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2026 年 03 月に公開された AWS Black Belt オンラインセミナーの資料及び動画についてご案内させて頂きます。 動画はオンデマンドでご視聴いただけます。 また、過去の AWS Black Belt オンラインセミナーの資料及び動画は「 AWS Black Belt Online Seminar 一覧 」に一覧がございます。 YouTube の再生リストは「 AWS Black Belt Online Seminar の Playlist 」をご覧ください。 Amazon SageMaker 基礎編 Amazon SageMaker は、分析と AI との統合エクスペリエンスを提供し、統合開発環境の Amazon SageMaker Unified Studio、オープンなレイクハウスアーキテクチャ、データと AI のガバナンスから構成されます。 本セミナーでは、Amazon SageMaker 基礎編として、Amazon SageMaker の全体像と、Amazon SageMaker Unified Studio の各種機能とガバナンスについて解説しています。 資料( PDF ) | 動画( YouTube ) 対象者 AWS クラウドを活⽤したデータ基盤、AI 基盤を担当する方 生成 AI の本格活用に備えてデータ活用、分析環境の整備を検討されようとしている方 Amazon SageMaker に関心のある、ご利用予定の方 本 BlackBelt で学習できること Amazon SageMaker の全体像、および Amazon SageMaker Unified Studio の各種機能とガバナンス スピーカー 平井 健治、北里 知也 ソリューションアーキテクト、クラウドサポートエンジニア AWS re:Invent 2025 re:Cap Compute 編 AWS re:Invent 2025 で発表された Compute 関連の主要アップデートをまとめて解説するセッションです。AWS Graviton5 搭載の M9g インスタンスや、新たに発表された Nitro Isolation Engine など、AWS のコンピューティング基盤における最新の進化をキャッチアップできます。AWS re:Invent 2025 の Compute セッションを効率よく振り返りたい方におすすめの内容です。 資料( PDF ) | 動画( YouTube ) 対象者 Amazon EC2 の基本的な概念(インスタンスタイプなど)を理解されている方を対象としています。AWS Graviton や Nitro System といったキーワードを聞いたことがある程度の前提知識があるとスムーズに理解いただけます。 本 BlackBelt で学習できること AWS Graviton5 や新たに発表された Nitro Isolation Engine について学ぶことができます。また、AWS re:Invent 2025 の Compute 関連セッションの全体像を把握し、さらに深掘りしたいテーマへの導線を得ることができます。 スピーカー 池田 優 ソリューションアーキテクト AWS re:Invent 2025 re:Cap HPC on AWS 編 2025 年 12 月に開催された AWS 最大のカンファレンス re:Invent で発表されたアップデートを HPC on AWS の観点からご紹介します。re:Invent で発表された HPC ワークロードでお使いいただける新しい Amazon EC2 インスタンス、HPC 関連サービスのアップデート、関連する事例セッションについてご紹介します。また、まだ HPC on AWS を利用されたことがない方に向けて、その概要についてもご説明しています。 資料( PDF ) | 動画( YouTube ) 対象者 re:Invent 2025 の HPC on AWS 関連アップデート・セッションを知りたい方 HPC 環境を AWS 上で構築したいと考えている方 AWS 上の HPC 環境をより効果的に活用したい方 本 BlackBelt で学習できること HPC on AWS 概要 HPC 関連 re:Invent 2025 アップデート HPC 関連 EC2 インスタンス 2025 年のアップデート HPC 関連サービス 2025 年のアップデート スピーカー 杉山 遼子 ソリューションアーキテクト Amazon ECS マネージドインスタンス 2025 年9月に発表された Amazon Elastic Container Service マネージドインスタンスについて、基本的な仕組みと使い方をまとめています。起動タイプの第3の選択肢として、マネージドインスタンスをぜひご活用ください。 