ビールとLTと募金で応援!「西日本応援プロジェクト 真夏の大LT大会!」をTECH PLAYで開催

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ビールとLTと募金で応援!「西日本応援プロジェクト 真夏の大LT大会!」をTECH PLAYで開催

豪雨による甚大な被害が相次いだ西日本を支援すべく、オミカレの曽根壮大@soudai1025さんの発案で、ビールを飲みながら募金もできる勉強会「西日本応援プロジェクト 真夏の大LT大会!」がTECH PLAY SHIBUYAで開催された。

当日TECH PLAY SHIBUYAに集まった参加者は150名以上。LINEの櫛井優介@941さんやサムライズム社の協力により、集まった募金額はなんと489,682円!しかも、LTのスピーカ―21名は、実に豪華な顔ぶればかり。そのLT大会の様子を一挙にレポートする。

僕らができる範囲で、楽しみながら支援したい!


▲株式会社オミカレ 副社長/CTO 曽根 壮大@soudai1025

今回の主催者である壮大さんは、生まれも育ちも広島県。7月9日に起きた西日本豪雨の被害をテレビで見て、現場にボランティアで行くとかではなく、自分たちができる範囲で楽しみながら支援したかったのだという。

サムライズム社が記念コースターの制作スポンサーと有料枠の集金・義援金寄付、オミカレが食事スポンサー、櫛井さんがTECH PLAYの会場と登壇者への声がけをサポートしてくれたことによって、この「西日本応援プロジェクト 真夏の大LT大会!」が開催できたことに感謝の意を述べた。


▲福山の被害を報道し切れていない状況を説明する壮大さん

Engineer can change the World !! てらだよしお


▲日本マイクロソフト株式会社 Sr. Cloud Developer Advocate てらだよしお@yoshioterada

LT登壇のトップバッターは、日本マイクロソフトのSr. Cloud Developer Advocate、てらだよしおさん。てらださんも広島県の福山市出身で、このイベントを知って協力を申し出たのだ。

てらださんは「Engineer can change the World !!」をテーマに、エンジニアが世界を変えていけるのか、ヒントとなる動画を紹介。これまで業務の効率化や計算などに使われていたコンピュータのテクノロジーは、これからはアイデア次第で、より良い未来を創っていくものになっていく時代が来ていると語った。

全ての会社がテクノロジーカンパニーになっていく中で、コミュニティなどを通じて良い友だちやつながりを持つこと、勉強すること、特に英語のスキルは身につけてほしいと訴えた。最後にエンジニアへの期待と応援メッセージを送って、LTを締めくくった。

「エンジニアは、これからの世界を変えられると思っている。未来は明日からではなく今日から始まるもの。勇気をもって、私たちが成長してよい社会、世界を変えていこう」


▲竹原ピストルの「よー、そこの若いの」を流しながら、メッセージを語るてらださん

レシピの世界変えてみた 庄司 嘉織


▲クックパッド株式会社 技術部長・エンジニア統括マネージャ 庄司 嘉織@yoshiori

続いてのLTは、クックパッドの技術部長・エンジニア統括マネージャ 庄司嘉織さん(以下、ヨシオリさん)の「レシピの世界変えてみた」。ヨシオリさんの実体験から、レシピの世界を変えたエピソードがいくつか語られた。

6年前、ヨシオリさんがハワイ旅行に行った時、ホテルで見た国外で流行っているサービスを紹介するテレビ番組でクックパッドが紹介されていた。コメンテーターはクックパッドに対して好印象を持った様子だったが、「ウチの国では流行らない」と、その理由をこう語ったのだという。

「レシピは親から教わるもので、世界に向けて公開するものじゃない」
「日本独自の文化だと思う」

それに対し、ヨシオリさんは、クックパッドはまだGCM・UGC・UCCといった言葉もなかった時代の1997年に誕生しており、レシピを公開する文化はクックパッドが作ったと言っても過言ではないと言い切り、会場を盛り上げた。

クックパッドでは現在290万件以上のレシピが公開されているが、既存のレシピだけではなく、新発想レシピも公開される。その代表的な例として、揚げずに簡単に料理できて、すくって食べる「スコップコロッケ」を紹介。こういうがレシピ出てくるから面白いんだとヨシオリさん。


▲スプーンですくって食べる新感覚のコロッケと話題になった「スコップコロッケ」

「クックパッドの企業理念『毎日の料理を楽しみにする』は、楽しみにするというのが大事で、『便利にする』ではない。便利にするのは楽しくする手段の一つでしかないんです」

「料理を楽しくすれば世界が変わる」を実践するために、技術部飲み会を立ち上げ、会社のキッチンを活用して、から揚げや焼きそばを作ったり、さまざまなレシピのアレンジを試みたり、他部署との交流やゲームも用意してコミュニケーションを活性化させたりと、クックパッドならではのエピソードは大変興味深い話ばかりだった。

