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こんにちは、ソリューションアーキテクトの宇佐美です。 2026年7月15日(水) に開催された「Neuron Community – 2026 Vol.1」の様子をレポートします。このイベントは、2025年3月に立ち上げられた「Neuron Community」の協力のもと開催しました。 今回は、 AWS Summit Japan 2026 開催後ということもあり、AWS Summit Japan の振り返りや、AWS Neuron のアップデート情報が多めの内容となっています。 Neuron Community とは AWS では、機械学習のトレーニングと推論のための高性能で費用対効果の高い機械学習アクセラレータ( AWS Trainium 、 AWS Inferentia )、および深層学習と生成 AI ワークロードを実行するために使用される SDK の AWS Neuron を提供しています。「Neuron Community」は、ユーザー間で AWS Trainium / AWS Inferentia / AWS Neuron の知見共有を促進する場として発足しました。 「Neuron Community」は、主に Discord を使用して運営されています。興味を持っていただいた方は、下記の URL から参加してみてください。 AWS Neuron Community (Discord) : https://discord.gg/DUx4g3Z3pq オープニング:Neuron Community の成り立ちとカラクリ社での Trainium 取り組み紹介 中山 智文 氏(カラクリ株式会社 取締役 CPO) 資料:後日公開 オープニングセッションでは、カラクリ株式会社の中山氏より発表していただきました。カラクリ株式会社は、2023年より一貫して AWS Trainium を利用し続けており、Neuron Community の立ち上げにも大きな貢献をしていただいています。この発表では、Neuron Community の始まりについて紹介していただきました。また、カラクリ株式会社の AWS Trainium に関する2つの取り組みについても紹介していただきました。1つ目の取り組みは、Amazon EKS 上に構築された 「Neuron 分散学習プラットフォーム」 です。このプラットフォームを構築することで、インフラ関連の知識が十分ではないメンバーでも分散学習を実行できる環境の整備を進めているそうです。2つ目の取り組みは、AWS Trainium の NKI カーネル開発を促進するための 「カーネル開発エージェント」 です。この AI エージェントにより、NKI カーネル開発をエージェントが自律的に進められるようになるということです。最後に、今後の Neuron Community の活動について、よりオープンな場にしていきたいという発信をしていただきました。 AWS Summit Japan 振り返り① セッションダイジェスト「⼤規模学習から AI エージェントの推論まで ~ コスト効率と性能が両⽴する AWS Trainium の全貌 ~」 澤 亮太 (Amazon Web Services Japan G.K.) 資料: “AI エージェントの推論から⼤規模学習まで” コスト効率と性能が両⽴する AI インフラ ̶ AWS Trainium の全貌 Amazon Web Services Japan G.K. の澤からは、 AWS Summit Japan 2026 の振り返りとして、「”AI エージェントの推論から大規模学習まで” コスト効率と性能が両立する AI インフラ ー AWS Trainium の全貌」のセッションを、15 分のダイジェスト版で紹介しました。このダイジェストでは、AWS Trainium の典型的な使い方として、 “A. コードはそのままで学習コストを下げたい” 、 “B. 性能を最適化したい” 、 “C. 推論コストを固定化したい” の3点に注目して説明しました。 A. では、 Native PyTorch support(ベータ版) を使い、GPU向けPyTorchコードのデバイス指定を cuda から neuron に変更して、AWS Trainium 上で学習を実行する方法を紹介しました。デモでは、GPT-2 の学習スクリプトを実行しました。B. では、 NKI (Neuron Kernel Interface) により AWS Trainium のハードウェア命令セットに直接アクセスして AI カーネルの最適化が可能であることを紹介しました。また、性能最適化とデバッグのワークフローを支援する Neuron Explorer、NKI の開発を AI エージェントで加速するためのオープンソースツールキットの “Neuron Agentic Development” についても紹介し、Neuron Agentic Development のデモを見ていただきました。C. では vLLM on Trainium を使うことで、オープンウェイトモデルをAWS Trainium 上でサービングできます。ここでは、openai/gpt-oss-20b モデルを AWS Trainium 上でサービングするデモを見ていただきました。 AWS Summit Japan 振り返り② ブース展示紹介「⽣成 AI を⽀えるインフラ技術」 赤澤 Toshinobu (Amazon Web Services Japan G.K.) Amazon Web Services Japan G.K. の赤澤からは、 AWS Summit Japan 2026 の振り返りとして、ブース展示「生成AIを支えるインフラ技術」について紹介しました。