資料( PDF ) | 動画( YouTube ) 対象者 Amazon ECS の概要を理解されている方 Fargate の運用容易性と EC2 の柔軟性のトレードオフに直面している方 既存ワークロードのコンテナ化を検討している⽅ 本 BlackBelt で学習できること Fargate と EC2 の利点を兼ね備えた、第3の選択肢となるマネージドインスタンスの概要及び特徴が学べます。 スピーカー 桐生 宜昭 テクニカルアカウントマネージャー AWS Organizations 基礎編 AWS Organizations を利用することで無償で複数の AWS アカウントを一元管理することができます。本セミナーでは AWS Organizations の機能機能や他の AWS サービスとの連携についてご紹介します。 資料( PDF ) | 動画( YouTube ) 対象者 AWS Organizations をご利用でない方 AWS Organizations の一部の機能のみご利用中の方 本 BlackBelt で学習できること AWS 環境におけるマルチアカウント構成のメリットを理解する AWS Organizations の機能概要を把握する 他の AWS サービスとの連携について知る スピーカー 神原 滉一 クラウドサポートエンジニア AWS DevOps Agent(Preview) – 運用チーム編 – 本資料は、AWS Black Belt Online Seminar「AWS DevOps Agent (Preview) – 運用チーム編」の資料です。AWS DevOps Agent は、インシデントを自律的に解決・予防するフロンティアエージェントです。運用チームがどのように AWS DevOps Agent を活用できるかを、具体的なシナリオを交えながら解説します。 資料( PDF ) 対象者 システムの保守・運用(インシデント/障害対応など)の業務を担当されている方。AWS DevOps Agent に関心がある、またはご利用予定の方 本 BlackBelt で学習できること 本 AWS Black Belt Online Seminar では、AWS DevOps Agent を活用した運用チームによるインシデント対応・予防の実践方法を学習できます。サーバーレスアプリケーション、GitHub Actions を用いた CI/CD パイプライン、Amazon EKS といった代表的な構成での障害調査・復旧シナリオを通じて、MTTR(平均復旧時間)の短縮や再発防止策の立案方法を習得できます。また、運用チーム向け Web App の操作方法についても理解を深めることができます。 スピーカー 古野 俊広 クラウドサポートエンジニア Amazon Connect Customer Profiles による C360 の実現とマーケティング活動での活用 Amazon Connect Customer Profiles は、複数のシステムに分散した顧客情報を統合し、360 度の顧客ビュー(C360)を実現するサービスです。 本セミナーでは、EC サイトやコンタクトセンターなど様々なデータソースから顧客情報を統合し、パーソナライズされたマーケティング活動に活用する方法を、実際のデモを交えてご紹介します。 アイデンティティ解決機能による重複レコードの統合、計算属性による自動的なビジネス指標の算出、Amazon Bedrock を活用した AI 支援セグメンテーションなど、実践的な機能を詳しく解説します。 資料( PDF ) | 動画( YouTube ) 対象者 本セミナーは、IT マーケティングの検討・実装を担当される方、カスタマーセンターのシステム構築に携わる方を対象としています。 特に、サイロ化された顧客情報の統合に課題を感じている方や、Amazon Connect を既に利用しているが Customer Profiles はまだ活用していない方に最適な内容です。 顧客データの統合やパーソナライゼーション施策に関する基本的な知識があると、より理解が深まります。 本 BlackBelt で学習できること 本セミナーでは、Amazon Connect Customer Profiles を使った顧客 360 度ビューの実現方法を学習できます。 具体的には、オブジェクトタイプマッピングによる外部データの統合手法、ルールベースおよび機械学習を用いたアイデンティティ解決による重複顧客レコードの統合、購買総額や問い合わせ頻度などのビジネス指標を自動計算する計算属性の活用方法を習得できます。 さらに、Amazon Bedrock を活用した自然言語ベースの顧客セグメント作成とトレンド分析、Amazon AppFlow、Amazon Kinesis、Amazon EventBridge を使ったデータ統合アーキテクチャの設計についても理解を深めることができます。 