株式会社RevComm の技術ブログ

MiiTel AccountのSLO: 測定と継続的な最適化の方法

Photo by Luke Chesser on Unsplash はじめに RevCommの宇佐美です。 RevCommでは、音声解析AI電話「MiiTel(ミーテル)」やAI搭載オンライン会議解析ツール「MiiTel Meetings」を開発・提供しています。 私はMiiTelの認証基盤 (MiiTel Account) 開発チームで、Project Manager兼Sortware Engineerとして活動しています。 過去記事: Cognito user pool で OpenID Connect を利用した外部 ID Pr

Methods for Measuring and Continuously Optimizing MiiTel Account's SLO

Photo by Luke Chesser on Unsplash Introduction (This article is a translation of the Japanese article titled "MiiTel AccountのSLO: 測定と継続的な最適化の方法") I'm Kei Usami from RevComm. We develop and provide an AI-powered phone system "MiiTel" and an AI-powered online meeting analysis tool "MiiTel Meetings." I work in the MiiTel authentication platform (MiiTel Account) team, serving as a Project Manager and Software Engineer. Previous Articles: Cognito user pool で OpenID

登壇レポート『NIKKEI Tech Talk』にて 研究開発部門のFeature Flag の検討と導入についてお話ししました

RevComm Research Dept. Development Groupの高橋典生です。先日開催された、NIKKEI Tech Talkの 【日経×コドモン×RevComm】サービスの安定性、信頼性を高めるDevOps/SREの取り組み に登壇しましたので、紹介させていただきます。 NIKKEI Tech Talkとは NIKKEI Tech Talkとは、日本経済新聞社 CDIO室が開催する技術勉強会です。毎回テーマを変えて様々なトピックで開催されています。私が登壇したの

PyCon APAC 2023でRevCommのエンジニア3名が登壇します

2023年10月27日(金)〜28日(土)に開催される PyCon APAC 2023 に RevComm のエンジニアの陶山 嶺と小門 照太と松土 慎太郎が登壇します。 イベント概要 https://2023-apac.pycon.jp/ 公式サイトより引用 https://2023-apac.pycon.jp/ PyCon APACは、プログラミング言語「Python」を中心としたボランティアによる非営利の年次カンファレンスです。このカンファレンスの目的は、Pythonプログラミング言語と

NLP若手の会 (YANS) 第18回シンポジウム (2023) 参加・発表報告

Works Applicationsに所属しており、業務委託としてRevCommで働いている勝田です。8月末に開催されたNLP若手の会 (YANS)に参加し、発表を行いました。今回のブログ記事ではその報告をします。 著者 YANSの概要について 名称:NLP若手の会 (YANS) 第18回シンポジウム (2023) 開催日:2023年8月29日(火) - 31日(木) 29日はハッカソンのみ、シンポジウムは30日と31日の2日間で開催 会場:浅草橋

『オンラインイベント【世界に認められたAIスタートアップが、Djangoを使って感じる良さとは? 】』を開催しました!

RevCommのフロントエンドエンジニア兼イベントモデレーターの小山です! RevCommは7/5(水)に「世界に認められたAIスタートアップが、Djangoを使って感じる良さとは? 」というイベントを開催しました。今回はそのイベントで公開したスライドや動画を公開しながら、イベント中に時間の都合で答えられなかった質問にも答えていきます。 今回のイベントは私が企画からモデ

MiiTel利用開始時の法人確認・本人確認プロセスを効率化した話

はじめに こんにちは!私はRevCommのCorporate Engineeringグループで主にSalesforce Administrator & Developerとして活動している長谷部です。今回はRevCommが提供するクラウドIP電話サービス「MiiTel」をお客様がご利用を開始するために必要なシステムの内の1つ、「MiiTel Signup」の効率化についてお話したいと思います。 「MiiTel Signup」とは、MiiTelを提供するにあたって必要な法人確認、

MiiTel AccountチームのE2Eテスト自動化

※この記事はバックエンドエンジニアRaman Yachiによる記事『 E2E Testing system for Miitel Account 』を翻訳したものです。 はじめに こんにちは、バックエンドエンジニアの谷地ラマンです。 RevCommではマイクロサービスアーキテクチャを採用しており、私はその中で認証/認可の機能を提供するAccountチームに所属しています。 ユーザーのログイン認証を処理する重要な部分であり

E2E Testing system for MiiTel Account

Intro Hello, my name is Raman Yachi. I am an engineer here at RevComm working on the Accounts team. Our product suite at RevComm follows a microservices architecture and I would like to talk about how we automate testing our Account backend, which is a pivotal part of the backend as it deals predominantly with user authentication. Failures here could lead to users being unable to log into our services, which is something we want to avoid as much as possible. Our first line of defense against tha

『オンライン座談会【RevCommのエンジニアの開発組織とは】』を開催しました!

2023年4月28日(金)に、【RevCommのエンジニアの開発組織とは】というオンラインイベントを開催しました。この記事ではイベントの内容に触れながら、時間の関係でイベントで触れることのできなかった情報を紹介します。 イベントは3つのテーマに分けて、プロダクトや働き方、カルチャーを紹介しました。 RevCommという会社と開発しているプロダクトについて 開発組織に

スライド紹介: LoRAによるメモリ使用量削減の検証

Research Engineerの大野です。 新しいスライドを公開したのでご紹介します。 speakerdeck.com スライドの概要 ここでは、機械学習モデルの学習の際のメモリ要件を下げることができる、Low-Rank Adaptation (LoRA) の評価を行いました。 言語モデルの大きさが加速度的に増えており、それに伴いハードウェアの要件が大きくなっています。第1回LLM勉強会の資料の図を下記に引用し、近年

[7/5(水)12:00〜 オンライン]世界に認められたAIスタートアップが、Djangoを使って感じる良さとは?

2023年7月5日(水)12:00 より、RevComm主催の技術勉強会を開催します。 revcomm.connpass.com イベント内容 近年、PythonのWebフレームワークとしてFastAPIが注目されています。 一方で、Djangoもバージョンアップを重ね、より使い勝手の良いものに。 そんな2つのWebフレームワークをRevCommは使い分けています。 RevComm はPythonを得意とする開発者が多く在籍するスタートアップ。 AIを活用

業務効率化の取り組み - オンライン申し込みによるテナント作成

はじめに こんにちは。RevCommでCorporate Engineeringチームで活動している川添です。 今回のブログでは、オンライン申し込みからお客様専用の環境構築までの一連の業務プロセスを自動化するテクニックについて解説していきたいと思います。業務効率化や自動化に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。 自己紹介 まず自己紹介をしておきますと、私は2020年7月にRevComm

日本語の音声コーパスCSJでE-Branchformerの音声認識モデルを作って性能を評価する

こんにちは、RevCommでMiiTelの音声解析機能に関する研究開発を担当している石塚です。 2023年1月に開催された国際会議 IEEE Workshop on Spoken Language and Technology (SLT) 2022 で発表された E-Branchformer: Branchformer with Enhanced Merging for Speech Recognition (Kim et al., 2023) *1 という論文で、音声認識タスクで高い性能を発揮する E-Branchformer という新しい深層学習モデルが提案されました。論文中で

AstriCon2023に参加してきました

はじめに こんにちは。RevCommでPBX (電話交換システム) サーバーの開発等を担当している宮崎です。 RevCommは、電話やオンライン通話による営業活動や顧客応対を支援するビジネス向け通話アプリケーションのMiITelを提供しています。PBXはMiiTelの通話機能を担う重要な技術の一つです。 このたび、ソフトウェアPBXとして世界的に広く活用されているオープンソース「Asterisk」