株式会社カケハシ の技術ブログ

日本の医療に本気で向き合う。認証・権限管理基盤チームの決意

医療業界全体を支え、日本の未来を変えていく──。 そんな壮大なビジョンを掲げ、少数精鋭で取り組むスペシャリスト集団がカケハシの認証・権限管理基盤チームです。 今回は認証・権限管理基盤チームから、PdMの渡部桂太、エンジニアの岩佐幸翠に話を聞きました。チームの成り立ち、日々の業務といった基本的なお話から、認証・権限管理基盤チームが描く未来ま

組織の一体感を育み、テキストだけでは伝わらない温度感を届ける。社内ポッドキャスト開始しました

こんにちは、技術広報の櫛井です。普段は@941というHNでインターネットで活動しています。 カケハシの開発組織で技術系の情報発信や登壇支援、イベントスポンサー窓口など技術に関わる各種企画を担当しています。最近はこのKAKEHASHI Tech Blogの更新をもっと盛り上げようと取り組んでおり、おかげさまで更新頻度をグイッとあげることが出来はじめました。今後も技術発

ALB mTLS導入事例:独自CRLチェックからマネージドサービスへの移行

こんにちは。Musubiアカウント管理基盤チームの松岡です。今回は、私たちが担当するプロダクトでApplication Load Balancer (ALB)のmTLSを導入した事例をご紹介します。独自実装していたクライアント証明書のCRL(証明書失効リスト)チェックをALBに移行したことで得られたメリットをご紹介します。 1. クライアント証明書による認証とCRLチェックの重要性 私たちのチームは、Musu

他言語経験者が知っておきたいTypeScriptのクラスの注意点

はじめに こんにちは、岩佐 幸翠(@kosui_me)です。カケハシで認証基盤・ライセンス基盤・組織階層基盤などのプラットフォームシステムを開発・運用する認証権限基盤チームのテックリードをしています。 TypeScriptのクラス構文は、一見するとJavaやC#などの言語と非常に似ていますが、その背景にあるJavaScriptの特性により、振る舞いに重要な違いが存在します。これらの違

検証コストがゼロに近づくと、アイデアの価値はどう変わるか?

はじめに 生成AI研究開発チームの横田です。 これまでのシステム開発では、「やる価値がある」と確信できるアイデアにしか時間を割けませんでした。 なぜなら、検証にかかるコストが高く、アイデアを"試す"こと自体がリスクだったからです。 しかし、生成AIの進化によって「まず試してみる」が圧倒的にやりやすくなっています。 本記事では、実際に生成AIと共にシ

型とテストで守るカスタムイベント通信 - 実プロダクトでの実装事例

1. はじめに こんにちは。生成AI研究開発チームでAIエージェントの開発をしているNokogiri(@nkgrnkgr)です。 薬局向け業務システムMusubiはAngular製のWebアプリケーションです。このMusubi上で動作するAIアシスタント機能をReactで開発することになりました。Angular製の親アプリケーション(Musubi)とReact製の子アプリケーション(AIアシスタント)という異なるフレームワークが

ちょっとした質問でいきいきしてきたデイリースクラム

こんにちは、椎葉です。カケハシでVPoT(VP of Technology)をやっています。技術的な視点で現場と経営をつなぐ活動の一つとして、実際にチームに入って開発業務をサポートしています。今日はその中のひとつの事例を紹介します。 Pocket Musubiチーム 今年の6月からPocket Musubiチームのみんなと一緒に開発業務に取り組んでいます。Pocket Musubiは、薬局と患者さんをつなぐ「服薬

【スクフェス大阪2025】スプリントゴール未達症候群への3つの処方箋と人生初登壇の舞台裏

みなさん初めまして!清水翔太(@_smzst)と申します。普段はソフトウェアエンジニアとして、調剤薬局のDXを推進する「Musubi AI在庫管理」というプロダクトの開発に携わっています。 7/19に行われたスクラムフェス大阪2025で「スプリントゴール未達症候群に送る処方箋」というテーマで登壇させていただきました。以前参加したスクラムフェス新潟2025で刺激を受け、今回

医薬品流通の最適体制を構築する。カケハシのプロダクト展開を加速するデータ連携チームの役割

カケハシで処方箋データ連携チームのPdMを担う岡田裕行と、エンジニアの岩佐孝浩。処方箋データ連携というプロジェクトについて、カケハシの事業全体に影響を与えることのやり甲斐、そして責任の重さについて語ってくれた。 なぜ処方箋データを連携させる必要があるのか 処方箋データ連携チーム PdM 岡田裕行 — まずはチームの役割を教えてください 岡田:チーム

ドメインの壁を超えて“自然な交流”を実現するオフサイトの工夫と裏側

こんにちは、Musubi AI在庫管理チーム エンジニアの大村と、Musubiアカウント管理基盤チーム エンジニアの五十嵐です。 私たちは先日、カケハシのSCMドメインとPlatformドメインの合同オフサイトミーティングを企画・運営しました。 ドメイン間の壁を越え、連携を強化するための場作りをどのように行ったか、企画段階から当日の様子までご紹介します! オフサイト開催に

生成AIで内部ツール開発のジレンマを解決する

はじめに 生成AI研究開発チームでソフトウェアエンジニアをしている坂尾です。 カケハシでは製品として生成AIを活用するのはもちろんですが、業務の中でも活発に生成AIを利用しています。今回は、生成AIを活用して内部ツールを効率的に開発した事例をご紹介します。 内部ツール開発のジレンマ 開発や運用作業をする上で、管理画面などの内部ツールの開発をするこ

社内管理画面を Slack App から Lambda Web Adapter を利用した Web アプリケーションに移行している話

はじめに 処方箋データ連携チームでエンジニアをしている岩佐(孝浩)です。 カケハシには「岩佐」さんが複数名在籍しており、社内では「わささん」と呼ばれています。 私が所属する処方箋データ連携チームでは、これまで Slack App を用いて社内管理画面を構築・運用してきました。 しかし、運用を続ける中でいくつかの課題が明らかになってきたため、現在は Lambda

カケハシでは日本の医療を変えるプロダクトをより強化していくリーダーを求めています。

ヘルステックスタートアップであるカケハシは、シリーズDで累計150億円の資金調達を実施しました。 カケハシ、約140億円のシリーズDラウンドを実施 | 株式会社カケハシのプレスリリース ベンチャーデットを活用した資金調達を実施 | 株式会社カケハシ - 日本の医療体験を、しなやかに。 プレスリリースにもあるように、新技術への投資や事業推進を見据えた人材への投

サイズが小さい新形式Let's Encrypt証明書

Let's Encryptのプロファイル選択機能 Let's EncryptにはProfile機能があり、異なる仕様のサーバ証明書を発行できます。 説明ページにある通り、現在classicとtlsserverの2種類のプロファイルが選択できます。(shortlivedプロファイルもありますが、まだ一般公開されておらず利用できません) プロファイルを選択すると何が変わるのか 何も選択しなければclassicプロファイルが選択さ

チームに「確信」と「スピード」を与える、ディシジョンレコード駆動開発のすすめ

こんにちは、処方箋データ連携チームの岡田です。 突然ですが、皆さんは開発の現場で 「あの決定、誰がいつ、どういう背景で決めたんだっけ?」 と頭を抱えた経験はありませんか? 私はプロダクトに対する意思決定を行う立場上、こうした問いを投げかけられることが多く、その度に記憶を頼りにあやふやな回答をしては、もどかしい思いをしていました。ソフトウ