サーバーワークス の技術ブログ

Amazon Athenaを高速化!バケッティングとパーティションの違い

はじめに 今日は、Amazon Athena クエリのパフォーマンスを向上させる方法についてご紹介します! Athena とは、Amazon S3 に保存されているデータを中心に、SQL を使ってさまざまなデータソースにクエリを実行できるサービスです。 クエリのパフォーマンスを向上させる方法はいくつかありますが、その中でも効果が大きいのが「スキャンするデータ量を減らす」ことです。 At
AWS, SQL

【Databricks入門】Unity Catalogの階層構造を解説!チュートリアル前の基礎知識

この記事では、Databricksで利用されるUnity Catalogにおけるデータの階層構造と、その各コンポーネントの役割を解説します。本記事の最終的な目標は、公式チュートリアルに取り組む際に、Unity Catalog独自の用語でつまずかないように基礎知識を身につけられるレベルです。 Unity Catalogのコンポーネントと階層 カタログ (Catalog) データ資産をカタログ単位で分ける場合の主な分

データレイクハウスとは

従来、データ基盤は「データレイク」と「データウェアハウス」を組み合わせるのが一般的でした。 しかしこの構成は、システムの複雑さや運用コストの増大といった課題を抱えていました。 データレイクハウス(以下、レイクハウス)は、これらの課題を解決するために登場した新しいアーキテクチャです。 本記事では、その概要と、実現の鍵となる「Delta Lake」につ

なんとなく知っていたつもりのデータレイクを再学習。Databricksで活かすレイクハウスとは?

はじめに データレイクとは データレイクのメリットについて とりあえず放り込める 一元管理し易い 分析や機械学習に利用するためのデータを揃えやすい データレイクのデメリットについて 何が入っているかわからなくなる(データの沼化) データの品質と整合性が取りにくい 管理と人材のコストがかかる データレイクの課題をDatabricksで解決する レイクハウスとは

Amazon Bedrock Client for Mac の紹介とgpt-ossを利用する際の設定

Amazon Bedrock Client for Mac とは AWSがGitHubで公開・提供している "Amazon Bedrock Client for Mac" というMac用のクライアントアプリケーションです。 https://github.com/aws-samples/amazon-bedrock-client-for-mac Mac専用とはなりますが、Amazon Bedrockの生成AIを利用するためのクライアントアプリケーションであり、Mac上で簡単に生成AIを試すことができます。 通常Bedrockが提供する各種生成AIモデルを試す

開発環境のインスタンスが直近どのくらいの時間起動していて、料金がいくらかかっているかを Slack に簡単に通知する Step Functions

こんにちは😸 カスタマーサクセス部の山本です。 概要 Slack 側の設定 (アプリの作成) メモしておくものまとめ EventBridge の 「接続」作成 メモしておくものまとめ インスタンスタイプごとの料金をメモ Step Functions Step Functions の全体構成 1. DescribeInstances ステップ 2. Map ステップ PostInstanceInfoToSlack ステップ (ItemProcessor内) JSONata 式解説 '*Running Hours:*\n' & $string($ceil(($toMillis($now())
CS

AWS Price List Query API を使用して EC2 のオンデマンドインスタンスの料金を取得する

こんにちは😸 カスタマーサクセス部の山本です。 AWS Price List Query API を使用して EC2 のオンデマンドインスタンスの料金を取得する AWS CLI 事前準備:filters.json を用意 filters.json の説明 1. リージョンコード 2. オペレーティングシステム 3. テナンシー 4. インスタンスタイプ 5. 事前インストールソフトウェア 6. マーケットオプション 7. キャパシティステータス フィルターに
AWS, CS

AWS Well-Architected フレームワークに学ぶ、ファクトベースの運用アプローチ

はじめに Well-Architected フレームワーク ってなに? メトリクスを活用した運用評価について 概要 ベストプラクティスの内容 まとめ はじめに こんにちは。サメ映画をこよなく愛する梅木です。 先日、社内勉強会にて AWS Well-Architected フレームワークの「オペレーションエクセレンス」について発表する機会がありました。 その準備のため、あらためてフレームワークのド

Amazon Q Developer CLI カスタムエージェントでReactコードレビューエージェントを作ってみた

目次 はじめに カスタムエージェント設定方法 カスタムエージェント構成要素 実行 まとめ はじめに こんにちは、佐々木です。 2025年7月31日にAmazon Q Developer CLI announces custom agentsが提供開始されました。 このAmazon Q Developer CLI カスタムエージェント(以下、カスタムエージェント)を使って、試しにReactコードレビューエージェントを作成してみたいと思います。 Amazon Q Deve

新機能「プロビジョンドレート」でファーストタッチペナルティ対策

Amazon EBS のプロビジョンドレートによるマネージドな初期化で、スナップショットリストア時のI/O遅延を解消し、パフォーマンスを最適化出来るようになりました。

Amazon Q Business の匿名アクセスを試してみる

こんにちは、やまぐちです。 概要 料金について 匿名アクセス利用時の注意点 匿名アクセスを試す アプリケーションの作成 データソースの設定 チャットから質問してみる Web サイトへの組み込みについて まとめ 概要 今回は、Amazon Q Business の匿名アクセスを試してみます。 Amazon Q Business の利用方法には、Identity Center による認証と、匿名アクセスの2つのパターンがあり

【Cloud Automator】不要となった古いDBスナップショットをまとめて削除できるようになりました

不要となった古いDBスナップショットをまとめて削除するアクションを Cloud Automator に追加しました。 見落としがちなリソースの消し忘れが高額請求を生むことも AWSで長期にわたりシステムを運用していると、開発や検証のために一時的に取得したDBスナップショットが削除されずに残り続け、気づかぬうちにストレージのコストが増加しているケースも珍しくありません
AWS

Amazon Q Business でユーザからのフィードバックを CloudWatch Logs Insights で分析する

こんにちは、やまぐちです。 概要 手軽にフィードバック数を確認したい場合 ログの分析までやってみる ログ出力の設定 ログの確認 CloudWatch Logs Insights で分析する まとめ 概要 Amazon Q Business では、チャットで得た回答に対してフィードバックできます。 回答が役に立った場合は「good」、満足のいく回答ではなかった場合には「bad」を押せます。 SNS のグッドボタンやバッ

Databricks の公式チュートリアルで Databricksの基本を学ぼう

こんにちは。エンタープライズクラウド部 松田です。 今回は、Databricks公式チュートリアルを通して行った結果、得られた知識や、 やや理解しにくかった概念も含めて、できる限りわかりやすくお伝えできればと思います。 前提 チュートリアルの構成 チュートリアルを行うことで得られる知識 やや理解しにくかった概念 言語マジックコマンド 権限の考え方 1. 所有者 (O

【全図解】コンテナ・Dockerから学ぶAmazon ECR・Amazon ECS入門

垣見です。 コンテナやDockerを知らないけれどAmazon ECRやAmazon ECSを学びたい人向けに、「概念や関係性を理解する」ための図解ブログを書きました。 世間にたくさんあるECSハンズオン前後に読むと理解が深まると思います。 このブログで分かるようになること 結論 コンテナとは? もしコンテナが無かったら コンテナの良さ コンテナの運用 コンテナの技術 Dockerとは? ①