株式会社RevComm の技術ブログ

スライド紹介: LoRAによるメモリ使用量削減の検証

Research Engineerの大野です。 新しいスライドを公開したのでご紹介します。 speakerdeck.com スライドの概要 ここでは、機械学習モデルの学習の際のメモリ要件を下げることができる、Low-Rank Adaptation (LoRA) の評価を行いました。 言語モデルの大きさが加速度的に増えており、それに伴いハードウェアの要件が大きくなっています。第1回LLM勉強会の資料の図を下記に引用し、近年

[7/5(水)12:00〜 オンライン]世界に認められたAIスタートアップが、Djangoを使って感じる良さとは?

2023年7月5日(水)12:00 より、RevComm主催の技術勉強会を開催します。 revcomm.connpass.com イベント内容 近年、PythonのWebフレームワークとしてFastAPIが注目されています。 一方で、Djangoもバージョンアップを重ね、より使い勝手の良いものに。 そんな2つのWebフレームワークをRevCommは使い分けています。 RevComm はPythonを得意とする開発者が多く在籍するスタートアップ。 AIを活用

業務効率化の取り組み - オンライン申し込みによるテナント作成

はじめに こんにちは。RevCommでCorporate Engineeringチームで活動している川添です。 今回のブログでは、オンライン申し込みからお客様専用の環境構築までの一連の業務プロセスを自動化するテクニックについて解説していきたいと思います。業務効率化や自動化に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。 自己紹介 まず自己紹介をしておきますと、私は2020年7月にRevComm

日本語の音声コーパスCSJでE-Branchformerの音声認識モデルを作って性能を評価する

こんにちは、RevCommでMiiTelの音声解析機能に関する研究開発を担当している石塚です。 石塚賢吉(いしづか けんきち) プリンシパルリサーチエンジニア。筑波大学大学院博士後期課程卒業。博士(工学)。日本HP株式会社にて通信事業者向けのシステム開発、株式会社ドワンゴで全文検索システムの開発などに従事。2019年12月、株式会社RevComm入社。音声認識、音声感情

AstriCon2023に参加してきました

はじめに こんにちは。RevCommでPBX (電話交換システム) サーバーの開発等を担当している宮崎です。 RevCommは、電話やオンライン通話による営業活動や顧客応対を支援するビジネス向け通話アプリケーションのMiITelを提供しています。PBXはMiiTelの通話機能を担う重要な技術の一つです。 このたび、ソフトウェアPBXとして世界的に広く活用されているオープンソース「Asterisk」

対話要約の解説 後編 〜近年の研究の紹介〜

はじめに 対話要約手法の概要 抽出的要約 抽象的要約 その他 近年の研究 Pegasus DialogLM ChatGPT/GPT3 まとめ 引用 はじめに この記事は『 対話要約研究の最前線 前編 〜データセットと評価指標の紹介〜 』の続きです。 RevCommは電話営業や顧客応対の通話を支援するAI搭載型のIP電話「MiiTel」を提供しています。 この製品は、通話の文字起こしを保存する機能を備えており、RevCom

【登壇情報】スクラムフェス新潟にRevCommのQAエンジニアの大野泰代が登壇します

2023年5月19-20日に開催されるスクラムフェス新潟にRevCommのQAエンジニアの大野泰代が登壇します。 トークタイトルは Whole-Team Approach (WhTA) for babies です。 開催概要 名称:スクラムフェス新潟 開催日時:2023年5月19-20日 開催場所:NINNO3(新潟市)、オンライン 主催:Scrum Fest Niigata実行委員会 イベントの詳細、お申し込みはこちら イベント内容 スクラムフェス新潟はアジャイ

MiiTelの技術スタックとアーキテクチャ変遷を紹介します(2023年5月版)

はじめに Hello World! RevCommのバックエンドエンジニアの矢島です。 今回はMiiTelのアーキテクチャや技術スタックと開発・運用体制についてご紹介します。 MiiTelってなに? アーキテクチャや技術スタックの話題に入る前に、簡単にMiiTelについて紹介します。 MiiTelはAI搭載型クラウドIP電話です。 電話業務の可視化・分析を行うことで、セルフコーチングの機会を提供し、教

[4/28(金)19:00〜 オンライン説明会]RevCommのエンジニアの開発組織とは

2023年4月28日(金)19:00 より、 Forbes AI 50 2023にアジアで唯一選出されたばかり の、 弊社の開発組織に焦点を当てたオンライン説明会 を開催します。 revcomm.connpass.com イベント内容 RevCommのエンジニア組織はどうなっているの?プロジェクトはどのように進めているの? Forbes AI 50 2023にアジアで唯一選出された と聞いて初めて知った会社だけど、どんな開発体制なの?…など

Django 4.2LTSがリリースされたので早速アップグレードした話

はじめに バックエンドエンジニアの小門 照太です。 RevCommの主要製品であるAI搭載型IP電話「MiiTel」において、バックエンドAPIフレームワークの一つとしてDjangoを利用しています。 さて、4/3(月) にDjango 4.2がリリースされました。 Django 4.2 released これはLTS(Long-Term Support)バージョンであり、3.2 LTSから2年ぶりのリリースです。 サービスの継続開発と運用においてフレーム

物体検出モデルYOLOv8の紹介: 動作手順や過去のバージョンとの比較

1. はじめに こんにちは、RevComm Researchでリサーチエンジニアとして働いている髙瀬です。 2023年1月上旬にUltralytics社からYOLOv8が公開されました。 今回はYOLOv8について、v5との変更点や動かし方を紹介していこうと思います。 2. YOLOとは 非常に有名な物体検出手法なので、ご存知の方も多いと思います。 YOLOは、CVPR2016でJoseph Redmon氏らが発表した You Only Look Once: Unified, Real-Time O

MiiTel Outgoing Webhook の使い方: タスク管理ツールとの連携サンプル

1. はじめに こんにちは、RevComm でバックエンドエンジニアとしてプロダクトの開発に携わっている池畠です。 2022 年 12 月下旬に弊社から MiITel の新機能として Outgoing Webhook をリリースしました。今回は弊社における Outgoing Webhook を活用した業務の効率化事例について、Python によるマイクロサービスを実装しながら紹介していこうと思います。 2. Outgoing Webhook MiiTel の Outgoing

Amazon Inspectorによるプラットフォーム診断とコンテナイメージ改善の取り組み

はじめに RevComm の小門です。 普段はバックエンドエンジニアとしてプロダクトの開発に携わっています。 2022年12月まではインフラエンジニアとして全社横断的なシステムのセキュリティ強化対応を担当していました。 今回は、セキュリティ強化の一環として「プラットフォーム診断」およびそれに付随したコンテナイメージのセキュリティ改善対応について紹介します

RevComm の技術スライド公開を始めます!

こんにちは、RevComm テックブログ運営担当の小山と申します。この度、社内で共有された技術スライドの一部を公開していくことにしました。 RevComm のエンジニアの情報発信は、今までこのテックブログが中心でした。しかし、社内には技術情報をまとめたスライドが多数あります。中には社内外を問わず広く参考になるような内容も共有されており、技術資料として公開

対話要約研究の最前線 前編 〜データセットと評価指標の紹介〜

本記事の著者はResearch Engineerの大野です。最近は、 ホロウナイト というゲームをやっていましたが、もう少しでクリアというところで敵が倒せず諦めました。 はじめに RevCommは電話営業や顧客応対の通話を支援するAI搭載型のIP電話「MiiTel」を提供しています。 この製品は、通話の文字起こしを保存する機能を備えており、RevCommは数千時間の対話データに接しています。