株式会社スクウェア・エニックス
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株式会社スクウェア・エニックス の技術ブログ

俺流!PEP668とうまくやっていく方法

PEP668は突然やってきた pythonのスクリプト書いてるときに、OSに入っていないpythonのモジュールが必要になったらどうしてますか? いままで、自分は細かいこと考えず、すぐ使えればいいやと割り切って $ pip3 install --user ほしいモジュール名 って、いつもやってました(笑)。まあ、見るからに、野蛮ですね。 ところが、先日久しぶりにDebian sidにはない無いモジュール(py

シリーズ・すこしずつがんばる streaming data 処理 (2) かんたんな処理の実行

すこしずつがんばる streaming data 処理、前回 からのつづきです。 目指していることの概要などは前回の内容をご覧ください。 いちばんかんたんな pipeline を実装してみる さて、前回では定形として用意された template 機能から実行してみることで、Dataflow で処理を行うのがどのようなことかの感覚をつかみました。 今回はそこから一歩進んで、想定した仕様にカスタマイズ

シリーズ・すこしずつがんばる streaming data 処理

パブリッククラウドでよくマネージドで提供されているサービスのうち、活用が大きなアドバンテージになると感じるものに、リアルタイムの逐次データ処理、streaming data 処理があります。これを実現するために、OSS はじめ多くのベンダーからもさまざまなものが提供されていますが、GCP で streaming data 処理といえばやっぱり Dataflow です。(独断と偏見) Streaming data 処理と

Docker でやってみる Windows container

Windows container …? ホシイです。 ふだんからひたすら container 技術についての情報を web で漁っていると、YouTube を開けば技術系の動画に混ざってコンテナ船舶 (実体) の動画もおすすめされるような状態であり、果てにはそれも視聴してしまいああこれはなるほどすごい技術だなあ。と感心したりなどする日々を過ごしております。 そんな日々の中であっても、なかなか

GitHub Flavored Markdownをローカルでプレビューしたい

日々GitHub上で管理されたファイルを編集していて欠かせないことの1つに「Pull Requestを作る」があります。 Pull Request(以下プルリク)の説明文はMarkdown記法をサポートしているので、箇条書きやWeb上にあるドキュメントへリンクなどを気軽に書くことができます。 ところで、プルリクの説明文やいわゆるREADME.mdのようなMarkdownで書かれた内容は直接GitHub上で表示されるので

Chat AI と debug する Javascript 配列シャッフル

こんにちは、ホシイです。 これを読んでいるあなたは、自分が AI ではないという確たる自覚をお持ちでしょうか? 🤔 無作為に並べ替えがしたい コロナ禍以降、わたしの所属するチームでは、オンラインでデイリーミーティングをしています。日々の状況・情報の共有について、チームメンバーがひとりずつ順に数分話すのですが、毎日順番がおなじだとつまらないので

[Helm] template, include, tplの使い分け

Helmにおけるテンプレートを別ファイルに分ける仕組み Helmで0とdefaultを区別するに引き続きHelmの話題です。 Helmでテンプレートを記述するとき、基本的には以前の記事のようにマニフェストのYAMLファイル内に直接記載しますが、時にはテンプレートを別のファイルに分けたい場合があります。 例えば、複数マニフェスト間で共通のテンプレートを使いたい、ConfigMap/Secretを

VS Code devcontainer で disk が遅すぎるのをなんとかしたい

開発作業を中心に様々な用途で非常に便利な devcontainer 機能ですが、container 内 workspace の disk 性能が遅すぎる問題のために実用に耐えないといったことがあります。 devcontainer において disk が遅いと感じるのはおそらく、host 側にある folder を開いて devcontainer を起動した際に、その folder が性能が低い filesystem で bind mount されるからです (と思っています)。 かんたんな作業

15分でできる (ようになる) 環境構築

こんにちは、ChatGPT です。 嘘です。ただの情シス部員のホシイです。 エンジニア組織がある多くの会社ではよくあるように、弊社でも、エンジニアが自身の業務に係る内容を社内向けに発表する機会が様々あります。その中でもおおきなものが昨年の末に企画されておりまして、その場でお話をさせていただける貴重なひと枠をいただきました。ひとり一枠 50 分 (うち 10

ITエンジニアブログができるまで

あけましておめでとうございます。 本ブログ。まだ開始して一年も経過していませんが、ようやくまわりはじめてきた感がしてきております。IT 関連企業界隈ではすっかり一般的になりました技術ブログの花盛りという様相ですが、弊弱小ブログもまだまだなんとかがんばっていきたい所存であります。 ブログを開始してわたし自身さまざま勉強になったこともあり、他

AWS上でログを収集[S3]→加工[Glue]→閲覧[Athena]してみた!

この記事はAWS for Games Advent Calendar 2022の25日目の記事です。 皆さんはログの扱いに慣れておりますでしょうか? 必要なログは全て綺麗に ETL していつでもばっちり見れる状態です! となっていればどんなに良いことか、、中々後回しにされがちな部分かと思います。弊社でも様々なゲームが平行稼働している中、 大量のログがローテートされてサーバから消えていく タイ

Backend 開発環境としての Windows 注意点 2022

開発環境としての Windows に興味が尽きないホシイです。 WSL が使いやすくなり、Linux を target とした server application の開発環境としての Windows 活用も、すこし様子が変わってきているように感じます。 ゲーム開発などでの Windows 活用の有用性は言うまでも無いですが、かたや、特に我々のように本番環境の target を Linux としている backend engineer 向けには、Windows を使うこと

突然の災害に備える Envoy Lua filter

備えあれば憂いなし web サービスを運用していると、不測の事態というのは起きるものです。 プログラムのバグであったり、ハードウェアの障害や性能不足であったり、時には理由がわからないが何かしら動かない、でも早急になんとかしないといけない… なんていうことが。もちろん、事前の準備は万全にしつつ、そういったことが起きないことが最善ではありま

Helmで0とdefaultを区別する

Helm Kubernetes (k8s)のパッケージ管理を行うアプリケーションとしてHelmがあります。 Helmではテンプレートによって使うimageのタグやDeploymentのPodの数といった設定値をデプロイ時に注入することが可能になっています。 Helmのこのテンプレートファイル群の単位をchartと呼びますが、私のチームでchartを管理する中でoptionalなパラメータを表現しようとして躓いたのでまとめます

スクウェア・エニックスの"とあるシステム"のSite Reliability Engineering

はじめに こんにちは、情報システム部 SRE 橋本です。 普段はクラウドエンジニア(SRE)としてチームリードをしています。興味関心がインフラ、Observability、SRE、Security、Golangといった分野であり、 Japan Google Cloud Usergroup for Enterprise(Jagu’e’r ジャガーと読みます)でObservability/SRE分科会のオーナーを担当させていただいております。その縁もあって先日Innovators Hive at Cloud Next 2022