スピーカー 松本和久・髙橋 伸幸 ソリューションアーキテクト AWS re:Invent 2025 re:Cap インダストリー編 – 流通小売・消費財業界からみた注目サービス AWS re:Invent 2025 で発表された Agentic AI サービスの中から、流通小売・消費財業界の業務に変革をもたらすサービスをピックアップして紹介します。店舗運営・分析企画では Amazon Quick による分析業務の統合・効率化、コンタクトセンターでは Amazon Connect AI agents によるリアルタイム支援とコールサマリー自動生成、基幹業務では Amazon Bedrock AgentCore による AI エージェントの本番運用基盤について、具体的なユースケースとともに解説します。 資料( PDF ) | 動画( YouTube ) 対象者 流通小売・消費財業界で Agentic AI サービスの導入や業務効率化を検討されているビジネスリーダーおよび技術担当者の方を対象としています。AWS re:Invent 2025 で発表された注目サービスのポイントを効率的にキャッチアップしたい方にもおすすめです。前提知識として、Amazon Quick、Amazon Connect、Amazon Bedrock などの AWS サービスの概要を把握されていると、より理解が深まります。 本 BlackBelt で学習できること 流通小売・消費財業界の主要業務(店舗運営・分析企画、コンタクトセンター、基幹業務)において、Agentic AI サービスがどのような変革をもたらすかを具体的なユースケースとともに学ぶことができます。Amazon Quick の Spaces ・ Quick Flows ・ Quick Research ・ Chat Agents による分析業務の統合・効率化、Amazon Connect AI agents によるコールセンターの一次対応自動化やコールサマリー自動生成、Amazon Bedrock AgentCore の Gateway ・ Runtime ・ Observability ・ Policy ・ Evaluations による AI エージェントの本番運用に必要な機能を体系的に理解できます。 スピーカー 櫻井良 ソリューションアーキテクト AWS re:Invent 2025 re:Cap インダストリー編 – 流通小売・消費財業界向け NRF 2026 現地レポート NRF 2026(全米小売業協会カンファレンス)の現地レポートをお届けします。 AI Agent が社内業務から顧客接点まで全領域に浸透するトレンドを、顧客事例セッションや AWS ブースのデモを交えて解説します。 AWS ブースでは Amazon Bedrock と Amazon Bedrock AgentCore を活用したマルチエージェントシステムのデモとして、製品イノベーション(Luggage Lab)、サプライチェーン障害対応、Agentic Commerce、コスメ提案エージェントなどが展示されました。 資料( PDF ) | 動画( YouTube ) 対象者 流通小売・消費財業界で AI 活用やデジタルトランスフォーメーションを検討されている方を対象としています。 Agentic AI やマルチエージェントシステムといった最新の AI トレンドに関心のあるビジネス・技術担当者にもおすすめです。 本 BlackBelt で学習できること NRF 2026 で見られた流通小売・消費財業界における AI Agent 活用の最新トレンドを学べます。 Amazon Bedrock や Amazon Bedrock AgentCore を活用したマルチエージェントシステムの具体的なアーキテクチャやデモ事例を通じて、サプライチェーン障害対応の自動化、ERP 例外処理のエージェント化、Agentic Commerce の仕組みを理解できます。 スピーカー 堀内 保大 ソリューションアーキテクト AWS re:Invent 2025 re:Cap インダストリー編 – 流通小売・消費財業界向け 事例セッションから見る流通小売消費財業界のトレンド AWS re:Invent 2025 で発表された流通小売・消費財業界の事例セッションを基に、AI エージェント活用の 3 つの共通パターンを解説します。Manchester Airports Group や Grainger における Amazon Bedrock AgentCore を活用したマルチエージェント構成、Alexa+ や Petco での Amazon Connect による顧客体験向上、VF Corporation でのクリエイティブ生成・コンテンツ最適化の事例を通じて、業界における AI 活用の最新トレンドをお伝えします。 