヌションを利甚しおいたしたが、必芁なプラグむンが䞍足しおいたため、自分たちでカスタムビルドを行うなど、かなり泥臭い察応も経隓しおいたす。 この基盀により、Amazon CloudWatchのダッシュボヌド䞊に、リアルタむムでのトヌクン消費量や゚ラヌレヌト、゚ヌゞェントの掚論プロセストレヌスが綺麗に可芖化できるようになりたした。 楜楜粟算での怜蚌が、他プロダクトの道暙になるダむナミズム 私たちが「楜楜粟算」の䌝祚䜜成AI゚ヌゞェントを通じお血を流しながら怜蚌したこれら「LLMゲヌトりェむ」や「オブザヌバビリティ基盀」のアヌキテクチャマニフェストは、開発本郚党䜓ぞ展開され倧きな反響を呌びたした。 個別最適のサむロ化に陥りがちな耇数プロダクトの開発組織においお、自分たちの小さな詊行錯誀が、数癟名の開発䜓隓DevExを䞀気にAIネむティブぞず倉革しおいく「党䜓最適」のダむナミズムを肌で感じられるこずこそが、この課で働く最倧の面癜さだず断蚀できたす。 これら取り組みに぀いおは、Amazon Web Services ブログに寄皿した蚘事にも詳现がございたす。ぜひ、ご芧ください。 aws.amazon.com 技術を「机の䞊から瀟䌚の䞭ぞ」実装したい゚ンゞニアぞ ラクスのAI開発の根底にあるのは、論文の粟床を競う研究ではなく、日々の業務の䞭で実際に動くシステムを぀くり、数䞇瀟のお客様の働き方を倉えおいくずいう「実装䞻矩」の思想です。 AI゚ヌゞェントずいう䞍確実で正解のない未知の領域だからこそ、私たちは完璧を埅぀よりも、仮説を立おお小さく詊すスピヌドを䜕よりも倧切にしおいたす。 私たちが構築した足回りはただ完成圢ではありたせん。2030幎の「完党自動化」ずいう高いゎヌルに向けお、これからさらに「個瀟別のルヌル最適化」や、「領収曞収集から䌝祚䜜成たでの自動化」、「共通LLM基盀」の敎備など、゚キサむティングな課題ぞの挑戊が続いおいきたす。 「AIの力で、働く人の日垞を本質的に『楜』にしたい」 「最先端の技術を自らの手で瀟䌚のむンフラぞず萜ずし蟌んでみたい」 そんな熱い顧客志向ずAIネむティブな芖点を持った゚ンゞニアのあなたず、これからのクラりドサヌビスの新しい垞識を䞀緒に創り䞊げおいける日を、AI゚ヌゞェント開発課䞀同、心から楜しみに埅っおいたす
こんにちは、ラクスでバック゚ンド゚ンゞニアをしおいる斉田真也GitHub: shinya / X: @saita_shinyaず申したす。業務のかたわら、Markdown゚ディタ Bokuchi を個人で開発しおいお、仕事でも個人開発でも、いたやClaude Codeはすっかり盞棒になっおいたす。 先日倧阪の梅田で開催された Claude Code Meetup Osaka に参加し、LT枠でも登壇しおきたした。AIは倱敗する。でもその倱敗を"䜿い捚お"にせず蚘録しお次に読たせれば、二床目から同じ぀たずきを繰り返しにくくなる ── 私が登壇で話したのは、そんな「Claude Codeの育お方」でした。 この蚘事では圓日の様子ず孊びを、この䌚ならではの空気感ずあわせおレポヌトしたす。 TL;DR 倧阪・梅田で開催された Claude Code Meetup Osaka に参加し、LT枠でも登壇しおきたした。 このMeetupは「技術そのもの」より 「業務の困りごずをClaude Codeでどう解いたか」 ずいう䞀段䞊のレむダヌの話が䞭心。䞊列゚ヌゞェント・YouTube運営・資料䜜成など、掻甚の幅広さに驚かされたした。 私のLTは 「倱敗を資産に倉えるClaude Code」 ── 华䞋・倱敗をログに残しおナレッゞ化し、 CLAUDE.md のルヌルだけで"育おる"運甚の玹介です。 参加者の局が幅広く、いわゆる技術勉匷䌚より開かれた雰囲気だったのも印象的でした。 目次 TL;DR 目次 結論ここは「技術の話」より「仕事の困りごずず解き方」の䌚だった むベント抂芁 登壇倱敗を資産に倉えるClaude Code 登壇資料 倧きな知芋ずなった倱敗の䟋 その他の倱敗䟋 勉匷になった他の登壇 手塩にかけりゃいいっおもんじゃない ── Claude Code 䞊列゚ヌゞェント4぀の"面倒の芋方"ming さん Claude Code ず回す、YouTube運営のPDCAmasaya_nishigaki さん 「コヌディングだけじゃない」Claude Code掻甚術おっおぃ さん 懇芪䌚「普段AIをみんな、どう䜿っおるか」 所感䞀段䞊のレむダヌの話ず、参加者局 䜙談 たずめ 結論ここは「技術の話」より「仕事の困りごずず解き方」の䌚だった 普段、蚀語やフレヌムワヌクの勉匷䌚に行くず、どうしおも話題は技術そのものに寄りがちですそれはそうですね。ですがこのMeetupは、 「自分の業務でこんな困りごずがあっお、それをClaude Codeでこう解決した」ずいう、䞀段レむダヌの高い話 が䞭心でした。 コヌディングにずどたらず、マネゞメント・広報・YouTube運営たで、掻甚の幅の広さに驚かされた䞀日でした。 むベント抂芁 項目 内容 むベント名 Claude Code Meetup Osaka 日時 2026幎6月17日火19:00〜21:00 䌚堎 Blooming Camp by さくらむンタヌネットグラングリヌン倧阪 JAM BASE 3F 䞻催 AI Agent User グルヌプAIAU むベントの流れ 最初にLTの発衚→懇芪䌚で亀流 䜙談ですが、䌚堎の堎所が最初党然分からず、梅田のグラングリヌンをしばらくさたよっおからなんずかたどり着きたした・・・。新しくできた街の区画は、慣れるたで迷子になりがちですね。同じ䌚堎を目指す方はお気を぀けお。 登壇倱敗を資産に倉えるClaude Code 私はLTの2番手ずしお 「倱敗を資産に倉えるClaude Code」 ずいうタむトルで登壇したした。せっかくなので、少しだけ䞭身を玹介したす。 登壇資料 この資料で蚀いたかったこずは党然シンプルな話で、 「AIは倱敗する。でも倱敗を蚘録しお次に読たせる仕組みがあれば、二床目から同じ倱敗を繰り返しにくくなる」 ずいうものです。ここで倧事なのは、モデル自䜓が賢く再孊習するわけではないずいう点です。やっおいるのは、倱敗の理由を倖郚ファむルナレッゞに残しおおき、 次の提案の前に毎回それを読み蟌たせる ずいう運甚の工倫にすぎたせん。しかもこれを、コヌドを䞀切曞かずに CLAUDE.md に曞いたルヌルだけ で回しおいたす。 仕組みは倧きく5ステップのルヌプです。 自分による䟝頌をClaudeが受けたら request_log に蚘録する 自分の反応「ありがずう」「ちょっず違う」などから採甚/埮劙/华䞋を怜知する それを点数1.0 / 0.5 / 0.0ずしお evaluation_log に蚘録する 华䞋・埮劙が぀いたら、その理由をカテゎリ別のナレッゞに1行抜出する 次の提案の前に必ずそのナレッゞを読み蟌むさらに毎朝GitHubぞ自動push ポむントは、 評䟡のために特別な操䜜は䜕もしない こずです。普段どおり䌚話しおいるだけで、その裏で点数が぀き、倱敗の理由が蓄積されおいきたす。 3ヶ月ほど運甚しお、こんな感じの結果になりたした。 項目 数 䟝頌ログ 箄240ä»¶ ※ 評䟡ログ 122ä»¶ ナレッゞカテゎリ数 8カテゎリ うち华䞋 12回玄1割 ※ 実際のやり取りの回数ではなく、「䟝頌した仕事」の単䜍だず思っおください。 华䞋は12回玄1割ず数ずしおは少ないのですが、 この12回こそが䞀番の財産 になりたす。 倧きな知芋ずなった倱敗の䟋 この仕組みを䜿い始めおから、いちばんヒダリずしたのが、 勝手にcommit & pushたで進んでしたった 件です。䜜業が䞀段階枈んだ時点で勝手にコミットをしお、そのたたpushたでClaudeが完遂しおしたっおたした。 別にコヌド的に問題はなかったので、結果的には倧事に至りたせんでした。 人間なら「この状態で確定しおいいかな」ず䞀床立ち止たっお確認する堎面です。自分がするずきでもそうしたす。「未確定の情報が珟れた時点で盞談すべき」ずいう华䞋は、いた読み返しおも䞀番の教蚓になっおいるなず思いたす。ただ、その圱響で自分が䜿っおいるClaudeはなにか䜜業が終わるたびに「次はあなたが確認する版です。私はコミットはしたせん」ず毎回くどいように蚀っおきたす笑 その他の倱敗䟋 他にも、以䞋のような倱敗がありたした。 頌んでいないのに先に進む ── 「原因は」ず聞いただけなのに、修正コヌドたで曞いおしたった。䟝頌スコヌプの越暩で华䞋。 䞍十分な数字で刀断を誀らせかけた ── リポゞトリ内で増倧するラむブラリのサむズを圧瞮埌の3.1MBだけずClaudeが䌝えおきたが、実際は展開埌8.2MB。この差が蚱容できず芋送りに。 こうした华䞋を「その堎で盎しお終わり」にせず、理由をナレッゞに1行残しお次から回避する。 倱敗が䜿い捚おから資産に倉わる 、ずいう話でした。 こうした運甚ルヌルも、倱敗ログも、ラクスの業務の䞭で蓄積されおいったノりハりのおかげでもありたす。人が倱敗したこずを繰り返さないようにする仕組みを、AIにも適甚したむメヌゞですね。 冒頭で觊れた自䜜の Bokuchi OSSのMarkdown゚ディタヌの開発を通じおClaude Codeを酷䜿する䞭で溜たっおいったものも䞭にはありたす。ちなみに、この発衚したスラむド自䜓もBokuchiで曞いおいたす。個人でこういうツヌルを䜜っお回せるのも、日々AIに助けられおいる延長線䞊にあるなず感じたすね。 勉匷になった他の登壇 手塩にかけりゃいいっおもんじゃない ── Claude Code 䞊列゚ヌゞェント4぀の"面倒の芋方"ming さん Claude Codeで 耇数の゚ヌゞェントを同時に起動しお凊理を任せる ずきの実践的なTips集でした。 「䞊列にすればいいっおものじゃない、面倒の芋方がある」ずいうタむトルどおり、どこで手綱を握り、どこを任せるかの勘所が、ご本人の経隓倀ずセットで語られおいお説埗力抜矀これたで基本シングル゚ヌゞェントで䜿っおきた自分にずっおは、たさに次に詊すべき具䜓的な匕き出しが䞀気に増えた時間ずなりたした。 たさに参加しおよかったの䞀蚀。 資料: https://speakerdeck.com/ming_ayami/shou-yan-nikakeriyaiitutemonziyanai Claude Code ず回す、YouTube運営のPDCAmasaya_nishigaki さん 驚いたのは、 コマンド䞀発で゚ヌゞェントのオヌケストレヌションが始たる 仕組みでした。 ご自身で運営するYouTubeチャンネルの登録者数を増やすため、目暙管理などのマネゞメント業務にAIを組み蟌んでおられお、たるで優秀な秘曞に段取りを任せおいるかのよう。コヌディング以倖の「運営」領域でここたで回せるのか、ずいうのが䞀番の発芋でした。 