倉敷市真備町のIT支援に必要だったもの 大菊健太


▲IT DART(情報支援レスキュー隊)運営委員 大菊 健太氏

大菊健太さんは、及川卓也さんが代表理事を務める「IT DART」という情報支援レスキューの団体の運営委員として活動している。今回の震災では、倉敷市真備町でIT支援を行ってきた。その際に必要だったものを紹介してくれた。

現地のボランティアセンターは停電しており、37度の猛暑の中で被害状況の確認や交通整理、被害者の支援などを行っていた。IT支援の拠点セットとしては、パソコンとプリンタとLEDルーターを用意。電波状況の悪さや粉塵などもあって過酷な状況の中、約100名のメンバーとSlackで情報共有しながら後方支援を行った。

被害状況をスプレッドシートで管理・共有し、Twitterで状況を拡散し、支援のむらをなくそうと活動していたものの、現地での状況を見ていると、ITの前にやるべきことも少なからずあるかもしれないとも感じたという。


▲Slackで災害ボランティア募集状況の情報共有を行っている

インターネットの思い出についてはなそう Masaki Fujimoto


▲グリー株式会社 CTO Masaki Fujimoto@masaki_fujimoto

今回のLTのために、インターネット上にある自分の過去の恥ずかしい思い出を探してみたというFujimotoさん。初めてPHPカンファレンスに参加してみたところ、友だちがいなくてさみしかったので、パッチを書いたり頑張っていたら友だちもできて、次のカンファレンスは楽しかったのだとか。

インターネット上にある自分のプレゼン資料や日記で、当時はかっこいいと思って使っていたツールやネットスラングなど、20年後には恥ずかしいと思うから気をつけろと会場の笑いを誘った。日記には自己顕示欲をまぜず、淡々とビジネスで得られた知見を残すのが将来の自分のためにはいいのではないかと、過去の自分を振り返りながら知見を披露した。

とはいえ、インターネット上になんか残しておくは楽しい。10年後、20年後にまたこうやって楽しく語れるように、また、インターネットが健全に発展できるようにみんなで頑張っていきましょうと会場に呼びかけた。


▲スライドに書いた自分の日記にツッコミを入れるFujimotoさん

ITイベントマニアから見る技術イベントの動向 小山哲志


▲合同会社ほげ技研 代表社員 小山 哲志@koyhoge

UNIX、PHP、PostgreSQL各ユーザー会運営にも関わっており、技術イベントに行くとだいたい見かけると言われているが、自分ではそうでもない、まだまだ行ききれていないという小山さんは、技術イベントの動向を解説してくれた。

最近は地方コミュニティが盛り上がっていて、特に札幌、大阪、福岡の盛り上がりはアツく、コミュニティも育ってきて、地方独特のものを作っていこうという流れもできているという。東京はさらにその先を行っており、濃い技術テーマの勉強会に100人くらい集まったり、技術書展や同人誌の販売会に6000人集まったり、コミュニティの活動がお金や技術につながっている。大規模カンファレンスも巨大化が止まらない。

ISUCON、CTF、Hardening、トラコン、SECCONなどのイベントでは、企業サポートも定着しており、若い人にコミュニティに入ってもらおうという取り組みもある。また、技術勉強会の文化や方法論が広報のコミュニティや勉強会で活用され出したり、会場ネットワークなどのイベントの要素技術の進化なども紹介された。


▲最近はカンファレンスカメラマンとしてもひっぱりだこの小山さん

カンファレンス金融道 Daisuke Maki


▲株式会社HDE 牧 大輔@lestrrat

YAPC::Asia Tokyoを立ち上げ、現在はbuildersconを運営している牧さんは、「カンファレンス金融道」と題し、カンファレンスに関する金銭面の内情と対策について語った。

カンファレンスを開催するには、お金がかかる。会場サイズ、懇親会費 スタッフ総数などが来場者数と正比例するため、一人当たりの予算が1000円上がれば、100万円全体予算が上がる。チケットが売れなくても、経費はほとんど変わらない。

これは言わないとなかなかわかってもらえないが、余裕を持った金勘定をしないと赤字になってしまうため、予算にバッファをもたせたり、チケット制を導入するなどして対策しているのだという。

とはいえ、普段はなかなか経験できない仕事なので、興味のある人はカンファレンス運営のお金まわりを体験してみることを強くお勧めしてLTを締めた。


▲記憶から作成しているため、不正確な値もあるかもしれないとしつつ、これまでのカンファレンスの予算額と参加人数の推移を紹介

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愛媛出身エンジニアの光と闇の20年史

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