資料( PDF ) | 動画( YouTube ) 対象者 流通小売・消費財業界で AI 活用や DX 推進を検討されているビジネスリーダーおよび技術担当者の方を対象としています。AWS re:Invent 2025 の業界別セッションのポイントを効率的にキャッチアップしたい方にもおすすめです。前提知識として、AWS の基本的なサービス(Amazon Bedrock、Amazon Connect 等)の概要を把握されていると、より理解が深まります。 本 BlackBelt で学習できること AWS re:Invent 2025 の流通小売・消費財業界における事例セッションから抽出した、AI マルチエージェントの活用、AI サービスによるカスタマーエクスペリエンス向上、クリエイティブ生成・コンテンツ最適化の 3 つの共通パターンを学ぶことができます。各事例では、Amazon Bedrock AgentCore や Amazon Connect などの AWS サービスを活用した具体的なアーキテクチャと、導入によるコスト削減・業務効率化の成果を確認できます。また、AI 導入を成功させるための「明確な ROI が見込めるユースケースから着手する」「内部プロセスから開始する」といった実践的なアプローチも学ぶことができます。 スピーカー 山下 智之 ソリューションアーキテクト
本記事は 2026 年 2 月 26 日 に公開された「 Improving order history search using semantic search with Amazon OpenSearch Service 」を翻訳したものです。 Amazon で買い物をしたことがあれば、 注文履歴 を使ったことがあるでしょう。この機能は 1995 年まで遡る注文履歴を保持しており、すべての購入を追跡・管理できます。注文履歴の検索機能では、検索バーにキーワードを入力して過去の購入品を見つけられます。商品を見つけるだけでなく、同じ商品や類似商品を簡単に再購入でき、時間と手間を節約できます。 Rufus や Alexa など、Amazon のショッピング体験を支えるさまざまな機能が注文履歴検索を活用し、過去の購入品を見つける手助けをしています。そのため、注文履歴検索には過去の購入品をできるだけ正確かつ迅速に見つける能力が求められます。 本記事では、Your Orders チームが Amazon OpenSearch Service と Amazon SageMaker を使い、既存のレキシカル検索システムにセマンティック検索機能を導入して注文履歴検索を改善した方法を紹介します。 レキシカル検索の限界 注文履歴検索では、 レキシカルマッチング を使って、検索キーワードの少なくとも 1 つの単語に一致する商品を顧客の注文履歴全体から取得しています。たとえば「orange juice」と検索すると、オレンジジュースだけでなく、過去に注文した生のオレンジや他のフルーツジュースも取得されます。レキシカルマッチングは検索キーワードに正確に一致する商品の 再現率 は高いものの、この例の「health drinks」のような関連キーワードや汎用的なキーワードではうまく機能しません。 Amazon の AI ショッピングアシスタント Rufus の登場以来、効率的で充実したショッピング体験を求める顧客が増え、Rufus で過去の購入品を検索するケースも増えています。「Show me healthy drinks」のように、「kombucha」「green tea」「protein shakes」といった長く正確な用語を気にせず検索できるようになりました。検索体験が会話的で意図ベースになり、商品をより直感的に見つけられるようになっています。Rufus が「Show me the healthy drinks I bought last year」のような注文履歴検索に同じ直感的な体験で応えるには、基盤となる注文履歴データストア (Your Orders) に、従来のレキシカルマッチングを超えて検索キーワードの意味を理解する セマンティック検索 機能が必要です。 セマンティック検索の実装における課題 この規模でセマンティック検索を実装するにあたり、次の技術的課題がありました。 スケール – 世界中の顧客の注文履歴に対応する数十億件のレコードでセマンティック検索を有効にする必要がありました。 ゼロダウンタイム – バックエンドでセマンティック検索を導入する変更を行う間も、システムの可用性を 100% 維持する必要がありました。 検索品質の低下防止 – セマンティック検索は検索品質の向上が目的ですが、逆効果になるケースもあります。たとえば、顧客が商品名を正確に覚えていてその名前に一致する商品だけを見つけたい場合、類似商品も表示すると結果が混雑し、目的の商品を見つけにくくなります。同様に、注文 ID のように固有の意味を持たない識別子で検索する場合、セマンティック検索は機能しません。