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こんにちは。ソリューションアーキテクトの東 健一です。普段はパブリックセクター技術統括本部で中央省庁のお客様の技術支援を担当しており、主にガバメントクラウドや医療 DX に関わるご支援を担当しております。 2026年5月19日(火)に、AWS 目黒オフィスにて「ガバメントクラウドワークショップ 2026 春 ~ AI で実践する開発・モダナイズ・運用 ~」を開催しました。 本ワークショップは、ガバメントクラウドに携わる事業者様を対象に、移行を進める上で必要となる技術を深く学び (Dive Deep)、案件で直面するリアルな課題や他官公庁/自治体の取り組みを共有し、参加者同士の交流を楽しむ (Have Fun) ことを目的とした技術イベントです。 今回のワークショップでは、「 AI を使った開発・モダナイゼーション・運用 」をメインテーマに掲げ、事例セッション・デジタル庁様セッションに加え、参加者の皆様にあらかじめ関心のあるテーマを選択いただいたうえで、手を動かしながら学ぶ 4 つのテーマ別ワークショップを実施しました。当日は会場が満席となり、総勢150名以上の方々にご参加いただく盛況なイベントとなりました。さらに夜の部として、AWS ユーザーコミュニティ「JAWS-UG」の公共分野支部である Gov-JAWS との懇親会を併催し、日中のセッションを振り返りながら参加者同士の交流を深める時間としました。 なお、前回の開催内容について気になる方は下記のブログをご参照ください。 【開催報告】 第2回 自治体事業者向け AWS ガバメントクラウドワークショップ 2025 in 大阪 【開催報告】第三回 中央省庁向け AWS ガバメントクラウドワークショップ イベント概要 本ワークショップは以下のような形で実施しました。 日時 : 2026年5月19日(火)13:00 – 18:30(12:30 受付開始) 懇親会・Gov-JAWS: 18:30 – 21:00 場所 : アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 目黒オフィス 参加対象 : ガバメントクラウドに携わる全ての方々 時間 セッション・ワークショップ名 13:00-14:00 中央省庁担当 事業者様登壇 14:00-14:30 自治体担当 事業者様登壇 14:30-15:30 デジタル庁様登壇 15:30-15:40 休憩 15:40-18:30 各テーマに分かれて Workshop 18:30-21:00 懇親会 / Gov-JAWS イベント構成 オープニングおよび事例セッション・デジタル庁セッションを全体で実施した後、参加者の皆様にあらかじめ選択いただいた以下 4 つのテーマに分かれて、各部屋でハンズオン形式のワークショップを実施しました。 AI エージェントを開発する(Strands Agents / AgentCore) AI を使ってシステムをモダナイズする(AWS Transform / Kiro) AI を使ってシステムを開発する(Kiro IDE 実践) AI を使ってシステムを運用する(生成 AI を用いた AWS 環境のトラブルシューティング効率化) 各セッションの概要と発表資料は以下をご覧ください。 事例セッション・デジタル庁セッション ハイライト Step Functions で実現するフルマネージド・ジョブ開発 — ガバメントクラウド開発における 設計/開発・運用時の「理想と現実」のギャップ 発表資料 : Step Functions で実現する フルマネージド・ジョブ開発(杉元) NTT データ 杉元様より、ジョブ管理ツールを AWS Step Functions を中核に据えてフルマネージドなジョブ機能として作り変えた取り組みについて、設計・開発・運用のリアルな学びとともにご紹介いただきました。「依存関係の表現」「再実行 / リラン」「リトライや補償」「並列実行」「監視・通知」「権限分離」といった “ジョブ管理っぽさ” を、Step Functions のステートマシンとしてどのように実装で落とし込んだかを共有いただきました。 あわせて、移行時に直面した設計/開発時の理想と現実(苦悩)のギャップ、稼働後に見えてきた運用時の理想と現実のギャップを、失敗事例も含めて整理いただきました。ジョブ管理ツールの置き換えを検討している方や、ワークフローを “運用できるジョブ基盤” にしたい方にとって、現実的な設計判断と運用設計の勘所を持ち帰れるセッションとなりました。 Amazon Bedrock で生成 AI 活用サービスをセキュアに構築する方法 発表資料 : Amazon Bedrock で生成AI活用サービスをセキュアに構築する方法 – Speaker Deck アクロクエストテクノロジー 鈴木様より、 国土交通省様向けにAI書類審査ソリューションを構築支援したご経験 などを踏まえ、AWS の生成 AI サービスである Amazon Bedrock を前提として、どのように基盤モデルのセキュリティ対応を実現するかのポイントをご紹介いただきました。 あわせて、RAG(Retrieval-Augmented Generation)や AI エージェントといった生成 AI 活用サービスを構築する上でのセキュリティ観点を、構成例を交えながら解説いただきました。日本の公共案件で生成 AI を活用する際に求められるセキュリティの考え方が整理されており、これから生成 AI 活用に取り組む事業者様が設計の指針として持ち帰れる実用的な発表内容でした。 自治体ガバメントクラウドにおける生成 AI 活用 NTT 西日本 三浦様より、自治体のお客様向けに生成 AI を導入された取り組みについてご紹介いただきました。