株式会社RevComm の技術ブログ

通話相手が雑音環境下にいても聞き取りやすい電話を目指してみた

RevCommで音声処理の研究開発を担当している加藤集平です。皆さんは 電話の通話相手が屋外やカフェなどの雑音環境下にいるために、相手の声が聞こえづらくて苦労した経験はありませんか? 本記事では、 物理的な音量はそのままに 雑音環境下の聞こえ(音声了解度)を改善するモデルであるNELE-GANを用いた、通話相手が雑音環境下にいても聞き取りやすい電話の実現に

テレワーク中、WEB 会議のひと工夫

こんにちは。はじめまして。PBX チーム所属の山崎です。 はじめに さてみなさま、夏休みはいかがお過ごしでしょうか。 夏休みで子どもがずっと家にいると、WEB 会議に乱入してくる可能性が高くなります *1 。 「おとーさーん!おとーーさーーん!あれ〜いないの〜〜?」「ちょっと静かにしててー💢」みたいなご経験、ないでしょうか。 もちろん乱入してきたからと

祈らないライブラリアップデート(フロントエンド編)

はじめに:アップデートできていますか? 作ったきりで一度もライブラリをアップデートしていない、そんなプロダクトも多いのではないでしょうか。新規ライブラリの利用が古いライブラリへの依存により実現しないことなど、損失が発生するケースは多々あります。脆弱性対策のアップデートをして、新たな不具合を発生させていては本末転倒です。それらを理解し

音声解析AIによる感情認識機能の裏側 〜筑波大学との共同研究を紹介します〜

こんにちは、RevComm にて主に MiiTel の音声解析機能に関する研究開発を担当している石塚です。 RevComm では、電話営業やお客様対応を可視化する音声解析 AI 搭載型のクラウド IP 電話 MiiTel (ミーテル) を提供しています。 2022年2月9日、その MiiTel に音声感情認識機能を追加しました。 prtimes.jp これによって話し手のポジティブ、ネガティブな感情が可視化され、会話の当事者

TechTalk を緩く長く続けるコツ

はじめまして。RevComm の渋谷です。MiiTel Phone Mobile のバックエンドや E2E テストなどを主に担当しています。2021 年 6 月に入社し、在籍がちょうど 1 年経過したところです。 それとは別に、TechTalk (エンジニア主体の技術共有の場) 運営にも 2021 年 8 月頃から参加しております。 今回は RevComm における TechTalk の立ち位置や意義、どのような発表が行われてきたか、そして

「Androidアプリにテレコムフレームワークを導入するには?」 1 から解説します

こんにちは、株式会社RevCommでAndroidアプリ開発を担当している吉村です。 私が開発を担当しているアプリに MiiTel Phone Mobileというものがあります。このアプリはスマートフォンでインターネット回線を介して発着信ができる通話アプリです。日々の業務において機能追加・機能改修をする場面は多いのですが、その中でも通話部分の実装には通話アプリ特有の実装の難しさ

【Recoil】RecoilRoot をネストした状態管理

こんにちは! RevComm に2022年1月に入社したフロントエンドエンジニアの小山 (koji-koji) です。 RevComm では、 React を採用しているサービスの状態管理に Recoil を使っています。今回は Recoil の理解をより深めるために Context と比較してみました。 Context では小さく状態管理できる。 Recoil でもできないか? Context の状態管理のスコープは <Context.Provider> で括った対象であり

コスト最適化のために Autify の運用方針を整理しました

RevComm で Software Engineer をやっております、佐藤と申します。 現時点で弊社には4名の佐藤が在籍していますが、今のところ全員の所属部門が大きく違うため、苗字で呼ばれてもあまり困らない日々を過ごしております。 今回は弊社で利用している E2E テストツールの Autify についてのお話です。実際の運用について少しだけ踏み込んだ話になりますので、Autify についての紹

AWS 特権 ID の使用を Slack に通知する

こんにちは。 Infrastructure (インフラチーム) 所属の小門です。 RevComm (レブコム) では、電話営業や顧客対応を可視化する音声解析 AI 搭載型のクラウド IP 電話 MiiTel (ミーテル) を提供しています。 miitel.com はじめに MiiTel を含め RevComm ではクラウドプラットフォームに AWS を利用しています。 環境や用途に応じて複数の AWS アカウントを保有しています。 各 AWS アカウントの

Amazon OpenSearch のシャード数切り替えとリインデックス

こんにちは、RevComm の玉城です。MiiTel Analytics のサーバーサイドの開発を主に担当しています。MiiTel Analytics は通話や会議の履歴・音声解析結果を集約し可視化する製品です。 MiiTel Analytics では以下の2つを提供するために Amazon OpenSearch を運用しています。 全文検索機能 使用単語頻度レポート この Amazon OpenSearch のシャード数を切り替えるタイミングがありそちらを私が担

MiiTel Analytics 開発チームの CI / CD ツール活用を紹介します。

はじめまして。 株式会社 RevComm でバックエンドエンジニアをしている近藤です。主に MiiTel Analytics や外部連携の開発に携わっています。 MiiTel Analytics とは、電話やビデオ会議のデータ可視化や MiiTel を構成するマイクロサービスに API を提供するプロダクトです。 執筆時点で 20 名弱ほどのエンジニアメンバーで構成されている、RevComm 内では比較的大きなチームです。 CI /

Django ORM アンチパターン: first メソッドの乱用

こんにちは、RevComm の小島です。MiiTel Analytics のサーバーサイドの開発を主に担当しています。MiiTel Analytics は通話や会議の履歴・音声解析結果を集約し可視化する製品です。 MiiTel Analytics の画面例。録音再生、音声解析結果の閲覧などの機能があります。 MiiTel Analytics のサーバーサイドは Python で実装されており、Web フレームワークとして Django を利用しています。今回の

Webアプリケーションの国際化対応をバックエンドからフロントエンドに移行した話

はじめに 株式会社 RevComm の Software Engineer 宇佐美です。 RevComm では、電話営業や顧客対応を可視化する音声解析 AI 搭載型のクラウド IP 電話 MiiTel (ミーテル) を提供しています。 miitel.com MiiTel の中核プロダクトである MiiTel Analytics は、フロントエンドが React ・バックエンドが Python (Django) という構成の Web アプリケーションです。メイン言語は日本語を想定していますが、

リモート参加者がストレスを感じないオフサイトミーティングの音響構成について

自己紹介 MiiTel Live と MiiTel for Zoom のプロジェクトマネージャーをしている持田と申します。 プロダクトの実装を行いつつ、メンバーが活躍できる環境を整える仕事をしています。 今年の目標は猫背を治すことです。よろしくお願いします。 今回はタイトルの通り音響構成についてのお話なので、ご興味あれば是非最後まで読んでいってください。 自己紹介 オフサイトミ

RevComm Tech Blog 始めました。

はじめまして。 RevComm でエンジニアリングマネージャーを担当している瀬里 (せり) です。 記念すべきテックブログの最初の記事となりますが、この記事を読んでいる方の中にはそもそもRevComm をご存知でない方もいらっしゃると思うのでまずは会社紹介からさせてください。 RevComm とエンジニアリング組織について RevComm では「コミュニケーションを再発明し、人が人を