このようなシナリオではレキシカル検索のみを使用します。 ソリューション概要 セマンティック検索は 大規模言語モデル (LLM) を基盤としています。LLM は主に人間の言語で学習されており、学習済みの言語のテキストを受け取り、入力テキストの長さに関係なく固定長のエンベディングベクトルを出力するように適応できます。エンベディングベクトルは入力テキストの意味を捉えるよう設計されており、意味的に類似した 2 つのテキストは、それぞれのエンベディングベクトルの コサイン類似度 が高くなります。注文履歴のセマンティック検索では、エンベディング生成と類似度計算の対象となる入力テキストは、顧客の検索フレーズと購入済み商品の商品テキストです。 ソリューションは 2 つのパートに分かれます。 大規模リクエスト処理に向けたスケーラビリティとレジリエンシーの向上 – セマンティック検索を実装する前に、増加する計算負荷に対応できるインフラストラクチャを確保する必要があり、 セルベースアーキテクチャ を採用しました。すべてのユースケースで必要ではありませんが、リクエスト量やデータ量が非常に大きいシステムでは、セマンティック検索のようなリソース集約型機能の実装前に大きな効果を発揮します。 セマンティック検索の実装 – まず利用可能なエンベディングモデルを評価し、 Amazon Bedrock のオフライン評価機能でさまざまなモデルをテストしました。モデルを選定した後、エンベディングベクトル生成のインフラストラクチャを構築しました。 システムのスケーラビリティとレジリエンシーの向上 スケーラビリティとレジリエンシーの向上には、 セルベースアーキテクチャ の設計パターンを採用しました。セルベースの設計では、システムを同一の小さな自己完結型のチャンク (セル) に分割し、各セルがシステム全体のトラフィックの一部のみを処理します。次の図は、注文履歴検索のセルベース設計の概要を示しています。 各セルは定義された顧客のサブセットを担当します。セル間で顧客リクエストを処理するための通信は不要です。各顧客はセルに割り当てられ、その顧客からのリクエストはすべて該当セルにルーティングされます。各セルの OpenSearch Service ドメインは、担当する顧客のサブセットのデータのみを保持します。セル数 (N) とセル間のデータ分散はビジネスユースケースに依存しますが、データとトラフィックをできるだけ均等に分散させることが目標です。 ルーティングロジックはユースケースに応じてシンプルにも高度にもできます。セル割り当て値はリクエストごとにランタイムで計算するか、一度計算して Amazon DynamoDB などのキャッシュや永続データストアに書き込み、以降のリクエストで参照する方法があります。注文履歴検索では、ロジックがシンプルで高速だったため、リクエストごとにランタイムで実行しました。永続データストアからセル割り当てを参照する方法は、一部のセルが時間とともに「重く」なるリスクがある場合に特に有効です。その場合、パーティショニングロジックを変更する代わりに、データストア内の特定キーのセル割り当て値を上書きするだけで、重いセルのデータを再分散できます。パーティショニングロジックの変更はすべてのセルのデータ分散に影響する可能性があります。 システムの負荷が増加した場合、セル数を増やして追加トラフィックに対応できます。セル数を増やさなくても、負荷の高いセルから軽いセルにキーを再割り当てすることで、既存の N セル間でデータを再分散し、負荷をより均等に分散させてインフラストラクチャをより効率的に活用できます。 セルベースアーキテクチャはシステムのレジリエンシー向上にも役立ちます。たとえば、1 つのセルが失われた場合、キャパシティの低下は 100% ではなく 1/N にとどまります。さらに、パーティショニングキーを 2 つ以上のセルに割り当てて複数のセルに書き込むことで、キャパシティ低下をさらに抑えられます。この場合、単一セルの喪失がデータ損失につながることはありません。 セマンティック検索の実装 注文履歴検索にセマンティック検索を実装するには、いくつかの重要な判断と技術的ステップが必要でした。まず利用可能なエンベディングモデルを評価し、Amazon Bedrock のオフライン評価機能でさまざまなモデルをビジネスドメインの要件に照らしてテストしました。この評価でユースケースに最適なモデルを特定し、選定後にエンベディングベクトル生成のインフラストラクチャを構築しました。エンベディングモデルをコンテナ化して Amazon Elastic Container Registry (Amazon ECR) に登録し、SageMaker 推論エンドポイントにデプロイして大規模なベクトル計算を処理しました。 検索インフラストラクチャには、セマンティック検索機能の実装に OpenSearch Service を選択しました。