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はじめに ども!最近はGitHubをCMSとして活用する検証にハマっている龍ちゃんです。社内システムでGitHubをCMSとして使ったデータ管理を2パターン試してみたんですが、それぞれ全然違う特性で面白かったんですよね。 「GitHubをCMSとして使いたいけど、どうやってデータを取得するのがベストなんだろう?」って悩んでいる方、結構多いんじゃないでしょうか? 今回は、私が実際に検証した2つのアプローチを比較します: ランタイムAPIアクセス (NestJS + GitHub API) ビルドタイム同期 (GitHub Actions外部リポジトリ統合) どちらも実際にプロダクション環境で運用してみたので、リアルな運用データと合わせて比較していきますね! 2つのアプローチ概要 ランタイムAPIアクセス(NestJS実装) 特徴: リクエスト時にリアルタイムでGitHub APIを呼び出し 常に最新のデータを取得 サーバーサイドでAPI呼び出しを実行 ビルドタイム同期(GitHub Actions) 特徴: 事前にデータをビルド時に同期 静的ファイルとして配信 定期実行やトリガー実行での更新 技術的詳細比較 アーキテクチャの違い 項目 ランタイムAPIアクセス ビルドタイム同期 データ取得タイミング ユーザーリクエスト時 ビルド/デプロイ時 データ鮮度 リアルタイム 同期タイミング次第 サーバー負荷 API呼び出し毎回 静的配信 障害耐性 GitHub API依存 静的ファイル レスポンス速度 API待機時間あり 即座にレスポンス 運用面での比較 ランタイムAPIアクセス メリット デメリット デバッグが容易(ログでAPI呼び出しを追跡可能) レート制限対策が必要 即座にデータ反映 GitHub API障害の影響を直接受ける シンプルなエラーハンドリング サーバー監視が必須 API呼び出しによる遅延が発生 継続的なサーバーリソース消費 ビルドタイム同期 メリット デメリット 本番環境が安定(静的配信) データ反映にタイムラグあり GitHub API障害の影響を受けにくい GitHub Actions失敗時の対処が必要 運用コストが低い デバッグが間接的 高速なレスポンス 同期処理の複雑性 CDN活用による配信最適化 データ整合性の管理が困難 用途別推奨パターン ランタイムAPIアクセスを選ぶべきケース 推奨条件: - データ更新頻度: 高頻度(1日数回以上) - ユーザー数: 小〜中規模(同時接続 < 100) - 予算: サーバー運用費用が確保可能 - リアルタイム性: 重要 具体例: - 社内ドキュメントシステム - 個人ブログ(更新頻度高) - プロトタイプ・MVP開発 - チーム内情報共有ツール ビルドタイム同期を選ぶべきケース 推奨条件: - データ更新頻度: 低〜中頻度(1日数回以下) - ユーザー数: 大規模対応が必要 - 予算: 運用コスト削減重視 - パフォーマンス: 高速レスポンス必須 具体例: - 企業サイト・LP - 技術ブログ - ドキュメントサイト - ニュースサイト(定期更新) ビルドタイム同期のポイント: セキュアなPAT管理とアクセス制御 データ整合性チェックとバリデーション エラー時のフォールバック機構 ハイブリッド構成という第3の選択肢 実際の運用では、2つのアプローチを使い分ける選択肢もあります: 適用パターン 静的コンテンツ : ビルド時同期(ドキュメント、記事等) 動的コンテンツ : ランタイムAPI(ユーザー投稿、リアルタイム情報等) 頻度別管理 : 更新頻度に応じた自動振り分け ハイブリッド構成の特性比較 メリット デメリット 各コンテンツの特性に最適化 システム複雑性の増加 コストとパフォーマンスの両立 運用・監視コストの増大 段階的な移行が可能 デバッグ・障害対応の難易度上昇 リスク分散効果 技術スタックの多様化によるスキル要求 推奨判断基準 ハイブリッド構成を検討すべきケース: ├─ コンテンツ種別が明確に分かれている ├─ 段階的移行でリスク軽減したい ├─ 運用チームに十分なスキルがある └─ システム複雑性を許容できる予算・体制 セキュリティ面での考慮 項目 ランタイムAPI ビルドタイム PAT管理 本番サーバーに保存 CI/CD環境のみ アクセス制御 サーバーサイド制御 静的ファイル権限 ログ監査 詳細なアクセスログ ビルドログのみ 