サーバーを購入するときに覚えておくと役立つこと☆インフラ女子の日常 vol.7
物理サーバー購入時に契約するハードウェア保守
こんにちは、なつよです。
皆さんは、サーバーを購入したことがありますか?
私はよく買います。(もちろん、自宅ではなく会社の話です)
物理サーバーを購入するときは、セットでハードウェア保守も契約することが多いです。
ハードウェア保守にもいろいろな種類がありますが、主なものは以下の3つです。
1)オンサイト
連絡すると専門のエンジニアがやってきて、故障した部品の特定から交換までやってくれる完全お任せコースです。現場での手がかからず復旧までの時間も早いため、3つの中では最も金額が高くなります。
サーバー購入時に期間を決めて加入することが多いです。保守期間内の修理対応は追加料金がかからないため(※1)、いざという時に修理料金を心配しなくていいというメリットがあります。
2)センドバック
故障した機器を送付すると代替機が送られてくるサービスです。代替機が到着してから復旧までは現場の担当者が行います。先出しと後出しの2種類があり、代替機が現場に到着してから、故障機器を送付するのが先出し、故障機器を送付してから代替機が発送されるのが後出しです。
先出しの方が早く代替機が到着するので、復旧までの時間が早くなりますが、料金も高くなります。代替機さえあれば、現場の担当者だけで復旧できる技術力があり、オンサイト保守よりも金額を抑えたい場合にオススメです。
3)スポット
この場合のスポットとは「必要なときだけ」「1回限り」という意味です。
保守に加入せず、故障したらその都度見積もりをもらって、修理してもらうというサービスです。修理料金がそこまで高くならず、長期間停止しても問題ないようなサーバーであれば、これを選択することが多いです。
漫画で「後出しセンドバックなんですか?!」と焦っているのは、想定よりも復旧に時間がかかってしまうと気づいてしまったためです。後出しセンドバックを選択する場合は、代替機が到着するまで、どのぐらいサービスが停止するのか考慮した上で、故障した時の連絡先や復旧手順を整備しておく必要があります。
「あれそういえば保証書どこだったかな……」と思った方は、どこにあるのかチェックしてみてください。年度始めなどの決まった時期にチームメンバーでチェックするのもオススメです。いざという時にあわてないためにも……。
※1…追加料金がかかる場合もあります
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<著者プロフィール>
なつよさん☆インフラガール@infragirl755
ISPのサーバのお守りをしているインフラガールエンジニア。
#インフラ女子の日常 を描いてます。
Blog: http://infragirl.hatenablog.jp/