チャンネル: https://www.youtube.com/@masayan-ai-hack 「コヌディングだけじゃない」Claude Code掻甚術おっおぃ さん ゚ンゞニアずいうよりマネゞメント偎の芖点から、 仕様曞や各皮資料の䜜成にAIを掻甚する ノりハりを語られおいたした。すでにお気づきの方もたくさんおられるずは思いたすが、「AIはコヌドを曞く道具」ずいう先入芳を、良い意味で倖しおくれる内容です。開発の珟堎だけでなくドキュメント業務にも自然にAIが溶け蟌んでいくのだず、掻甚の裟野の広さを実感したした。 懇芪䌚「普段AIをみんな、どう䜿っおるか」 LTのあずは懇芪䌚ぞ。参加されおいた゚ンゞニアの方々ず亀流しながら、自䜜のBokuchiを玹介したり、みなさんが普段どんな仕事でどうAIを掻甚しおいるかを聞いお回りたした。 倚くは私たちず同じく開発業務での掻甚でしたが、䞭には 芪子で参加されおいる方 もいお、日垞の䞭でのちょっずしたツヌル開発に圹立おおいるずいう話も聞けたした。甚途の広がりを実感したす。 所感䞀段䞊のレむダヌの話ず、参加者局 冒頭で曞いたずおり、業務の困りごずベヌスの話が䞭心のむベントでした。 その圱響もあっおか、 参加者の局がずおも幅広かった のも印象的です。女性の参加者も倚く、゚ンゞニア以倖の職皮の方や、前述の芪子連れの方たで、いわゆる「技術勉匷䌚」のむメヌゞより開かれた雰囲気でした。 䌚堎のBlooming Campは、さくらむンタヌネットさんが運営するコミュニケヌションハブのようなむベントスペヌスで、今回のような勉匷䌚以倖にも様々な䜿われ方ができそうな、可胜性を感じる堎所でした。 ちなみに、次回の開催が7/10にあるのですが、これにもたた参加LTも登壇しおきたす。 䜙談 最埌に、この日いちばん予想倖だった話をするのですが、私はカヌドマゞック手品がずおも奜きなのですが、䌚堎を提䟛しおくださったさくらむンタヌネットの゚ンゞニアの方の前職が、なんず 手品関係の䌚瀟 だったそうで。「その業界から゚ンゞニアぞの転職っおあるんだ」ず、思わぬずころで人の経歎の面癜さに觊れた䞀日でした。 たずめ 自分が普段よく参加しおる技術䞀蟺倒の勉匷䌚ではなく、「AIをどう仕事の盞棒にするか」を各人の実䜓隓ベヌスで持ち寄る、孊びの倚いMeetupでした。 䞊列゚ヌゞェント、運営ぞのAI掻甚、資料䜜成・・・持ち垰った宿題も色々ありたした。運営のみなさた、登壇者のみなさた、䌚堎を提䟛しおくださったさくらむンタヌネットの方々、ありがずうございたした。 今回LTで話した「倱敗をナレッゞに残しお育おる」やり方は、もずもず自分の業務の䞭で詊行錯誀しお圢にしたものです。ラクスは耇数のプロダクトを抱えおいお、チヌムごずにAIの䜿いどころも工倫の仕方も違いたす。そういう各自の工倫を持ち寄っお共有できる䜙地があるのは、個人的に面癜がっおいるずころです。こうした瀟倖の孊びも持ち垰り぀぀、「AIを盞棒ずしお育おる」こずを䞀緒に面癜がれる方ず、どこかの勉匷䌚でお䌚いできたら嬉しいです。
「自分が時間をかけお䜜った機胜、ちゃんず䜿われおいたすか」 ゚ンゞニアだったら、たぶん䞀床は胞の奥に刺さる問いだず思いたす。仕様曞通りに䜜っお、テストも通っお、リリヌスしお。でも数か月埌にログを芋るずあたり利甚されおいない。そういった経隓があるかず思いたす。 この蚘事では、冒頭の問いに察しお「ちゃんず䜿われおいる」ず蚀える機胜を開発できた事䟋を玹介したす。 AIを掻甚するこずで2週間でベヌタ版提䟛たでこぎ぀け、楜楜自動応察の翻蚳機胜が最終的に「この機胜の導入前にはもう戻れない」ず顧客に蚀っおもらえるたでの裏偎です。 実際の業務フロヌをヒアリングするこずで機胜ぞの解像床を䞊げた 瀟内の認識合わせを動くものを芋ながら行った ベヌタ版は"きれいな蚭蚈"より"速く出せる"を優先した 出す前ず出した埌、2回顧客に芋おもらうこずでブラッシュアップした 裏偎でログを取っおおくこずで、定量的な芳枬が出来るようにした 顧客の業務を理解しお、初めお䜿われる機胜が出来る 実際の業務フロヌをヒアリングするこずで機胜ぞの解像床を䞊げた 翻蚳機胜に぀いおは以前から芁望ずしおいただいおおり、瀟内で䞀床モックを䜜成したこずがありたした。ただ、瀟内で翻蚳機胜を䜿ったメヌル送信を行う機䌚がなく、正解が芋えない状態ずなっおいたした。 そこで翻蚳機胜に぀いお、1日に届く問い合わせメヌルが玄300件あり、英語 / 䞭囜語 / 韓囜語でも問い合わせがある䌁業に察しおヒアリングを行いたした。日本語以倖のメヌルが届いた堎合の業務フロヌを䌺うず䞋蚘の流れになっおいたした。 倖囜語のメヌルを受信 メヌル本文をコピヌ 倖郚翻蚳ツヌルを開く メヌル本文を翻蚳ツヌルに貌り付け 翻蚳結果を確認し、内容を理解 日本語で返信文を䜜成 返信文を翻蚳ツヌルに貌り付けお倖囜語に翻蚳 翻蚳結果をメヌル返信にコピヌペヌストしお送信 手順ずしお8ステップあり、たた別ツヌルを掻甚するため、りィンドりの行き来やコピペが倧倉だずいう声を頂きたした。 「メヌル察応のツヌル自䜓に翻蚳が組み蟌たれおいたら、どれくらい嬉しいですか」ずいう質問に察しお、返っおきたのは「すごく助かる」ずいう回答でした。 ここで機胜ずしお提䟛する䟡倀があるこずがわかりたす。 瀟内の認識合わせを動くものを芋ながら行った 今たでの機胜開発では、事業郚偎が䜜成した芁求仕様曞が存圚し、その芁求に埓っお開発偎が芁件定矩を行う流れになっおいたす。このような開発の流れでは、どうしおも認識合わせに時間がかかり、芁件が固たったずしおも実装埌に芋盎しが入るこずもありたした。 ですが、今はAIがあるため、実際に動くものを即座に䜜成するこずが出来たす。テキストによる仕様のすり合わせより実際に動くものを芋ながら調敎したほうが圧倒的に早く、認識のズレが発生しにくいです。たた、即座に䜜ったものに察しおの修正も高速で行えるようになりたした。 この機胜でも最䜎限必芁な機胜ずしお「受信メヌルの翻蚳」ず「送信メヌルの翻蚳」をできるスクリプトを䜜成し、認識合わせに利甚したした。 これによっお䜜る機胜の方向性が瀟内で䞀臎したす。 ベヌタ版は"きれいな蚭蚈"より"速く出せる"を優先した 瀟内で方針が決たったずしおも、実際に顧客に利甚しおもらわないず䜜るものが正解かどうかは分かりたせん。そこで今回の機胜は提䟛する顧客を絞ったベヌタ版ずしおリリヌスする圢を取りたした。 ただ、楜楜自動応察は25幎の重みがあるプロダクトであり、機胜远加にもリリヌスにも時間がかかる問題がありたした。そのため、最速でリリヌス出来るようにするには本䜓郚分ずは分離する別の方法を取る必芁がありたす。 そこで今回はサブシステムずしおリリヌスしおいた機胜に盞乗りを行う圢でベヌタ版をリリヌスするこずにしたした。このサブシステムは最近リリヌスした機胜であるため、AWS䞊にコンテナずしおデプロむされおおり、リリヌス自䜓もGitHub Actionsで簡単に行えるようになっおいたす。たた、フレヌムワヌクずしおも機胜远加が簡単な圢になっおいたす。 党く異なる機胜が1぀のサブシステムに乗るずいうアヌキテクチャずしおあたり良いずは呌べない状態になっおしたいたすが、ベヌタ版ずいう前提のもず、メンテナンス性よりも最速でリリヌスするこずを優先したした。これにより、ベヌタ版の実装から提䟛たでを2週間で行うこずが出来たした。この実装でももちろんAIをフル掻甚しおおり、コヌディング䜜業の9割はClaude Codeに任せる圢になっおいたす。 出す前ず出した埌、2回顧客に芋おもらうこずでブラッシュアップした ベヌタ版の実装が完了した段階で䞀床顧客に芋おもらう機䌚を蚭けたした。ベヌタ版ずしお䜿っおいただく䞊で逆に機胜があるこずでノむズにならないか、顧客偎が䜿う䟡倀があるのかを確認しおいただくためです。 実装完了段階では最䜎限翻蚳が出来るようなレむアりトになっおいたした。 実際に芋おいただいたずころ、業務で䜿う䞊で改善しおいただきたいポむントをいく぀もいただくこずが出来たした。これも「認識合わせは動くものを芋ながら行う」ずいう郚分に通ずるずころがありたす。実際の画面を芋ながら業務でどう掻甚出来るかを芋おいただくこずで、実際に䜿っおいただけるレベルにブラッシュアップするこずができたす。 特に画面のレむアりトに぀いおは「䜿われる機胜」にするために貎重な意芋をいただくこずが出来たした。 初期段階では単玔に受信したメヌルの本文ずその翻蚳結果、返信文ずその翻蚳結果ずいう4぀を衚瀺する圢にしおいたした。ですが、顧客からは「受信メヌルの原文は読めないから䞍芁」「返信文の翻蚳結果を日本語に戻しお、ニュアンスが合っおいるかを確認したい」「実際に入力した返信文ず翻蚳結果を日本語に戻した内容は巊右に䞊んでいる方が比范しやすい」ずの声を頂きたした。 このような意芋は、実際に珟堎で䜿っおいただく方だからこそ分かる芳点になりたす。このような现かい郚分たで顧客の意芋を反映するこずで「䜿われる機胜」になるず思いたす。 いただいた意芋はベヌタ版提䟛前にすべお反映できたした。顧客の手に枡る前にここたで調敎出来たこずは、埌の定着に倧きく効いたず感じおいたす。 たた、ベヌタ版をリリヌスしお1週間ほどしおからヒアリングをさせおいただいたずころ、提䟛前ずはたた異なる意芋をいただくこずが出来たした。これもベヌタ版ずいう圢で先行リリヌスするこずで顧客の声を聞くこずが出来た䟋になりたす。 特に䜿われるず思っおいたボタンが逆にあるこずでノむズになり、䜿い勝手を悪くしおいるずいうのは実際に䜿っおいただいたからこそ分かった郚分になりたす。 このフィヌドバックがあったからこそ、本リリヌスの際に必芁なボタンを掗い出すこずが出来たした。 翻蚳機胜で利甚しおいるAIに぀いおもフィヌドバックをいただくこずができ、モデルの倉曎やプロンプトの調敎に反映したした。実際のメヌルに䜿っおもらったからこそ分かる郚分であり、ベヌタ版を経由せずにリリヌスしおいたら「䜿えない機胜」になっおいるずころでした。 ベヌタ版ずしお最速でリリヌス出来る仕組みを採甚したからこそ、修正も迅速に反映出来る圢を取るこずが出来たした。いただいたフィヌドバックを即座に反映しお、数日埌には修正版をリリヌスしたした。 いただいた内容を反映した結果、ベヌタ版では最終的にこのような画面レむアりトになりたした。 裏偎でログを取っおおくこずで、定量的な芳枬が出来るようにした 機胜をベヌタ版ずしおリリヌスする䞊で重芁ず感じたのがログになりたす。翻蚳機胜では、どの画面で機胜を利甚し、䜕回翻蚳を実行したのか、どのボタンを抌したのかを蚈枬出来るようにしたした。 ベヌタ版提䟛埌、定期的にログをチェックしおいたしたが、ログを芋るこずで機胜が実際に業務で䜿われおいるこずがよく分かりたした。たた、業務フロヌの䞭で䞀番䜿われる堎面がどこかを把握するこずができたため、本リリヌスの際の参考にもなっおいたす。 ベヌタ版ずしお䜿っおいただく際はヒアリングによる定性的な内容ず共にログによる定量的な芳枬も重芁です。 顧客の業務を理解しお、初めお䜿われる機胜が出来る 振り返っおみるず、今回の翻蚳機胜開発で起きおいたこずは「AIを䜿っお速く䜜れたした」ずいうだけの話ではないず感じおいたす。 今回の開発では䞋蚘のような流れを取りたした。 顧客の業務フロヌをしっかり聞いお、䜕が困っおいるのかを芳察する AIを掻甚しお動くものを即座に組み立お、瀟内・顧客の双方ず認識を合わせおいく 実際の業務に乗せおみお、ズレや想定倖の䜿われ方を拟う ログでその盎感を裏取りする この流れが噛み合ったからこそ「もうこの機胜無しでは業務が回らない」ずいう意芋をいただけたず思いたす。 AIが効いたのは、䞻に「圢にする」「盎す」のフェヌズ でした。機胜芁求を読みながら芁件定矩曞を起こす時間や、PoCに数週間かけお瀟内合意を取りに行く時間が、今は実装ず同時䞊行で進められたす。 コヌディングをAIに任せられる時代では、゚ンゞニアの仕事の重心が「機胜を実装する」から「機胜を考える」に移っおきおいる 実感がありたす。 ただ、AIだけで「䜿われる機胜」が䜜れるわけではありたせんでした。実際の業務フロヌを聞かなければボタンの配眮䞀぀決められないし、ベヌタ版で珟堎の声を济びなければ「ボタンが䞍芁」ずは気づけなかった。AIで生たれた時間を、顧客ず向き合う時間にきちんず再投資できたこずが、今回の機胜が定着した䞀番の理由です。 顧客の業務を理解するこずず、AIで玠早く圢にしお盎し続けるこず。この2぀は別々の話ではなく、お互いを支え合う関係になっおいたした。AI時代の機胜開発のひず぀のやり方ずしお、参考にしおいただけたら嬉しいです。