OpenSearch Service は、必要なベクトルストレージと、ユーザーに関連性の高い結果を提供する検索アルゴリズムの両方を備えていました。 最大の課題の 1 つは、既存の注文でセマンティック検索をサポートするために過去のデータを更新することでした。 AWS Step Functions でワークフローをオーケストレーションし、 AWS Lambda 関数でレガシーデータのベクトル生成を処理するデータ処理パイプラインを構築し、対象のすべてのレコードでセマンティック検索を提供できるようにしました。 次の図は、アーキテクチャの概要を示しています。 モデルの評価と選定 注文履歴検索では、Amazon 固有のデータで学習されたエンベディングモデルを使用しています。ドメイン固有の学習は、生成されるエンベディングベクトルがビジネスコンテキストで適切に機能し、質の高い結果を返すために不可欠です。 候補モデルの評価には、Amazon Bedrock 上の Anthropic Claude を使った LLM-as-a-judge 手法を採用しました。Anthropic Claude に、顧客の注文履歴から匿名化された商品テキストと検索フレーズを含むプロンプトを与え、関連性に基づいて商品をフィルタリングおよびランク付けしました。この結果を比較用のグラウンドトゥルースとして使用しました。 モデルの評価には標準的なランキング指標を使用しました。 Normalized Discounted Cumulative Gain (NDCG) – 理想的な順序に対するランキング品質を測定 Mean Reciprocal Rank (MRR) – 最初の関連アイテムの位置を考慮 Precision – 取得結果の精度を評価 Recall – すべての関連アイテムを取得する能力を評価 このプロセスにより最適なモデルを決定しました。 検索戦略: 顧客スコープの包括的検索 注文履歴検索には 2 つの重要な要件があります。 リクエスト元の顧客の注文履歴のみを検索する – ある顧客の注文履歴の商品が別の顧客の検索結果に表示されてはなりません。 その顧客の履歴をすべて検索する – 検索アルゴリズムが何らかの理由で評価しなかったために、顧客の検索フレーズに関連する商品が表示されないことがあってはなりません。 このアプローチでは、OpenSearch Service を使って検索クエリを発行した顧客のすべての商品を取得し、検索フレーズに対する各商品の関連性スコアを計算し、スコア順にソートして上位 K 件の結果を返します。各顧客に対して包括的な結果カバレッジを提供します。 OpenSearch Service によるベクトルストレージ 効率的なベクトルストレージと検索のために、OpenSearch Service の 2 つの機能を使用しました。 knn_vector データ型 – エンベディングベクトルを格納するための組み込みサポート。既存のドメインでもインデックスの再作成なしにこのフィールド型を追加でき、すべてのレコードに対する正確な kNN 検索が可能です。ほとんどの顧客のレコード数は正確な kNN でスケールできる範囲だったため、近似 kNN は不要でした。 スクリプトスコアリング – Painless スクリプトがサーバーサイドでベクトル類似度を計算し、クライアントの複雑さを軽減しつつ低レイテンシーを維持します。 ハイブリッド検索 ハイブリッド検索とは、レキシカル検索とセマンティック検索の結果を組み合わせ、それぞれの強みを活かすことです。OpenSearch Service のハイブリッドクエリ機能により、クライアントは単一のリクエストで両方のクエリタイプを指定でき、ハイブリッド検索の実装が簡素化されます。OpenSearch Service は両方のクエリを並列実行し、結果をマージし、サブクエリの関連性スコアを正規化し、指定されたソート順 (デフォルトは関連性スコア) で結果をソートしてからクライアントに返します。 両方の検索タイプの利点を活用できます。たとえば、顧客が orderId で検索する場合のように、検索フレーズに意味的な意味があまりないシナリオがあります。セマンティック検索はこのようなケースには適しておらず、キーワードマッチングが最適です。 ハイブリッド検索機能により、注文履歴検索の実装工数と潜在的なレイテンシー増加を抑えられました。 過去のデータの更新 インフラストラクチャのセットアップ後、新しく取り込まれるレコードは関連するエンベディングベクトルとともに永続化され、セマンティック検索をサポートします。しかし、顧客が検索する際は通常、以前に購入した商品を検索します。そのため、古いレコードにエンベディングがなければ、顧客体験の改善にはつながりません。バックフィルの方法はデータ規模に依存します。 