AWS が公開している OSS の生成 AI 活用基盤 GenU の閉域オプションをベースに、 Amazon Bedrock AgentCore を活用した独自 AI エージェントの開発を行っているとのお話で、自治体特有のセキュリティ要件を満たしつつ生成 AI 活用を進めるための実践的な設計・構築のポイントを共有いただきました。OSS をベースとしたうえで自社のユースケースに合わせて AgentCore で拡張するアプローチは、これから自治体向けに生成 AI 導入を検討する事業者様にとっても参考になる内容となっておりました。 GCAS ヘルプデスクについて 概要説明および活用方法のご紹介 デジタル庁 加藤様、萬谷様より、ガバメントクラウドにおける GCAS ヘルプデスクの役割と活動についてご紹介いただきました。GCAS ヘルプデスクの概要から、より効果的にご活用いただくための考え方や問い合わせ方法、実際のお問い合わせ事例やフィードバック、CSP (Cloud Service Provider) との連携内容、今後の改善に向けた方針までお話しいただきました。 GCAS ヘルプデスクが単なる問い合わせ窓口にとどまらず、利用者の声をガバメントクラウドの改善につなげる場であるというメッセージは、参加事業者様にとって今後の活用イメージを大きく広げるものとなりました。 ガバメントクラウドにおける生成 AI 利用環境「源内」の構築と展開 デジタル庁 荻原様より、政府職員の業務品質の向上と効率化を実現するために、ガバメントクラウド上に構築・展開している生成 AI 利用環境「 源内 」についてご紹介いただきました。現在、デジタル庁の職員のみならず、全府省庁約 18 万人の政府職員が生成 AI を利用できるよう、大規模実証事業を推進されています。 本セッションでは、ガバメントクラウドにおける「源内」のシステム概要と、大規模展開にあたって考慮した AI 特有の観点についてご説明いただきました。あわせて、行政業務に特化したアプリケーションの取り組みや、オープンソースソフトウェア (OSS) として公開された内容についてもご紹介いただきました。 ガバメントクラウド上での生成 AI 利用の最前線の取り組みを、構築・運用の双方の観点から伺えるセッションとなり、参加事業者様にとっても今後の生成 AI 活用案件に向けた貴重なリファレンスとなりました。 テーマ別ワークショップ Strands Agents, AgentCore を使った AI エージェントのデプロイ(AI エージェントを開発する) ワークショップ資料 : AI エージェントハンズオン 〜 作って、動かして、体験する 〜 AWS ソリューションアーキテクトの松本より、オープンソースの AI エージェント開発フレームワークである Strands Agents を使ったエージェント開発の体験から、 Model Context Protocol (MCP) を使った AI エージェントの動きの理解、そして AgentCore Runtime を使った AI エージェントのデプロイまでを、一連のハンズオンとして体験いただきました。 さらに後半では、AWS 公式 GitHub で公開しているサンプル実装である RAPID (生成 AI を活用した書類審査ソリューション)と Moca (マルチエージェントオーケストレーションのサンプル)を実際にお試しいただき、業務適用イメージを具体化していただきました。実装から本番デプロイ、さらにユースケース特化型のサンプル実装までをエンドツーエンドで体験できる内容となり、生成 AI を活用したサービス開発の第一歩として手応えを感じていただけたワークショップとなりました。 Kiro IDE 実践ワークショップ(AI を使ってシステムを開発する) ワークショップ資料 : Kiro IDE 実践ワークショップ AWS ソリューションアーキテクトの葉山より、生成 AI の概要解説からスタートし、生成 AI を使った開発体験、Kiro を活用した開発業務の効率化までを体験いただきました。仕様駆動開発(Spec-Driven Development)の考え方に基づき、要件定義からコード生成までを Kiro でどのように実現するかをハンズオンで学んでいただきました。「すぐにでも自分の業務で試したい」という声を多くいただいたワークショップとなりました。 生成 AI を用いた AWS 環境のトラブルシューティング効率化(AI を使ってシステムを運用する) ワークショップ資料 : 生成AIを用いたAWS環境のトラブルシューティング効率化ワークショップ ワークショップ補足資料 : 生成 AI を用いた AWS 環境のトラブルシューティング – Speaker Deck AWS ソリューションアーキテクトの東より、AWS 上に構築したシステムにおいてトラブルシューティングを生成 AI を用いて効率化するための手法をご紹介し、ハンズオンとして体験いただきました。ガバメントクラウドで活用できる手法・サービスを紹介しつつ、一般の AWS 環境でも活用可能な手法も併せてお試しいただける内容となり、運用業務の効率化に向けた具体的な打ち手を持ち帰っていただけました。 AWS Transform, Kiro を使ったモダナイゼーション(AI を使ってシステムをモダナイズする) AWS ソリューションアーキテクトの今坂より、AI エージェントによるレガシーコードの分析・バージョンアップグレード計画の自動生成を体験いただいた後、AI エージェントを活用したバージョンアップグレードを実際に体験いただきました。「これまで人手で時間をかけていたモダナイゼーション作業が、AI エージェントの活用でここまで自動化できるのか」という驚きとともに、自社案件への適用イメージを持ち帰っていただけたワークショップとなりました。 ※ ワークショップ資料については「Kiro IDE 実践ワークショップ」と同じコンテンツをベースに実施しております。 Gov-JAWS ワークショップと併せて、 Gov-JAWS の活動も行われました。Gov-JAWS は、AWS のユーザーコミュニティ「 JAWS-UG 」の支部として、公共分野における AWS 利用に焦点を当てた新しいコミュニティです。政府や自治体が進める公共分野のクラウド利用に関連する知識やノウハウを共有するための場として設立されました。 イベント当日は夜の部として Gov-JAWS 第 5 回 Meet Up が開催され、懇親会と併せて多くの参加者が交流を深めました。このコミュニティを通じて、今後も公共分野でのクラウド活用に関する情報共有と横のつながりの拡大が期待されています。 詳細は Gov-JAWS 側のページをご覧ください。 まとめ 今回のガバメントクラウドワークショップ 2026 春では、「AI エージェント開発」「モダナイゼーション」「AI 駆動開発」「AI による運用効率化」という生成 AI を軸とした 4 つのテーマに加え、ジョブ基盤の実装事例、生成 AI のセキュアな構成、自治体システム標準化の取り組み、GCAS ヘルプデスクの活用といった、ガバメントクラウドに携わる事業者様にとって直近で必要となるテーマを幅広く取り扱いました。 ご参加いただいた皆様におかれましては、お忙しい中ご足労いただき誠にありがとうございました。また、ご登壇いただいた NTT データ様、アクロクエストテクノロジー様、NTT 西日本様、デジタル庁様にも、貴重な知見をご共有いただきましたことを心より御礼申し上げます。 AWS では、今後もガバメントクラウドに携わる事業者様向けのワークショップを継続して開催してまいります。次回開催のご案内をお待ちください。 ガバメントクラウドに関するお問い合わせ AWS の公共チームではガバメントクラウド相談窓口を設けております。ガバメントクラウド利用全般に関するお問い合わせについて、担当の営業およびソリューションアーキテクトがご回答いたします。ぜひご活用ください。 https://aws.amazon.com/jp/government-education/worldwide/japan/gov-cloud-advisory-site/ 著者について 東 健一 アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社のソリューションアーキテクト。パブリックセクター技術統括本部に所属し、主にガバメントクラウドや医療 DX 、コンテナワークロードに関する案件の技術支援に取り組んでいる。
本ブログは、キヤノンIT ソリューションズ株式会社様と Amazon Web Services Japan が共同で執筆しました。 みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクト木村、アカウントマネージャーの池田です。 本記事では、キヤノン IT ソリューションズ株式会社様が 、Amazon Q Developer を開発現場に導入し、3 か月間効果検証を実施した取り組みをご紹介します。コード生成やレビュー支援による効率化、現場での活用事例、そして検証から得られた知見について詳しく解説します。 なお、本ブログに登場する Amazon Q Developer は 2026 年 4 月 30 日に AI 駆動開発IDE「Kiro」へと進化的に統合されることが発表されています 。 本検証で培ったAI駆動開発のプラクティスやノウハウは、Kiro の仕様駆動開発(Spec-driven Development)へとそのまま活かせるものであり、キヤノン IT ソリューションズ様 の取り組みはまさにこの進化を先取りしたものと言えます。 背景/課題 キヤノンITソリューションズ株式会社様(以下、キヤノン ITS )では、生成 AI ツールの社内推進活動を積極的に実施しています。今後 SIer としての競争力を維持していくために、生成 AI の活用は不可欠です。しかし、個人レベルでの試行には限界があるため、企業として活用のための基盤整備や推進を進める必要がありました。 そこでキヤノン ITS 様は、2024年に「生成 AI ビジネス検討委員会」を立ち上げて、生成 AI ビジネスにおける 5 年後のありたい姿と戦略を策定し、その具体的な施策を推進するための「生成 AI ビジネス推進室」を発足。社内の利用ガイドラインの整備、生成 AI ツールの全社的な導入を推進してきました。 生成 AI ツールの導入後に現場への定着をいかに進めるかは、多くの企業にとって共通の課題です。キヤノン ITS 様は全社横断向けの複数回に渡るイベント形式で「AI 駆動開発の普及」を行うことで、より深い活用推進を実施しました。 なぜ Amazon Q Developer を選択したのか(導入当時) 全社利用が可能な生成 AI ツールは導入済みではありましたが、「AI 駆動開発の普及」という目的に対し、コスト・運用・性能のバランスに優れた選択肢であることから Amazon Q Developer を選択しました。 コスト: 月額ユーザー数の固定料金で予算計画が容易 同機能の固定費用で使えるサービスとしては最も安価 運用: 既存の AWS 環境(情報システム部門の管轄)でアカウント管理可能 AWS から導入・普及の支援を受けることができる 性能: Claude Sonnet 4(実施当時)による高精度の生成 MCP 対応による拡張性の高さ セキュリティ・脆弱性診断、モダナイゼーションなど SI に役立つ機能搭載 AI駆動開発の普及をする上での工夫ポイント 本施策が単なるツール導入だけで終わらぬよう、事前に懸念事項を洗い出し、キヤノン ITS 様と AWS にて、役割分担を行い施策設計をしました。 