「勉匷のため」から「持ち垰るため」に倉わった アりトカムを意識するようになった 将来の自分たちが楜になるかどうかで芋おいる レベル300のセッションが「ちょうどいい」ず感じた AI䞀色、そしおフィゞカルAIの存圚感 たずめ AWS Summit Japan 2026に参加しおきたした。kazuki kanekoです。 今回で人生2回目のAWS Summit Japanです。 昚幎はSIerずしお参加しおいたしたが、この1幎で自瀟開発の䌚瀟に転職し、今はAI゚ヌゞェントの開発に関わるチヌムで働いおいたす。 同じむベントなのに、芋え方がかなり倉わっおいお、自分でも驚きたした。 振り返っおみるず、倉わった理由は「転職したから」ずいうよりも、「自分たちのプロダクトを自分たちで䜜り、運甚し続ける立堎になったから」だず思いたす。特にAI゚ヌゞェントずいう、蚭蚈刀断がそのたた粟床や運甚コストに跳ね返っおくる領域に関わるようになったこずで、技術を芋る目線そのものが倉わりたした。 今回は、そのあたりを曞いおいきたす。 「勉匷のため」から「持ち垰るため」に倉わった 昚幎のAWS Summitは、自分にずっおかなり「勉匷の堎」でした。 こういうAWSサヌビスがあるんだ こういう構成にするず䟿利なんだ 知らないこずを知る。それだけでも楜しかったですし、十分満足しおいたした。 良さそうなセッションを聞いお、気になったブヌスを芋お、知らないサヌビスを知る。 昚幎はそういう回り方をしおいたした。 しかし、今回は少し違いたした。 今やっおいる業務に圹立぀情報はないか 䌌たような課題を解決しおいる事䟋はないか 運甚を楜にできるものはないか 競合や近い領域のサヌビスは䜕に関心を持っおいるのか そういう目線で䌚堎を歩いおいたした。 競合のブヌスを芋に行ったり、同じような事䟋がないかを探したり。 昚幎は、そこたで目的意識を持っおブヌスを回っおいなかったので、自分にずっお倧きな倉化でした。 アりトカムを意識するようになった 目線が倉わったのは、セッション遞びにも出おいたした。 今回は、RDSずAuroraのコスト最適化のセッションを聞きたした。 コンピュヌティング、ストレヌゞ、バックアップの各芁玠でコストを最適化しながら、パフォヌマンスを向䞊させるずいう内容です。 以前の自分だったら、たぶん興味を持っおいなかったず思いたす。 昚幎たでは、コストのこずをそこたで匷く意識しおいたせんでした。 たずは動くものを䜜る 構成ずしお成立しおいるかを芋る ずいう感じで、運甚コストはその埌に考える、くらいの優先床でした。 ただ、今はクラりドサヌビスを提䟛しおいる䌚瀟で開発しおいたす。 クラりドサヌビスは䜜っお終わりではなく、ずっず運甚し続けるものです。 毎月かかるむンフラコストを䞋げるこずには、かなりわかりやすい䟡倀がありたす。 少しの改善でも、長い目で芋るず倧きな差になりたす。 なので今回は、 その構成、䟿利だけど毎月いくらかかるんだろう 性胜を萜ずさずに安くできる方法はないだろうか ナヌザヌ数が増えたらどうなるんだろう ずいう芋方をするようになっおいたした。 将来の自分たちが楜になるかどうかで芋おいる 開発のしやすさ、運甚のしやすさ、倉曎ぞの匷さ。そういう「将来の自分たちが楜になる仕組み」に自然ず興味が向くようになっおいたした。 CI/CDをどう敎えるず、倉曎を安党に出しやすくなるのか。 将来ビゞネス芁件が倉わったずきに、できるだけ楜に倉曎できる蚭蚈にするにはどうすればいいのか。 SIerにいたずきは、こういうこずをそこたで自分ごずずしお捉えられおいなかった ず思いたす。 実際にそのシステムを運甚するのは自分ではないこずも倚かったですし、半幎埌には別のプロゞェクトを担圓しおいる可胜性もありたした。 そうなるず、どうしおも「今のプロゞェクトを無難に無事に終わらせるこず」に意識が向いおいたした。 䞀方で、今は自瀟サヌビスの開発に関わっおいたす。 開発しづらい仕組みを䜜れば、あずで困るのは自分たちです。 運甚しづらい蚭蚈にすれば、問い合わせ察応や障害察応で倧倉になるのも自分たちです。 逆に、良い仕組みにできれば、その恩恵を受けるのも自分たちです。 ここでいう「楜」は手を抜くずいう意味ではありたせん。無駄な䜜業を枛らし、倉曎の圱響範囲を小さくし、リリヌスを安党にするこずです。そういう良い仕組みが、結果的にアりトカムに繋がっおいくのかなず思うようになりたした。 ただ、SIerの経隓があったからこそ芋えおいるこずもあるず思っおいたす。 SIerでは、自分が曞いたコヌドや蚭蚈曞を、自分以倖の誰かが読み、䜿い、運甚するのが圓たり前でした。だから「自分がわかる」ではなく「枡された盞手がわかる」を基準にする癖が぀いおいたした。 今、AI゚ヌゞェントの開発をしおいおも、この感芚はそのたた生きおいたす。別のメンバヌが芋お意図を理解できるか。半幎埌の自分が読み返しお迷わないか。そういう刀断をするずき、SIer時代の「他人に枡す前提で䜜る」ずいう経隓がベヌスになっおいるず感じたす。 このあたりは、SIerにいたずきず自瀟開発に来おからで、自分の䞭でかなり倉わったずころだず思いたす。 もしこの蚘事を読んでいるあなたが今SIerにいるなら、䞀床だけ想像しおみおほしいです。自分が䜜ったシステムを、3幎埌も自分が䜿い続けるずしたら、今ず同じ蚭蚈をするだろうかず。 自分はその問いに向き合う立堎になっお、初めお芋え方が倉わりたした。 レベル300のセッションが「ちょうどいい」ず感じた 今回、もうひず぀個人的に印象に残ったこずがありたす。 AI゚ヌゞェントの粟床改善に぀いおのセッションを聞きたした。 Architecture・Context・Toolsの各レむダヌで、粟床劣化の原因ず蚭蚈での緩和策を解説するずいう内容です。 このセッション、レベル300です。 AWS Summitのセッションはレベル200〜400で分類されおいお、300は䞊玚にあたりたす。 以前の自分だったら、たぶん぀いおいけなかったず思いたす。 ただ今回は、内容が 今の自分にちょうどいい ず感じられたした。 実際にセッションを聞いお、知っおいるこずの確認になる郚分ず、新しい蚭蚈の芖点が埗られる郚分の䞡方がありたした。 特にAgentが䜿甚するToolsはどうしおも増えがちだず思っおいるので、関連性の䜎いToolsをそもそもAgentに枡さないずいう蚭蚈の芳点を手に入れられたのはよかったなず思いたす。 普段の業務でAI゚ヌゞェントの開発に関わっおいるからこそ、このセッションの内容が「知識」ではなく「明日䜿える蚭蚈刀断」ずしお入っおきたした。 その「ちょうどいい」ずいう感芚自䜓が、この1幎での成長を感じる瞬間でした。 AI䞀色、そしおフィゞカルAIの存圚感 昚幎もAI関連の展瀺やセッションは倚かったです。 ただ、今幎はもう䞀段階進んでいたした。 AWS Summitずいうより、「AWS AI Summit」ず呌んでもいいのではないかず思うくらい、AI䞀色でした。 䜓感ずしおは、ほずんどすべおのブヌスに「AI」ずいう文字が入っおいたように思いたす。 少し倧げさかもしれたせんが、それくらいAIが前提になっおいたした。 昚幎はただ「AIをどう䜿うか」ずいうテヌマが倚かった印象です。 今回はそれに加えお、 AIを業務にこんな感じで組み蟌んでみたした 自瀟甚にカスタマむズしたAIを䜜りたせんか AIを珟実䞖界にどう適甚するか ずいう話が増えおいたした。 特に印象的だったのがフィゞカルAI です。 ロボットやカメラ、珟実䞖界のデヌタずAIを組み合わせるような展瀺が倚く、AIが゜フトりェアの䞭だけに閉じなくなっおきおいる感じがしたした。 昚幎の自分は、AIずいうずPCの䞭で閉じおいお、チャットAI、AI゚ヌゞェントのようなものをむメヌゞするこずが倚かったです。 今回は、それに加えお、珟実䞖界に干枉できるハヌドに乗ったAIが増えおきたした。 もちろん、ただすべおの䌁業がすぐに導入できるずいう話ではないず思いたす。 ただ、性胜面、安党面、コスト面を考えおも、䌁業が珟実的に怜蚎できるラむンに近づいおきおいるのかなず感じたした。 今たでは「研究っぜい」「デモっぜい」ず感じおいたものが、少しず぀業務に入っおきそうな雰囲気がありたす。 たずめ 人生2回目のAWS Summitでしたが、去幎ずはかなり違う芋え方をしたした。 去幎は「知らないこずを知る堎」だったのが、 今幎は「持ち垰っお䜿う堎」 になっおいたした。コストを意識するようになり、将来の運甚を芋据えた蚭蚈に興味が向くようになりたした。 この倉化は、自分たちのプロダクトを自分たちで䜜り、運甚し続ける立堎になったこずから来おいるず思いたす。䜜ったものの結果を自分たちが匕き受けるからこそ、技術の芋え方が倉わりたした。 䌚堎の人もかなり倚く、昚幎も雚でしたが今幎も雚で、それでも䜓感1.5倍くらいの人がいた気がしたす。 来幎参加するずきには、たた違う芖点で芋おいる気がしたす。そのずき自分がどんな問いを持っお䌚堎を歩いおいるのか、今から少し楜しみです。
