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MNTSQ の技術ブログ

Document Analysisのオープンデータについて

はじめに テキスト情報から 自然言語処理 の 機械学習 モデルを構築する際には文字列データのみが解析の対象になりますが、文書全体から情報を抽出するモデルを構築する際には、文書レイアウト情報が重要になります。 通常の 自然言語処理 とは異なり、文書レイアウト情報は画像も入力の対象として想定されるため、文字の位置を表すBounding Box等が アノテーション

MNTSQのSlackに住まうbotたち

いろいろな bot 組織をスケールさせる上でコーポレートエンジニアリングは非常に重要である。MNTSQではissue-drivenで誰でも気軽に bot を作ることができる。現在MNTSQのSlackにいるいくつかの bot を紹介しよう。 施錠と消灯を催促する bot 観葉植物の水やりを催促する bot (ガイド付き) 社員8名ぶんのサラダを社長に取りに行かせる bot (実際には当番制) 詳細は この記事 で

【MNTSQxUbie】Vertical AI Startup Meetup を開催しました

こんにちは。MNTSQの堅山です。 去る8/10に、Ubieさんと共同で「Vertical AI Startup Meetup」というイベントを開催しました。 connpass.com 弊社MNTSQはいわゆるリーガルテックという領域で、企業法務に携わる方々を相手にプロダクトを提供しています。 Ubieさんも主に医療従事者の方々を対象にプロダクトを提供されており、以下のような共通点があるなぁと勝手に親近感を持ってお

structlogを用いた構造化ログの導入

Webアプリケーションやバッチジョブを運用していくにあたって、エラーの影響範囲の調査のため、APIへのアクセスIDやバッチのジョブIDのついたログは欠かせないです。 このような類のIDをログとして残す場合には、そのIDの影響下にある全部の処理に対して該当のIDを渡したいです。 この類の処理をフルスクラッチで書こうとする場合、下記事項を考慮する必要がありま

Pythonで省メモリに大量の文字列を扱う工夫

たくさんの文字列(や離散的な符号列)をメモリに載せないといけないんだけど、いろんな制約があって通常のList[str]では載らない…ということありませんか?(まぁあんまりなさそうですね) たまたまそういうことがあったので、その際に検討した内容をまとめておきます TL;DR メモリをもっと増やしましょう 富豪的 に解決できるならいつでもそれが最高です しかし、

身近なデータで30時間クッキング:Slackのログを解析してみる編

入社して3ヶ月が経った。事業戦略・組織文化・プロダクトに対する解像度はだいぶ高まった実感があるが、実はまだメンバー1人1人のことを良く知らない。 そうだ、Slackのログを分析しよう。 当社では多くのコミュニケーションをSlackで行う。また、情報のopennessを重視しており、Slackのpublic channelの割合は高い水準を維持している。 private channelもそれなりにあるが、弊社
API, CS

公開されている日本の企業名辞書の紹介

特許・契約書・ 有価証券報告書 ・企業関連ニュースなど、実応用上の 自然言語処理 では、会社名を認識したいという場面に非常に多く出くわす。 会社名らしい文字列をテキストから抽出することは、 形態素解析 器の辞書を用いたり固有表現抽出モデルを学習することである程度実現される一方で、抽出した会社名をレコード化して分析などに用いる際には、いわゆる

社員の健康を支える技術

この記事では、 Google スプレッドシート で当番表を作り、 Google Apps Scriptで当番をSlack通知する機能を実装する。 この記事は以下の記事の続編である。 未読の方は先に読んでおくことをお勧めしたいところだが、実はあまり関係が無い。 note.com 西村、サラダ技術顧問に就任するってよ Googleスプレッドシートのサンプル Slack IDの取得方法 スクリプトを書く スクリプト エデ

NFSについて復習してみた

背景 久しぶりに NFS を触るかもしれないということで、ちょっと素振りをしてみました。 NFS を最後に触ったのは10年くらい前、まだあの頃は学生だったと思います。そんなわけで、久々なのであらためて、手順を頭に入れなおしてみました。 今回試す条件は緩いものなので、プロダクトのなかで使う場合やより高い要求がある場合には、ここの手順だけでは圧倒的に足り

UnifiedHighlighterのOffset strategyに関して調べてみた

MNTSQで検索エンジニアをしている溝口です。 今回はElasticsearchでハイライト処理を行う際に利用するUnifiedHighlighterの挙動について簡単に調べる機会があったので、それを簡単に記事にしました。 ハイライト処理とは 検索結果一覧が表示された際に、以下のようにヒットした該当箇所が強調表示される機能のことです。(以下のスクリーンショットだと検索キーワードの「ハ

RailsでlazyにN+1回避したい

preloadはけっこう難しい mntsqのソフトウェアエンジニアチーム所属のhagiwaraです。 Rails アプリケーションのパフォーマンスチューニングとしてN+1問題を潰すというのはよく行われます。 教科書的には簡単に書けるのですが、現実のアプリケーション開発ではpreloadで頭を悩ませることがあります。 長く開発されてきた Rails アプリケーションは、さまざまな歴史的経緯があり

pythonの依存関係解析ツール、pydepsを使う

はじめに 皆様はpythonで書かれたソフトウェアのリアーキテクティング1をどのように進めていますでしょうか? 既存のソフトウェアに新規機能が追加しにくいとか、機能が修正しにくい等の問題がある場合にリアーキテクティングは有効です。 リアーキテクティングの初手としては既存のソフトウェアが抱える課題の洗い出しが行われます。その際にソフトウェア内のモ

ファイルシステムとS3でのユニコード正規化の関係を調べてみた2021

こんにちは、MNTSQでSREとして勤務している中原といいます。 プライベートも含めて、技術記事は久しぶりな気がします。がんばります。 さて、さっそくですが、日本人にとって、あるいは、韓国の方や中国の方も含めて、コンピュータ上でそれぞれの国の言葉を扱おうとしたときに苦労するのが文字コードです。 かつては(あるいは今も)、Shift JIS、EUC-JPなど、OSや環境

日本語でHugging Face Tokenizersを動かす

前回記事 に続いてHugging Faceネタです。Transformers本体ではなく、 分かち書き を行うTokenizersライブラリの紹介をします。 Hugging Faceが開発しているTransformersでは、事前学習モデルと用いた 分かち書き 処理を同梱して配布している。 機械学習 モデルの学習時と推論時の間で 分かち書き 設定が異なったり、 分かち書き 済み公開データと 分かち書き 設定が揃っていなかった

身近なデータで30分クッキング:Google Meetのログを解析してみる編

最近、身近な スモールデータ をさくっと分析してみる機会があったので、過程をまとめてみました。 スモールデータ の解析であっても、前処理、可視化、示唆出しなどデータ分析に必要な所作というのは変わりません。ステップに分けながら紹介したいと思います。 今回はツールに Google Spreadsheetしか使っていないので、ノンエンジニアのビジネスサイドの人であって