懸念事項 Amazon Q Developerのリリース・キックオフがなされただけで、ツールが使われない 事業部側での予算制限があり、積極利用がなされない ツールの認知はされているが、使い方が分からずに利用がされない AI駆動開発の取組自体が限られた少数のメンバーにしか知られない 対策 オペレーション整備 ツールを使ってもらえるような申請フローの整備(キヤノン ITS) 興味喚起 「このツールは面白い」と思ってもらえるイベント。継続するための仕掛けづくり(AWS) 障壁排除 ハンズオン/定期的なオフィスアワーを行うことで技術的な懸念点を払拭(キヤノンITS/AWS) イベント化 打ち上げ花火のようなオンラインイベントで終わらせず、興味喚起、ハンズオン研修、利用者のトラッキングを行いランキング発表等、全社向けの年末までのロードマップを敷いて継続施策として打ち出す(キヤノンITS/AWS) エグゼクティブスポンサー エグゼクティブスポンサーである、金澤社長からの支援と声かけを実施(キヤノンITS) ロードマップ全体像 AI駆動開発の社内展開に向けて、Amazon Q Developer の業務適用検証を実施しました。本取り組みは、9 月 5 日に開催した「AI Agent DAY」をキックオフとし、Amazon Q Developer を実際の業務に適用した際の有効性を約 3 か月間にわたり検証したものです。 キックオフイベントには約 250 名が参加し、100 名以上の技術者が Amazon Q Developer のハンズオンを体験しました。その後の業務適用検証フェーズでは、生成 AI ビジネス推進室がツール利用費を負担する形で施策を企画し、57 名が参加しています。検証期間中は、インフラおよびアプリケーションを対象としたハンズオンセッションやオフィスアワー、中間イベントを実施しました。あわせて、Teams 上の「生成 AI 交流広場」での情報共有やアンケートを通じた成果の可視化にも取り組んでいます。 最終的には、技術者向けイベント「CITS Day 2025」において、Amazon Q Developer を効果的に活用した取り組みを表彰しています。なお、表彰対象検討のための利用状況のデータ分析においても、Amazon Q Developer を活用しました。 Amazon Q Developer の利用状況を示すダッシュボード Amazon Q Developer へ利用率ランキングを集計するプロンプト CITS Day 2025 での表彰 活用事例 CITS Dayのイベント内では、複数の事例が共有されました。 事例1: 開発ツール×生成AI(佐野様の発表) 抱えていた課題 プログラミングの抽象化レイヤーの進化と開発ツールの変化への対応 開発業務の効率化と生産性向上 資料作成やアイデア整理などのコーディング以外の作業の効率化 導入した理由・きっかけ 新しい開発スタイルで「速さ」「安全性」「柔軟性」を実現するため Kiro との出会い(2024年夏)がきっかけ 生成 AI の柔軟性を活かしつつ、課題(コード品質のばらつき、非機能要件への対応不足など)を解決するため 導入して得られた結果 バイブコーディングモードを活用することで、マークダウン形式で効率的に資料作成が可能に レイアウト案をアスキーアートで事前確認するなど、視覚的な提示が可能に 仕様駆動開発モードではプロトタイプの迅速な作成が実現 バーコードスキャナーアプリの要件からタスク分解、実装まで効率的に進行 事例2: PoCでのAmazon Q Developer活用(可知様の発表) 抱えていた課題 SNS バズ検知を需給マネジメントに繋げるための PoC を短期間・低コストで実施 SNS API や可視化技術など、未経験の技術を習得して実装 技術検証フェーズに時間やコストをかけられない 導入した理由・きっかけ 社内からの提案で、生成 AI の活用が適した題材と判断 低コスト($19/月)で社内環境も整備されていたため 短期間での技術獲得とプロトタイプ開発、生成 AI 活用のノウハウ獲得を目指して導入 導入して得られた結果 新規技術(SNS API 活用技術、Streamlit によるアプリ開発技術)の習得が迅速に進んだ 開発スピードが約 3 倍に向上(通常 2 週間かかる作業が 3 日で完了) コスト削減(10 人日 → 3 人日+$19の料金のみ、約 1/3 のコスト) 事例3: Amazon Q Developerを使用したインフラ構築(谷様の発表) 抱えていた課題 インフラ構築業務での効率化とエラー削減 Terraform の定義言語 HCL の習得や適切なコーディングの必要性 インフラコード化(IaC)におけるコードレビューと品質確保 導入した理由・きっかけ インフラ構築業務の流れが「パラメーター設計 → コード生成 → デプロイ → テスト」に変わる中で効率化を図るため コード生成からドライテスト、デプロイまでのプロセスを改善するため Claude Sonnet 4.5 が API 課金ではなく使える点が魅力的だった 導入して得られた結果 パラメーターシートやアーキテクチャ図を基に Terraform コードの自動生成が可能に AI によるコードレビューが人間のレビューを補完し、エラー検出が向上 validate、plan、apply の各段階でのエラー検出と修正が効率化 事例4: 仕様駆動開発の手引き(古川様の発表) 抱えていた課題 「仕様が主、実装が従」という本来あるべき開発の構図が逆転しがち 仕様書の陳腐化や実装との乖離の発生 vibe coding は業務で活用するには曖昧すぎる 導入した理由・きっかけ 自分で設計して自分で実装するケースが多く、生成 