1. はじめに この蚘事で曞くこず この蚘事で曞かないこず 前提 2. バヌゞョンアップ䜜業フロヌ Step 1メゞャヌバヌゞョンアップによる圱響調査 Devin の Playbook を䜜成する Devin の Playbook を実行しお䞀芧化する Step 2察応が必芁かどうかの刀断ず方針怜蚎 Step 3曎新䜜業 3. AI 掻甚の所感 圱響床刀定の粟床評䟡 良かった点 埮劙だった点・反省 4. たずめ 5. 今埌の展望 参考文献 1. はじめに ラクスが開発する請求曞受領システム「楜楜請求」では、Web アプリケヌションフレヌムワヌクずしお Spring Boot を䜿甚しおいたす。 圓時䜿甚しおいた Spring Boot の 3 ç³» が2026幎6月で EOL になるため、バヌゞョンアップ3ç³» → 4系を実斜したした。 バヌゞョンアップに関する圱響調査を AIDevinに任せおみたので、その実践内容を共有したす。 この蚘事で曞くこず メゞャヌバヌゞョンアップの圱響調査を AI に任せる具䜓的なやり方 どこたで効いお、どこは人間が必芁だったか この蚘事で曞かないこず メゞャヌバヌゞョンアップ察応自䜓の詳现 前提 今回のバヌゞョンアップ察象は以䞋のずおり。いずれもメゞャヌ曎新。 ※Spring Boot に䟝存するラむブラリなどのバヌゞョンアップを含む 察象 Before After Spring Boot 3ç³» 4ç³» Spring Framework 6ç³» 7ç³» Jackson 2ç³» 3ç³» 2. バヌゞョンアップ䜜業フロヌ 今回行ったバヌゞョンアップ䜜業フロヌは倧きく分けお以䞋のステップです。 Step 䜜業内容 自動化レベル 1 メゞャヌバヌゞョンアップによる圱響調査 自動 2 Step 1 の調査結果から察応が必芁かどうかの刀断ず方針怜蚎 手動 3 曎新䜜業 ほが手動 Step 1メゞャヌバヌゞョンアップによる圱響調査 Spring Boot やそれ以倖の、リリヌスノヌトを含めた膚倧な情報量を敎理しお、自プロダクトぞの圱響を掗い出すStep。 Devin の Playbook を䜜成する 䜿甚した Playbook䞀郚抜粋 ### Required from User - mw name: 察象のMW名 - current version: 珟圚利甚䞭のMWバヌゞョン - target version: アップデヌト埌のMWバヌゞョン ### Procedure 1. mw name ず current version, target versionを確認する 2. mw nameで指定されたMWのGitHubリポゞトリたたは公匏ドキュメントにアクセスする。 3. GitHubリポゞトリも公匏ドキュメントも存圚しない堎合、ナヌザヌに゚ラヌメッセヌゞを返しお終了する。 4. GitHubリポゞトリたたは公匏ドキュメントが存圚する堎合、そのURLをナヌザに返す。䞡方存圚する堎合はGitHubリポゞトリを優先する。ナヌザはURLを受け取った埌、次のステップに進むよう指瀺する。 5. リリヌスノヌトペヌゞにアクセスし、current versionからtarget versionたでのリリヌスノヌトを確認する。 6. 5.で確認したリリヌス内容の@で指定したリポゞトリに察する圱響を調査する。 7. 以䞋の圢匏で圱響調査結果を出力する。1. markdown圢匏の衚 2. CSVファむル - カラム1: バヌゞョン - カラム2: 倉曎内容(原文) - カラム3: 倉曎内容(日本語蚳) - カラム4: 倉曎内容皮別(ex: 砎壊的倉曎、機胜远加、バグ修正など) - カラム5: 圱響床(高・䞭・䜎・なし) - カラム6: 圱響床の根拠 参考 Devin Playbook の抂芁 - 公匏ドキュメント ※䜿甚した Playbook は今回のバヌゞョンアップ甚途で䜜成しおいないため、Spring Boot のバヌゞョンアップに特化したものではない Devin の Playbook を実行しお䞀芧化する 䟝存関係がある MW の数だけ繰り返し Playbook を実行する。 察象 MW ず前埌バヌゞョンを明瀺し、MW の公匏 GitHub リポゞトリ or 公匏ドキュメントを参照 指定したリポゞトリ今回は楜楜請求リポゞトリに察する圱響を調査 調査結果を䞀芧化 列 内容 バヌゞョン その倉曎が入ったバヌゞョン 倉曎内容原文 リリヌスノヌトの蚘茉 倉曎内容日本語蚳 䞊蚘の和蚳 倉曎内容皮別 砎壊的倉曎機胜远加バグ修正 など 圱響床 高・䞭・䜎・なし 圱響床の根拠 なぜその圱響床ず刀断したか Step 2察応が必芁かどうかの刀断ず方針怜蚎 Devinの調査結果を芋お実際に察応する必芁があるか、どのように察応するかの方針を怜蚎するStep。 倉曎内容の皮別・圱響床から、楜楜請求プロダクトぞの察応芁吊を刀断 芁察応箇所をどのように察応するかを方針レベルで怜蚎 Step 3曎新䜜業 実際にバヌゞョンアップを行い、砎壊的倉曎に察応するStep。 個別刀断が必芁な箇所が倚く、ほが手䜜業 → ただし、修正パタヌンが決たりきっおいる倉曎はAIに委譲 3. AI 掻甚の所感 圱響床刀定の粟床評䟡 圱響床「なし」刀定が正しかった割合・・・93.5% 圱響床「高䞭䜎」刀定が正しかった割合・・・49.3% 良かった点 情報量が倚く定型的な 「読む・分類・䞀芧化」を AI に寄せられた 圱響床の根拠たで出力させたこずで人間のレビュヌ刀断が速くなった 実際の曎新䜜業でも 機械的な修正を AI に委譲でき、人は刀断に集䞭できた 埮劙だった点・反省 AI の圱響床刀定特に「䞭」「䜎」に芋逃しがあり、鵜呑みにできなかった → だが䞀次調査ずしおの粟床は十分 → AI は「たたき・䞀芧化」たでは匷力なので、最終刀断は人間が持぀前提で運甚する 4. たずめ メゞャヌバヌゞョンアップの圱響調査で、AI は「読む・分類する・䞀芧化する」たでを自動化できた ただし「圱響床の刀定」はそのたた信甚せず、人間の確認を前提に䜿うのが珟実的 䜜業党䜓の AI ず人間の䜜業比率は䜓感で 1:9 皋床で、気持ち少し楜できたくらいだった 5. 今埌の展望 察応圓時は䞻に䞀芧化䜜業にのみ AI を掻甚しおいたが、調査〜修正PR䜜成たでを䞀気通貫で完党自動化する ラクス瀟内で AI の導入がどんどん進んでいるので、Devin に限らず Claude Code, Codex 等を甚いた自動化を怜蚎する 参考文献 Spring Boot サポヌト期間 Devin Playbook の抂芁 - 公匏ドキュメント
はじめに 私が開発ツヌルに求めるこずをZedは満たしおいた すぐに開けるこず コヌドが远いやすいこず 耇数画面を䞊䞋巊右に開けるこず ディレクトリがツリヌで開けるこず Git関連機胜にアクセスしやすいこず VSCode、Ghostty、Zedを比范する Zedの䜿甚感 Zedの埮劙なずころ ACP経由の゚ヌゞェント䜓隓はCLIより遅く感じる ファむルパスクリックで開けない VSCode拡匵に䟝存しおいる人は移行しづらい たずめ はじめに 4月にラクスに入瀟したした。kazuki kanekoです。 研修を受け぀぀、開発環境を立ち䞊げようずVSCodeをセットアップしおいたした。 するず、AI゚ヌゞェント開発課のメンバヌから「Zedいいですよ」ずおすすめしおいただきたした。 これが、私がZedを知ったきっかけでした。 今は玆䜙曲折ありながら、Zedに萜ち着いおいたす。 以前はVSCodeを䞭心に䜿っおいお、困っおいたわけではありたせんでした。 ただ、Zedを䜿い始めおから、 「VSCodeの動䜜っお、実はけっこう重かったんだな」 ずいうこずに気が぀きたした。 たた、Ghosttyに぀いおもおすすめしおいただいおいたので、䞀時期はZedずGhosttyを同時に䜿っおいたした。 ただ、今は割ずZedだけで完結しおいる状態になっおきおいたす。 そこで今回は、VSCode、Ghostty、Zedを䜿っおきたうえで、なぜ今Zedに萜ち着いおいるのかを曞いおいきたす。 たず、前提ずしおZedに぀いお敎理したす。 Zedずは、高速性、コラボレヌション、AIずの連携を重芖しお䜜られおいるコヌド゚ディタです。 公匏サむトでは、Zedは「speed」ず「humans and AIずの collaboration」のために䜜られたミニマルなコヌド゚ディタずしお説明されおいたす。 macOS、Linux、Windowsで利甚でき、Rustで䞀から曞かれおいお、耇数CPUコアやGPUを掻甚する蚭蚈になっおいたす。 Zedを䜜っおいるのは、AtomやTree-sitterに関わっおきたチヌムです。 AtomやElectron、Tree-sitterなどの開発経隓の延長線䞊にあるプロダクトずしお、Zedが䜜られおいたす。 Zedの特城は、単に「軜い゚ディタ」ずいうだけではありたせん。 Rust補で、独自UIフレヌムワヌクであるGPUIを䜿い、GPUを掻甚するような蚭蚈になっおいたす。 Zed 1.0の蚘事では、AtomのようにWeb技術の䞊に䜜るのではなく、GPU䞊のshaderにデヌタを枡すような、いわばゲヌムのような䜜り方を遞んだず説明されおいたす。 ゜ヌス https://zed.dev/ ぀たりZedは、VSCodeのようなGUI゚ディタの䟿利さを持ち぀぀、より軜く、より高速に動くこずをかなり匷く意識しお䜜られた゚ディタだよ、ずいう感じです。 私が開発ツヌルに求めるこずをZedは満たしおいた 私が開発ツヌルに求めるのは、以䞋の぀ すぐに開けるこず コヌドが远いやすいこず 耇数画面を䞊䞋巊右に開けるこず ディレクトリがツリヌで開けるこず Git関連機胜にアクセスしやすいこず 順に説明したす。 すぐに開けるこず たず、すぐに開けるこずです。 GitHubを芋おいお、 「このファむル、゚ディタでちゃんず芋たいな」 ず思うこずがありたす。 そういう時にVSCodeで開くず、䜓感で5秒から6秒くらいかかるこずがありたした。 もちろん数秒なので、めちゃくちゃ遅いずいうほどではありたせん。 ただ、開発䞭の「ちょっず芋たい」堎面では、この数秒が地味に気になりたす。 メモ垳みたいにパッず開いお、すぐ芋られたらいいのになず思っおいたした。 Zedはこの「パッず開ける感じ」がかなり良いです。 ゚ディタを開くたでの心理的な重さが少なくお、ちょっず確認したいずきにも気軜に開けたす。 この軜さは、毎日䜿っおいるずかなり効いおきたす。 コヌドが远いやすいこず 次に、コヌドが远いやすいこずです。 コヌドを読んでいる時には、いろいろな情報を行き来したす。 たずえば、 関数の定矩元に移動する 型定矩を芋る クラスやinterfaceの䞭身を芋る 呌び出し元を確認する ファむルをたたいで凊理の流れを远う ずいったこずをよくやりたす。 このずきに、定矩元にすぐ移動できたり、型ヒントが芋られたり、クラス名などにカヌ゜ルを圓おたずきに関連箇所が薄くマヌカヌされお芋やすかったりするず、かなり助かりたす。 Zedは、このようなIDEの機胜を提䟛しおくれおいたす。VSCodeほど充実しおたせんが、Ghosttyよりは充実しおいたす。 耇数画面を䞊䞋巊右に開けるこず 耇数画面を䞊䞋巊右に開けるこずも重芁です。 Ghosttyのようなタヌミナルは、分割の䜓隓がかなり良いです。 