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MNTSQ の技術ブログ

AWS / Azure / Google Cloud 各コストを Datadog に集約して確認する

はじめに 弊社では AWS を主軸としたインフラ構成をもってプロダクトを展開していますが、一部では AWS 以外にも Azure および Google Cloud も活用しています。それぞれの棲み分けは以下のようなものになります。 AWS :ほとんど全て コンピュート / ネットワーク / ストレージ / DB / セキュリティ etc. Azure: OCR 関連 Google Cloud:LLM を使う処理および OCR 関連 利用規模としては AWS

CloudFront: マルチオリジン構成でSPAをホスティング

はじめに ソフトウェアエンジニアの森山です。 CloudFront で API と静的ファイルを別オリジンで扱い Single Page Application(以下 SPA)を ホスティング する構成について解説します。 プライベート API を遮断する設定を追加する際に CloudFront のカスタムエラーレスポンスで躓きました。しかし CloudFront Functions を活用することで上手く切り抜けることができました。 構成 リク エ

MCP Python SDKのClientSessionGroupで複数のMCPサーバーと接続する

こんにちは、 MNTSQ ( モンテスキュー ) で アルゴリズム エンジニア(AIエンジニア)をしている清水です。 MNTSQのプロダクトをLLMネイティブなプロダクトに進化させるべく、LLMOpsに関する実装が増えてきた今日この頃です。 これらの実装の過程で、 複数の MCP サーバーに接続してセッションを管理するにはどのような実装がベストか? という問題にぶつかりました。 自前

ここ半年間で実施してきた AWS セキュリティ改善施策をまとめる

はじめに 構成 ログ送出 ログ保管 GuardDuty 関係 分析 結果確認 実際の運用 分析系 行動系 おわりに はじめに MNTSQ はそのサービスの性質(「契約」の集約、一元管理、活用)上、セキュリティの維持と向上が至上命題です。よってセキュリティ改善において強いモチベーションが存在します。 今回の取り組み以前にも AWS ベストプ ラク ティスに沿った AWS アカウントの管理

AuroraMySQL 負荷試験報告 〜結局のところスキーマ分離のDB設計ってどうなの?〜 その1

はじめに スキーマ分離と行分離 目的と結論 目的 結論のサマリ 試験内容 試験環境とツール 負荷の設計 本番環境でのクエリ傾向の分析 QPSの測定 進め方 試験結果 スキーマ分離のボトルネック スキーマ数を固定して負荷をあげてみる 結果まとめ なんとか延命したい はじめに 弊社が採用しているDB設計は、テナントごとに独立した スキーマ を持つ 「 スキーマ 分離」 の

デリバリーを担保するリードエンジニア

こんにちは。 「すべての合意をフェアにする」MNTSQの森山です。 この度、MNTSQでリードエンジニアを務めることになりました。 リードエンジニアは、チームの出力を最大化するためにあらゆる角度からデリバリーを支えます。責任を持つのは「コードの品質」だけではなく、「チームとして成果を出すこと」です。そのために必要な技術的・組織的な取り組みをリードし

Kaigi on Rails 2025 参加記

バックエンドエンジニアの河久保です 2日間にわたる Kaigi on Rails 2025 お疲れ様でした 今回の会場が東京駅 丸の内南口 から徒歩1分で着く会場だったので、中央線(一番丸の内寄りにホームがある)ユーザーの私としてはものすごくアプローチが良くて最高でした 次回は渋谷(神泉寄り)とのことで、 井の頭線 使うかなぁーとか考えながら帰途に就いてました 今回の聴講

IAM Identity Center と Cognito とを組み合わせて SPA へのアクセス制御をおこなう

はじめに 弊社では Entra ID ユーザ / グループを使い AWS 利用時の認証や権限制御を IAM Identity Center を使い実現しています。Entra ID と IAM Identity Center を SCIM で連携させることで Entra ID 側の情報を用いて達成しており、このあたりは 拙稿 に詳細があります。 IAM Identity Center は自身が ID プロバイダ(以下 IdP と書きます)になることもでき、この場合 SAML / OAuth2 で外部アプリケ

IAM Identity Center を IdP として Redash に SSO ログインして操作ログを Athena で追う

はじめに 弊社では BI ツールとして Redash を EC2 上でセルフホストするかたちで利用しています。CS や Sales 等の部門で日々の指標を追うのに使われるだけでなく、開発や運用のためのアラーティングにも活用されています。 今回この Redash へ SSO ログインの仕組みを導入し、Redash 利用者の操作履歴を 部分的に 監査できるようにしました。SSO の IdP としては掲題通り IAM Identi

PrivateLinkを使ってクロスアカウント & クロスVPCでセキュアなデータベースアクセスを実現する

SREチームの藤原です。 サービスを運用しているとデータ分析や他システムとのデータ連携などで、DBへの読み取り専用アクセスが必要になる場合は多々あると思います。 本エントリでは、 AWS PrivateLink を活用することで、セキュアなクロスアカウントかつ、クロス VPC なアクセスを実現できるのでその方法を解説します。 aws.amazon.com 構成のイメージ 本エントリでは、2つの

CloudFrontのVPC Originの利用と静的リソースの配信について(副題: ひょっとしたらさよならパブリックサブネット)

SREチームマネージャーの藤原です。 本エントリでは、現在構築中の新サービスにて利用する予定の CloudFrontおよび VPC Originの活用と、CloudFrontを経由した静的リソース配信について解説します。 シンプルな構成へのCloudFrontの導入 まずは非常にシンプルなアプリケーションを考えてみます(図1)。 単一のバックエンドのコンピューティングリソースに外部向けの API と内部

あるSREの生成AI (Devin) 活用事例

はじめに こんにちは、MNTSQ株式会社でSREをやっている西室と申します。私生活ではゲーム以外でPCを使わないので、最新技術へのアンテナ感度はエンジニアとしては最低クラスです。未だに タッチタイピング ができません。 さて、最近巷では「生成AIがすごい」だの「使えないと時代に取り残される」だの、何かと話題が尽きないですが、まだ業務にうまく活用できてい

Route 53 による DNS クエリログを全部 Athena で取り扱えるようにした

はじめに MNTSQ はそのサービスの性質(「契約」の集約、一元管理、活用)上、セキュリティの維持と向上が至上命題です。 セキュリティへの取り組みには幾つかのアプローチがありますが、何が不足しているのか、どういった対処が必要かという点を突き止めるには情報が必要です。これはどういったアプローチを取るにしても共通して重要な観点と思います。 本稿は

GeminiのStructured outputでレスポンスの型を矯正するためのTips 7選

こんにちは、MNTSQ( モンテスキュー )で アルゴリズム エンジニアをしている清水です。 MNTSQは契約書を解析・管理・検索するプロダクトを提供しています。これらのプロダクトには大規模 言語モデル (以下LLM)が搭載された機能が実装されています。また、LLMを活用した新プロダクトも鋭意開発中です。 LLMをアプリケーションに組み込む際の大きな課題の一つとして

型だけでは足りなかったAPIクライアントの自動生成。

openapi-ts 導入 こんにちは、MNTSQ のソフトウェアエンジニアの森山です。今回は、 REST API の OpenAPI 3.0 から API クライアントを自動生成するまでの過程を紹介します。 実はメインのプロダクトへ TypeScript を導入できたのはつい最近のことです。 API クライアントを自動生成するまでの苦労や新たな発見が 1 つでも参考になれば嬉しく思います。 課題 API クライアントの自動生