AI 導入の恩恵が大きいと考えたため 他の生成 AI ツールと Amazon Q Developer の比較検討を自分自身でやってみたかったため 仕様駆動開発が開発手法として確立しつつあり、業務に適用してみたかったため 導入して得られた結果 ルール制定 → README記述 → 設計書作成 → TODOリスト作成 → 実装という流れで社内用の小規模なツールを効率的に開発できた AI が設計図やタスク分解などを自動化し、人間はレビューと意図合わせに集中できる 仕様駆動開発の考え方を取り入れることで、開発の最初に充実したドキュメントを作れるようになった 事例5: Amazon Q Developer 活用事例紹介(鈴木様の発表) 抱えていた課題 製品機能設計に向けて AI エージェント技術の理解と実験環境構築が必要だった AgentCore や CloudFormation など、大量コードの読解や IaC 化の負荷が高い 新しい技術領域で情報が少なく、定義ミスやドキュメント解釈間違いが発生しやすい 導入した理由・きっかけ Amazon Bedrock AgentCore を使った機能検討のため、AI エージェントの仕組み理解と環境構築を効率化したかった GitHub の AgentCore サンプルを活用する中で、Q を使えばコード理解・修正・IaC 化まで一気に進められると判断 大量コードの理解、React アプリ実装など AI に向いている作業が多かったため Q 活用を決断 導入して得られた結果 AgentCore + Knowledge MCP + CloudFormation による再利用可能なAIエージェント実験環境を構築 React チャットアプリやブラウザ動作確認まで実装〜テストの大部分を Q が自動化 Rules 整備やレビューを通じて、Q を“正解を出す AI ”ではなく“協働する相棒”として運用する体制を確立 Try & Error の混乱を Git コミットや TODO 管理で整理し、AI と協働できる実践的な開発フローを確立 定量的な成果 3か月間の業務適用検証期間において、Amazon Q Developerを利用した取組は以下の定量的な成果を達成しました。 コード生成・開発効率 開発スピード 3 倍向上: 通常 2 週間かかる PoC 開発が 3 日で完了 工数削減 67%: 10 人日から 3 人日へ削減、コストは約 1/3 に コード生成数: 検証期間中、57 名の参加者が累計で数千行のコード生成を実施 レビュー・品質向上 レビュー時間短縮: AIによるコードレビュー支援により、人間のレビュー工数を削減しつつエラー検出精度が向上 エラー早期発見: validate、plan、apply の各段階でのエラー検出が効率化され、手戻りコストを削減 継続利用 参加率 95% : 募集定員 60 名に対し 57 名が参加し継続して利用 アクティブ利用: 検証期間中、定期的なオフィスアワーやTeams「生成AI交流広場」での活発な情報交換を実施 イベント参加: キックオフイベントに 250 名、ハンズオンに 100 名以上が参加 定性的なフィードバック(利用者の声) 検証期間中のアンケートやCITS Day 2025での発表から、以下のような利用者の声が得られました。 「SNS API や Streamlit など、未経験の技術を短期間で習得できた。新規技術獲得へのハードルが大幅に下がった」 「PoC の進め方が大きく変わることを実感。人は課題抽出やロジック検討、結果確認に注力できるようになった」 「生成 AI と開発の構造を組み合わせることで、柔軟性・速さと品質・一貫性の両立が可能になった」 「仕様書を起点に、AI エージェントに任せながら効率的に開発できる。仕様駆動開発が現実的な選択肢になった」 「パラメーターシートやアーキテクチャ図を基に Terraform コードの自動生成が可能になり、インフラ構築業務が大幅に効率化された」 検証の総括 キヤノンITS 様は、生成 AI ビジネス推進室を中心に Amazon Q Developer の展開を推進し、3 か月間の業務適用検証を通じて組織的な AI 駆動開発の定着を実現しました。エグゼクティブスポンサーの支援と予算負担の工夫により現場の参加障壁を排除し、専用 Teams チャネルでのコミュニティ形成、定期的なオフィスアワー、実践的なハンズオンセッションという段階的な学習支援を提供しました。 検証期間中、57 名の技術者が実務で Amazon Q Developer を活用し、開発スピード 3 倍向上、工数 67 %削減という具体的な定量効果を達成。Amazon Q Developer 自身で作成したダッシュボードにより利用状況を可視化し、CITS Day 2025 での表彰制度により 5 つの優秀事例を全社で共有しました。 成功の鍵は、生成AIビジネス推進室の設立による組織的な推進体制、単発イベントで終わらせない年間ロードマップに基づく継続的な支援施策、そして実ビジネスでの活用という 3 つの要素にあります。キックオフから始まり、ハンズオン、中間イベント、表彰へと続く一連の取り組みにより、SNS バズ検知システムなど実際の PoC 案件での成果を創出し、新規技術習得の加速、PoC プロセスの変革、インフラ構築の効率化など、多様な領域での効果を実証しました。 キヤノンITS 様からAmazon Web Services Japanへの期待 今回の取り組みを通じて、Amazon Q Developer を開発現場の生産性向上に有効活用できることが実感できました。PoC からインフラ構築、既存システムの改善まで、多様な領域で活用の可能性が広がっています。 今後は、今回の検証で得られた知見をもとに、社内での活用パターンの整理やナレッジの共有を進め、より多くのプロジェクトで生成AIを活かせる環境づくりを進めていきます。