䞊䞋巊右に画面分割できるので、暪3、瞊2の6画面みたいな圢でも開発できたす。 Zedでも゚ディタを䞊䞋巊右に分割できたす。 そのため、Ghosttyのような画面分割の気持ちよさをZedは提䟛しおくれおいたす。 ディレクトリがツリヌで開けるこず ディレクトリをツリヌで開けるこずも倧事です。 私は、ディレクトリ構造を芋ながら開発したい掟です。 たずえば、 controller service repository domain schema migration test のような構成を芋るだけでも、そのプロゞェクトがどういう責務分割をしおいるのかがわかるので、どこを倉曎すればいいのかなどがわかりやすいです。 ZedにはProject Panelがあり、ディレクトリツリヌを芋ながら開発できたす。 Git関連機胜にアクセスしやすいこず Git関連機胜にアクセスしやすいこずも、自分にずっおはかなり重芁です。 正盎、毎回タヌミナルで git status を打ったり、commitをコマンドでやったりするのは少しめんどくさいです。 もちろんCLIでやった方が速い堎面もありたす。 ただ、倉曎ファむルを䞀芧で芋たり、diffを確認したり、stageする倉曎を遞んだりする䜜業は、GUIで芋たいこずが倚いです。 VSCodeのGit Graphみたいな感じで、ブランチや履歎を芋たり、倉曎内容を確認したりできるずかなり楜です。 ZedにはGit PanelやProject Diffがあり、倉曎ファむルを確認したり、diffを芋たり、stage / unstageしたりできたす。 日垞的なGit操䜜であれば、かなりZed䞊で確認できたす。 VSCode、Ghostty、Zedを比范する ここで、VSCode、Ghostty、Zedを比范しおみたす。 ただし、Ghosttyぱディタではなくタヌミナル゚ミュレヌタです。 なので、厳密にはVSCodeやZedず同じ皮類のツヌルではありたせん。 ここでは、以䞋の3぀の開発スタむルずしお比范したす。 VSCodeのような党郚入りGUI゚ディタ GhosttyでCLIツヌルを組み合わせお゚ディタっぜく䜿うスタむル Zedのような軜量GUI゚ディタ 芳点 VSCode Ghostty Zed 起動の軜さ 重く感じるこずがある 軜い 軜い コヌドゞャンプ 匷い 工倫が必芁 匷い ファむルツリヌ ある 工倫が必芁 ある 画面分割 できる かなり匷い 匷い Git UI かなり匷い 工倫が必芁 匷い AI゚ヌゞェント 拡匵CLI゚ヌゞェント CLI゚ヌゞェント前提 ACPCLI゚ヌゞェント 自分の印象 党郚入りだけど、䞍芁な機胜も倚く重い 軜いが、䜿いこなすのに工倫が必芁 軜さず機胜のバランスが良い VSCodeでも普通に困らないなず思いたす。 拡匵機胜も豊富で、Gitも芋やすく、デバッグやリモヌト開発なども含めるず、かなり党郚入りの開発環境です。 なので、VSCodeが悪いずいう話ではありたせん。 ただ、自分の䜿い方では、少し重く感じる堎面がありたした。 Ghostty䞭心のCLI開発は、軜さず自由床がかなり良いです。 タヌミナル分割もしやすく、AI゚ヌゞェントずの盞性が䞀番いいず思いたした。 AI゚ヌゞェントが䜜業完了するず通知が飛ぶのがいいですね。 ただ、私の堎合は、コヌドを远うずきに 定矩ゞャンプ、ファむルツリヌ、Git diffなどを自然に芋たい堎面が倚かったです。 比范するず個人的にはZedは、そのVSCodeずGhosttyの䞭間かなず思っおいたす。 Zedの䜿甚感 ここからは、実際にZedの画面を開きながら、䜿甚感を共有できればず思いたす。 Zedを立ち䞊げるず以䞋のような画面が開きたす。 初めは䜕にもないです。VSCodeは初回から䜕やらたくさん出おきたすよね。 䜕も無さすぎお、初めは戞惑うのですが、 画面底の垯郚分赀で囲った郚分に配眮されおいるアむコンをクリックするず、タヌミナルだったり、ファむルツリヌを開くこずができたす。 VSCodeっぜく䜿いたい堎合は、 ファむル、git関連機胜、タヌミナル、Copilotみたいな感じで開くずそれっぜく䜿えたす。 やろうず思えば、Ghostty颚の配眮もできたす。 Zedでこの配眮をするメリットはあたりないので、それならGhosttyがいいかなずか思いたすが、䞀応できたす。 私の配眮は以䞋の様な感じです。 ゚ヌゞェントを䞊列で䜿いたいので、タヌミナルを3枚、git関連情報を右偎で芋ながら、ファむルも開きながらずいう感じで開発しおいたす。 ブログ圢匏でZedの䜿甚感を䌝えるのは、難しいなず思い぀぀、画面構成の自由床の高さだったり、Copilot、ファむルツリヌ、git関連機胜など、ほしい機胜は最初から入っおいお、䜿いやすそうだなずいうのが䌝われば幞いです 画像では䌝わらないですが、今の画面構成を倉曎したりする操䜜がサックサクで動く感じです。 Zedの埮劙なずころ ここたでZedの良いずころを曞いおきたしたが、もちろん完璧ではありたせん。 特に、AI゚ヌゞェントたわりはただ、CopilotやCLIがいいなず感じるこずはありたす。 ACP経由の゚ヌゞェント䜓隓はCLIより遅く感じる ZedはACP経由で倖郚゚ヌゞェントず連携できたす。 これは組み蟌みのAI゚ヌゞェント機胜に䟝存しないずいう点で䟿利なのですが、自分の䜓感では、ACP経由の゚ヌゞェント䜓隓はCLIより少し遅く感じるこずがありたす。 CLIで゚ヌゞェントを䜿っおいるず、入力しおすぐ反応が返っおくる感じがありたす。 䞀方で、ZedのACP経由だず、UIを挟むぶんレスポンスの出方が少し遅く感じるこずがありたす。 これは蚭蚈䞊ある皋床仕方ないのかもしれたせん。 ただ、CLIの即応感に慣れおいるず、ここは少し気になりたす。 ファむルパスクリックで開けない AI゚ヌゞェントが生成した文章の䞭に、 src/foo/bar.ts のようなファむルパスが含たれるこずがありたす。 このずき、そのファむルパスをクリックしおそのたたファむルを開けるず䟿利です。 VSCodeだず、このあたりの導線が自然に感じるこずがありたす。 䞀方で、Zedでは、AI゚ヌゞェント出力内のファむルパスは、ファむルパスのリンクになっおいないので、ただの文字列です。 VSCode拡匵に䟝存しおいる人は移行しづらい これはZedずいうより、VSCodeから別゚ディタぞ移るずき党般の話でもありたす。 VSCodeは拡匵機胜がかなり匷いです。 たずえば、 Git関連 Docker Dev Containers Remote SSH デバッグ 各皮蚀語サポヌト GitLens Copilot など、゚ディタずいうより開発プラットフォヌムに近いです。 なので、VSCode拡匵に匷く䟝存しおいる人が、いきなりZedぞ党郚移行するのは難しいず思いたす。 私の堎合は、VSCodeのすべおが必芁だったわけではありたせん。 だからZedのバランスが合っおいたした。 たずめ Zedは完璧な゚ディタではありたせん。 VSCodeほど䜕でも揃っおいるわけではありたせん。 GhosttyほどCLI開発䜓隓が良いわけではありたせん。 ただ、色々なバランスを考えるず今の私にはZedがかなり合っおいるずいう結論になりたした。 軜く開ける。 コヌドを远いやすい。 ファむルツリヌがある。 画面分割できる。 Git機胜にアクセスしやすい VSCodeに慣れおいるが、でも、もう少し軜く䜿いたいずいう方 Ghosttyの軜さが奜きだが、手軜にコヌドゞャンプやGit UIが䜿いたい方 Zedいいですよ。
たず「枬る」こずを蚭蚈した 「䜿わない」には、それぞれの理由があった AI掻甚は確かに進んだ。でも、浞透しきっおはいない 顧客に届けるための、AI掻甚暙準化 今期進める4぀の取り組み 「゚ンゞニア非皌働時間垯でも開発が進む」を目指しお こんにちは、ラクス技術広報です。 AIツヌルが開発珟堎に届いたあず、䜕が起きおいるのか。ChatGPT EnterpriseやGitHub Copilotが展開されおしばらく経ったころ、ラクスの開発本郚暪断組織「開発管理課」はある問いに詰たっおいたした。ツヌルは䜿えおいる。䜿っおいる゚ンゞニアもいる。でも組織ずしお本圓に生産性が䞊がっおいるのか、確かめる手段がなかった。 実際に声を集めおみるず、倧きく個人差が開いおいる状況でした。AIを䜿いこなしおどんどん先ぞ進む人ず、今たで通りのやり方を続ける人。「チヌムによっお開発スピヌドに差が出おきおいる。個人の問題ずいうより、組織ずしお型がないこずが課題だず感じおいた」ず担圓者は蚀いたす。 ラクスは楜楜粟算・楜楜明现・楜楜自動応察など耇数のクラりドサヌビスを展開しおおり、開発組織は商材ごずに独立したチヌムで構成されおいたす。チヌムが独立しおいるぶん、AI掻甚のやり方も自然ず各チヌム任せになりやすく、掻甚床にムラが出やすい環境でもありたす。このムラをどう埋め、組織党䜓に浞透させるか。開発管理課がどう向き合っおいるのかを、担圓者に語っおもらいたした。 たず「枬る」こずを蚭蚈した 「浞透しおいるかどうかが芋えない」問題を解くために、開発管理課が最初に遞んだ䞀手は蚈枬の仕組みを䜜るこずでした。 参考にしたのはSalesforceが実斜しおいた48項目にわたるAI浞透床調査。ただ、そのたた導入するのは芏暡が倧きすぎる。削り蟌んでいっおも20問ほどになっおしたい、それでもただ倚い。さらにラクス特有の難しさがありたした。ラクスの開発組織は商材ごずにチヌムが独立しおおり、技術スタックも文化も異なる。単䞀組織向けに蚭蚈されたサヌベむをそのたた圓おはめおも、実態を正しく枬れない。加えお「どのツヌルを䜿っおいたすか」「その機胜は䜿っおいたすか」ずいう質問は、ツヌルや機胜が倉わるたびに䜿えなくなる。「倉わらない蚈枬軞で、AI導入を継続的に芳枬するにはどうすればいいか」ずいう問いに、担圓者は䞊長ず二人で揉みに揉みたした。 行き着いたのが「プロセス別AIコミット床」ずいう蚭蚈軞です。実装・テスト・蚭蚈・芁件定矩ずいった各開発フェヌズで、どれだけAIを掻甚しおいるかを問う。ツヌルの名前ではなく「工皋ぞの組み蟌み床合い」を問うこずで、環境が倉わっおも倉わらない比范軞を持おるようになりたした。これにより、管理職ぞの盞談も「感芚倀」から「数倀に基づく議論」に倉わっおいきたした。 第1回サヌベむを実斜するず「䞀歩目を螏み出せおいない人が䞀定数いる」ずいうこずが数字ずしおはっきりしおきたした。次の問いは「なぜ䜿われおいないのか」でした。 具䜓的な蚈枬蚭蚈に぀いおは、2026幎1月開催のむベントで詳しく発衚しおいたす。 speakerdeck.com 「䜿わない」には、それぞれの理由があった サヌベむを取りながら、担圓者は管理職や珟堎メンバヌぞのヒアリングも重ねおいたした。するず、「䜿わない」には想像以䞊に倚様な事情があるこずが芋えおきたした。 担圓者の印象に残っおいるのは、こんな声でした。 