株式会社カケハシ の技術ブログ

Webフロントエンドの複雑な状態同士の依存をzustandを使ってリアーキテクチャする

この記事は 秋の技術特集 2024 の 7 記事目です。 カケハシのAI在庫管理チームでフロントエンドエンジニアをしている Nokogiri です。今回はAI在庫の入庫ダイアログを zustand を使ってリアーキテクチャした事例を元に取り入れたプラクティスを紹介したいと思います。 イントロ AI在庫では、ユーザーの入力を伴うフロントエンド部分で多くのケースに React Hook Form を利用して

医療という社会課題を前に、AIエンジニアに何ができるか?

カケハシが展開する薬局向けプロダクトのひとつ『 Musubi AI在庫管理 』。 データに基づく需要予測で薬局の医薬品在庫を最適化するというこのシステムの機械学習まわりをはじめ、新規事業にまつわるデータ活用や機械学習プロダクト開発を一手に担っているのが、私たち mirAI(ミライ)チーム です。 カケハシでも、機能開発やプロダクト企画におけるAI活用の検討が、

プロダクト目線とエンジニア目線でストーリーを紡ぐ「全体マップ」の作り方

カケハシでエンジニアリングマネージャーを担当している いくお です。 今回は、私たちのチームで中規模以上(複数スプリントにまたがるもの)の機能開発を行うときに作成している「全体マップ」について紹介します。 全体マップを考案したのはチームメンバーの 椎葉さん なのですが、「いくおさん言語化うまいからブログにしてください!」とおだてられたので

renovateとDependabotの連携による脆弱性管理

この記事は 秋の技術特集 2024 の5記事目です。 カケハシではライブラリの更新検知に renovate を利用しています。renovateは実行スケジュールの設定やパッチのグルーピングができるなどの機能が便利ですが、脆弱性データベースを持っていないため、検知された更新が脆弱性対応か否かがわかりません。 最終的にはすべて対応するべきですが、対応の優先順位づけのためど

Slackリストを用いてSlackで管理を完結しましょう!

この記事は 秋の技術特集 2024 の 4 記事目です。 はじめに AI 在庫管理のフロントエンドの開発を主に担当している鳥海です。 今回は先日 Slack からリリースされた Slack リストをチーム内の開発プロセスに組み込んだので、活用事例についてご紹介していこうと思います。 Slack リストとは 2024/6/6 に Slack リストの機能が プレスリリース され、順次展開されている機能で、

新しいチームでTypeScriptに素早くキャッチアップするためにやったこと

カケハシのプラットフォームチームでソフトウェアエンジニアをしているすてにゃん ( id:stefafafan ) です。今回は、私が TypeScript をメイン言語として採用しているチームに参加した際、言語や周辺技術のキャッチアップを行った方法について紹介します。 この記事は 秋の技術特集 2024 の 3 記事目です。 この記事の想定読者 私が元々持っていたスキルセット 認知負荷の増

Okta ログを AWS S3 にログストリームで保存する

この記事は 秋の技術特集2024 の2記事目です。 Okta のログは社内ユーザの認証とアクセスを記録するため、セキュリティとコンプライアンスの観点から長期保存を行いたいです。 AWS S3 に保存することでインシデント対応や不正アクセス調査に活用することができます。 Okta ログを保存したい カケハシでの Okta カケハシでは Okta を利用し、10種類以上のクラウドサービスへ

Databricksでnotebookのセルの中身を検証する

この記事は 秋の技術特集2024 の1記事目です。 背景・目的 我々のチームではDBをホスティングせず、S3上のDatabricksのdeltaテーブルを使って社内プラットフォームのシステムを提供しています データの登録はDatabricksのnotebookを使って行うのですが、それをチーム外のメンバーに利用してもらうにあたり入力バリデーションを行う必要がありました そこで、notebookのセルの中身

フロントエンドカンファレンス北海道2024 参加レポート

カケハシで AI 在庫管理のフロントエンド開発を担当している鳥海です。 カケハシは 2024 年 8 月 24 日(土)に開催された、フロントエンドカンファレンス北海道 2024 にてスポンサーを務めた関係でさまざまなセッションに参加させていただいたので、その中でとくに気になったセッションについてまとめたいと思います。 www.frontend-conf.jp 登壇・協賛レポートについてはこ

フロントエンドカンファレンス北海道2024 登壇・協賛レポート

カケハシで技術広報を担当している櫛井です。 カケハシは2024年8月24日(土)に開催された、フロントエンドカンファレンス北海道2024にてスポンサーを務めました。また、カケハシのエンジニアが懇親会LTで登壇いたしました。 www.frontend-conf.jp こちらのエントリでは、当日の会場での様子やセッション資料を基に雰囲気をお伝えします。 会場となった札幌のJR55SAPPOROでは、大

情報の見つけやすさを追求する - 社内ドキュメンテーションの階層整理術

.entry .entry-inner .entry-content .table-of-contents li>ul { margin-left: 20px; } .entry .entry-content .table-of-contents li>ul { margin-bottom: 0px; } カケハシのプラットフォームチームでソフトウェアエンジニアをしているすてにゃん ( id:stefafafan ) です。今回はチームに配属されて数ヶ月の私が、いかにして社内ドキュメンテーションの階層構造を整理し、情報の検索性を向上させたかについてお話します

GitHub Actions arm runnerはじめました

GitHub Actionsのarmランナーが利用可能に 2024年6月3日にGitHub Actionsのarmランナーがパブリックベータになりました。現状larger runnerでの提供なので、Team, Enterpriseプラン専用となっています。 カケハシでもさっそくarmランナーを利用し始めています。 GitHubからの日本語アナウンス armランナーのメリットとデメリット armランナーには以下のメリットとデメリットがあります。 メ

Lambda zipアーカイブデプロイを深堀りしてコールドスタートを速くしよう

ここ最近のトレンドとして、Vercel, Cloudflareとサーバレスにおけるコールドスタート高速化周りでしのぎを削っており Lambdaも 様々 な 取り組みが なされています。それでもLambdaはシェアが大きいこともあり、コールドスタートが話題になることは多いです。この記事では、あまり語られないファイルサイズの観点からコールドスタート高速化にアプローチします。 zipアー

DevOpsDays Taipei 2024で登壇してきました!

こんにちは、エンジニアの椎葉です。私は2024年7月10日と11日に台北で開催された DevOpsDays Taipei 2024 に参加し、『Our Scrum without Estimates, and into the Trunk-based Development(見積もりをしないスクラム、そしてトランクベース開発へ)』というタイトルで登壇してきました!この記事では、DevOpsDays Taipei 2024の登壇レポートをお届けします。 ↓スピーカー用のネームカード。Mitsuyukiだ

Amazon Working Backwardsを実施したら顧客に対する解像度が爆上がりしたよ!

カケハシでエンジニアリングマネージャーを担当している 小田中 です。 AWSの皆様にご協力いただき、社内でAmazon Working Backwardsを開催しました。こちらの体験がとても、と〜ってもよかったのでみなさんにご紹介したく、イベントレポートを書くことにしました。 Amazon Working Backwardsって? AWSで新しいサービスや取り組みを実施する際に必ず実施されるプロセスが「Working B