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NTTドコモビジネス株式会社(以下、ドコモビジネス)は、日本最大級のネットワーク展示会である「Interop Tokyo 2026(会場:幕張メッセ、会期:2026年6月10日〜12日)」において構築されるShowNet 1 にContributorとして参加し、docomo business SIGN™を活用したモバイル回線・セキュリティ・データ利活用に関する取り組みを行いました。 本記事では、ShowNet管理網へのセキュアなリモートアクセス環境の構築、脅威検知・フローログを活用したセキュリティ機能の評価、およびMEC 2 /SDPF 3 クラウドサーバーやクラウドサービスと連携したテレメトリデータの収集・可視化についてご紹介します。また、それらの構成や検証内容、検証を通じて得られた知見についても解説します。 はじめに ShowNet 2026におけるdocomo business SIGN™の役割 取り組み①: セキュアなリモートアクセス環境 取り組み②: 脅威検知機能の検証 〜キーサイト・テクノロジー様のThreat Simulatorを用いて〜 取り組み③: データ利活用基盤 ShowNet 2026での知見を踏まえた機能リリース フローログ可視化機能のリリース フレキシブルデータ変換機能(スクリプト変換)のリリース 今後の展望 セキュリティ機能の高度化 データ利活用基盤の強化 おわりに はじめに こんにちは、IoT&フィジカルAIサービス部の小林です。 ドコモビジネスは、「Interop Tokyo 2026」にContributorとして参加し、docomo business SIGN™を活用したセキュアなモバイル基盤とIoT脅威検知およびデータ利活用への取り組みを行いました。 ShowNet エクスターナル図 Copyright (c) Interop Tokyo 2026 ShowNet NOC Team Member and NANO OPT Media, Inc. All rights reserved.引用元: https://www.interop.jp/2026/assets/img/shownet/concept/external-pop-2026-web.pdf ShowNet 2026におけるdocomo business SIGN™の役割 docomo business SIGN™は、モバイル回線・セキュリティ・データ利活用を一体で提供するサービスです。SIGNでは用途に応じて複数の回線メニュー(Value/Advanced) が用意されており、脅威検知をはじめとするセキュリティ機能や、アプリケーション接続機能・MECといったデータ利活用機能を組み合わせて利用できます。 ShowNet 2026では、回線・セキュリティ・データ利活用の機能を組み合わせ、会場のネットワーク構築・運用を支えました。 本記事では、その取り組みの中から、「①セキュアなリモートアクセス環境」「②脅威検知機能の実証」「③データ利活用基盤」という3つのテーマに沿ってその裏側をご紹介します。 取り組み①: セキュアなリモートアクセス環境 1つめの取り組みは、ShowNet管理網に対するセキュアなリモートアクセス環境の提供です。 ShowNetでは、構築期間から会期中にかけて、NOC (Network Operations Center) やSTM (ShowNet Team Member) が多数のネットワーク機器やサーバーの設定変更、監視、障害対応をします。 会場内の機器に常に物理的にアクセスできるとは限らないため、遠隔からでも安全かつ簡単に管理網へ接続できるリモートアクセス環境が求められます。 そこで、遠隔地からでも安全に管理網へ接続し、迅速に運用作業を実施できる環境を提供しました。 今回は、docomo business SIGN™ Valueの閉域SIMを活用し、LTE USBドングルをPCへ接続するだけでShowNet管理網へアクセスできる環境を提供しました。 利用者には、あらかじめ設定済みのSIGN SIM入りUSBドングルを配布しました。 一般的なVPN接続のように専用アプリを起動するといったことが必要なく、USBドングルを挿すだけで、物理的にインターネットから隔離された安全なネットワークへ即座に接続できる構成としています。 「インターネットを通らない強固な閉域性」と「デバイス側の設定が不要な利便性」を両立できる点は、docomo business SIGN™ Valueならではの大きな特長です。 ShowNetでは、運用担当者の利便性を損なうことなく、安全なネットワーク運用を支える基盤として活用しました。 さらに、この環境では、閉域接続に加えて、脅威検知機能とフローコレクター機能も組み合わせました。 脅威検知機能では、不審な通信を検知した際にメールやSIGNコンソールで確認でき、必要に応じて指定した回線の通信を停止することも可能です。 