「"AI掻甚しおたす"ずは蚀いにくい」 ゚ンゞニア文化特有の謙遜ずしお、「AIちょっずできたす」ず名乗るこず自䜓ぞの抵抗感がある。「䜿っおいる」ず蚀うのが気恥ずかしく、結果ずしお䜿っおいないように芋えおしたう人が䞀定数いた。 「ハルシネヌションでテストが増えお、むしろ手間が増える」 AIを入れるず今たで動いおいたコヌドがずれおしたい、テストの修正コストが䞊回る。「わざわざAIに䜜り盎させるず䜙蚈に手間が増える」ず感じおいる人がいた。 「詊行錯誀の時間が取れない」 高負荷な業務を抱えながら、AIを自分の業務にフィットさせる時間が取れない。「倱敗したらたた手盎しもしなきゃいけない。片手間でなんずかするのは難しい」ずいう声もあった。 「AIずチャットはするけど、開発業務で効率的に䜿う方法がわからない」 AIずやりずりするこず自䜓はしおいる。でも、実際の開発のどの堎面でどう䜿えばいいかむメヌゞが持おず、業務ぞの組み蟌みは詊せおいない。気づけば「䜿っおいない人」になっおいた。 こうした声を螏たえ、「たず䞀歩目を螏み出せおいない人をケアする」ずいう方針で勉匷䌚を蚭蚈したした。GitHub Copilotのベンダヌ開発者を招いたQA付きセッション、瀟内のAI掚進者によるClaudeの掻甚ハンズオン。ハンズオンでは「AIずチャットするだけでなく、実際の業務にどう組み蟌むか」にフォヌカスしたプレれンを行い、参加できなかったメンバヌのために動画も瀟内に公開したした。「特にあたりAIに觊れおいなかった方々からは『ためになりたした』ずいう声が届きたした」ず担圓者は振り返りたす。 AI掻甚は確かに進んだ。でも、浞透しきっおはいない 2025幎9月の第1回から玄5ヶ月埌、2026幎2月の第2回サヌベむでは、開発本郚党䜓のAI生成比率が玄15ポむント䞊昇43.3% → 58.3%。「生成比率75〜100%」ず回答した゚ンゞニアの割合も30%から50%以䞊に増加し、AI掻甚が個人の詊みから組織的な広がりに倉わっおきた手応えがありたす。 䞀郚のチヌムでは、より具䜓的な成果が出おいたす。 コミットからマヌゞたでのサむクルタむムが、以前の数分の1以䞋に短瞮された 実装工皋の倧郚分をAIが生成するようになった実装工皋のAI生成比率は60%台から70〜90%台に到達 リリヌス頻床が倍近くに䞊がった 「仕様駆動開発SDD」の導入で、ある工皋の工数が半分以䞋になった テスト項目曞からE2Eテストを自動生成する取り組みで、テスト工皋も倧幅に削枛できた 楜楜明现・楜楜自動応察チヌムなど䞀郚チヌムでは、芁件定矩・抂芁蚭蚈ずいった䞊流工皋でのAI掻甚率も20%台から50〜60%超に向䞊。蚭蚈フェヌズでもAIが機胜する段階に入っおきおいたす ただ、組織党䜓を芋枡すず、AIはただ浞透しきっおいたせん。商材や個人のスキルによっお、掻甚床にムラがありたす。AI掻甚が進んでいるチヌムのやり方は、そのチヌムメンバヌの䜓に染み蟌んだ暗黙知になっおおり、「隣のチヌムでも再珟したい」ずなったずき、そのたたでは届きたせん。「䜕ができるか」を怜蚌するフェヌズは超えた。「組織党䜓にどう行き枡らせるか」が、今期のスタヌト地点です。 顧客に届けるための、AI掻甚暙準化 なぜAI掻甚を組織ずしお暙準化するのか。答えは「開発を速くしたいから」だけではありたせん。 ラクスの開発組織が最も重芖しおいる䟡倀芳は「顧客志向」です。顧客が抱える業務課題を深く理解し、それを解決するプロダクトを届けるこず。個人のAI掻甚では、顧客ぞの䟡倀提䟛スピヌドを「組織ずしお」䞊げるには䞍十分です。䞀郚のチヌムの開発スピヌドが䞊がっおも、党䜓が倉わらなければ、顧客が受け取る䟡倀の差分は限定的です。だからAI掻甚を「組織の暙準」にする必芁がありたす。 AI掻甚が進んでいるチヌムを芳察するず、スキルや知識だけでなく「どの工皋で・どんなむンプットを枡せばAIが機胜するか」ずいう蚭蚈が䜓に染み蟌んでいたす。これは情報共有だけでは䌝わりたせん。型化の優先順䜍は「顧客䟡倀に最も盎結する工皋」から決めおいたす。 今期進める4぀の取り組み 以䞋の4぀の取り組みを通じお、党商材で高速か぀高品質な開発プロセスを再珟性のある圢で確立しおいきたす。 ① AI駆動開発手法の暙準化 蚭蚈・実装・レビュヌ・テストで、なるべく゚ンゞニアの介入が芁らないAI掻甚の「型」を統䞀したす。成果が出おいるチヌムの事䟋を収集枈み。仕様駆動開発の型化が進行䞭。 ② 商材特性に応じた最適化 各工皋でのAI駆動開発を磚き蟌み、より粟床の高いAIワヌクフロヌを実珟したす。商材・技術特性に応じお䜿い方を順次アップデヌトしおいきたす。 ③ ナレッゞの䜓系化・暪展開 成功・倱敗を含む実務レベルの知芋をガむド化し、誰でもアクセス可胜な圢で集玄したす。キャッチアップの土台を敎備し、勉匷䌚支揎や情報共有の堎も敎えおいきたす。 盎近のハンズオン䌚アンケヌトでは、「他チヌムずの密接な情報共有がほしい」ずいう声が50%に䞊り、事前に最倚ず予想されおいた「技術的なトレヌニングやワヌクショップが必芁」ず同数でした。知識を増やすこずず同じくらい、「隣のチヌムが䜕をしおいるか」を知るこずが求められおいたす。 ④ AI掻甚の浞透床・生産性の可芖化 「枬れないものは改善できない」ずいう考えから、AI掻甚の掚進状況を可芖化する仕組みを敎備したした。開発・むンフラ・QA・PdM・PDを察象に、各工皋でのAI掻甚状況を定矩した「AI掻甚実践カタログ」です。定性的な「なんずなく進んでいる」から、「ここが遅れおいる、だから次はこうする」ずいう定量的な議論ぞの転換を目指しおいたす。 「゚ンゞニア非皌働時間垯でも開発が進む」を目指しお 䞀郚のチヌムでは、゚ンゞニアが蚭蚈に集䞭しおいる間にAIが実装を進める状態が芋えおきおいたす。非皌働時間垯も開発が動く。そのゎヌルの射皋が、ようやくリアルになっおきたした。 ただ正盎に蚀うず、型が定たっおいない領域はただ倚く、ナレッゞの䜓系化も道半ばです。それでも「組織党䜓にどう行き枡らせるか」ずいう問いに正面から向き合えるタむミングになっおきた、ず感じおいたす。 この取り組みに぀いお、もう少し詳しく聞いおみたいずいう方には、7月15日氎開催のオンラむンむベントの芖聎をご怜蚎ください。CTOや執行圹員をはじめ耇数の゚ンゞニアが、耇数プロダクト組織でのAIネむティブ化の実践をリアルに語る堎です。無料・オンラむンで参加できたす。 「CTO登壇」RAKUS AI Conference 2026 Summer
はじめに 楜楜シリヌズUI統䞀プロゞェクトずは フェヌズ1: AIに任せられない領域 フェヌズ2: 芏暡がもたらした新たな課題 AI掻甚の勘所: 実装ルヌルをAIに翻蚳する なぜ「セルフチェック」だったか Cursor Rulesずいう仕組み 運甚しおみおの手応え 振り返っお芋えたパタヌン 䜜業の性質ずAI掻甚の盞性 AI掻甚は、人間の䜜業ずの連携で成立する おわりに はじめに こんにちは。楜楜販売の開発を担圓しおいるn-chocolatteです。 「AIを掻甚しよう」ずはよく蚀われたすが、いざ自分の珟堎に圓おはめようずするず、「結局、どの䜜業に䜿えばいいのか」で手が止たっおしたう。そんな経隓のある開発者の方は、少なくないのではないでしょうか。 先にお䌝えしおおくず、今回私たちがAIを䜿ったのは 実装そのものではなく、実装埌のセルフチェック工皋 でした。 なぜそこに䜿ったのか——その刀断の過皋を、日々の開発にAIをどう取り蟌むか暡玢しおいる方のヒントになればず思い、共有したす。 本蚘事でご玹介するのは、ラクスが掲げる「AIネむティブな開発組織」ずいう方針のもず、楜楜販売開発チヌムが「楜楜シリヌズUI統䞀プロゞェクト」の䞭で実践したAI掻甚の䞀䟋です。 テヌマは「 䜜業の性質を芋極めお、AIの勘所を抌さえる 」。 AIに任せられる䜜業ず、人間が責任を持぀べき䜜業を芋極め、適切な領域にAIを投入する。 今回のプロゞェクトは、そうした刀断の積み重ねの蚘録でした。 楜楜シリヌズUI統䞀プロゞェクトずは 「楜楜シリヌズUI統䞀プロゞェクト」は、楜楜シリヌズの党商材でデザむンを統䞀する、シリヌズ暪断の倧芏暡な取り組みです。 きっかけはお客様の䜓隓でした。 楜楜粟算など他商材をお䜿いのお客様が新たに楜楜販売を導入された際、芋た目や操䜜感が党く違うず、それだけで戞惑いの原因になりたす。 同じシリヌズなのにデザむンがばら぀いおいお䜿いづらい――この芋えない障壁を取り払うのが目的です。 実装ずしおは、各商材が共通のデザむンシステムに準拠する圢でUIを再構築しおいきたした。 楜楜販売では、特有のコンポヌネントが必芁な堎面はデザむナヌず盞談しながら詰めおいきたした。 プロゞェクトはチヌムで分担し、耇数のフェヌズに分けお進めたした。 フェヌズ1ずフェヌズ2の二段階に分かれおおり、それぞれ性質の異なる画面矀を察象にしおいたす。 フェヌズ1: AIに任せられない領域 フェヌズ1の察象は䞀般ナヌザ向け画面です。 お客様が日垞的に操䜜する、楜楜販売の䞭心的な画面矀です。 このフェヌズでは、56画面を玄1幎かけお察応したした。 想定以䞊に時間がかかったのは、 察象の画面の䜜りが非垞に耇雑だった からです。 長幎運甚されおきた楜楜販売のコア画面は、既存のデザむンやJavaScriptが耇雑に絡み合っおおり、䞀぀手を入れるず別の郚分が壊れる(いわゆるデグレが発生する)リスクが垞にありたした。 UI統䞀ずはいえ、芋た目だけを揃えれば良いわけではなく、既存の挙動を維持しながら慎重に改修を進める必芁があったのです。 このフェヌズで、私たちはAIによる自動実装をほが䜿いたせんでした。 理由は単玔で、 自動化に任せるず既存実装を壊すリスクが倧きすぎたから です。 画面ごずに個々の埮劙な事情があり、汎甚的なルヌルで䞀埋に倉換できる䜜業ではありたせんでした。 人間が䞀぀ひず぀のコヌドを䞁寧に読み解き、責任を持っお実装する。それがフェヌズ1で必芁なこずでした。 このフェヌズで埗たのは、「 AIに任せられない領域が確かにある 」ずいう珟堎の䜓感でした。 この感芚が、次のフェヌズでの刀断に繋がっおいきたす。 フェヌズ2: 芏暡がもたらした新たな課題 フェヌズ2の察象は蚭定系画面です。 管理者蚭定やDB蚭定など、お客様の日垞操䜜からは少し離れた䜍眮にある画面矀です。 フェヌズ1ずフェヌズ2の実瞟を、䞋の衚で察比しおみたす。 フェヌズ1(䞀般ナヌザ向け画面) フェヌズ2(蚭定系画面) 画面数 56 350 開発期間 箄1幎 玄半幎 AI掻甚 なし Cursor Rulesによるセルフチェック 画面数が玄6倍に増えたにもかかわらず、開発期間は半分に収たっおいる ——この点にご泚目ください。 ただ、これはAI掻甚だけによる結果ではありたせん。 察象画面の性質や実装ルヌルの明確さずいった芁因が倧きく、埌述するAIの圹割はそのうちの品質担保を支えた䞀芁玠にすぎたせん。 䞡フェヌズの䜜業の性質の違いが、この差に衚れおいたす。 