潜在的な顧客影響を最小化するリリース 最後のステップは、問題発生時の影響を最小限に抑えながらクライアントに変更をリリースすることでした。具体的には以下の方法を採用しました。 セマンティック検索フローで一時的な問題が発生した場合、リクエスト全体を失敗させるのではなく、レキシカルのみの検索にフォールバックするよう実装する。セマンティック検索が実行されなくても、空の結果ではなくレキシカル検索の結果をクライアントに返せるようにする。 デフォルトの動作をレキシカルのみの検索とし、セマンティック検索機能が必要なクライアントはリクエストに追加フラグを渡す必要があるようにゲーティングする。これにより、該当リクエストのみでセマンティックまたはハイブリッドフローが実行される。 初期期間中は新しいフローをフィーチャーフラグの背後に配置し、重大な問題が検出された場合に完全にオフにできるようにする。 顧客体験の改善例 Rufus が注文履歴を照会して顧客の質問に答えた例を紹介します。 次のスクリーンショットは、「sustainable utensils」のクエリで木製スプーンが検出される例と、タイトルの説明に「charger」というキーワードがないウォールコネクターを含むさまざまな種類の充電器が検出される例を示しています。 次のスクリーンショットは、タイトルの説明にクエリキーワードが含まれていなくても、セマンティック検索が関連する結果を検出する例を示しています。 セマンティック検索機能の導入により、Rufus が関連商品を取得して顧客に表示できるようになりました。導入前は、こうしたクエリに対して結果を返せませんでした。 ビジネスへの影響 主なビジネス成果は以下のとおりです。 顧客体験の改善 – クエリの再現率が 10% 向上し、関連する結果を返す検索の割合が増加しました。また、過去の注文の検索に関するカスタマーサービスへの問い合わせも減少しました。 パートナー連携の成功 – Alexa と Rufus の自然言語処理能力が強化され、注文履歴クエリの解釈精度が向上しました。パートナーチームによるリランキングや後処理の必要性も軽減されました。クエリ成功率は 20% 向上し、より多くの顧客検索が少なくとも 1 つの関連商品を返すようになりました。また、結果カバレッジが 48% 向上し、レキシカル検索では見逃されていた関連する一致をセマンティック検索が一貫して検出するようになりました。 まとめ 本記事では、Amazon の注文履歴検索をセマンティック検索機能に対応させた方法を紹介しました。既存インフラストラクチャの制約の中で最先端の AI 技術を活用し、機能アップグレード中もサービスの中断を回避して SLA を維持するソリューションを開発しました。実装にはバックフィルも含まれ、通常の取り込み速度の数倍のレートで数十億のドキュメントを処理し、過去に購入された商品のエンベディングベクトルを計算しました。慎重なエンジニアリングが求められましたが、極端な負荷下でも OpenSearch Service のレジリエンシーを活用して対応しました。 この基盤を活かして、検索技術を継続的に進化させられます。エンベディングベクトルのフレームワークに改良モデルを組み込めるほか、パーソナライゼーションやマルチモーダル検索など新機能への拡張にも対応できます。 Exact k-NN search の手順に従って、正確な k-NN 検索を今すぐ始められます。OpenSearch クラスターのマネージドソリューションをお探しの場合は、 Amazon OpenSearch Service をご確認ください。 著者について Shwetabh Shwetabh は、Amazon のシニアソフトウェアエンジニアで、分散システムと機械学習に関心があります。仕事以外では、技術的な深掘りや示唆に富むノンフィクションを好む読書家です。 Harshavardhan Miryala Harshavardhan は、Amazon のソフトウェアエンジニアで、機械学習、特に情報検索と分散コンピューティングに関心があります。仕事以外では、ラケットスポーツやサッカー観戦を楽しんでいます。 Ayush Kumar Ayush は、Amazon のテックリーダーで、14 年以上の経験を持つビルダーです。Your Orders Search プロダクトをリードしています。余暇にはクリケット観戦や幼い子どもとの遊びを楽しんでいます。 この記事は Kiro が翻訳を担当し、Solutions Architect の 榎本 貴之 がレビューしました。