障害影響範囲 即座にサービス影響 既存データで継続 まとめ:最適解の選び方 決定フローチャート データ更新頻度は? ├─ 高頻度(1日数回以上) │ └─ ユーザー数は? │ ├─ 小規模(<100) → ランタイムAPI │ └─ 大規模(>100) → ハイブリッド構成 │ └─ 低頻度(1日数回以下) └─ コスト重視? ├─ Yes → ビルドタイム同期 └─ No → どちらでも可 技術選択の判断基準(検証結果) ランタイムAPI適用ケース: 小規模チームでの情報共有システム プロトタイプ開発(迅速なデバッグ重視) リアルタイム性が重要な管理画面 ビルドタイム同期適用ケース: 技術ブログやドキュメントサイト アクセス数が多い企業サイト 安定性を重視するシステム 今後の展望 GitHub APIエコシステムは進化し続けています: GitHub Apps認証 の活用でセキュリティ強化 GraphQL API による効率的なデータ取得 Webhook との連携でリアルタイム同期 どちらのアプローチを選んでも、これらの新機能を活用することで、さらに強力なシステムが構築できるでしょう。 次のステップ この記事を読んで「実際に試してみたい!」と思った方は、まずは小さなプロトタイプから始めることをおすすめします。GitHubの無料枠とActions無料枠を使えば、コストをかけずに両方のアプローチを検証できますよ! 皆さんも、ぜひ自分のプロジェクトに合った方法でGitHubをCMSとして活用してみてください。質問やご相談があれば、いつでもお声がけくださいね! 参考資料 GitHub REST API Documentation GitHub Actions Documentation NestJS GitHub Integration Best Practices Personal Access Token Security Guidelines ご覧いただきありがとうございます! この投稿はお役に立ちましたか? 役に立った 役に立たなかった 0人がこの投稿は役に立ったと言っています。 The post GitHub CMS実装:ランタイム vs ビルドタイム比較!用途別プラクティス first appeared on SIOS Tech. Lab .
チームのプロジェクトが進行する中で、「もっと効率的に進められたら」「あの時、こうしていれば」と感じることは少なくないでしょう。 日々を忙しく過ごす中で、立ち止まってチームの現状を振り返り、改善へと繋げる時間は非常に重要です。そこで役立つのが、KPT法というフレームワークです。 KPT法は、Keep(継続すること)、Problem(問題点)、Try(挑戦すること)の3つの視点からチームの活動を振り返り、具体的な行動へと結びつけるための手法です。 形骸化しがちな定例ミーティングを有意義なものに変え、チームメンバー全員が主体的に課題解決に取り組み、継続的な成長を促すことを目的としています。 そこで今回はKPT法の基本的な概念から、チームにもたらす多様なメリット、実践における具体的な手順、そして効果を最大化するためのコツや便利なツールまで、網羅的に解説していきます! KPT法を正しく理解し、実践することで、チームはより高いパフォーマンスを発揮し、プロジェクトを成功に導くことができるでしょう。 import haihaiInquiryFormClient from "https://form-gw.hm-f.jp/js/haihai.inquiry_form.client.js";haihaiInquiryFormClient.create({baseURL: "https://form-gw.hm-f.jp",formUUID: "927d2c4e-f06c-45b1-bd36-0240e55ccf72",}) ▼強いテストチームの構築方法についてはこちら▼ 最強のテストチームを作る! チームワークでソフトウェア品質を向上させよう! KPT法とは何か KPT法は、Keep(継続すること)、Problem(問題点)、Try(挑戦すること)の3つの要素でチームの活動を振り返るフレームワークです。 プロジェクトの途中で立ち止まり、これまでの活動を客観的に見つめ直すことで、今後の改善点や新たな行動を明確にする目的で用いられます。 特にアジャイル開発の現場などで効果を発揮するとされており、短期間での改善サイクルを回すことに適しています。 