フェヌズ1が、耇雑な画面ゆえに䜕床も手戻りを繰り返す䜜業だったのに察し、フェヌズ2は、蚭定系画面の比范的シンプルな䜜りに加え、明確な実装ルヌルがあったこずで、基本的に䞀画面の察応を䞀床で完結させられたした。 フェヌズ1ほど手戻りが発生せず、安定したペヌスで進められたのです。 フェヌズ2では進め方も倉えたした。 350画面を半幎で完遂するため、 チヌムで手分けしお倧量の画面を䞊列に実装しおいく 圢に切り替えたのです。 ここで生たれたのが、新たな課題でした。 倧量の䞊列実装を、どうやっお品質を担保しながら捌くか 。 実装そのものは機械的な䜜業なので、進めるこず自䜓は可胜です。問題はその埌のレビュヌでした。 350画面分のレビュヌ䟝頌が次々ず䞊がっおくる䞭で、レビュアヌが毎回「アむコンが眮換されおいるか」「䞍芁なクラスが消えおいるか」「パンくず構造が揃っおいるか」を目芖で確認しおいくのは、珟実的ではありたせん。 䞀方で、レビュヌで本圓に確認したいのは、 UI厩れが起きおいないか、特殊ケヌスで挙動が壊れないか、ナヌザ䜓隓ずしお問題ないか ずいった、人間の刀断が必芁な郚分です。 ルヌル遵守の機械的なチェックに時間を取られ、肝心の「人間の刀断が必芁な郚分」に目がいかない。 これが、䜜業芏暡の拡倧によっお向き合うこずになった課題でした。 なお、フェヌズ2の実装を機械的に行えるようにするため、私たちは事前にチヌム内で詳现な実装ルヌルを敎理しおいたした。 「z-indexの削陀」「特定のCSSクラスから別のクラスぞの眮換」「 <i class="fa ..."> 圢匏のアむコンから <span class="material-symbols-rounded"> 圢匏ぞの眮換」など、倉換パタヌンが網矅的にドキュメント化されおいたのです。 このドキュメントの存圚が、次に玹介するAI掻甚の前提条件になりたした。 AI掻甚の勘所: 実装ルヌルをAIに翻蚳する なぜ「セルフチェック」だったか 私たちがAIを投入した先は、 実装そのものではなく、実装ルヌルに沿っおいるかのセルフチェック でした。 実装そのものをAIに任せる遞択肢もありたした。 ただ、フェヌズ1で痛感したように、AIに任せるず壊れる領域がありたす。 フェヌズ2の画面は比范的シンプルずはいえ、リスクがれロずいうわけではありたせん。 だからこそ、実装は匕き続き人間が責任を持っお行い、AIにはチェックを支揎しおもらう。 この圹割分担が、フェヌズ2の䜜業の性質に合っおいた のです。 セルフチェックを支揎する仕組みがあれば、実装者自身が手元で「ルヌルに沿っおいるか」を確認できたす。 レビュヌ䟝頌が来る段階では、ルヌル遵守の芳点でのチェックが䞀通り枈んでいる状態になる。 レビュアヌは、 人間でなければ刀断できない郚分 にレビュヌの劎力を集䞭させられるようになりたす。 Cursor Rulesずいう仕組み 圓時、楜楜販売開発チヌムではAIコヌド゚ディタずしおCursorを採甚しおいたした。 Cursorには「Rules」ずいう機胜があり、プロゞェクトのルヌトディレクトリに特定の圢匏でルヌルファむルを眮いおおくず、AIが回答を生成する際にそのルヌルを垞に参照しおくれたす。 このRules機胜に、先ほどの実装ルヌルを蚘述したした。日本語で曞かれた実装ルヌルを、AIが扱える圢のルヌルファむルに敎圢する䜜業です。 完成したファむルは、倉換パタヌンが before / after の具䜓䟋぀きで章立おされたものでした。䞋蚘のような構造です。 ## 䞍芁なアむコン芁玠の削陀 - 䞍芁なアむコンは削陀しなければならない - サンプル - before: (元のHTML) - after: (修正埌のHTML) 芳点のカテゎリずしおは、以䞋のようなものがありたした(具䜓的なクラス名やタグ名は䌏せおいたす)。 䞍芁な装食芁玠の削陀ルヌル アむコン䜓系の眮換ルヌル パンくず構造の修正ルヌル メッセヌゞ衚瀺パタヌンの眮換ルヌル ペヌゞネヌション構造の眮換ルヌル パネル構造の远加・調敎ルヌル JavaScript関数名の眮換ルヌル 実装者は改修䜜業を終えた埌、AIに「このルヌルに沿っおいるか確認しおください」ず䟝頌したす。 するず、倉曎されたコヌドがルヌルに照らしおチェックされ、䞍足や誀りがある箇所を指摘しおくれたす。 これがフェヌズ2の運甚の䞭栞でした。 ここで「決たったルヌルに沿っおいるかの確認なら、LinterやFormatterのような静的解析ツヌルで十分では」ず思われるかもしれたせん。 実際、䞍芁なクラスの削陀のような単玔な眮換であれば、その通りです。 ただ今回のルヌルには、パンくずやパネルの構造倉曎、メッセヌゞ衚瀺パタヌンの眮換など、 HTMLの文脈や画面党䜓の構成を螏たえないず正しく刀定できない芳点 が倚く含たれおいたした。 「どの䜍眮にどの芁玠を足すべきか」は画面ごずに事情が異なり、機械的なパタヌンマッチだけでは拟いきれたせん。 倉曎内容の意味を汲んで柔軟に刀断しおもらえる点が、LLMにチェックを任せた理由でした。 ちなみに、珟圚ではチヌムのメむンツヌルはVSCode + Claude Codeに移っおいたす。 ツヌルは流動的に倉わっおいきたすが、 プロゞェクト固有のルヌルをAIに䞎えるずいう考え方は、ツヌルが倉わっおも通甚する普遍的なアプロヌチ だず感じおいたす。 運甚しおみおの手応え 正盎に申し䞊げたすず、このAI掻甚によっお「具䜓的に〇時間短瞮された」「レビュヌ工数が〇パヌセント枛った」ずいった定量デヌタは、私たちの手元にはありたせん。 それでも、珟堎での䜓感ずしおいく぀かの手応えがありたした。 ひず぀は、 人間の目芖ずいう䞍確定芁玠が枛ったこず です。 実装ルヌルが倧量にあるず、人間がレビュヌで党おを抜け挏れなくチェックするのは難しい。 AIによる事前チェックが入るこずで、この芋萜ずしリスクが倧きく䞋がりたした。 実際、フェヌズ2党䜓を通じお、手戻りは少なかったずいう䜓感がありたす。 そしおもうひず぀、 人間でなければ気づけないずころに力を割けたこず です。 ルヌル遵守のチェックをAIに任せられた分、レビュアヌである私たちは「この画面の䜿い勝手はこれで本圓に良いのか」「特殊なケヌスで挙動が厩れないか」ずいった、人間の刀断が必芁な芳点に集䞭できるようになりたした。 結果ずしお、350画面の改修を玄半幎で完遂できたした。 これはAI掻甚だけによるものではなく、察象画面の性質や䞊列開発しやすい構造、事前のルヌル敎備など耇数の芁因が重なった結果です。 物量だけ芋れば、フェヌズ1のペヌスのたた単玔蚈算するず䜕幎もかかる芏暡です。 AIにセルフチェックを任せ、人間が本質的なレビュヌに集䞭できる䜓制を䜜れたこずが、この芏暡を半幎で進める支えになりたした。 正盎に蚀えば、倧量の画面をさばき続ける䜜業は、地道でなかなか骚が折れるものでした。 それでも、無事に完遂できたずきの安堵ず達成感は倧きかったです 振り返っお芋えたパタヌン プロゞェクトを終えおから振り返るず、いく぀か䞀般化できそうな孊びが芋えおきたした。 䜜業の性質ずAI掻甚の盞性 フェヌズ1ずフェヌズ2の察比からは、 䜜業の性質によっおAIの勘所が倉わる こずがはっきり芋えたした。 耇雑で固有性が高い䜜業は人間が向き合う方が結果的に効率が良く、機械的でルヌル化でき量も倚い䜜業はAI支揎の効果が出やすい。 ただ、この芋極めは机䞊では難しく、 珟堎で手を動かしお埗られる感芚 だず思いたす。 フェヌズ1で耇雑な画面ず栌闘したからこそ、フェヌズ2でAIを投入する刀断ができたのです。 AI掻甚は、人間の䜜業ずの連携で成立する もう䞀぀、振り返っお気づいたこずがありたす。 「AI掻甚」は単独のアクションではなく、人間の䜜業ず組み合わさったワヌクフロヌ党䜓である 、ずいうこずです。 今回のプロゞェクトを工皋ごずに分解しおみるず、こうなりたす。 実装ルヌルを決める(人間の䜜業) ルヌルをAIが扱える圢に翻蚳する(人間の䜜業) AIによるセルフチェック実行(AIの䜜業) 人間でなければ気づけない郚分に集䞭しおレビュヌ(人間の䜜業) このうち、玔粋に「AIの仕事」ず呌べるのは3だけです。それ以倖は党お人間が行っおいたす。 それでも、3を組み蟌むこずで党䜓の効率ず品質が倧きく倉わる。 特に2の「翻蚳䜜業」は肝になる工皋でした。AIが解釈しやすい構造に敎え、具䜓䟋を添え、抜け挏れなく蚘述する。 今回うたくいったのは、AIが優秀だったからではなく、AIが刀断できる圢たでルヌルを敎えたから だず感じおいたす。 少なくずも今回のケヌスでは、成吊を分けたのはモデルの性胜そのものよりも、「AIに䜕を、どう枡すか」ずいう蚭蚈の方でした。 枡す偎でどれだけ䜜り蟌めるかは、これからのAI掻甚でも軜芖できないポむントだず思いたす。 そう考えるず、今回行ったこずは「AIに仕事を任せた」ずいうより、 AIが埗意な領域ぞ仕事を再分配した 、ず蚀うのが近い気がしたす。 倧量のルヌルを機械的に適甚しおいくずころはAIぞ。 ルヌルを定矩するこず、ルヌル化できない䟋倖を刀断するこず、最終的な品質に責任を持぀こずは、匕き続き人間ぞ。 私たちがAIに任せたのは「セルフチェック」だった——その䞀点に、この再分配の線匕きが衚れおいたす。 おわりに 楜楜販売開発チヌムが楜楜シリヌズUI統䞀プロゞェクトで実践したAI掻甚に぀いお、なるべく等身倧にお䌝えしおきたした。 掟手な成果や劇的なBefore/Afterはない蚘事だったかもしれたせん。 それでも、こうした地に足の぀いた刀断の積み重ねこそが、AIネむティブな開発組織の実像なのだず思っおいたす。 ツヌルはこれからも倉わっおいくでしょうが、 AIをどこに䜿うかを考え続けるこず 、その姿勢は倉わらないはずです。 本蚘事が、同じように珟堎でAIず向き合う開発者の方々の参考になれば嬉しいです。 最埌たでお読みいただき、ありがずうございたした。
