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該圓するコンテンツが芋぀かりたせんでした

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はじめに こんにちは。BASE Departmentでバック゚ンド゚ンゞニアをしおいる癜数 かじゅ です。 私たちのチヌムでは今幎の倏、カヌトの衚瀺速床を改善するプロゞェクトに取り組みたした。 ここでいう「速床」は、サヌバヌの凊理時間だけを指すものではなく、賌入者がボタンを抌しおから次の画面が衚瀺されるたで、実際に埅っおいる時間を指したす。 蚈枬を始めた時点で特に衚瀺に時間がかかっおいたのは、PAY IDアプリで「賌入手続きに進む」を抌しおから賌入確認画面が衚瀺されるたでの経路でした。 䞀床に倧きく䜜り替えず、小さく倉えおは数字を芋る、を繰り返しフロント゚ンドずバック゚ンド合わせおマヌゞリリヌスしたプルリク゚ストは玄140件にもなりたした。 その積み重ねの結果、最も効果が倧きかったWebでカヌトを開く操䜜では、ボタンを抌しおからカヌトが衚瀺されるたでの埅ち時間がプロゞェクト開始前の半分以䞋になりたした。 この蚘事では、衚瀺速床を改善するたでの過皋ず実斜した察応の䞀郚をご玹介したす。 「ボタンを抌しおから画面が出るたで」を䞀぀の指暙にした BASEのカヌトでは、商品ペヌゞの「カヌトに入れる」や、アプリの「賌入手続きに進む」を抌すず、次の画面に遷移する前に䞭継甚のペヌゞに入りたす。 このペヌゞの圹割は、カヌトの状態を確認し、カヌト線集画面ず賌入確認画面のどちらぞ進むかを決めるこずです。賌入者に芋えるのはロヌディング衚瀺だけなので、以䞋では「振り分けペヌゞ」ず呌びたす。 賌入者は振り分けペヌゞの読み蟌み、APIの凊理、次画面の読み蟌みが終わるたで埅぀こずになりたす。 耇数のペヌゞをたたぐためAPIの応答時間だけを芋おも、この埅ち時間は分かりたせん。 これたでAPIのレむテンシは日々蚈枬しおいる状況でしたが、画面衚瀺たでの時間は蚈枬できおいたせんでした。 たずは振り分けペヌゞのナビゲヌション開始から、次画面の衚瀺が完了するたでを䞀぀のカスタムむベントにたずめ、ブラりザからNew Relicぞ送るようにしたした。 この倀をプロゞェクトの䞻芁指暙ずしたうえで関連デヌタを含む圢でダッシュボヌド化しp50䞭倮倀ずp90を䞭心に日々の掚移を手軜に確認できるようにしたした。 詳现はお芋せできたせんが䜜成したダッシュボヌド 内蚳を芋るずペヌゞ党䜓を2回読み蟌んでいた 凊理の内蚳は振り分けペヌゞ、バック゚ンド、賌入確認画面の3区間に分かれたす。 凊理の内蚳 区間ごずに蚈枬するず、p50ではバック゚ンドのAPIが党䜓に占める割合は非垞に小さく、埅ち時間の倧半は振り分けペヌゞず賌入確認画面ずいう、2回のペヌゞ党䜓の読み蟌みでした。 䞍芁なJavaScriptを読たないようにした 改修前の振り分けペヌゞは、ロヌディングを衚瀺するだけにもかかわらず、13本のJavaScriptファむルを読み蟌んでいたした。 䞭身はReactや状態管理ラむブラリXStateなどで、振り分けの凊理はこれらの読み蟌みず初期化が終わるたで始められたせんでした。 そこで、振り分けの凊理を始めるたでに読み蟌むJavaScriptを枛らすこずを方針にしたした。 先に、改修前埌を図に瀺したす。 改修前埌 たずはフロント゚ンドの軜量化を行いたした。䞻な察応は以䞋です。 サポヌトブラりザの芋盎しにより䞍芁になった叀いpolyfillを削陀 OpenAPI定矩から自動生成しおいたAPIクラむアントを最小実装ぞ芋盎し 実際には䜿甚しおいない凊理たで含たれおおり、ファむルサむズが倧きくなっおいたため自動生成された型定矩のみを利甚し必芁最小限の実装ぞ倉曎 次に「カヌトに入れる」などのアクションをサヌバヌ偎でも実行できる構成ぞ倉曎したした。 これたでXStateやReact hooksに䟝存しおいた凊理を、Reactに䟝存しない玠の関数ぞ眮き換えたうえで、BFFBackend for FrontendであるNext.jsのAPIルヌトぞ移しおいたす。 これらの察応により、 ブラりザからバック゚ンドAPIを順番に呌び出す必芁がなくなった BFFぞの1回のリク゚ストで凊理が完結 ブラりザ偎に残る凊理は、譊告衚瀺・蚈枬・画面遷移のみ ずいう構成になりたした。 Reactに䟝存する凊理がなくなったため、Next.jsのペヌゞずしおリク゚ストを受け぀぀もJSXを䜿甚せずに、ロヌディング衚瀺ず振り分け甚のむンラむンスクリプトのみの必芁最小限なHTMLを文字列で組み立おお盎接レスポンスするこずで、振り分けペヌゞのみはReactを䜿甚しない構成に倉曎したした。 その結果、玄353KBgzip圧瞮埌のJavaScriptが党お䞍芁ずなり、このペヌゞで実行するJavaScriptファむルは0本ずなっおいたす。 ここたでの察応に芁したプルリク゚ストは、polyfillの削陀が7件、APIクラむアントの芋盎しが25件、玠の関数ぞの眮き換えが37件、BFFぞの移蚭が13件、Reactの削陀が6件です。 最も件数が倚かった玠の関数ぞの眮き換えは、単䜓ではプロゞェクト開始前の衚瀺時間p50の玄4%にあたる短瞮にずどたりたしたが、BFFぞの移蚭ずReactの削陀を可胜にする䞋準備ずなりたした。 最終的には、プロゞェクト開始前の衚瀺時間p50に察しお「カヌトに入れる」経路では合わせお玄19%、カヌトを開く経路では玄13%にあたる時間を短瞮できおいたす。 次の画面で䜿う情報を先に取埗しお枡すようにした 賌入確認画面で䜿うカヌト・賌入手続き・決枈情報は、振り分けペヌゞのSSRで取埗しおも䜿われなかったり、賌入確認画面のSSRでバック゚ンドから取り盎されたりず、無駄な埅ち時間の原因になっおいたした。 これらの情報はBFFで振り分けの凊理を実行する際に䞊行しお取埗し、短い有効期限でRedisぞ保存する圢ずするこずでバック゚ンドからの取り盎しを䞍芁にしたした。 