株式会社RevComm の技術ブログ

MiiTel利用開始時の法人確認・本人確認プロセスを効率化した話

はじめに こんにちは!私はRevCommのCorporate Engineeringグループで主にSalesforce Administrator & Developerとして活動している長谷部です。今回はRevCommが提供するクラウドIP電話サービス「MiiTel」をお客様がご利用を開始するために必要なシステムの内の1つ、「MiiTel Signup」の効率化についてお話したいと思います。 「MiiTel Signup」とは、MiiTelを提供するにあたって必要な法人確認、

MiiTel AccountチームのE2Eテスト自動化

※この記事はバックエンドエンジニアRaman Yachiによる記事『 E2E Testing system for Miitel Account 』を翻訳したものです。 はじめに こんにちは、バックエンドエンジニアの谷地ラマンです。 RevCommではマイクロサービスアーキテクチャを採用しており、私はその中で認証/認可の機能を提供するAccountチームに所属しています。 ユーザーのログイン認証を処理する重要な部分であり

E2E Testing system for MiiTel Account

Intro Hello, my name is Raman Yachi. I am an engineer here at RevComm working on the Accounts team. Our product suite at RevComm follows a microservices architecture and I would like to talk about how we automate testing our Account backend, which is a pivotal part of the backend as it deals predominantly with user authentication. Failures here could lead to users being unable to log into our services, which is something we want to avoid as much as possible. Our first line of defense against tha

『オンライン座談会【RevCommのエンジニアの開発組織とは】』を開催しました!

2023年4月28日(金)に、【RevCommのエンジニアの開発組織とは】というオンラインイベントを開催しました。この記事ではイベントの内容に触れながら、時間の関係でイベントで触れることのできなかった情報を紹介します。 イベントは3つのテーマに分けて、プロダクトや働き方、カルチャーを紹介しました。 RevCommという会社と開発しているプロダクトについて 開発組織に

スライド紹介: LoRAによるメモリ使用量削減の検証

Research Engineerの大野です。 新しいスライドを公開したのでご紹介します。 speakerdeck.com スライドの概要 ここでは、機械学習モデルの学習の際のメモリ要件を下げることができる、Low-Rank Adaptation (LoRA) の評価を行いました。 言語モデルの大きさが加速度的に増えており、それに伴いハードウェアの要件が大きくなっています。第1回LLM勉強会の資料の図を下記に引用し、近年

[7/5(水)12:00〜 オンライン]世界に認められたAIスタートアップが、Djangoを使って感じる良さとは?

2023年7月5日(水)12:00 より、RevComm主催の技術勉強会を開催します。 revcomm.connpass.com イベント内容 近年、PythonのWebフレームワークとしてFastAPIが注目されています。 一方で、Djangoもバージョンアップを重ね、より使い勝手の良いものに。 そんな2つのWebフレームワークをRevCommは使い分けています。 RevComm はPythonを得意とする開発者が多く在籍するスタートアップ。 AIを活用

業務効率化の取り組み - オンライン申し込みによるテナント作成

はじめに こんにちは。RevCommでCorporate Engineeringチームで活動している川添です。 今回のブログでは、オンライン申し込みからお客様専用の環境構築までの一連の業務プロセスを自動化するテクニックについて解説していきたいと思います。業務効率化や自動化に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。 自己紹介 まず自己紹介をしておきますと、私は2020年7月にRevComm

日本語の音声コーパスCSJでE-Branchformerの音声認識モデルを作って性能を評価する

こんにちは、RevCommでMiiTelの音声解析機能に関する研究開発を担当している石塚です。 2023年1月に開催された国際会議 IEEE Workshop on Spoken Language and Technology (SLT) 2022 で発表された E-Branchformer: Branchformer with Enhanced Merging for Speech Recognition (Kim et al., 2023) *1 という論文で、音声認識タスクで高い性能を発揮する E-Branchformer という新しい深層学習モデルが提案されました。論文中で

AstriCon2023に参加してきました

はじめに こんにちは。RevCommでPBX (電話交換システム) サーバーの開発等を担当している宮崎です。 RevCommは、電話やオンライン通話による営業活動や顧客応対を支援するビジネス向け通話アプリケーションのMiITelを提供しています。PBXはMiiTelの通話機能を担う重要な技術の一つです。 このたび、ソフトウェアPBXとして世界的に広く活用されているオープンソース「Asterisk」

対話要約の解説 後編 〜近年の研究の紹介〜

はじめに 対話要約手法の概要 抽出的要約 抽象的要約 その他 近年の研究 Pegasus DialogLM ChatGPT/GPT3 まとめ 引用 はじめに この記事は『 対話要約研究の最前線 前編 〜データセットと評価指標の紹介〜 』の続きです。 RevCommは電話営業や顧客応対の通話を支援するAI搭載型のIP電話「MiiTel」を提供しています。 この製品は、通話の文字起こしを保存する機能を備えており、RevCom

【登壇情報】スクラムフェス新潟にRevCommのQAエンジニアの大野泰代が登壇します

2023年5月19-20日に開催されるスクラムフェス新潟にRevCommのQAエンジニアの大野泰代が登壇します。 トークタイトルは Whole-Team Approach (WhTA) for babies です。 開催概要 名称:スクラムフェス新潟 開催日時:2023年5月19-20日 開催場所:NINNO3(新潟市)、オンライン 主催:Scrum Fest Niigata実行委員会 イベントの詳細、お申し込みはこちら イベント内容 スクラムフェス新潟はアジャイ

MiiTelの技術スタックとアーキテクチャ変遷を紹介します(2023年5月版)

はじめに Hello World! RevCommのバックエンドエンジニアの矢島です。 今回はMiiTelのアーキテクチャや技術スタックと開発・運用体制についてご紹介します。 MiiTelってなに? アーキテクチャや技術スタックの話題に入る前に、簡単にMiiTelについて紹介します。 MiiTelはAI搭載型クラウドIP電話です。 電話業務の可視化・分析を行うことで、セルフコーチングの機会を提供し、教

[4/28(金)19:00〜 オンライン説明会]RevCommのエンジニアの開発組織とは

2023年4月28日(金)19:00 より、 Forbes AI 50 2023にアジアで唯一選出されたばかり の、 弊社の開発組織に焦点を当てたオンライン説明会 を開催します。 revcomm.connpass.com イベント内容 RevCommのエンジニア組織はどうなっているの?プロジェクトはどのように進めているの? Forbes AI 50 2023にアジアで唯一選出された と聞いて初めて知った会社だけど、どんな開発体制なの?…など

Django 4.2LTSがリリースされたので早速アップグレードした話

はじめに バックエンドエンジニアの小門 照太です。 RevCommの主要製品であるAI搭載型IP電話「MiiTel」において、バックエンドAPIフレームワークの一つとしてDjangoを利用しています。 さて、4/3(月) にDjango 4.2がリリースされました。 Django 4.2 released これはLTS(Long-Term Support)バージョンであり、3.2 LTSから2年ぶりのリリースです。 サービスの継続開発と運用においてフレーム

物体検出モデルYOLOv8の紹介: 動作手順や過去のバージョンとの比較

1. はじめに こんにちは、RevComm Researchでリサーチエンジニアとして働いている髙瀬です。 2023年1月上旬にUltralytics社からYOLOv8が公開されました。 今回はYOLOv8について、v5との変更点や動かし方を紹介していこうと思います。 2. YOLOとは 非常に有名な物体検出手法なので、ご存知の方も多いと思います。 YOLOは、CVPR2016でJoseph Redmon氏らが発表した You Only Look Once: Unified, Real-Time O