フローコレクター機能では、通信の流れを記録できるため、通信状況の把握やインシデント発生時の調査に活用できます。実際に会期後にはフローログを用いて通信状況を分析したところ、構築期間から会期中にかけてShowNet管理網の利用が増加していたことに加え、利用されていたアプリケーションやプロトコル、通信先などを把握できました。 加えて、構築期間から会期中までの通信傾向を時系列で追跡できたことから、フローログが通信実態の把握や障害・セキュリティインシデント発生時の分析基盤として有効であることも確認できました。 利用者からは、「USBドングルを接続するだけで簡単に利用できた」「通信も安定していた」といった評価をいただいています。 取り組み②: 脅威検知機能の検証 〜キーサイト・テクノロジー様のThreat Simulatorを用いて〜 SIGNの脅威検知機能については、キーサイト・テクノロジー様のThreat Simulatorを用いて、実環境に攻撃トラフィックを流す形での検証にも取り組みました。 これは単なる机上評価ではなく、実際に攻撃トラフィックを発生させた環境で検知性能を確認するという、ShowNetならではの検証です。 Threat Simulatorでは、マルウェアダウンロード通信や既知の脆弱性攻撃を含む疑似攻撃トラフィックを生成し、SIGNによる検知可否を評価しました。 検証の結果、マルウェアダウンロード通信などの不審通信について90%以上の検知を確認でき、実運用環境に近い条件下でもSIGNの脅威検知機能が有効であることを確認できました。 Threat Simulatorで生成した攻撃トラフィックの例 Threat Simulatorで生成した攻撃トラフィックに対するSIGNの脅威検知結果 このように、閉域接続によるセキュアな通信、脅威検知によるリスク対策、フローログによる通信の見える化を組み合わせることで、ShowNetのような実運用に近い環境においても、安全性と運用性を両立したモバイル基盤を提供できることを確認しました。 取り組み③: データ利活用基盤 3つめの取り組みは、モバイル回線直結のIaaS基盤を活用したデータ利活用です。 ShowNetでは、ネットワーク機器や分散GPU基盤から出力されるログやメトリクスを収集し、運用状況の把握や展示での可視化で活用しました。 今回の構成では、SIGN Advanced SIM、MEC/SDPFクラウドサーバー、SIGNのアプリケーション接続機能を利用し、ShowNet網内のテレメトリデータを、SDPFクラウドサーバー上のログ分析基盤へ転送・保存できる環境を構築しました。 また、Splunk製のログ分析基盤がMEC/SDPFクラウドサーバー上で安定して動作することも確認しています。 さらに、AI-Grid 4 の取り組みと連携し、分散GPU基盤の利用率や消費電力をクラウド上で可視化しました。 SIGN Advanced SIMとアプリケーション接続機能を活用することで、個別開発や複雑な接続設定を最小限に抑えながら、短期間でデータ収集・可視化基盤を構築できたことも成果の1つです。 あわせて、パロアルトネットワークス様のPA-415-5GやION-1200-C5G-EXP、フォーティネットジャパン様のFortiGate-51G-5Gといった5G対応機器で、SIGN SIMを用いた接続確認も実施しました。複数ベンダーの機器が混在する環境においても相互接続性を確認でき、新たな活用に向けた知見を得ることができました。 今回の検証を通じて、モバイル回線、MEC/SDPFクラウドサーバー、ログ分析基盤、クラウドサービスを組み合わせることで、ShowNet内のデータを収集・可視化・分析に活用できることを確認しました。 ShowNet 2026での知見を踏まえた機能リリース ShowNet 2026では、実際の運用環境に近いネットワーク上で、モバイル回線・セキュリティ・データ利活用の各機能を検証しました。 その中で、サービスの有効性だけでなく、実運用における課題や改善の方向性も見えてきました。 こうした知見をもとに、Interop会期後にはいくつかの機能をサービスへ反映しています。 フローログ可視化機能のリリース ShowNetでは、フローコレクター機能によって収集したフローログを活用し、SIMごとの通信量分析や通信先分析、時系列分析などを実施しました。 その結果、構築期間から会期中にかけての通信傾向や利用実態を把握できることを確認しました。 一方で、こうした分析にはログの集計や可視化が必要となり、利用者自身が実施するには一定の知識や作業を要することも分かりました。 そこで、これらの課題を踏まえ、Interop会期後にはフローログ可視化機能をリリースしました。 SIGNコンソール上で回線ごとの通信量や通信先、時間帯ごとの通信傾向などを確認できるようになり、ネットワーク利用状況の把握や異常通信の早期発見、トラブル発生時の原因調査に活用できます。 