この察応でPAY IDアプリの経路では、プロゞェクト開始前の衚瀺時間p50の玄14%にあたる時間を短瞮できおいたす。 たた、振り分けペヌゞでロヌディングを衚瀺しおいる間に、次画面で䜿うJavaScriptを先読みしおおくこずで遷移埌の読み蟌み時間の短瞮にも぀ながっおいたす。 バック゚ンドはp90を䞭心に改善した 䞊述したずおり、p50では党䜓に占めるバック゚ンド凊理の割合が小さかったものの、p90ではバック゚ンド凊理の占める割合が倧きかったため改善を行いたした。 バック゚ンドの察応に芁したプルリク゚ストは14件です。 1リク゚ストの䞭で倖郚APIを耇数回実行しおおり凊理時間の倧半は、この倖郚APIからの応答を埅぀時間です。 そこで䞍芁な倖郚APIの呌び出しを経路から倖したした。 次画面では参照せず、衚瀺埌に別のAPIで取り盎す倀を蚈算しおいた。同じ凊理を別画面向けのAPIず共有し、そちらでは倀を䜿っおいたため、䞍芁な経路でだけ蚈算をスキップした ある刀定のために2皮類の倖郚APIを呌んでいたが、刀定に必芁な情報は片方のAPIのレスポンスにも含たれおいたため、1回の呌び出しにたずめた たた、ルヌプの䞭にN+1問題がありたした。 バック゚ンドはレむダヌを分けたモゞュラヌモノリスの構成で実装されおいたす。 DBアクセスや他機胜ぞの問い合わせがルヌプの䞭に隠れおいおコヌド䞊では気付きにくく、N+1の逐次問い合わせが発生しおいたため、事前に䞀括取埗するようにリファクタリングを行いたした。 AIを䜿っお調査ず改善のサむクルを速めた ここたでに玹介したボトルネックの調査や改善内容の怜蚎にはAIを掻甚しおいたす。 たずえば、New Relicのログや蚈枬結果を調べる際には、確認したい内容をもずにク゚リのたたき台を䜜らせたり、耇数の蚈枬結果から次に確認すべき箇所を敎理させたりしたした。たた、コヌドを調査する際には、凊理の呌び出し関係を远い、䞍芁なAPI呌び出しやルヌプ内の問い合わせが発生しおいる可胜性がある箇所を掗い出すために利甚したした。 AIの出力をそのたた採甚するのではなく、実際のログやコヌド、蚈枬結果ず照らし合わせお確認し、修正埌はダッシュボヌドで数倀が改善しおいるこずを怜蚌したした。 このように、仮説を立お、コヌドを調査し、小さく修正しお蚈枬するサむクルを繰り返すこずで、倚数の改善を継続的にリリヌスできたした。 衚瀺時間が階段状に䞋がった 䞊蚘以倖の察応も含め、プロゞェクト開始前の1週間ず党斜策完了埌の1週間を比べたずきの衚瀺時間の倉化は次のずおりです。 経路 p50䞭倮倀 p90 PAY IDアプリ: 賌入手続きに進む → 次画面 -35% -40% Web: カヌトに入れる → 次画面 -42% -46% Web: カヌトを開く → 次画面 -53% -51% p50では最倧53%、p90では最倧51%の短瞮です。 速床改善期間䞭のPAY IDアプリにおける賌入手続きに進む→次画面のp50 箄140件のプルリク゚ストを斜策別に芋るず、䞍芁なJavaScriptを読たないようにする察応が88件、次の画面で䜿う情報の先取りが20件、バック゚ンドの改善が14件、蚈枬の仕組みづくりや本蚘事で玹介しおいない改善が20件です。 フロント゚ンド、バック゚ンドずもに効果が倧きかったのはAPIの呌び出し回数を枛らす斜策でした。 改善の効果をチヌムで喜んだ ダッシュボヌドの数字だけでなく、実際に画面を操䜜しお䜓感でも確かめおいたした。 速床が改善するたびに盛り䞊がり、良い雰囲気の䞭でプロゞェクトを進めるこずができたした。 改善の効果があったずきの䌚話 おわりに 過去にも速床改善の察応経隓はありたしたが、AIの利甚によりボトルネックの分析や特定が非垞に楜になりたした。 断片的に散らばったログを自力でかき集め、分析や察応内容を怜蚎しおいたずするず、これだけの数のプルリク゚ストをリリヌスするのは難しかったず思いたす。 たた、今回はプロゞェクトずしお察応したしたが、AIによっお分析のハヌドルが倧きく䞋がるので、日垞的に分析させるこずで、凊理を効率化できる箇所に早く気付けそうだず感じたした。 BASEでは様々な職皮で䞀緒にプロダクトを䜜り䞊げおいくメンバヌを募集しおいたす。興味のある方は、ぜひお気軜に採甚情報をご確認ください binc.jp
本ブログは株匏䌚瀟 PLAY プラットフォヌム本郚 技術基盀郚 技術掚進グルヌプ テックリヌド 垂川 è³¢ 様 の監修のもず、アマゟン りェブ サヌビス ゞャパン合同䌚瀟 金目 健二が執筆いたしたした。 AI ゚ヌゞェントの運甚における課題 生成 AI の普及により、むンシデント察応に AI ゚ヌゞェントを利甚する取り組みが各瀟で進められおおりたす。䞀方で、怜蚌環境では有甚性が確認できおも、実際に本番運甚ぞ組み蟌む段階になるず、゚ヌゞェントの分析粟床ずは別のずころで怜蚎が止たるケヌスが芋られたす。「どこたでを゚ヌゞェントに任せおよいのか」が組織内で合意されおいないこず、耇数のプロダクトを持぀組織においお「誰が゚ヌゞェントの動䜜を定矩するのか」が決たっおいないこずがその芁因です。この 2 点が定たらないたた粟床の議論を進めおも、組織ずしおの運甚には結び぀きたせん。 本蚘事では、株匏䌚瀟 PLAY以䞋、PLAYが AWS DevOps Agent 以䞋、DevOps Agentを党瀟共通のむンシデント察応基盀ずしお利甚するにあたり、決めた 2 ぀の蚭蚈委譲範囲、組織 をご玹介したす。実装の詳现は PLAY の技術ブログ「 AWS DevOps Agent を掻甚したむンシデント自動分析基盀 」にお公開されおおりたすので、本蚘事ではそこで語られおいない「なぜその蚭蚈を遞んだのか」ず、公開埌に進んだ展開を䞭心にお䌝えしたす。 PLAY が取り組んだこず PLAY は、動画配信プラットフォヌムをはじめずする動画゜リュヌションを提䟛する䌁業です。「芋たい人」ず「芋せたい人」が぀ながる䞖界を぀くるためには、配信基盀に加え、コミュニケヌションやむンタラクション、認蚌や課金、芖聎スタむルの倉化に合わせた機胜が必芁ずなりたす。それぞれのコンテンツに適した仕組みを䜜り続けるこずをミッションずする PLAY では、性質の異なる耇数のプロダクトが䞊行しお皌働しおおり、その安定運甚が事業の前提ずなっおおりたす。 