株式会社カケハシ の技術ブログ

AWS Client VPN で API Gateway Private REST API にアクセスする方法

処方箋データ基盤チームでエンジニアをしている岩佐 (孝浩) です。 カケハシには「岩佐」さんが複数名在籍しており、社内では「わささん」と呼ばれています。 先日、社外のオンプレミス環境から API Gateway Private REST API にアクセスしたいという要件を検証する機会がありましたので、備忘録も兼ねて紹介します。 この投稿では、どのような AWS リソースを作成している

さまざまな業界で経験を積んだエンジニアたちは、なぜカケハシを選んだのか

『 Musubi 』は薬剤師の業務効率化に加え、服薬指導のサポート、各種データの見える化、アプリによる服薬フォローや来局促進など、さまざまなアプローチで薬局のDXを推進している電子薬歴システムで、カケハシの主力サービスです。 今回はMusubi開発チームのメンバーが「なぜ医療、薬局・薬剤師という専門領域へ飛び込んだのか」「エンジニアがどのような点にやりが

zustand v5へのアップデートと reselectの導入

こんにちは、カケハシのAI在庫管理チームでフロントエンドエンジニアをしている Nokogiri です。今回は、AI在庫で利用している zustand をv4系からv5系にアップデートした際に、 reselect を導入した理由と、その経緯について説明します。 zustand導入の経緯 zustand導入の経緯や活用法に関しては以下の記事をご覧ください。 v5で何が変わったか? 変更点はいくつかあります。 デ

Google Docsでイベント配布用冊子の組版データを作成する技術

技術広報の 941 です。カケハシはPyCon JP 2024にスポンサーをし、ブースにて「カケハシ式、チャートでわかるふりかえりの技法」という冊子を作成し配布しました。普段はデータばかりを取り扱っているので、本というリアル媒体に関わることが少ないためなかなか苦労しました。 実際に配布した冊子 この記事では、イベントで配布するための冊子を印刷するためのデータ

医療における生成AIアプリケーションの精度評価

こんにちは。カケハシでプロダクトマネージャーをしている高梨です。 私は今生成AIを活用した薬局向けの医療アプリケーション開発に取り組んでおり、今回は生成AI医療アプリケーションのPRDをまとめる上でも特に特徴的だった精度要件(品質評価要件)に関して書こうと思います 。 この記事は 秋の技術特集 2024 の 18 記事目です。 この記事で何がわかるか 生成AI医療

AWSの設定値保存:最適な方法を選ぶためのガイド

この記事は 秋の技術特集 2024 の 17 記事目です。 はじめに Musubi AI 在庫管理で DevOps エンジニアをしている kacky です。 Web アプリケーションの開発において、設定値の管理は避けて通れない課題です。データベース接続情報や 機能フラグなど、アプリケーションの挙動を左右する重要な情報を安全かつ効率的に扱う必要があります。 AWS では、設定値の保存に利用できるサ

Gitのコミットログから開発属人性を定量化する方法と品質向上への活用事例

AI在庫管理の開発チームのバックエンドエンジニアの もっち(@mottyzzz) です。今回は、AI在庫管理の開発において、Gitのコミットログから開発属人性を可視化して品質向上を実施していく箇所の優先順位をつけた事例を紹介します。 この記事は 秋の技術特集 2024 の 16 記事目です。 背景 優先順位をつけて無理なくコツコツ取り組めるアプローチ Gitのコミットログに着目 Git

Flutter Widget Book で UIコンポーネントの管理

はじめに Flutter開発において、UIコンポーネントの管理は常に大きな課題です。複数の画面サイズへの対応、ダークモードと通常モードの切り替え、多言語対応、コンポーネントの一貫性維持、そしてデザイナーとの効率的な協業など、様々な問題に直面します。これらの課題に対して、WebフロントエンドではStorybookが広く採用されていますが、Flutterエコシステムでは、Wid

rpy2を用いてPython上でRを使用した効果検証手法の簡単な実装

カケハシでデータサイエンティストをしている島吉です。 カケハシのデータサイエンティストは、AI在庫管理のエンジニアと連携したり、機械学習を使う業務が多いため、データ分析にはPythonを使用することが多いです。 しかし、統計的な手法のライブラリはRに多く存在しています。 たとえば、現在の業務では、効果検証に傾向スコアマッチングを使用しており、さま

目的別データベースの実践: PostgreSQL 行レベルセキュリティと DynamoDB Outboxパターン

カケハシのプラットフォームチームのテックリードとして組織管理サービスと認証基盤を開発している kosui ( id:kosui_me ) です。今回は、目的別データベースをプラットフォームチームではどのように実践しているかご紹介します。 この記事は 秋の技術特集 2024 の 13 記事目です。 背景 目的 事例1: PostgreSQL の行レベルセキュリティを活用する組織管理サービス 組織管理サー

処方箋データ基盤チームが提供する「しなやかなプラットフォーム」の紹介

処方箋データ基盤チームでエンジニアをしている岩佐 (孝浩) です。 2024年6月に入社し、薬局の処方箋データを扱うプラットフォームの構築に携わっています。カケハシには「岩佐」さんが複数名在籍しており、社内では「わささん」と呼ばれています。 この投稿では、処方箋データ基盤チームが提供する「しなやかなプラットフォーム」について、技術トピックも交えて

draw.ioをつかったフレキシブルな設計図作成術

はじめに こんにちは!ソフトウェアエンジニアの種岡です。 皆さん、システム設計に取り組んでいますか? 設計は、プロジェクト成功への道筋を描く、航海の羅針盤です。 目的地を見据え、それに向かって進むための確かな指針となります。 設計の質がしっかりしていれば、開発という大海原でも迷わず進むことができます。 設計はプロジェクトの土台を築く、創造

プロダクト開発のモニタリングにおいて大事な4つの段階とベストプラクティス

カケハシで Musubi Insight のバックエンドエンジニアをしている末松です。今回はプロダクトのモニタリングをどう進めていくべきかについて、4つの大事な段階とそのベストプラクティスを紹介したいと思います。 この記事は 秋の技術特集 2024 の 10 記事目です。 想定読者 モニタリングの悩みあるある モニタリングを始めるためには モニタリングにおいて大事な4つの段階

枯れた技術で当社比15倍の性能を達成したWindowsアプリを作った話

カケハシのプラットフォームチームで開発ディレクターをしている髙橋です。 本職はアジャイルコーチやスクラムマスターなのですが、社内事情により2024年3月ごろから期間限定で実装をメインに活動しております。 今現在、UIと言えばスマートデバイスを含めたクロスプラットフォーム開発やWebアプリの開発が主流かと思いますが、今回は2002年にリリースされ未だ現役

医薬品検索でMySQLの全文検索機能を使った話

AI在庫管理の開発チームでバックエンドエンジニアをしている沖です。今回は、AI在庫管理の医薬品検索において、MySQLの全文検索機能を使った話を紹介しようと思います。 この記事は 秋の技術特集 2024 の 8 記事目です。 今までの医薬品検索では満足できないユーザーがいた なぜMySQLの全文検索機能を採用したのか 全文検索機能を導入する 全文検索インデックスを付与し