株式会社RevComm の技術ブログ

Playwrightを活用した本番稼働を支えるE2Eテスト実践のコツ

はじめに RevCommのフロントエンドエンジニアの上川康太です。 MiiTel Call Center というプロダクトの開発を担当しています。 私たちは2023年の6月にMiiTel Call Centerを正式リリースしてから、スピード感を持って新機能の開発を進めてきました。 開発スピードを維持するためにも自動テストを増やして、デグレを防ぐことが重要だと考えています。そのため、PlaywrightによるE2Eテ

本番リリースを週一から随時に変えるためにやったこと

はじめに RevCommの宇佐美です。最近スタンディングデスクを買って、立ったり座ったりしながら仕事をしています。 RevCommでは、音声解析AI電話「MiiTel(ミーテル)」やAI搭載オンライン会議解析ツール「MiiTel Meetings」などを開発・提供しています。私は今年10月までMiiTelの認証基盤 (MiiTel Account) 開発プロジェクトで、Project Manager兼Sortware Engineerとして活動していました。 直

Vue3へのアップデートにvue-facing-decoratorを利用した話

はじめに RevComm, Front-end team の熊谷です。今回は vue-facing-decorator を使って Vue2/Nuxt2 のクラスコンポーネントを Vue3/Nuxt3 に移行した話をします。 各コンポーネントでは既存のソースコードを活かせるところも多かったですが、個別に書き換えが必要なところもありましたのでまとめたいと思います。 なぜ vue-facing-decorator を使用したか 弊社の Vue2/Nuxt2 環境では、 nuxt-property-de

【供養】DynamoDBでも部分一致検索したかった

はじめに この記事は RevComm Advent Calendar 2023 の 19 日目の記事です。 こんにちは @sara_ohtani_mt2 です。 バックエンド開発をしています。 最近は、いわゆる電話帳のような連絡先を管理する機能のリニューアルに取り組んでいます。 これは現在、処理速度やシステムの拡張性の向上が求められている機能で、その改善を図るためのリニューアルプロジェクトです。 大きなモノ

React-Virtualを活用したフロントエンドパフォーマンスチューニングの話

こんにちは! RevCommのフロントエンドエンジニアの楽桑です。 フロントエンドパフォーマンスチューニングを経験した方ならご存じのとおり、レンダリング効率は常に重要です。データをスピーディかつ効率的に画面に表示することは、フロントエンド最適化の核心です。 本記事では、すでにリリースされているプロジェクトにおいて、コードの変更を最小限に抑えつつ

GraphQLならライブラリがキャッシュを正規化して扱える

この記事は RevComm Advent Calendar 2023  18 日目の記事です。 はじめに フロントエンドでの正規化のメリット GraphQL クライアントでの正規化 RESTful API での正規化 おわりに 参考 はじめに 2023 年 12 月現在、フロントエンド GraphQL クライアントの多くはデータを正規化してキャッシュをする機能を持っています。参考に GraphQL 利用成熟度モデル では GraphQL のクエリ結果を正規化し

Vertex AIとChatGPTで社内ナレッジを検索できるチャットボットを作ってみた

はじめに こんにちは。 RevCommでCorporate EngineeringチームおよびFull Stackチームで活動している川添です。 社内の情報管理、うまくできているでしょうか?ルールやナレッジを共有しあっているけれども、過去に話した内容を何度も確認しあっている、過去の情報をうまく検索できない、などの問題が起きてないでしょうか? どの会社でもこのような問題は起きているかと思

AWS Inf2の導入による音声感情認識の爆速化とコスト削減

こんにちは、 RevComm Research Dept. Development Groupの id:tmotegi です。趣味は積読と日本酒を嗜んでおります。昨日は 仙禽の雪だるま を飲みました。現世で2度目のアドベントカレンダーなので緊張します。 この記事は RevComm Advent Calendar 2023  、15日目の記事です。昨日の記事は豊崎さんによる「 CodemagicでFlutterアプリをビルドする 」でした。 私達のチームは、 チームトポロジー

CodemagicでFlutterアプリをビルドする

この記事は RevComm Advent Calendar 2023  14 日目の記事です。 RevComm でフロントエンド開発をしている豊崎 朗です。MiiTel Analytics、MiiTel Mobile Phone、MiiTel RecPod というプロダクトに携わっています。フロントエンドチームに籍を置いていますが、バックエンド、モバイルアプリ開発もやっています。 (フルスタックチームは、別であります。) MiiTel Mobile Phone、MiiTel RecPod はモバイルア

Practical lessons on keeping a knowledge portfolio

Introduction As a professional developer, you encounter something new every day: new coding techniques, new ways of organizing projects, new bugs, new tools, etc. The amount of knowledge the world has to offer is too much, so we write it down as a note in a Jira ticket or as a comment in a PR. We recall certain patterns and internalize the frequent ones; we unconsciously discard the rare to the bottom of our long-term memory. And then it happens. That little hack comes to bite back again, and yo

Day.jsのタイムゾーンを扱う関数 tz のドキュメントにない注意点を整理

こんにちは! RevComm のフロントエンドエンジニアの小山功二です。 私が RevComm に入社する前に担当した開発案件は、どれも国内のユーザーにしか使われていないものばかりでした。一方で、RevComm の提供する MiiTel は、日本はもちろんインドネシアやアメリカでも使われています。 私の担当する MiiTel CallCenter というプロダクトは今年リリースしたのですが、こちらもリリ

MiiTelのOutgoingWebhookを使ってGoogleCalendarに応対履歴を残す

概要 想定読者 MiiTelのOutgoingWebhook 機能について 本記事で紹介しているGoogleCalendar連携について 利用想定 開発者向け情報 概要 全体の処理シーケンス GoogleCalendarAPI利用時に認証tokenを保存するための処理 通話完了からGoogleCalendarへイベントを登録する処理 事前準備 GoogleCalendarAPIの利用設定 OutgoingWebhookの利用設定 連携サーバの構築 構成情報 GCPでサーバ構築 PHPのインストー

Pythonによるバイナリプロトコルの実装 〜STUNにパターンマッチを添えて〜

こんにちは。PBXチームの山崎です。 振り返ると前回のブログからちょうど1年経ってしまいました。来年はブログのアウトプットも増やしていきたいですね。 さて早速ですが、今回のブログの概要です。 死活監視の一環で、STUNというバイナリベースのプロトコルのクライアントを実装してみた Python3.10で入ったパターンマッチングがバイナリプロトコルの解析に便利だっ

フェイク音声(偽音声)検出技術の現在

この記事は RevComm Advent Calendar 2023 7日目の記事です。 RevComm Research の加藤 集平です。音声合成を中心に、音声信号処理の研究開発に携わっています。 昨今、生成AIを利用したフェイク動画(偽動画)が世の中を騒がせています。先日も、岸田首相のフェイク動画がSNSで話題となりました。この動画は内容が明らかに偽物であったこと、動画像が稚拙であったこと、合成音声

ISUCON 13 に社内でメンバーを組んで参加しました

この記事は RevComm Advent Calendar 2023 6日目の記事です。 はじめに RevCommのバックエンドエンジニアの中島です。 前回は PyCon APAC 2023への参加レポート を寄稿しました。今回もイベント参加のレポートになります。 今回は 2023年11月25日(土) に開催された ISUCON13 に、弊社内でフロントエンドエンジニア1名+バックエンドエンジニア2名、計3名のチームで参加しました。 isucon.net