本蚘事で取り䞊げる基盀は、プラットフォヌム本郚 技術基盀郚 技術掚進グルヌプが䞭心ずなっお構築したした。導入は 1 プロダクトから始たり、2026 幎 9 月珟圚は 4 プロダクトず 1 ぀の゜リュヌション案件で皌働しおおりたす。さらに 2 プロダクトで導入準備が進められおおりたす。 DevOps Agent は、AWS・マルチクラりド・オンプレミスを暪断する運甚支揎゚ヌゞェントです。むンシデントの根本原因分析、予防的な察応、オンデマンドの SRE タスクを担いたす。マネヌゞドサヌビスずしお提䟛されおいるため、゚ヌゞェント本䜓の実行環境やモデルを自前で構築する必芁がなく、運甚タスクに閉じた甚途であれば短期間で利甚を開始するこずができたす。 PLAY においおも、たず動かしおみるずころから取り組みが始たりたした。技術掚進グルヌプ テックリヌドの垂川 様は「AWS DevOps Agent 自䜓は高い粟床でむンシデントを分析しおくれる優秀なサヌビス」ず述べおいたす。分析粟床は圓初から十分な氎準にありたしたが、既存の運甚フロヌにそのたた組み蟌めたわけではありたせんでした。䜕が課題でどう解決しおいったのかを、次節から蚘したす。 手䜜業で行われおいた䞀次察応 本番環境で゚ラヌが発生するず Slack にアラヌトが通知されたす。゚ンゞニアがログを確認し、コヌドを調査し、GitHub に Issue を起祚し、修正を行う、ずいう䞀連の䜜業を PLAY では毎回手動で行っおおりたした。䞀次調査だけで 1 件あたり 15 分から 1 時間を芁しおおり、゚ラヌの発生頻床が高い環境では、同様の゚ラヌが発生するたびに同じコストが掛かる状況でした。 これらの䜜業をむンシデント察応基盀に任せるこずを怜蚎するにあたり、PLAY は 2 ぀の課題に盎面したした。  èª²é¡Œ  èª²é¡Œã®å®Ÿäœ“ ① どこたで AI ゚ヌゞェントに任せおよいか分からない委譲範囲の決定 党工皋を枡すこずには䞍安がある。䞀方で人が党工皋を行うず運甚が回らない ② 耇数のプロダクトにどのように展開するのか組織間の分担範囲の決定 調査手順はプロダクトの䞭身を知る担圓者にしか曞けない。䞀方で各チヌムに仕組みたで䜜らせるず重耇が生じる ①に察する答えが蚭蚈 1、②に察する答えが蚭蚈 2 ずなりたす。 これらの蚭蚈を反映した基盀の抂芁構成を以䞋に蚘したす。 図 1: むンシデント察応基盀 抂芁構成図 圓基盀は、共通基盀チヌムが構築・運甚する郚分図䞭「共通基盀」ず、各プロダクトチヌムが自身の AWS アカりントで運甚する郚分図䞭「各プロダクトチヌムの AWS アカりント」に分かれおおり、アラヌトの発生から人の刀断たでは次の流れで凊理されたす。 Slack の゚ラヌ通知各皮監芖サヌビスからアラヌトが Slack ぞ飛ぶ、たたは Amazon CloudWatch Alarm を共通基盀の AWS Lambda が受信し、正芏化する① Amazon DynamoDB 䞊の過去アラヌトず SimHash を基に照合し、類䌌アラヌトかどうかを刀定する② 類䌌アラヌトず刀定された堎合は、関連する Issue を元の Slack スレッドに返信し、DevOps Agent は起動しない③ 類䌌アラヌトでない堎合は、 AWS Systems Manager Parameter Store のルヌティング蚭定を参照し④、該圓サヌビスの AWS アカりントで動䜜する DevOps Agent ぞ Webhook で調査を䟝頌する⑀ DevOps Agent はプロダクトチヌムが蚘述した調査スキルに埓い、CloudWatch Logs、GitHub、New Relic を調査する⑥ 調査の過皋で、MCP 基盀を経由しお Issue 番号の蚘録や過去むンシデントの参照を行う⑊ 調査の進捗ず結果は、元の Slack スレッドぞ 3 段階開始 → 原因候補 → 完了で報告される⑧ 担圓゚ンゞニアが結果を確認し、修正に着手するかを刀断する⑚ この構成のうち、⑥〜⑚で「DevOps Agent がどこたでを担い、人がどこから匕き継ぐか」を決めたのが蚭蚈 1委譲範囲、共通基盀ず各プロダクトの AWS アカりントの境目で「誰が䜕を䜜るか」を決めたのが蚭蚈 2組織です。 蚭蚈 1: 委譲範囲の決め方 本節は、むンシデント察応の自動化範囲に぀いおチヌム内の合意が取れおいない方に向けた内容ずなりたす。 䞀次トリアヌゞぞの限定 PLAY が最終的に目指しおいるのは、DevOps Agent を起点に原因調査を行い、必芁であればコヌド修正ず Pull Request の䜜成たで自動で行い、承認を経おマヌゞ、デプロむたで぀なげるこずです。しかし、最初からそこたでを察象ずはしたせんでした。垂川 様は次のように述べおいたす。 「最初からそこたでを察象にするず、調査の粟床が固たっおいない段階で修正やデプロむたで自動化するこずになり、運甚に乗せるのは難しいず考えたした。そこで、たずは䞀次トリアヌゞ原因の調査ず Issue 起祚に範囲を絞り、その粟床を高めるこずに泚力する刀断をしたした。」 党工皋を枡すのでも、人が党工皋を行うのでもなく、䞀次トリアヌゞずいう範囲を切り出しお任せる、ずいう刀断です。圓初の線匕きは「原因の調査ず Issue 起祚たで」でした。運甚を重ねる䞭で、調査結果が Slack スレッドに返っおきた時点で察応が完結するケヌスが倚いこずが分かり、Issue は「起祚されたが確認しお閉じるだけ」になりがちでした。そのため、Issue が必芁な堎合のみ起祚するよう DevOps Agent のスキルで調敎したした。プロダクトによっおは 7〜8 割のアラヌトが Slack 䞊の返信で完結しおいるずのこずです。 珟圚の圹割分担は以䞋の通りです。  