本ブログは 2025 年 11 月 11 日に公開された AWS Science News “ Amazon launches private AI bug bounty to strengthen Nova models ” を翻訳したものです。 本日 (2025 年 11 月 11 日)、Amazon は Amazon Nova 基盤モデルを含む特定の Amazon AI モデルおよびアプリケーションを対象としたプライベート AI バグバウンティプログラムの開始を発表しました。このプログラムは、セキュリティ研究者やパートナー大学の専門家と連携し、潜在的なセキュリティ上の問題を特定して修正することを目的としています。この招待制プログラムは、Amazon の既存の パブリックバグバウンティプログラム を補完するものです。パブリックプログラムはすべての研究者に公開されており、Amazon AI アプリケーションにおいて 30 件以上の有効な脆弱性が報告され、55,000 ドル以上の報奨金が支払われています。 「モデルをより強力で安全にするための最善の方法は、より広いコミュニティと連携することだと考えています」と、Amazon の汎用人工知能担当シニアバイスプレジデントである Rohit Prasad 氏はコメントしています。「Nova を外部からのテストに開放することで、安全性、透明性、継続的な改善への取り組みを強化しています」 このプログラムは、アカデミックな研究とセキュリティの現場のギャップを埋めることに重点を置いています。2025 年 11 月 11 日に、Amazon の米国オースティンオフィスでライブイベントが開催され、プログラムがスタートします。このイベントでは、 Amazon Nova AI Challenge のトップ大学チームとプロフェッショナルなセキュリティ研究者が一堂に会し、実環境の AI セキュリティ課題に取り組みます。目標は、Nova モデルを含む Amazon AI モデルおよびアプリケーションのセキュリティを強化するとともに、次世代の AI セキュリティ研究者を育成することです。 セキュリティ研究者は、AI システムを調査・検証する重要な外部の専門家として、初期の開発やテストでは明らかにならない潜在的な脆弱性、バイアス、予期しない動作を特定します。このプログラムを通じて、研究者はサイバーセキュリティの問題や化学、生物、放射性物質、核 (CBRN: Chemical, Biological, Radiological, and Nuclear) 脅威の検出など、重要な領域で Nova モデルをテストします。参加資格を満たした参加者は、有効な脆弱性の報告に対して 200 ドルから 25,000 ドルの報奨金を獲得できます。 「セキュリティ研究者は、私たちの AI モデルとアプリケーションが独創的な攻撃にも耐えられるかを実際に検証してくれる、最も重要なパートナーです」と、Amazon Stores の CISO である Hudson Thrift 氏はコメントしています。「この新しいプログラムにとても期待しており、セキュリティコミュニティや大学・研究機関と連携して、AI システムをさらに安全にすることを楽しみにしています」 プログラムの重点領域 参加者に期待している調査の重点領域は以下です。 セキュリティに影響を与えるプロンプトインジェクションとジェイルブレイク 実環境での悪用の可能性があるモデルの脆弱性 モデルがセキュリティの問題や CBRN 関連の脅威など、有害な活動を意図せず手助けしてしまう手法 参加資格と参加方法 2025 年 11 月にオースティンで Amazon Bug Bounty が主催するライブイベントが、プログラムの開始を告げます。プライベートな継続的ライブプログラムへのより広い参加は、2026 年初頭にセキュリティ研究者および選ばれた研究チームに招待制で提供される予定です。プライベートプログラム外の研究者や Amazon のお客様は、 Amazon のパブリックバグバウンティプログラム を通じて、 .amazon の下にある「Gen AI Apps」を選択することで、Amazon AI アプリケーションの潜在的なセキュリティ問題を報告できます。 このプログラムが重要な理由 Nova モデルは、Alexa、Amazon Bedrock を通じた AWS のお客様、その他の Amazon 製品にわたる成長するエコシステムを支えており、そのセキュリティの確保は引き続き最優先事項です。この新しいバグバウンティプログラムは、研究コミュニティとプロフェッショナルなセキュリティコミュニティが協力することで AI の安全性が最も速く進歩するという Amazon の信念を反映しています。実践的な学習と脆弱性検出の機会を生み出すことで、Amazon は AI の次の時代を形作るシステムを守れる、新世代の研究者の育成を支援しています。 参加方法 参加に興味のある研究者は、 Amazon Science で最新情報をご確認ください。 本ブログは Security Solutions Architect の 中島 章博 が翻訳しました。
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