Pythonをインストールする方法をOSごとに解説
現在、機械学習やデータ分析の分野で注目されているプログラミング言語『Python』。
今回はPythonの学習をこれから始める方が自分のPCにPythonをインストールするための方法をOSごとに解説していきます。
Pythonとは
世の中には様々なプログラミング言語が存在します。PythonはJavaScriptやPHP、RubyやJavaといった現在活発に使われているプログラミング言語のうちのひとつです。
Pythonの特徴
Pythonの特徴としてよく言われるのが、「書きやすく・読みやすく・効率が良い」ということです。効率的なプログラムをなるべくわかりやすく書くことができるため、様々な開発の現場で活躍する言語となっています。
また現代では機械学習分野においてPythonは特に注目されています。機械学習やデータ分析に有用なモジュールがPythonには多数取り揃っており、これらの分野について初学者が学習するにあたってもおすすめの言語です。
Pythonの開発環境をセットアップする
Pythonの開発を行うにあたっては、まず自分のPCにPythonをインストールする必要があります。
Pythonには大きく分類してバージョン2.x系とバージョン3.x系のものがあります。旧来のバージョン2.x系には現行の3.x系のPythonには存在しないライブラリがあり、互換性がありません。
現在でもPython2.x系を用いた開発案件は一部存在しますが、これからPythonを学習する人は3.x系のPythonで学習を進めることをおすすめします。
Pythonをインストールする(Windows)
PythonをWindows PCに導入するためには、まずPython公式ページ(https://www.python.org/) からPythoのインストーラをダウンロードする必要があります。
Python公式ページのDownloadsタブにカーソルをあてると、OSのリストがタブ直下に出現します。その中から「Windows」をクリックしてください。すると、Windows用のPythonのインストーラ一覧ページが表示されます。
インストーラ一覧ページには様々なバージョンのPythonインストーラのダウンロードリンクが表示されています。学習したいバージョンのインストーラのうち、実行可能ファイル形式のインストーラ(executable installer)をここでダウンロードしましょう。
ダウンロード後はインストーラの手順に従いセットアップを行ってください。
なお、インストーラ起動直後に表示される画面の下部に『Add Python 3.x to PATH』(Python 3.x の部分は選択したPythonのバージョンが表示されます)というチェックボックスが存在します。
このチェックボックスにチェックを入れると、インストールするPythonのパスが環境変数に自動設定されます。環境変数にパスが設定されないと、Pythonのコマンドをどのディレクトリからも自由に実行することができないため、チェックを入れておくことをおすすめします。
Pythonをインストールする(Mac)
MacでPythonをインストールする場合には、Windows同様、Python公式ページから取得したインストーラを用いることも可能ですが、それ以外の方法として、Mac OS用パッケージマネージャである「Homebrew(ホームブルー)」を活用してインストールすることもできます。
パッケージマネージャとは、その名の通りパッケージ(実行ファイルや設定ファイル等を1つのファイルとしてまとめたもの)のインストールやバージョン更新などを行うマネージャです。
Homebrewを使ってPythonを導入する場合、次のコマンドひとつでPythonを導入することができます。
brew install python
このように短いコマンドひとつで環境構築をすることができます。
Homebrew自身のインストールは、Homebrew公式ページ(https://brew.sh/index_ja)にある通り、次のコマンドをターミナルで実行することで行うことができます。
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
インストールされたPythonのバージョンを確認する
前項でPythonをインストールしたら、実際にインストールされたことを確認するために、Pythonのバージョンを確認するコマンドを実行してみましょう。
コマンドラインを立ち上げる
WindowsにおけるコマンドプロンプトやPowerShell、Macにおけるターミナルなど、コマンドを入力することでPCに様々なことを実行させることのできる画面のことをコマンドラインと呼びます。
Pythonを導入した後はこのコマンドライン上からPythonのコマンドを実行することができます。
Windowsではスタートメニューから「コマンドプロンプト」または「cmd」と検索すると、コマンドプロンプトが表示されますので、これを実行することでコマンドプロンプトを立ち上げることができます。
また、コマンドプロンプトではなくPowerShellから実行したい場合も同様に、スタートメニューから「PowerShell」と検索することでPowerShellを表示、実行できます。
Macでは、Spotlight検索から「ターミナル」と検索することでターミナルを表示、実行できます。
コマンドラインからPythonのバージョンを確認する
コマンドラインが立ち上がったら、以下のコマンドでPythonのバージョンを確認することが可能です。
python -V
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