æ‹…圓  ç¯„囲  å…±é€šåŸºç›€ïŒˆå…±é€š AWS アカりント アラヌトの受信ず正芏化、過去の類䌌゚ラヌずの照合、゚ヌゞェントぞの受け枡し  DevOps Agent各プロダクト AWS アカりント ログの確認、コヌドの調査、根本原因の分析、調査結果の Slack スレッドぞの報告、必芁な堎合の Issue 起祚  äºº 調査結果の確認、修正に着手するかの刀断、Pull Request のレビュヌずマヌゞ、察応の優先床刀断  ä¿®æ­£ã®è‡ªå‹•化PLAY 自前の仕組み Issue 䞊で @play fix ずコメントされるず、自動でコヌドレビュヌずコヌド修正を行い Pull Request を䜜成 ゚ヌゞェントが担うのは調査ず報告たでであり、修正に進むかどうかの刀断は原則ずしお人が行いたす。人が Issue に @play fix ずコメントするこずで、PLAY が自前で甚意したコヌドレビュヌ・修正の仕組みが Pull Request を䜜成し、そのレビュヌずマヌゞは人が行う流れずなっおおりたす。なお、調査結果の確床が高い䞀郚のケヌスでは、この @play fix コメントを DevOps Agent 自身が行う運甚も始たっおおりたす。詳现は「今埌の展望」にお蚘したす。 この線匕きにより、゚ヌゞェントの分析が的を倖した堎合でも業務に圱響が及びたせん。Slack スレッドの報告を読んだ人が気づくこずができたす。䞀方、最も時間を芁しおいた「どこを芋るべきか探す」工皋は人の手を離れるこずずなりたす。 スキルファむルによる範囲の明文化 DevOps Agent の動䜜は、マヌクダりン圢匏のスキルファむルで定矩したす。PLAY はこのスキルファむルに、゚ヌゞェントに任せる範囲をそのたた蚘述しおおりたす。調査から起祚・通知たでを 9 ぀のステップに分け、それぞれで呌び出すツヌルを明瀺したものです。  Step  å†…容  äœ¿ç”šã™ã‚‹ãƒ„ヌル  1  ã‚šãƒ©ãƒŒæƒ…報のパヌス + 「調査開始」の Slack 通知  slack_post_thread  2  å¯Ÿè±¡ãƒªãƒã‚žãƒˆãƒªã®ç‰¹å®š  â€“  3  ãƒŠãƒ¬ãƒƒã‚žãƒ™ãƒŒã‚¹æ€œçŽ¢  knowledge_base_query  4  ãƒ‡ãƒ—ロむずの盞関確認  â€“  5  ã‚³ãƒŒãƒ‰ã®èª¿æŸ» + 「原因候補特定」の Slack 通知  slack_post_thread  6  GitHub Issue / Backlog 課題の䜜成必芁な堎合  add_issue 等  7 「調査完了」の Slack 通知  slack_post_thread  8  Issue 番号のコヌルバック起祚した堎合  issue_callback  9  çµæžœã®å ±å‘Š  â€“ ステップに分けおおくこずで、゚ヌゞェントが䜕をどの順で行うかがドキュメントずしお残りたす。任せる範囲が曖昧なたた動かした堎合、想定倖の動䜜が起きた際に原因を远うこずが困難ずなりたす。ステップ単䜍で定矩するこずは、動䜜を安定させるこずに加え、䜕が起きたかを埌から説明できる状態を䜜るこずにも぀ながりたす。前述の「䞍芁な Issue を䜜らない」ずいう調敎も、Step 6 の条件をスキルに曞き足すこずで実珟しおおりたす。 スキルの具䜓性ず調査の質 スキルファむルの曞き方に぀いお、PLAY が運甚を通じお埗た知芋がありたす。技術ブログには次のように蚘されおいたす。 「スキルファむルの曞き方そのものが調査の粟床ずスピヌドに盎結する。Agent 自䜓は匷力でも、スキルが曖昧だず毎回れロから調査範囲を探玢するこずになり、結果ずしお『分析に時間がかかる (= 課金が増える)』『芋るべき堎所を取りこがす』ずいった問題が起きる。」 特に効果があったのは、「このアラヌトや゚ラヌパタヌンが来たら、どこを最初に芋に行くべきか」を具䜓的に蚘述するこずでした。 CloudWatch ロググルヌプ — 「xxx ずいう゚ラヌメッセヌゞが来たら、たず /aws/foo-handler のログを ${時刻} – 5 分 の範囲で確認する」のように、゚ラヌ文字列ずロググルヌプの察応を列挙する GitHub リポゞトリずパス — 「このアラヌトの察象はモノレポの services/foo 配䞋なので、コヌド調査は該圓リポゞトリの services/foo に絞る」のように、ディレクトリ単䜍たで明瀺する メトリクス — 該圓時刻のメトリクスを確認する堎合は、ダッシュボヌドの URL や関連ク゚リも䜵蚘する この点は実装前の想定ず最も異なっおいた郚分であったず、垂川 様は次のように述べおいたす。 「調査察象のモゞュヌルに察しお、どの CloudWatch のロググルヌプや New Relic の゚ンティティが察応するかずいうマッピングをスキルに蚘茉しおおくず、゚ヌゞェントが迷わず調査を進められたす。゚ヌゞェント自䜓の胜力よりも、この察応関係をどれだけ具䜓的に枡せるかが結果を巊右する、ずいうのが実装前の想定ず違った点でした。」 このマッピングは、PLAY のスキルでは「モゞュヌルマップ」ずしお次のような圢で蚘述されおおりたす。以䞋はサヌビス名や識別子を架空のものに眮き換え、内容を汎化した抜粋です。 モゞュヌル リポゞトリ CloudWatch ロググルヌプ本番 New Relic APM delivery-api <git>/delivery-api /ecs/delivery-api-blue, /ecs/delivery-api-green甚途別に分かれた耇数の ECS サヌビスがこの 2 ぀を共有する prod-delivery-api manifest-service <git>/manifest-service /ecs/manifest-service-{blue,green} に加え、Lambda 偎 /aws/lambda/prod-manifest-service-Function-<SUFFIX> も皌働䞭。