また、Amazon Web Services Japan 様と連携しながら、新機能の検証や他サービスとの組み合わせなど、さらなる活用領域の拡大にも取り組んでいく予定です。 生成AI が IT ライフサイクル全般の在り方を大きく変えつつある中、私たちは、現場の開発体験を改善するとともに、社会やお客様へ更なる価値提供に向けて積極的に活用していくための取り組みを継続して進めていきます。 執筆者 キヤノンITソリューションズ株式会社 生成AIビジネス推進室 石堂 きよみ Amazon Web Services Japan ハイテク&ヘルスケア事業本部 アカウントマネージャー Amazon Web Services Japan ソリューションアーキテクト 木村 直登(Naoto Kimura)
technical how本記事は 2026 年 5 月 13 日 に公開された「 Sim-to-Real and Real-to-Sim: The Engine Behind Capable Physical AI 」を翻訳したものです。 はじめに 現実世界で知覚・推論・行動するロボット、いわゆる Physical AI システムの進化が加速しています。その中心にあるのが Sim-to-Real パイプラインです。しかし、実験室の外でも安定して動作するモデルの構築は、この分野で最も難しい課題の一つです。シミュレーションで機能するものと実際のハードウェアで機能するものの間にあるギャップこそ、多くのプロジェクトが行き詰まる原因です。 本記事では、Sim-to-Real (Sim2Real) と Real-to-Sim (Real2Sim) が、物理環境で動作する AI モデル構築において最も重要な技術となった理由を解説します。シミュレーションと現実のギャップがなぜ埋まりにくいのか、現代的なアプローチでどう克服するのか、そしてロボティクスをけん引する Vision Language Action モデル (VLA) がこのパイプラインの品質に全面的に依存している理由についても説明します。 実世界のデータだけではスケールしない理由 ロボットに操作タスクを学習させるには、照明・物体の位置・表面テクスチャ・グリッパーの向きといった条件を横断して汎化するために、通常数万件のデモンストレーションが必要です。それを実機で実施するのは時間もコストもかかり、リスクも伴います。 この制約はあらゆる分野に共通します。倉庫の自動化では通常、数千種類の SKU バリエーションへの対応が必要です。自動運転車は通常、数百万件の走行シナリオを必要とします。手術ロボットは、実際の患者で倫理的にリハーサルできない処置を扱います。必要な規模での物理的なデータ収集は、現実的に不可能です。 シミュレーションはこの課題に直接対処します。物理的に正確な仮想環境では、通常、はるかに低コストで安全な環境から桁違いの速さでトレーニングデータを生成できます。ただし、純粋にシミュレーションで学習したモデルは、常に変化し予測不可能な物理環境での動作という性質上、実世界に展開すると失敗しがちです。この失敗パターンには名前があります。シミュレーションと現実のギャップ、すなわち「リアリティギャップ」です。 シミュレーションと現実のギャップ シミュレーションと現実のギャップとは、シミュレーションで学習したモデルを実機に展開したときの性能差のことです。シミュレーションはあくまで近似であるため、このギャップは避けられません。実際のカメラはノイズ・歪み・露出変動をもたらしますが、合成レンダリングはデフォルトではそれを再現しません。実際の表面には、どの物理エンジンも完全にはモデル化できない摩擦係数があります。実際のアクチュエータにはバックラッシュ・遅延・熱ドリフトがあります。クリーンな合成データで学習したモデルはシミュレーションの完全性を利用することを覚えてしまい、その挙動は現実には転用できません。 ギャップを埋めるには、二つの補完的なアプローチが必要です。 シミュレーション精度の向上 NVIDIA Isaac Sim のような現代の物理シミュレーターは、剛体ダイナミクス・変形可能物体・流体挙動・接触力を、数年前には実現できなかったレベルの精度でモデル化します。パストレーシングと物理ベースマテリアルを用いたフォトリアリスティックなレンダリングにより、実際のカメラ映像との区別がますます難しい視覚入力が生成されます。 Figure 1: Amazon EC2 G6e.4xlarge インスタンス上で動作する NVIDIA Isaac Sim ドメインランダム化  単に一つのシミュレーションを完全に正確にするのではなく、多数のランダム化されたバリエーションにわたって学習します。照明・テクスチャ・物体の質量・関節摩擦・センサーノイズを変化させることで、幅広い条件の分布に対してロバストなポリシーを学習します。重要なのは、純粋なデータ量ではなく、シミュレーションパラメータの十分な多様性とカバレッジです。これにより、ニューラルネットワークは多様な環境において、対象物のキーとなる要素を識別することを学習します。 Figure 2: OpenAI が実証した、ルービックキューブを解くロボット。(出典: OpenAI, https://openai.com/index/solving-rubiks-cube/) Real-to-Sim: 物理世界をトレーニングインフラに変える Real-to-Sim とは、現実の環境をキャプチャしてシミュレーション対応のデジタル表現に変換するプロセスです。Sim2Real が学習済みポリシーを実機に転用することを目的とするなら、Real2Sim はそのシミュレーションがハードウェアの実際の動作環境を反映することを保証するためのものです。 