これにより、利用者自身が個別に分析環境を準備することなく、通信状況をより手軽に把握できるようになりました。 フレキシブルデータ変換機能(スクリプト変換)のリリース データ利活用の検証では、SIGN Advanced SIMやアプリケーション接続機能を活用することで、短期間でデータ収集・可視化基盤を構築できることを確認しました。 一方で、複数ベンダーの機器やクラウドサービスと接続する中で、デバイスごとに出力されるテレメトリデータの形式が異なり、データ連携時に変換処理が必要となるケースがありました。 こうした課題に対応するため、Interop会期後にはフレキシブルデータ変換機能(スクリプト変換)をリリースしました。 この機能により、ネットワーク側でデータ形式を柔軟に変換できるようになり、多様なデバイスやクラウドサービスとの連携を容易に実現できるほか、データ活用開始までの工数削減も期待できます。 今後の展望 ShowNet 2026では、実運用に近い環境でモバイル回線、セキュリティ、データ利活用の各機能を組み合わせて検証したことで、サービスの有効性だけでなく、実運用における課題や改善の方向性についても多くの知見を得ることができました。 今後は、今回得られた知見をもとに、セキュリティ機能とデータ利活用機能の両面で、より実運用に寄り添った機能強化を進めていきます。 セキュリティ機能の高度化 セキュリティ面では、脅威検知機能のシグネチャ強化や分析機能の拡充を進めていきます。 今回の検証では、マルウェアダウンロード通信などの不審通信に対する有効性を確認できただけでなく、IoT機器特有の通信傾向を活用した検知の可能性も見えてきました。 IoT機器は通信先や通信パターンが比較的固定的であるため、挙動ベースの分析と組み合わせることで、さらなるセキュリティ強化につなげられると考えています。 データ利活用基盤の強化 データ利活用の面では、構築・連携にかかる負荷のさらなる低減と、多様なデータソースへの対応を進めていきます。 今回のShowNetでは、Splunkによるモニタリング基盤構築や各種クラウドサービスとの接続設定を通じて、データ利活用の導入負荷低減が今後の課題であると認識しました。 そこで、IoTカタログ 5 の拡充やデータ連携パターンのテンプレート化を進め、データ活用をより短期間で開始できる環境の実現を目指しています。 おわりに 今回のShowNet 2026では、docomo business SIGN™を活用し、「セキュアなリモートアクセス環境」「脅威検知機能の実証」「データ利活用基盤」という3つの取り組みに挑戦しました。 実運用に近い環境での検証を通じて、サービスの有効性を確認できただけでなく、実運用上の課題や改善の方向性についても多くの知見を得ることができ、その一部は実際のサービス改善にも反映されています。 今後もShowNetのような実証の場で得られた知見をサービスへ反映しながら、現場の機器やクラウドサービスをより安全に、より簡単につなげられる環境づくりに取り組んでいきます。 docomo business SIGN™についてはこちら ShowNetは、最新のネットワーク技術・ネットワーク機器などを相互に接続し、「5年後、10年後に必要となるネットワークの姿」を示すというビジョンのもとに構築するコンセプトネットワークです。 最先端のアーキテクチャを動態展示するネットワークであり、 同時に来場者や出展社にインターネット接続性を提供するネットワークでもあります。 ↩ MEC(Multi-access Edge Computing)は、利用者やデバイスに近いネットワークのエッジでデータ処理やアプリケーション実行をするコンピューティング技術です。クラウドと比べて低遅延での処理が可能であり、リアルタイム性が求められるIoTや映像分析、AIアプリケーションなどで活用されています。 ↩ SDPF(Smart Data Platform)は、NTTドコモビジネスが提供するデータ利活用プラットフォームです。クラウド、ネットワーク、セキュリティなどの各種サービスを統合的に提供し、企業のシステム構築やデータ収集・蓄積・分析を支援します。 ↩ AI-Gridは、地理的に分散したGPUなどのコンピューティング資源をネットワークで相互接続し、統合的にオーケストレーションするAIインフラストラクチャの概念です。ShowNet 2026では、モバイルネットワークを介して、全国に分散配置されたGPU搭載MEC基盤などと連携しました。 ↩ IoTカタログは、docomo business SIGN™において、IoT環境構築に必要なモバイル回線、ネットワーク接続、データ利活用基盤(Things Cloud、MAXIV等)を組み合わせて提供するサービスメニュー群です。お客さまの用途に応じて必要な構成を選択できます。 ↩
はじめに はじめまして。CyberAgent group Infrastructure Unit(C ...

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