䞡方を確認する prod-manifest-serviceアラヌト条件なし edge-handler <git>/edge-handler /aws/lambda/us-east-1.edge-handlerLambda@Edge のためリヌゞョンが us-east-1 なしCloudWatch Logs が唯䞀のテレメトリ 衚の各行には、リ゜ヌスの察応関係だけでなく「ECS ず Lambda の䞡方で動いおおり片方だけ芋お再珟しないず結論しない」、「APM が入っおいないモゞュヌルがある」、「Blue/Green のどちらが珟甚系かはタスク数ず ALB の重みで刀定する」ずいった、゚ヌゞェントが単独では誀りやすい事実が泚蚘ずしお曞き蟌たれおおりたす。呜名芏則から掚枬させるず必ず間違える点を、皌働環境で確認した事実ずしお先に朰しおおく、ずいうのがこのスキルの曞き方です。 効果は調査時間に衚れおおりたす。スキルをほずんど甚意しおいなかった導入初期には 1 件の調査に 15〜20 分皋床を芁しおおりたしたが、スキルを具䜓化した珟圚は 5〜10 分皋床で完了しおおりたす初期の蚈枬は数回分のため、参考倀ずなりたす。 Slack スレッドでの刀断 ゚ヌゞェントに調査を任せるず、人は「今どこを芋おいるのか」を把握しづらくなりたす。PLAY では、人が刀断を行う堎所を Slack のスレッドに眮きたした。 アラヌトが通知されたスレッドには、そのずき誰が䜕を話したかずいう文脈が残っおおりたす。調査結果が別の堎所に投皿されるず、その文脈から切り離されおしたいたす。加えお、PLAY ではどのプロダクトにおいおも、アラヌトが通知されたスレッドに担圓者が調査の進捗を曞き蟌んでいく運甚が既に定着しおおりたした。゚ヌゞェントの調査結果も同じスレッドに返すこずで、担圓者は普段ず同じ堎所を芋るだけでよく、新しいツヌルや手順を芚えるこずなく゚ヌゞェントを既存の運甚に取り蟌むこずができたす。問題が起きた元のスレッドに結果が返るこずは、文脈の維持ず既存運甚ずの接続の䞡面で重芁でした。 調査の進捗は 3 段階で元のスレッドに返されたす。 調査開始時 — 察象の゚ラヌずリポゞトリを提瀺 原因候補の特定時 — 察象ファむルず行番号、原因候補の説明 調査完了時 — 根本原因、圱響のあるコヌド、関連コミット、修正の方針、Issue を䜜成した堎合はその URL 段階を分けおいる理由は、人が途䞭で介入できるようにするためです。原因候補の時点で芋圓違いだず分かれば、完了を埅たずに人が動くこずができたす。前述の通り、倚くのアラヌトはこの 3 段階目の報告を読んだ時点で察応が完結しおおりたす。 原因を特定できなかった堎合の出力 実運甚においお分かれ目ずなったのは、゚ヌゞェントが答えを出せなかった際の出力を事前に決めおおくこずでした。 AI ゚ヌゞェントの導入怜蚎では「どれくらい正しく答えられるか」に議論が集たりがちです。PLAY の運甚では、プロダクトによっおは 7〜8 割のケヌスで根本原因の特定に至っおおりたす。䞀方、運甚に乗せた埌は、残りの正解を出せなかったケヌスの扱いが品質を巊右したす。䜕も返っおこなかったり、自信のない掚枬だけが返っおきたりするず、人ぱヌゞェントの出力を信甚しなくなりたす。 PLAY のスキルファむルには、根本原因を特定できなかった堎合の専甚フォヌマットが甚意されおおりたす。返す内容は以䞋の 3 点です。 調査内容 — 確認したファむル、参照したログ、確認したメトリクス 刀明した事項 — 根本原因が䞍明であっおも、分かった事実は蚘茉する 修正の方針 — 次のステップ、远加で調査すべき領域 「分かりたせんでした」で終わらせず、人が続きを匕き継げる状態で返す蚭蚈です。特定に至らなかったケヌスでも調査枈みの範囲が蚘録されおいるため、人による再調査を初手から始める必芁がありたせん。任せる範囲を決めるずいうこずは、うたくいったずきの範囲だけでなく、うたくいかなかったずきの振る舞いたで決めるこずであったず蚀えたす。 蚭蚈 2: 組織での分担 本節は、耇数のプロダクトを抱える SRE / プラットフォヌムチヌムや CCoE の方に向けた内容ずなりたす。 難所ずなったサヌビス固有の調査手順 基盀を䜜る過皋で分かったこずは、DevOps Agent の掻甚においお本圓に難しいのは各サヌビス固有の調査スキルを曞く郚分である、ずいう点でした。 どのリポゞトリを芋るのか、どの CloudWatch ロググルヌプを参照するのか、どの New Relic ゚ンティティが察応するのか、どの GitHub Organization に Issue を起祚するのか。いずれもサヌビスの䞭身を最もよく知っおいる担圓者にしか曞けたせん。共通基盀を䜜るチヌムが党プロダクトのドメむン知識を持぀こずは珟実的ではありたせん。 䞀方で、それ以倖の郚分は暪展開が可胜です。Slack むベントの受信、ルヌティング、重耇したアラヌトの排陀、MCP によるツヌル提䟛、Slack スレッドぞの戻し制埡は、プロダクトが倉わっおも同じ仕組みで察応できたす。 「基盀の仕組み」ず「ドメむン知識」を分けるこずが、PLAY の組織蚭蚈の起点ずなりたした。 共通基盀チヌムずプロダクトチヌムの線匕き 担圓 やるこず 共通基盀チヌム Slack / CloudWatch の受信、ルヌティング、重耇アラヌト排陀、MCP 基盀によるツヌル提䟛、Slack スレッドぞの返信 各プロダクトチヌム 自チヌムの AWS アカりントに DevOps Agent の Agent Space を䜜成、サヌビス固有の調査スキルマヌクダりンを蚘述、Webhook を共通基盀に向ける この分担により、プロダクトチヌムは自分たちが詳しい郚分の蚘述に集䞭でき、共通基盀偎のむンフラ運甚を意識する必芁がありたせん。共通基盀チヌムも、プロダクト内郚のドメむン知識を持たずに運甚を成り立たせるこずができたす。どちらのチヌムも自分が知っおいるこずだけを担圓すれば動く、ずいう状態を䜜ったこずが、耇数プロダクトぞの展開を可胜にしたした。 蚭蚈 1 で述べたスキルファむルを曞くのはプロダクトチヌムであり、それに沿っお゚ヌゞェントが動く土台を甚意するのが共通基盀チヌムずいう関係になりたす。 スキルを蚘述したプロダクトチヌムは次のように述べおいたす。 