この展示は、複数のマルチモーダルモデルを Amazon EC2 trn2.48xlarge でサービングする様子を見ていただくもので、マルチモーダルモデルで画像の編集を行います。音声で画像編集の指示をすると Whisper Large v3 で音声認識を行い、Qwen3-VL-8B-Instruct で元になる画像を編集するための指示を生成します。指示は Qwen-Image-Edit-2511 に渡され、画像が編集されます。編集された画像は、Qwen3-VL-8B-Instruct を使って指示通りに編集できているかを講評し、XTTSv2 で音声出力します。この発表では、3匹の子猫のイラストを、4匹に増やすという画像編集の様子を見ていただきました。 また、このデモを実現しているアーキテクチャについての説明も行いました。4つのモデルのtrn2.48xlarge の 64 論理コアへのアロケーションや、モデルのデプロイフローなども説明しています。 AWS Trainium / Inferentia / Neuron SDK 最新アップデート 常世 大史 (Amazon Web Services Japan G.K.) 資料: Neuron Communit 2026 Vol.1 AWS Trainium / Neuron 最新アップデート Amazon Web Services Japan G.K. の常世からは、ちょうどイベント前日にテレビ東京の WBS(ワールドビジネスサテライト)で AI 向けアマゾン独自の半導体開発が特集 されたことに触れ、自身が所属するアマゾン内のチップ開発部隊「アンナプルナラボ」について紹介しました。Anthropic との共同プロジェクト Project Rainier では、これまでに 140 万個超の Trainium 2 および Trainium 3 チップが稼働中であること(WBS 内の特集にて紹介)、 OpenAI が 2GW 規模での Trainium 採用を発表 したこと、また従来のチャットボット型 AI からエージェント型 AI へとシフトする中で、AI チップに加え AWS Graviton プロセッサの重要性が増している点を紹介しました。 Meta が数千万の Graviton コアで Agentic AI をスケールしている事例 にも触れました。 次に、澤のセッションでも紹介された AWS Trainium 向けの SDK「AWS Neuron」のアップデートとして、ライブラリのネイティブ化(Native PyTorch、Native vLLM)の最新状況を紹介しました。 また、7 月 7 日にリリースされた最新の Neuron 2.31 では、性能最適化の要である NKI(Neuron Kernel Interface)と NKI Library に大きなアップデートがあった点、さらに NKI カーネル開発用のエージェントコーディング機能 Neuron Agentic Development によるカーネル自動最適化ループへの注力を紹介し、セッションを締めくくりました。 ※ イベント開催後の 2026年7月20日(月) に vLLM Neuron Beta がパブリックリリースしました! さいごに 通算3回目の Neuron Community は、カラクリ株式会社での AWS Trainium への取り組みの発表や、AWS Summit Japan 2026 の振り返り、AWS Neuron 関連の最新アップデート情報の紹介と、充実した内容となりました。AWS Summit Japan 2026 のセッション動画は、 AWS Summit Japan の Web ページ に登録いただくことでオンデマンド視聴が可能です。ご興味のある方は、ぜひ登録してみてください。 発表後には今後の Neuron Community についてのディスカッションも行われ、約 1 年ぶりの開催となったことを踏まえ、より高い頻度で開催していこうという声が挙がりました。AWS としても積極的に支援していきます。 今後の Neuron Community も、Discord を中心に募集や告知を行っていきます。興味を持っていただいた方は、ぜひ、下記の URL から参加してみてください。 AWS Neuron Community (Discord) : https://discord.gg/DUx4g3Z3pq 著者について 宇佐美 雅紀 (Usami Masanori) 製造業のお客様を担当するソリューションアーキテクトです。 製造業のお客様のクラウド活用を支援しています。 常世 大史 (Tokoyo Hiroshi) AWS Annapurna Labs のソリューションアーキテクトです。 Annapurna Labs が提供する AWS Trainium、Inferentia の技術支援に注力しています。
イベント概要 半導体業界をリードする企業の皆様をお迎えし、昨年ご好評いただいた「EDA on the Cloud – Tokyo」を今年も開催します。オンプレミスからクラウドへの移行に悩むお客様に対し、AIとHPCが融合したEDAワークロードの未来、EDAに最適化されたAWSサービスやロードマップ、そして革新的な生成AIの活用など、EDA領域におけるクラウド活用のすべてをご紹介します。 本イベントはアメリカ、ロンドン、韓国、台湾で開催しているイベントの日本開催となり、グローバルにおける最新情報をお届けします。EDA・半導体・AIの各領域をリードするグローバルAWSパートナーが一堂に会し、EDAのクラウド活用に関する最新動向と最先端の取り組みをご紹介します。また、お客様事例としてソニーセミコンダクタソリューションズ様より半導体EDA基盤のクラウドジャーニーについてご講演いただきます。 