使用される技術は複数の分野にまたがります。LiDAR スキャンとフォトグラメトリーは、3D メッシュに処理できる点群を生成します。 Neural Radiance Fields (NeRF) と 3D Gaussian Splatting は、通常のカメラ映像からシーンのジオメトリと外観を再構築し、物理シミュレーション環境に直接取り込めるアセットを生成します。これはリアリティギャップ、すなわち仮想アセットと物理アセットのモデル化における性能差の解消に役立ちます。これらのアセットは、多様な照明条件やカメラアングルにわたって現実の見た目や質感を保持する技術を用いて仮想世界に取り込まれます。 Physical AI のトレーニングパイプラインにおいて、Real2Sim は 遠隔操作によるデータ収集 で特に重要な役割を果たします。人間のオペレーターがデモンストレーションインターフェースを通じて物理的なロボットアームを操作すると、システムはその動きをシミュレーション上のデジタルツインに同時にミラーリングします。これにより現実世界で記録された人間品質のデモンストレーションデータセットと、同じタスクの追加的な合成バリエーションを生成できる同期済みシミュレーショントレースという二つのデータを同時に得られます。。 Figure 3: SO-101 を使ったテレオペレーション このアプローチが実用的な加速手段となるのは、 模倣学習 の中心的なボトルネックに対処しているからです。模倣学習とは、報酬ベースの試行錯誤ではなく人間のデモンストレーションを観察することでロボットが学習する枠組みです。高品質な人間のデモンストレーションは模倣学習が依存するトレーニングシグナルであり、Real2Sim インフラを活用することで、物理ハードウェアのコストを比例的に増やすことなくそのシグナルをスケールできます。 合成データの生成とフィルタリング 実世界およびテレオペレーションで収集したデータは分布に沿った教師信号を提供します。つまり、トレーニングサンプルがロボットの展開時に実際に直面する条件 (照明・物体の種類・カメラアングル) を反映しています。シミュレーションはスケールを提供します。現代の Physical AI トレーニングパイプラインはこの二つを組み合わせます。 合成データ生成とは、シミュレーション環境内でラベル付きトレーニングサンプルをプログラム的に大規模生成することです。操作タスクでは、異なる物体姿勢・照明条件・グリッパー構成にわたって把持シナリオの数千バリエーションをレンダリングし、それぞれに深度・セグメンテーションマスク・アクションラベルのグラウンドトゥルースを自動アノテーションします。 データ量だけでは不十分です。フィルタリングパイプラインは、自動品質メトリクスと学習済み識別器を使って、分布外または物理的に不自然なサンプルをトレーニングセットに入る前に除去します。適切に構築されたパイプラインの出力は、実際のデモンストレーションによる物理的な根拠、合成生成の規模、および自動フィルタリングによる品質管理を備えたトレーニングデータセットとなります。 VLM・VLA と、シミュレーション品質がモデル性能を決める理由 Physical AI チームがロボット制御の基盤レイヤーとして注目しているモデルが、Vision Language Model (VLM) と Vision Language Action モデル (VLA) です。 VLM は、大規模な画像とテキストのコーパスで学習したマルチモーダル基盤モデルです。幅広い視覚的理解で、画像内の内容を推論し、空間的な関係を説明し、物体を識別し、視覚的なコンテンツを参照する言語指示に従う能力を獲得します。 Amazon Bedrock 上の Amazon Nova 、Anthropic Claude、Qwen、Mistral などがこのクラスの例です。Amazon Bedrock は、基盤インフラを管理することなくこれらのモデルにアクセスするためのマネージド API レイヤーを提供します。これは、独自のインフラの複雑さを持つ Physical AI パイプラインに視覚的推論を統合する際に重要です。 VLA は、VLMのパラダイムを物理的な動作へと拡張したものです。VLAは、テキストを出力するのではなく、視覚的な観察と言語による指示に応じて、ロボットの動作、関節の位置、速度指令、エンドエフェクタの軌道などを生成します。VLAのトレーニング目標は、視覚的理解と物理的な因果関係の両方に基づいた方針を学習することです。つまり、「自分が見ているものと、自分がするように求められていることを踏まえて、どのような行動をとるべきか?」を学習します。 シミュレーションデータの品質は、VLAが明示的に学習されていないタスクに対してどれだけうまく汎化できるかを直接左右します。学習に使用した視覚ドメイン(合成レンダリング)が展開ドメイン(現実世界)と一致しない場合、学習されたポリシーは破綻し、ぎこちない動作制御、タスクの失敗、ポリシー評価の精度低下といったパフォーマンス上の問題が即座に発生します。ドメインランダム化は、高品質のベースデータセットを取り込み、それを拡張して、新しいオブジェクト、異なる照明条件や色を持つ環境などを含むさらに高品質のデータセットを生成することで、ポリシーの堅牢性を高めます。高忠実度物理演算により、動作出力が物理的に意味のあるものとなることが保証されます。 合成データパイプラインは、実際のデモンストレーションだけではカバーできないタスク分布、まれな障害モード、エッジケース構成、そしてまだ物理的に存在しない環境に対してVLAを学習させることを可能にします。 産業への応用 このパイプラインが最も即効性のある価値をもたらす業界には、ある共通の特徴があります。