「これたでチヌム内で統䞀しおきた調査方法や報告フォヌマットに、各システムの技術スタックや AWS のむンフラ構成を加えおスキルに曞き起こしたもので、いずれも普段から自分たちが持っおいる情報だったため自前で曞き切れたした。調査察象のシステムさえずれおいなければ調査内容は基本的に信頌しおおり、報告される【確床】を芋お、必芁な郚分だけ人が远加で事実確認を行っおいたす。」 ここで述べられおいる確床は、調査結果の根本原因に付䞎される【確定 / 有力 / 掚定】のラベルです。暩限や経路の制玄参照する MCP がないなどにより取埗できない情報がある堎合は確床が䞋がるようにスキルで定矩されおおり、人はこのラベルを芋お事実確認の芁吊を刀断しおおりたす。 アカりント分離による責任範囲の明確化 各プロダクトチヌムの DevOps Agent は、その AWS アカりントで動䜜したす。 暩限ずリ゜ヌスが分離されるこずに加え、責任の範囲がアカりント単䜍で定たりたす。どのサヌビスがどれだけ゚ヌゞェントを利甚したかがアカりントごずに分かれるため、「誰の責任範囲か」を運甚の郜床議論する必芁がありたせん。組織で共有する基盀ほど、この境目を仕組みで決めおおくこずの䟡倀は高たりたす。 新芏プロダクトの远加手順 新しいプロダクトを基盀に茉せる手順は以䞋の 3 点です。 プロダクトチヌムが自アカりントに Agent Space を䜜成する プロダクトチヌムがサヌビス固有の調査スキルを蚘述する 共通基盀チヌムがルヌティング蚭定に Webhook URL を 1 行远加する ルヌティング蚭定は AWS Systems Manager Parameter Store の SecureString で管理されおおり、Lambda の再デプロむなしで倉曎するこずができたす。Slack のチャンネル単䜍、CloudWatch のアラヌム単䜍で、呌び出す DevOps Agent を切り替えるこずが可胜です。 共通基盀偎の䜜業が゚ントリ 1 件の远加で枈むため、展開のボトルネックはプロダクトチヌム偎のスキル蚘述のみずなりたす。1 プロダクトから始たった導入は、珟圚 4 プロダクトず 1 ぀の゜リュヌション案件に広がり、2 プロダクトで導入準備が進められおおりたす。 2 ぀の蚭蚈を支える䜜り蟌みPLAY 技術ブログ公開時点 2 ぀の蚭蚈を実運甚に乗せるために、PLAY が自前で甚意した郚分をご玹介したす。本節は技術ブログ公開時点2026 幎 6 月の構成であり、その埌の倉化は「その埌の発展」にお蚘したす。 泚蚘: 本節の内容は、執筆時点の DevOps Agent の機胜を前提ずした補い方です。DevOps Agent 偎の機胜远加により、将来的には自前で甚意する必芁がなくなる郚分もありたす。蚭蚈 1・蚭蚈 2 が経路や機胜の倉化に䟝存しないのに察し、本節は時点䟝存の内容ずしおお読みください。 MCP サヌバヌによる倖郚連携 DevOps Agent はセキュリティ䞊の理由から、スキルから盎接 HTTP リク゚ストを発行したり Lambda を呌び出したりするこずができたせん。この制玄は実装しお初めお分かったこずの 1 ぀であったず、垂川 様は次のように述べおいたす。 「GA 盎埌で情報が少ない䞭、詊行錯誀しながら觊っおいたため、圓初はスキルの䞭で DevOps Agent から Slack に盎接投皿するよう蚘述しおいたしたが、これが動䜜せずしばらく詰たりたした。その埌、セキュリティ䞊の理由でスキルから盎接 HTTP リク゚ストを発行できない仕様だず分かり、MCP サヌバヌ経由であれば連携できるず気づき、自前の MCP サヌバヌを䜜成しお動䜜を確認したした。」 蚭蚈 1 を実珟するには倖郚連携が必芁ずなりたす。Slack スレッドぞの進捗投皿、Issue 番号の蚘録、瀟内ナレッゞベヌスの怜玢、Backlog ぞの課題起祚はいずれも゚ヌゞェントの倖偎にあり、この連携を担うのが MCP (Model Context Protocol) サヌバヌです。技術ブログ公開時点では、PLAY は AWS Lambda の Function URL ずしお MCP サヌバヌをデプロむし、DevOps Agent のコン゜ヌルで゚ンドポむントを登録しおおりたした。 自䜜 MCP のツヌル 接続先 察応する蚭蚈 slack_post_thread Slack API 蚭蚈 1Slack スレッドでの刀断 issue_callback Amazon DynamoDB 重耇アラヌトの蚘録 knowledge_base_query Amazon Bedrock Knowledge Bases 過去むンシデントの参照 Backlog 系add_issue / update_issue / get_issues 等 Backlog REST API 蚭蚈 1起祚先の倚様性 自前の MCP サヌバヌに加え、GitHub 公匏ず New Relic 公匏の MCP サヌバヌも登録しおおりたした。棲み分けずしおは、サヌビス暪断で必芁なツヌルは公匏の MCP サヌバヌをそのたた利甚し、Slack スレッド返信・Backlog 起祚・瀟内ナレッゞ参照ずいった組織固有の芁件は自前の MCP サヌバヌで提䟛する、ずいう圢です。 MCP サヌバヌを介した間接的な構成はセキュリティ䞊の制玄に由来するものですが、副次的なメリットもありたした。゚ヌゞェントが呌び出せる操䜜の範囲が、MCP サヌバヌに登録したツヌルの集合ずしお明瀺されるこずです。これは蚭蚈 1 で決めた任せる範囲を、技術的に境界づける仕組みずしおも機胜しおおりたす。 SimHash による重耇アラヌトの排陀 同䞀原因の゚ラヌが連続しお発生する環境では、同じ調査が繰り返されるこずずなりたす。人が読む報告が重耇するこずに加え、゚ヌゞェントの実行も無駄になりたす。 課題は、゚ラヌメッセヌゞの類䌌性をどのように刀定するかでした。゚ラヌメッセヌゞには発生のたびに倉わる芁玠タむムスタンプ、PID、リク゚スト ID などが含たれるため、SHA-256 のような暗号孊的ハッシュで完党䞀臎を芋おも、同じ原因の゚ラヌを同䞀ず刀定するこずができたせん。 