この手法を用いることで、チーム内のコミュニケーションが活性化し、メンバー全員が主体的に課題解決に取り組む文化を育むことが期待できます。 単なる反省会で終わるのではなく、具体的な行動へと繋げるためのツールとして、多くのチームで採用されています。 Keep(継続すること) これは、これまでの活動の中で「良かったこと」や「これからも続けていきたいこと」を洗い出すフェーズです。 成功体験やチームの強みを再認識することで、ポジティブな要素を強化し、メンバーのモチベーション維持にも繋がります。 たとえば、チームの連携がスムーズだった点や、特定のツールの活用で作業効率が上がったことなどが挙げられます。 漠然とした良い点ではなく、具体的に何がどのように良かったのかを明確にすることが重要です。 Problem(問題点) 次に、これまでの活動で「うまくいかなかったこと」や「改善が必要なこと」を明確にするフェーズです。 ここでは、課題を具体的に特定し、なぜ問題が発生したのか、どのような影響があったのかを掘り下げていきます。 単に「間に合わなかった」ではなく、「なぜ間に合わなかったのか、その原因は何だったのか」を深掘りすることが大切です。 個人が抱える問題だけでなく、チーム全体で共有すべき課題も含まれます。 Try(挑戦すること) 最後に、KeepとProblemを踏まえて「次に何に挑戦すべきか」「具体的に何を改善していくのか」を決めるフェーズです。 Problemで洗い出された課題に対する具体的な解決策や、Keepで得た良い点をさらに伸ばすための新しい取り組みなどが検討されます。 このTryは、抽象的な目標ではなく、誰が、何を、いつまでに、どのように行うのかを明確にした、実行可能なアクションプランである必要があります。 そして、次回のKPTでそのTryがどうだったかを確認することで、継続的な改善サイクルが生まれます。 KPTを用いるメリット KPT法をチームに導入することで、単に問題を特定するだけでなく、チーム全体のパフォーマンスを向上させ、より良い働き方を実現するための多くのメリットが得られます。 形骸化してしまいがちな定例ミーティングを、チームの成長と課題解決のための生産的な場へと変えることが可能です。 課題の早期発見と迅速な対処 KPT法を定期的に実施することで、プロジェクト進行中に発生する様々な課題や問題点を早期に発見し、迅速に対処できるようになります。 問題が小さいうちにチーム全員で共有し、議論することで、手遅れになる前に適切な対策を講じることが可能です。 例えば、開発プロセスのボトルネックやメンバー間のコミュニケーション不全など、放置すれば大きなトラブルに発展しかねない問題を、KPTの場で顕在化させることができます。 これにより、手戻りやコスト増を防ぎ、プロジェクトをスムーズに進める上で非常に大きなメリットとなります。 チーム全体で課題解決に取り組む意識が育まれ、問題解決のスピードも向上するでしょう。 意見交換・ナレッジ共有の活性化 KPT法は、チーム内の活発な意見交換とナレッジ共有を促進します。 Keepのフェーズでは、成功事例や「うまくいったこと」を共有することで、他のメンバーもその知識やノウハウを学ぶことができます。 Problemのフェーズでは、各自が抱える課題や懸念をオープンに話し合うことで、相互理解が深まり、一人で抱え込んでいた問題がチーム全体で解決されるきっかけになります。 これにより、チーム全体の知見が向上し、メンバー間の連携も強化されます。 また、心理的安全性が高まり、普段は発言しにくいメンバーも安心して意見を共有できるようになるでしょう。これは、チームの成長にとって不可欠な要素です。 組織改善を回し続けるサイクルの形成 KPT法は、Keep、Problem、Tryの3つのフェーズを繰り返すことで、組織改善を継続的に回し続けるサイクルを形成します。 一度実施して終わりではなく、Tryで決めたアクションを次回のKPTで評価し、新たなKeepやProblemとして認識することで、絶えず改善活動を続けることが可能です。 このサイクルを回すことで、チームは常に学習し、進化していくことができます。 例えば、前回のTryがうまくいかなかった場合でも、その原因をProblemとして再検討し、次のTryへと繋げることで、失敗を成功の糧に変えることができるのです。 このような継続的な改善の積み重ねが、長期的なチームのパフォーマンス向上に大きく貢献します。 アクションアイテムの見える化 KPT法のTryフェーズでは、次に「何をすべきか」という具体的なアクションアイテムを明確にします。 