それは、物理的な環境がリスクが高く、変化に富み、直接学ぶには費用がかかったり危険を伴ったりするという点です。 製造業 では、倉庫自動化システムが SKU のバリエーション・梱包の損傷・フロアレイアウトの変化に対応する汎化能力を必要とします。Real2Sim キャプチャがシミュレーショントレーニングに供給され、Sim2Real 転用により実世界のバリエーションに耐えるポリシーが生成されます。 自動車業界 では、自動運転システムは通常、実世界では安全に再現できない数百万件のエッジケースシナリオにわたるトレーニングを必要とします。 医療分野 では、手術や患者ケアへの応用が厳格な安全規制上の制約を受けます。高精度なシミュレーションにより、患者への接触なしにモデルのトレーニングと検証を進められます。 エネルギー・公益事業 では、点検用の自律ロボットが変電所・パイプライン・風力発電所など、人間が立ち入ることに実際の身体的リスクを伴う環境で稼働します。 小売業界 では、自律型フルフィルメントシステムは、絶えず変化するレイアウトの中で膨大な種類のSKU(在庫管理単位)に対応しなければなりません。数千種類もの製品バリエーションにわたるトレーニングデータを生成するシミュレーションこそが、生産規模での汎用化を実現する唯一の現実的な方法です。 今後の展望 本記事では、Physical AIモデルを現実世界で動作させるためのコアエンジンであるSim2Real/Real2Simパイプラインの目的と内容について解説しました。本シリーズの次回記事では、LeRobot SO-101 AWS Sim2Real2Sim リファレンスプロジェクトのハンズオン技術解説を通じて、これらの概念を具体化します。AWS インフラストラクチャ・NVIDIA Isaac Sim・公開されている LeRobot プラットフォームを使ってエンドツーエンドで実装する、完全にデプロイ可能なアーキテクチャを紹介します。 まずは基盤モデルへのアクセスに Amazon Bedrock を、シミュレーションワークロードに最適化された Amazon EC2 G6e インスタンス をご確認ください。 <!-- '"` --> Dario Macagnano Dario Macagnano is a Physical AI Solutions Architect at AWS. With years of experience designing and deploying solutions spanning real-time simulation, digital twins, and edge inference — from rapid prototypes to large-scale production systems — Dario is passionate about the convergence of AI, robotics, and cloud infrastructure that brings intelligent systems into the physical world. Ignacio Sánchez Ignacio Sanchez is a Worldwide Specialist Solutions Architect for Physical AI in AWS, based in Madrid, Spain. He works with customers and partners globally to design and deploy AI solutions that bridge the digital and physical worlds, spanning spatial computing, robotics, and edge inference workloads on AWS. Ignacio is passionate about emerging technologies and their real-world applications. In his spare time, he enjoys reading, playing video games, and staying active through sports. Quinn Cheong Quinn Cheong is a Worldwide Specialist Solutions Architect for Physical AI at AWS, helping to shape the global Physical AI architectural strategy for the domain. Quinn’s expertise spans cutting-edge software development, and he has pioneered multiple solutions from World Generation and 3D Model Inferencing on Kubernetes, to creating WebXR augmented workers for AR Glasses. Quinn is also a seasoned AWS speaker, having presented at 30+ global events and summits. He is now focused on scaling Physical AI Infrastructure with Kubernetes and Agentic AI. 翻訳は Visual Compute SSA 森が担当しました。原文はこちらをご覧ください。

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