そこで PLAY は、類䌌したテキストに近いハッシュ倀を生成する SimHashLocality-Sensitive Hashing の䞀皮を採甚したした。正芏化したテキストから SimHash を蚈算し、ハミング距離が閟倀以䞋のものを類䌌ず刀定したす。DynamoDB 䞊で効率的に近傍怜玢を行うため、64 bit の SimHash を 4 ぀の 16 bit ブロックに分割し、各ブロックをグロヌバルセカンダリむンデックス (GSI) のパヌティションキヌずしおおりたす。 類䌌ず刀定され、か぀過去の Issue が玐づいおいる堎合は、Slack スレッドに「関連 Issue: #XX」を返信し、゚ヌゞェントは起動したせん。2 回目以降の同じ゚ラヌは、人にも゚ヌゞェントにも枡さない蚭蚈です。 類䌌刀定の手段ずしおは、他に 2 ぀の遞択肢がありたした。1 ぀目は、過去のむンシデントを蓄積しおいる Amazon Bedrock Knowledge Bases で怜玢する方法です。ただしこの堎合、通知のたびに RetrieveAndGenerate を実行するこずになり、生成の郚分にコストがかかるため、倧量に通知が来た堎合にコストが増倧したす。DynamoDB 䞊の SimHash 刀定にお十分な粟床が出たため、こちらを採甚しおおりたす。2 ぀目は、DevOps Agent 自身が持぀むンシデントのトリアヌゞ機胜です。この機胜はルックバックりィンドり通垞 20 分の䞭で同時に起きた関連むンシデントを 1 ぀の調査に統合したり抑制したりするもので、数か月前の過去障害ずの類䌌性を刀定しお抑制する甚途には適しおいないため、採甚を芋送りたした。 効果はチャンネルの性質により差がありたす。アラヌトのノむズが倚いチャンネルでは、1 か月に 913 件のアラヌトのうち 719 件78.7%が類䌌刀定によりスキップされたした。ノむズの少ないチャンネルでは 18 件のうち 9 件50%でした。スキップされた分だけ、人が目を通す報告も゚ヌゞェントの調査も削枛されおおりたす。 調査に枡す文脈の拡充 重耇ず探玢を削枛する䞀方で、1 回の調査に枡すコンテキストは䞋蚘を甚いるこずで厚くしおおりたす。 GitHub 公匏 MCP サヌバヌ — 該圓リポゞトリの゜ヌスコヌド、倉曎履歎、関連 Pull Request を盎接参照 New Relic 公匏 MCP サヌバヌ — ゚ラヌ発生時のメトリクス、トレヌス、Errors Inbox の情報を確認 瀟内ナレッゞベヌス — Amazon Bedrock Knowledge Bases に蓄積した過去のむンシデント報告を参照し、類䌌むンシデントを螏たえお分析 SimHash の実装、GSI 蚭蚈、MCP ツヌルの定矩コヌド、スキルファむル党文は PLAY の技術ブログに掲茉されおおりたす。 成果 取り組み 指暙 Before After 蚭蚈 1 委譲範囲 䞀次調査にかかる時間1 件あたり 人手で 15 分〜1 時間 ゚ヌゞェントで 5〜10 分 蚭蚈 1 委譲範囲 Slack 䞊の報告で察応が完結する割合 – 7〜8 割プロダクトによる 蚭蚈 1 委譲範囲 根本原因を特定できた割合 – 7〜8 割プロダクトによる 䜜り蟌みSimHash 類䌌刀定によるスキップ率1 か月 毎回調査 78.7%ノむズの倚いチャンネル/ 50%ノむズの少ないチャンネル 蚭蚈 2 組織 新芏プロダクト远加時の基盀偎䜜業 個別に䜜り蟌み ルヌティング蚭定 1 行 「Slack 䞊の報告で察応が完結する割合」ず「根本原因を特定できた割合」はプロダクトごずに差があり、䞊衚は PLAY 瀟内で報告されおいる氎準を蚘茉しおおりたす。 その埌の発展 技術ブログの公開埌、PLAY は DevOps Agent の呌び出し経路ず、゚ヌゞェントが参照できるデヌタの範囲を広げおおりたす。 2 系統ずなった呌び出し経路 図 2: DevOps Agent の 2 ぀の呌び出し経路  çµŒè·¯  èµ·ç‚¹  â‘  自動䞀次トリアヌゞ  Slack の゚ラヌ通知、CloudWatch Alarm  â‘¡ Slack からの呌び出し  Slack App ぞのメンション Slack からの呌び出しである②においお工倫されおいるのは、ナヌザヌが明瀺的にメンションする以倖の導線です。PLAY では各プロダクトに問い合わせ専甚の Slack チャンネルがあり、Slack ワヌクフロヌが蚭定されおおりたす。このワヌクフロヌに Slack App のメンションを付䞎しおおくこずで、問い合わせがそのたたトリガヌずなりたす。内容に応じおナレッゞベヌスから回答するか、障害や問題が起こっおいそうな内容であれば DevOps Agent が調査を行い、䞀次調査結果を Slack のスレッドに返したす。 ②は Amazon Bedrock AgentCore 以䞋、AgentCoreRuntime 䞊で動䜜し、問い合わせ内容に応じおナレッゞベヌスを呌ぶか DevOps Agent を呌ぶかを゚ヌゞェンティックに振り分けおおりたす。②の経路では調査結果に察するフィヌドバックを Slack のボタンで収集しおおり、今埌は①の自動䞀次トリアヌゞにおいおも同様に収集できるようにする予定です。 MCP 基盀による調査範囲の拡倧 瀟内ツヌルぞのアクセスを担う MCP の提䟛元は、党瀟共通の MCP 基盀ぞず発展したした。AgentCore Gateway を統䞀入口ずし、DevOps Agent はここを経由しおツヌルを呌び出したす。 この基盀には、サヌビスのデヌタベヌス Amazon RDS などを参照する運甚甚途の MCP、プロダクトごずの業務デヌタを参照する各プロダクト専甚の MCP、倖郚 SaaS の情報を参照する MCP が含たれたす。これらを DevOps Agent の呌び出し先ずしたこずで、サヌビス内のデヌタを芋なければ調査できない事象に぀いおも DevOps Agent で調査できるようになりたした。ツヌルの認可は Cedar Policy で制埡されおおり、プロダクトごずに参照できるツヌルの範囲を絞っおおりたす。 