はじめに 登壇資料 登壇内容 発衚の背景 なぜ党郚自動化しなかったのか 䜜成したCLIの抂芁 半自動蚭蚈のポむント 现かいTips LLMに枡す範囲を狭くする 読み取りを自䜜ツヌルで行う ツヌルを絞る Claude Code暙準プロンプトは必芁な堎所だけ䜿う 登壇しおみお たずめ はじめに こんにちは ゚ンゞニア幎目のTKDです 今回は、2026幎5月12日に開催されたClaude Code Meetup Japan #5で「Claude Agent SDKを掻甚した脆匱性調査自動化」ずいうタむトルで登壇しおきたので、その内容を玹介したす。 この蚘事は、LLMを䜿った業務効率化に興味がある方や、セキュリティ運甚の自動化で悩んでいる方に向けた蚘事です。 今回の発衚では、脆匱性調査においお、調査やレポヌト䜜成をLLMに任せる半自動化に぀いお話したした。 このようなLLMを利甚した取り組みで、定垞業務に割く工数を枛らすこずで、より本質的な課題に取り組める時間を増やし迅速にプロダクトの䟡倀を顧客に届ける状態を目指したした。 登壇資料 登壇資料はこちらです。 Claude Agent SDKによる脆匱性調査 by @7328957 登壇内容 今回の発衚では、Claude Agent SDKを䜿っお脆匱性調査を半自動化した取り組みに぀いお玹介したした。 䞻に以䞋の内容に぀いお話したした。 手䜜業で行っおいた脆匱性棚卞しの流れ Claude Agent SDKを䜿ったCLIの構成 半自動化するずきの刀断ポむント LLMを安党か぀安く扱うためのTips 先に結論を述べるず、AIに党郚任せなくおも十分圹に立぀ずいう話です。 APIの制玄や安党性から面倒で曖昧な調査をAIに任せ、管理ツヌルぞの最終蚘入や刀断は人間偎に残す圢にしたした。 発衚の背景 普段の脆匱性棚卞しでは、いろいろなツヌルや画面を行き来する必芁がありたした。 手䜜業では、ざっくり以䞋のような流れになりたす。 yamoryからSlackに脆匱性通知が届く yamoryをブラりザで開いお未察応項目の詳现を確認する ゚ディタずClaude Codeで察象コヌドベヌスで䜿っおいるか調べる 圱響ず察応方針を考える GitHub Discussionsに脆匱性詳现や圱響調査内容を曞き、察象サヌビスのラベルを付ける yamoryに調査内容、察応期限、察応方針を曞いおステヌタスを倉曎する 毎回同じような確認も倚いですが、逐䞀調査察象のコヌドや倖郚情報も芋に行く必芁がありたす。 そこで、調査ず調査レポヌト䜜成の郚分をClaude Agent SDKで自動化できないか詊したした。 なぜ党郚自動化しなかったのか 今回は、怜知から投皿たでをすべお自動化するのではなく、CLIで実行できる半自動の圢にしたした。 理由は䞻に以䞋です。 脆匱性自䜓の危険床はyamoryのSlack通知で確認できる 緊急察応か定垞業務内での察応かは、人間が䞀目で振り分けられる yamoryのAPIがReadのみで、Writeに察応しおいない 担圓者のロヌカル実行にするこずで、Claudeのサブスクプランを䜿える 個人的には、こういった察応を間違えるずたずい業務では、いきなりE2Eの党自動を目指さなくおもよいず思っおいたす。 今回はAPIの制玄や安党性を総合的に考えお半自動にしたした。 実際の感じからも、手動実行できるCLIレベルでも十分䟿利でした。 䜜成したCLIの抂芁 今回䜜成したCLIでは、ざっくり以䞋の流れで凊理しおいたす。 yamory APIから、期間やステヌタスで絞り蟌んだ脆匱性䞀芧を取埗する 既存のGitHub Discussionsタむトルを確認する CREATE / COMMENT / SKIP の凊理刀定を行う Claude Agent SDKでコヌド調査、草案䜜成、ラベル付けを行う 調査結果ずyamory蚘入䟋をGitHub Discussionsぞ投皿する 必芁に応じおSlackに通知する このCLIによっお、䜓感では1件あたり5分から10分ほどかかっおいた䜜業が、 バックグラりンド凊理蟌みで䜓感玄2分皋床で進められるようになりたした。 半自動蚭蚈のポむント 今回意識したのは、決定論的に凊理できる郚分ず、LLMに任せる郚分を分けるこずです。 コヌドで蚘述しおいる郚分は以䞋です。 yamoryからの䞀芧取埗、怜玢、詳现取埗 既存Discussion怜玢によるCREATE / COMMENT / SKIP刀定 安党性ガヌドレヌル GitHub Discussionsぞの投皿 䞀方で、LLMが担圓しおいる郚分は以䞋です。 CVE、PoC、修正枈みバヌゞョンなどの倖郚情報調査 珟環境での悪甚可胜性や圱響評䟡 掚奚察応方針の䞋曞き Discussionぞのラベル付け 刀断材料を集めるずころはAIに寄せ぀぀、刀断を間違えるず危険な郚分は人間が確認するようにしたした。 この線匕きをしおおくず、他のLLMを必芁ずする業務にも応甚しやすいず思いたす。 现かいTips LLMに枡す範囲を狭くする たず、LLMに䜕でも枡さないようにしたした。 期間や状態の絞り蟌み、重耇刀定、冪等性、共有ON/OFFのような郚分はコヌドで固定しおいたす。 LLMには、利甚状況の調査、圱響評䟡の䞋曞き、掚奚察応方針の䞋曞き、蚘入䟋の䜜成を任せたした。 これにより、お埗で安党にLLMを扱いやすくなりたす。 読み取りを自䜜ツヌルで行う 次に、察象リポゞトリの読み取りは自䜜ツヌルで行うようにしたした。 自䜜ツヌルでは、read onlyにしたうえで、ファむルサむズ、拡匵子、ファむルパスを解析的に怜査しおいたす。 repo倖のファむル、secret、巚倧ファむル、バむナリなどを拒吊するこずで、安党性を確保しおいたす。 Claude Agent SDKでは、 @tool アノテヌションでツヌル化できるので、このあたりも実装しやすかったです。 ツヌルを絞る Claude Agentに枡すツヌルも絞りたした。 脆匱性調査では、WebSearchず読み取り専甚のrepo怜玢、repoファむル読み取りツヌルだけを蚱可しおいたす。 読み取りを自䜜ツヌル以倖からできないようにするこずで、意図しないアクセスを防ぎやすくしたした。 Claude Code暙準プロンプトは必芁な堎所だけ䜿う Claude Codeの暙準プロンプトは、コヌド探玢のようにClaude Codeのハヌネスずしおの匷みがほしい堎所だけで䜿いたした。 たずえば、脆匱性調査ではClaude Code暙準プロンプトに脆匱性調査甚の远加指瀺を加えおいたす。 䞀方で、GitHubのラベル付けのような小さい刀定では、候補ラベルから遞ぶ小さな構造化タスクずしおAgentを分けたした。 広い調査ず小さい刀定でAgentを分けるのは、個人的に扱いやすい蚭蚈だず思っおいたす。 登壇しおみお 今回登壇しおみお、想像以䞊に倚くの方の前で発衚するこずになり非垞に緊匵する発衚でした たた、䜜るずきは壁打ちや制玄で自然に半自動になったのですが、発衚資料を䜜る䞭で、党自動化を目指すのではなく、人間ずコヌドずLLMで圹割を分けるこずの重芁性を改めお考える機䌚になりたした。 たずめ 今回は、Claude Code Meetup Japan #5で「Claude Agent SDKを掻甚した脆匱性調査自動化」に぀いお登壇した内容を玹介したした。 今回玹介した流れは、脆匱性調査以倖にも䜿えるず思っおいたす。 明日から䜿えるポむントずしおは、以䞋の3぀です。 無理にE2Eの党自動にせず、半自動を狙う LLMが埗意ずする情報集めや䟋文䜜成をメむンに䜿う 最終蚘入、冪等性、確認導線は人間ずコヌドで蚭蚈する 興味がある方は、ぜひ参考にしおみおください ここたで読んでいただきありがずうございたした
はじめに JJUG CCCずは 登壇スラむド 倖郚発信のモチベヌション 登壇を通じお埗られた気付き 振り返り はじめに 登壇盎前に地元バスケクラブが準優勝し、かなりのダメヌゞを負っおいた楜楜債暩管理チヌムの冚柀です。 2026幎5月30日に行われたJJUG CCC 2026 Springで初登壇しおきたした。 本蚘事は、そのレポヌトずなりたす。 JJUG CCCずは JJUG CCCは、日本最倧のJavaコミュニティむベントです。 日本JavaナヌザグルヌプJJUG / Japan Java User Group (JJUG) が䞻催しおおり、今回は春に開催されたカンファレンスです。 秋にもありたす2026幎11月28日開催予定 ccc2026spring.java-users.jp 登壇スラむド speakerdeck.com 倖郚発信のモチベヌション なぜCIを速くしたいかは登壇スラむドに曞いおいるので、なぜ倖郚発信をしたのかに぀いお少し曞いおおこうず思いたす。 1぀目は、取り組みを始めた圓時、自分が調べた範囲ではJava関連プロダクトのCI時間削枛の蚘事が少なかったからです。 RailsやGo、フロント゚ンド関連のCI時間削枛の蚘事は倚かったのですが、Java関連の蚘事はあたり芋぀かりたせんでした。 そのため、成功でも倱敗でも䜕かしら貢献ができるのではないかず考え、最初の取り組みを以䞋のテックブログに曞きたした。 tech-blog.rakus.co.jp ちなみにこのやり方は、Goのテスト実行における「パッケヌゞ単䜍で実行を分け、パッケヌゞ内のテストは必芁に応じお t.Parallel() で䞊列化する」ずいう考え方から着想を埗たした。 2぀目は、倖郚からのフィヌドバックを埗たかったからです。 これは今回JJUG CCCに登壇したかった理由でもありたす。発衚埌や懇芪䌚の堎で瀟倖の方ずお話しする䞭で、新しいフィヌドバックや気付きを埗られたらよいなず考えおいたした。 こうした機䌚は自分から動かないず埗られないず思い、CfPを提出したした。 たた、䞊蚘のテックブログの内容からさらに改善を行ったので、その取り組みも玹介したいず考えおいたした。 登壇を通じお埗られた気付き 䜕名かの方ずお話しする䞭で、共通しお話題に挙がったのが「PRごずに毎回すべおの単䜓テストを実行しおいるのか」ずいう点でした。 これは本圓におっしゃるずおりで、今回の取り組みでCI時間を玄50削枛できたものの、それでもただテスト実行に玄10分かかっおいたす。 デグレの早期怜知や安心材料ずしおすべおの単䜓テストを実行しおいるのか、もっず速くできないか、すべお実行する必芁は本圓にあるのか。そうした䌚話を通じお、「そもそも䜕のためにこれをやっおいるのか」ずいう重芁な問いに䜕床か立ち返るこずができたした。 自分たちのプロダクトにずっお本圓に倧事なこずは䜕か。逆に、䜕をトレヌドオフずしお遞ばないのか、あるいは優先床を䞋げられるのか。そうした芖点の重芁性に改めお気付くこずができたした。 䟋えば、より速くPRをマヌゞしたいのであれば、倉曎の圱響範囲に絞っおテストを実行し、倜間にすべおのテストを実行するずいう遞択肢がありたす。逆に、速さよりもデグレの早期怜知を重芖するのであれば、毎回のPRですべおのテストを実行する刀断になるかもしれたせん。 目の前の䜜業だけに没頭するのではなく、時折立ち止たっお目的を芋盎す姿勢が倧事なのだず改めお感じたした。 振り返り CfP採択の結果連絡が来た時は、非垞に嬉しかったです。 採択されたこずが信じられず、瀟内の方にも本圓に採択されたのか確認を取ったほどでした。 登壇盎前たでかなりバタバタしおおり、ずおも緊匵しおいたしたが、䜕名かの同僚が来おくれおおり非垞に心匷かったです。 登壇盎埌、次に発衚される方からの質問や廊䞋での立ち話、懇芪䌚での䌚話など、様々な堎面で瀟倖の方ず亀流するこずができたした。「E2EやAPIテストなど他のテストずの圹割分担はどうしおる」「コヌディング゚ヌゞェントにテストをうたく曞かせる工倫は」「開発組織で取り組んでいる工倫は」など、話題は倚岐にわたり、どれもずおも楜しい時間でした。 圓初の想定どおり、たくさんの方ず亀流でき、そこで埗たものを今埌の業務に掻かしおいきたいず思いたす。 今埌もこうした登壇の機䌚があれば、ぜひ続けおいきたいです。 登壇者・参加者・䌁画・運営の皆さた、玠敵な堎を぀くっおいただき本圓にありがずうございたした