Jストリーム の技術ブログ

【当日LT資料をご紹介】大LT大会2024 春 in Aizu報告

Jストリームは、 5月11日(土)に開催された会津大学公認の技術系サークルZli(ジライ)主催の「大LT 2024 春 in Aizu」に協賛しました 。技術LTに登壇した2名のエンジニアより、当日の感想と発表資料の共有です。   ※LT:Lightning Talks(ライトニングトーク)の略で、短いプレゼンテーションのことを指します。 イベント概要 < 大LT 2024 春 in Aizu イベント情報> 【日時】 2

「日本に上陸した新しいCache、Open Cachingを触ってみた。」JANOG53レポート

※記載している各登壇者の所属は発表時点のものです。写真はJANOG53ミーティング フォトアルバムより 「Open Caching」という新しいCDNをご存じでしょうか。これは、SVTA(*1)という国際アライアンスによって策定された CDN の仕様です。   インターネット上でのコンテンツ配信量が増大するなか、ネットワーク全体の負荷軽減は重要な課題であり、新たな仕組みが模索され

図解で分かるCDNの仕組みと技術(第3回:負荷分散編)

第3回は CDNの負荷分散にまつわる話 をご紹介します。   広域負荷分散 CDNでは、一部の設備に負荷が偏らないようにしたり、ユーザーに最適な配信サーバを自動的に選択するといった、負荷を分散して効率よくコンテンツを配信する制御が行われています。 ここでは、 「 重みづけラウンドロビンによる制御 」 「 IPアドレスやAS番号による制御 」 「 ユーザーとキャ

IPv6時代におけるIPv4アドレスとアクセスログとは?技術の仕組みや注意点について解説

IPv4枯渇対応により生じる「IPアドレスの一意性」への影響 突然ですが皆さんは自分が使っているIPアドレスはご存知でしょうか。   一般的に皆さんのPCや家からインターネットに抜けていくにはプライベートIPとグローバルIPがあります。プライベートIPはPCの設定を確認すれば知ることができ、グローバルIPアドレスについてもWebで「確認くん」などと調べれば知ることが

CDNにおけるIPv6対応とコンテンツ配信 〜 IPv6 Summit TOKYO2022 講演レポート〜

インターネットトラフィックが増大していく中で、通信環境の維持・向上に向けてIPv6の利用が広がりを見せています。IPoE接続でIPv4もサポートする技術をはじめとしたIPv4aaS(IPv4 as a Service)の普及もあり、IPv6は多くの環境で一般的に利用されるようになってきています。この状況を踏まえ、2022年12月に「 IPv6 Summit in TOKYO 2022 」が開催されました。   Jストリームからは、

ストリーミングの歴史

ストリーミング(動画や楽曲のインターネット配信)は、今や日常生活に溶け込んだサービスになっていますが、今回、その歴史について紹介したいと思います。 【執筆者紹介】 鍋島 公章 プラットフォーム本部 エグゼクティブマネージャー  / メディアコンサルタント 1995年、米国駐在時にWebサーバの大規模キャッシングについての研究開発を行って以来、インター

マンガ海賊版サイト問題を知るためのCDN解説 ~JANOG50登壇振返り~

2017年から2018年にかけて、社会問題として注目されたマンガ海賊版サイト「漫画村」をご記憶の方も多いと思います。第三者が著作権者の許諾を取らずにコンテンツを配信する海賊版サイトは年々増加し、2021年にタダ読みされたマンガの総額は1兆円を超えると試算されています。(※1)   2022年7月に函館で開催されたJANOG(※2)50では、海賊版サイト・技術検証チーム(

図解で分かるCDNの仕組みと技術(第2回:動画編)

エンジニアのF.O.です。 普段はJストリームの自社CDNサービスであるJ-Stream CDNextの開発・運用チームに参画しています。CDNのEdgeサーバの機能追加や、お客様向けの管理コンソールの開発、日常的に発生するメンテナンス作業など、幅広くサービス運用に関わっております。 この講座では、図解をしながら、わかりやすくCDNの仕組みとそこで使われている技術を解説してい

ライブエンジニアの働き方FAQ_現場の様子をお伝えします

前編 では、3人のエンジニアに登場してもらいライブエンジニアの業務内容、魅力について語りました。後編では、よく質問いただく「ライブエンジニアの働き方」について、3人が一問一答いたします。 Q1:ライブ現場対応に関する1か月の稼働はどのくらいですか? Y.I. 株主総会や学会シーズンや年末などの繁忙期と通常期はありますが、一人あたりの現場対応は通常期

年間2,600件のライブ配信を支えるライブエンジニアの醍醐味

IntstagramやTikTokをはじめ、いまはスマホアプリでも簡単にライブ配信ができる時代。 Jストリームでは1997年の創業時から企業向けにライブ配信サービスを提供しているが、そこではライブエンジニアという存在が重要な役割を担っている。今回はライブエンジニアの役割と仕事の魅力、現場でのこだわりについて、ライブに魅了された三人のエンジニアに語ってもらった

図解で分かるCDNの仕組みと技術(第1回:基礎編)

はじめまして、エンジニアのF.O.です。 普段はJストリームの自社CDNサービスである CDNext の開発・運用チームに参画しています。CDNのEdgeサーバの機能追加や、お客様向けの管理コンソールの開発、日常的に発生するメンテナンス作業など、幅広くサービス運用に関わっております。 この講座では、図解をしながら、わかりやすくCDNの仕組みとそこで使われている技術を

大容量配信ネットワークをオンプレミスで構築する魅力と誇り

企業のクラウド活用が進む中、Jストリームでは20年以上にわたりオンプレミスでのネットワーク構築にこだわってきた。 「何があろうともサービス提供を継続できる仕組みを作る――そのために思い込みをゼロにして、どうしたらできるかを考える。予測して、調べて、選定して、セットアップして、つなげて……要は全てをコントロールしたいんですよ」。 そこで自

ユーザーの声をダイレクトに聞き、自社プロダクトを成長させる

J-Stream Equipmedia(ジェイストリーム・イクイップメディア。以下、EQ)は、OVP(Online Video Platform)と呼ばれるSaaS型サービスで、2012年のサービス提供開始から今年で10年目を迎える。動画領域では4-5年で主要技術が一変することも珍しくないなか、サービス開発の裏側では日々技術の変革が起きている。今回は、2人のフロントエンドエンジニアにEQの新機能追加や開発への想い

社内共通開発基盤をレガシーからモダン移行した変化と効果

レガシーな開発環境を脱却するために、モダン開発をベースにして構築された全社共通の開発基盤「J-Stream Cloud(ジェイ-ストリームクラウド)」。その存在は、開発スピードと柔軟性を大幅に向上させ、開発体制に大きな変化をもたらしている。今回、構築を手がけた2人のエンジニアに話を聞いた。 開発環境構築のキーは、マイクロサービス、インフラのコード化 ――今