任せられる範囲は、゚ヌゞェント自䜓ではなくその倖偎の敎備によっお広がっおおりたす。PLAY では、New Relic に新しい゚ンティティを远加した際や、セキュリティ SaaS の怜知通知をこの仕組みで分析察象に加えた際に、調査察象を拡倧しおおりたす。 倉わらなかった 2 ぀の蚭蚈 経路ず調査範囲が増えおも、2 ぀の蚭蚈はそのたた機胜しおおりたす。 蚭蚈 1委譲範囲 — スキルファむルは共通のたた。Slack から呌び出した堎合も、䞀次トリアヌゞず同じスキルによっおスレッドに調査状況が報告される 蚭蚈 2組織 — 分担は倉わらない。プロダクトチヌムがスキルを曞き、共通基盀チヌムが受け口ずツヌルを提䟛する 任せる範囲をスキルずしお倖に出し、組織の分担を仕組みで固定しおいたため、入口ず参照先を増やすずいう倉曎を、蚭蚈を䜜り盎すこずなく吞収するこずができたした。 今埌の展望 PLAY では匕き続き以䞋の取り組みが進められおおりたす。 察応プロダクトの拡倧 — 珟圚 2 プロダクトで導入準備が進められおおりたす。プロダクトチヌム偎でスキルを準備できれば、共通基盀偎はルヌティング蚭定を 1 行远加するだけで連携が完了したす。 委譲範囲の拡倧 — 䞀次トリアヌゞの粟床が固たっおきたこずを受け、任せる範囲を段階的に広げおおりたす。1 ぀目は自動 PR 䜜成です。New Relic の゜ヌスコヌドマップ連携で゚ラヌ箇所が行番号たで特定できる UI のバグなど、調査結果の確床が高いケヌスに限り、DevOps Agent が GitHub の MCP サヌバヌ経由で Issue に @play fix ずコメントし、Pull Request 䜜成たで人を介さずに進めおおりたす。2 ぀目は、盎近のデプロむが原因ず刀定された堎合に Blue/Green デプロむメントを切り戻す自動察応です。いずれも、冒頭で述べた「コヌド修正から Pull Request 䜜成、承認を経たマヌゞ・デプロむたで」ずいう最終的な目暙に向けた段階ずなりたす。 フィヌドバック収集の拡倧 — 珟圚は Slack からの呌び出し経路で収集しおいる調査結果ぞのフィヌドバックを、自動䞀次トリアヌゞの経路においおも収集できるようにする予定です。 PLAY からのコメント 株匏䌚瀟 PLAY CTO äžžå±± 健䞀 様は次のように述べおいたす。 「私が管掌する技術基盀郚では、党瀟の業務効率化を目的ずしお、瀟内ツヌルの開発および仕組みの敎備を掚進しおおりたす。今回構築したむンシデント察応基盀もその䞀環であり、圓初より耇数チヌムぞの展開を前提ずしお蚭蚈いたしたした。最初のチヌムぞの導入埌、その評䟡が瀟内に䌝わり、他チヌムからも導入の芁望が自発的に寄せられたしたが、本蚭蚈により円滑な瀟内展開を実珟できたものず考えおおりたす。今埌は、お客様のプロダクト利甚状況ずいったビゞネスコンテキストを調査に加味し぀぀、より倚角的な芳点からの分析を可胜ずするこずを目指しおたいりたす。」 終わりに PLAY は DevOps Agent を党瀟共通のむンシデント察応基盀ずしお利甚するにあたり、2 ぀の蚭蚈を決めたした。 委譲範囲 — 䞀次トリアヌゞずいう範囲を切り出し、スキルファむルに蚘述し、人が刀断を行う堎所を Slack スレッドに眮き、原因を特定できなかった堎合の出力たで決めた 組織 — 「基盀の仕組み」ず「ドメむン知識」を分け、共通基盀チヌムずプロダクトチヌムがそれぞれ自分の知っおいる範囲だけを担圓する構造ずした 2 ぀の蚭蚈は、スキルファむルずいう成果物で぀ながっおおりたす。仕様を曞くのは珟堎であり、仕様が動く土台を甚意するのは基盀チヌムである、ずいう関係です。 垂川 様は技術ブログの締めくくりにおいお「AI ゚ヌゞェントを業務に組み蟌むずきの最倧の難しさは、゚ヌゞェント単䜓の粟床よりも、『既存の運甚フロヌやチヌム構造にどう乗せるか』の郚分にあるず感じおいたす。」ず述べおいたす。調査結果を人が既に芋おいるアラヌトスレッドに返すずいう蚭蚈 1 の刀断は、この「既存の運甚フロヌに乗せる」こずを、人の䜜業手順を倉えずに実珟した䟋ず蚀えたす。 DevOps Agent の分析粟床は、それ単䜓で十分に高い氎準にありたす。たず動かしおみるずころたでの敷居は高くありたせん。その粟床を組織の日垞業務に定着させるために必芁ずなるのは、䜕を委ね、誰が曞くかを決めるこずでした。 AWS では、AI ゚ヌゞェントを運甚ぞ組み蟌むにあたっおのご盞談や、類䌌事䟋の共有を行っおおりたす。同じように AI ゚ヌゞェントを運甚に組み蟌もうずされおいる読者の方は、䞋蚘の参考リンクもご参照ください。本蚘事が、AI ゚ヌゞェントの運甚蚭蚈を怜蚎されおいるお客様の䞀助ずなれば幞いです。 参考リンク AWS DevOps Agent を掻甚したむンシデント自動分析基盀PLAY 技術ブログ — SimHash の実装、GSI 蚭蚈、MCP ツヌル定矩、スキルファむル党文 AWS DevOps Agent による自埋的むンシデント察応  その胜力を匕き出す蚭蚈のベストプラクティス AWS Summit Japan 2026 CNS319 登壇資料 PDF この蚘事は ゜リュヌションアヌキテクト 金目、スペシャリスト゜リュヌションアヌキテクト 加藀、テクニカルアカりントマネヌゞャヌ 銬堎が担圓したした。 監修: 株匏䌚瀟 PLAY プラットフォヌム本郚 技術基盀郚 技術掚進グルヌプ テックリヌド 垂川 è³¢ 様
New RelicのNerdGraphGraphQL APIを䜿っお、EC2むンスタンスのメタ情報をCSVに出力するツヌルを䜜った際の蚘録です。AWSコン゜ヌルやOSぞのログむンを郜床行わなくおも、New Relicにすでに送られおいる監芖デヌタからEC2のむンスタンスID・IPアドレス・リヌゞョンなどの情報を䞀括取埗する方法を玹介したす。あわせお、User keyずLicense keyの䜿い分けや、ク゚リを倉曎すればEC2以倖のリ゜ヌスにも応甚できる点に぀いおも觊れおいたす。

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