開催日時 2026年8月4日(火)9:30 – 18:00 (9:00 受付開始) 開催場所 AWS 麻布台オフィス 〒106-0041 東京都港区麻布台1丁目3-1 麻布台ヒルズ 森JPタワー 東京メトロ日比谷線 神谷町駅 直結・東京メトロ南北線 六本木一丁目駅より徒歩約4分 ※入退館等詳細は別途ご連絡いたします 参加対象者 このイベントは、クラウドアーキテクトやエンジニアから、ディレクター、CTOまで、あらゆるレベルの技術リーダーやビルダーを対象としています。 プレゼンテーションでは、技術ソリューションやその実装方法、業界への影響に焦点を当てますのでクラウド上でのEDAワークロード実行における最新トレンドを把握したい方や、他社事例を参考にしたい方、EDA領域におけるAWSの実装方法に興味のある方など、多くの方にご参加いただけます。 特に以下のような方々に最適なイベントとなっております: 半導体設計におけるクラウド活用を検討されている方 EDAワークロードの最適化やコスト削減に取り組まれている方 クラウドベースの設計検証環境の構築を目指している方 大規模なEDAジョブの効率的な実行方法を模索されている方 セキュアなクラウド環境でのIP管理に関心のある方 本イベントでは、業界をリードする企業の実践事例や、最新のクラウドソリューション、そして将来的な技術展望まで、幅広いトピックをカバーいたします。また、ネットワーキングの時間もご用意しており、パートナー様やAWSメンバーとの情報交換を通じて、具体的な課題解決のヒントを得ていただける機会となっております。 ぜひこの機会に、次世代の半導体設計インフラの可能性を共に探求してまいりましょう。 想定している参加者様のレベル Level 200(AWSのインフラストラクチャに関する基礎的なナレッジがあることを前提に、EDA・生成AI・セキュリティ等に関連したセッションを実施します) 定員 100名 (参加費無料) 参加申し込みについて 以下のページよりお申し込みください。 [ お申し込みはこちら ] プログラム内容 時間 内容 9:00-9:30 受付 9:30-9:35 オープニング アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 袴田 淳 9:35-10:10 EDA on AWS Updates Kirti Devi, Sr. Manager, Tech Business Development HPC/ML, AWS アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 小林 広志 10:10-10:40 EDA x AI x Cloud Umar Shah, Head of Solutions/GTM, Electronics & EDA, AWS 10:40-11:10 AWSシリコン最前線 ~ AI時代のチップ選択を読み解く ~ 常世 大史, Principal Solutions Architect, Annapurna Labs 11:10-11:20 休憩 11:20-12:00 ソニー半導体EDA基盤のCloud Journey ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 設計基盤技術部門 設計環境推進部 豊田 剛介 様 12:00-13:00 昼休憩 13:00-13:45 AI時代のEDAデータ基盤:Amazon FSx for NetApp ONTAPとS3 Access Pointsで加速する半導体設計ワークロード ネットアップ合同会社 シニアクラウドソリューションアーキテクト 藤原 善基 様 13:45-14:15 EDA on the Cloudを加速するAMD EPYC Turin – AWSクラウド上での半導体設計ワークロード最適化 日本AMD株式会社 コマーシャル営業本部 セールスエンジニアリング シニアマネージャー 小林 宏行 様 14:15-14:45 これから選ぶべきEDA向けインスタンスは? – Amazon EC2 Gen 8に搭載 最新フラッグシップ・デバイス インテル® Xeon® 6 – インテル株式会社 シニア・HPC & AI ソリューション・アーキテクト 髙藤 良史 様 14:45-14:55 休憩 14:55-15:25 クラウド時代のAI-Driven EDA:Cadence AI Super Agentが変える設計・検証フロー 日本ケイデンス・デザイン・システムズ社 Lead Application Engineer 安川 勝 様 15:25-15:55 クラウドとAIが変える半導体設計 – Siemens EDA × AWSが実現する次世代EDA環境 シーメンスEDAジャパン株式会社 技術本部 技術本部長 丁子 和之 様 15:55-16:05 休憩 16:05-16:35 半導体のためのフロンティアAI Anthropic Japan合同会社 アプライド AI アーキテクト 松井 佑馬 様 16:35-17:05 ChipAgents William Wang, CEO and Founder, ChipAgents.ai 17:05-17:10 クロージング アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 野間 愛一郎 17:10-18:00 ネットワーキング (Sponsored by AMD) 参加者同士の情報交換や、AWS パートナー様や AWS メンバーへのご質問の時間としてご活用ください アジェンダや参加パートナー企業は変更となる可能性がございます。 一部のセッションは英語での提供となりますが、通訳を手配する予定です。