これにより、漠然とした反省で終わらず、具体的な行動へと結びつけることができます。 洗い出されたアクションアイテムは、誰が、いつまでに、何を行うのかを明確にすることで、担当者の責任感が生まれ、実行に移されやすくなります。 また、これらのアクションアイテムがチーム内で共有され、見える化されることで、進捗状況が把握しやすくなり、チーム全体の目標達成に向けた意識が高まります。 これにより、プロジェクトの停滞を防ぎ、着実に目標へと向かう推進力が生まれるでしょう。 前向きな振り返り文化の醸成 KPT法は、過去の失敗を責めるのではなく、未来に向けた改善に焦点を当てるため、チーム内に前向きな振り返り文化を醸成します。 Keepで成功体験を共有し、ポジティブな側面に光を当てることで、メンバーのモチベーションが向上し、チームの一体感が強まります。 Problemの共有も、個人の責任を追及するのではなく、チーム全体で解決すべき課題として捉えるため、メンバーは安心して意見を述べることができます。 このような環境は、失敗を恐れずに新しい挑戦をしたり、積極的に意見を発したりすることを促します。 結果として、チーム全体が困難を乗り越え、成長していくための土台が築かれるでしょう。 KPTフレームワークの基礎情報 KPT法は、チームの振り返りを効果的に行うためのフレームワークであり、その実施にあたってはいくつかの基礎情報を把握しておくことが成功の鍵となります。 いつ、どのような準備をして、どのくらいの時間で、誰と行うのかを事前に理解しておくことで、スムーズで生産的な振り返りを実現できます。 特にチームのリーダーやプロジェクトマネージャーは、これらの要素を考慮して計画を立てることで、単なる形式的な会議ではなく、真にチームを成長させる場としてKPT法を活用できるでしょう。 実施に適したタイミング KPT法は、チームの状況やプロジェクトのフェーズに合わせて様々なタイミングで実施できます。 最も一般的なのは、プロジェクトの区切りが良い段階や、特定のマイルストーンを達成した直後です。 例えば、スプリント開発を採用しているチームであれば、各スプリントの終了時に実施することで、短いサイクルでの改善を継続的に行うことが可能です。 また、大規模なプロジェクトであれば、フェーズごとの完了時や、特に大きな課題が発生した際など、必要に応じてアドホックに開催することも有効です。 チームの定例ミーティングに組み込むことで、振り返りを習慣化させ、常に改善意識を持つ文化を醸成することもできます。 大切なのは、チームの状況に合わせ、定期的に「立ち止まって振り返る時間」を設けることです。 用意しておきたいツール・資料 KPT法を円滑に進めるためには、いくつかのツールや資料を用意しておくと良いでしょう。 物理的な会議室で行う場合は、ホワイトボードや模造紙、付箋、マーカーなどが必須となります。 これらは、Keep、Problem、Tryの各項目を視覚的に整理し、参加者全員で共有するために役立ちます。 オンラインで実施する場合は、MiroやJamboardのようなオンラインホワイトボードツールや、Google Docs、Trelloなどの情報共有ツールが非常に有効です。 これらのツールを使えば、離れた場所にいるメンバーともリアルタイムで意見を共有し、整理することが可能になります。 また、これまでのプロジェクトの進捗資料や課題リストなども手元に用意しておくと、具体的な振り返りの材料として役立ちます。 所要時間の目安 KPT法の所要時間は、参加メンバーの人数やチームの成熟度、そして振り返りの深度によって異なりますが、一般的には1時間から1時間半程度を目安とすると良いでしょう。 短すぎると議論が深まらず、長すぎると集中力が途切れてしまう可能性があります。 各フェーズにかける時間の配分も重要です。例えば、KeepとProblemの洗い出しにそれぞれ20分程度、Tryの検討に30分程度といったように、あらかじめ時間配分を決めておくことで、時間を意識した進行が可能になります。 最初のうちは少し時間がかかるかもしれませんが、回数を重ねるごとに効率的に進められるようになります。 参加メンバーの規模 KPT法の参加メンバーの規模は、5人から10人程度が最も効果的とされています。 少なすぎると多様な意見が出にくく、多すぎると全員が発言する機会が失われ、議論が収拾しにくくなる傾向があります。 もしチームが非常に大規模な場合は、複数の小さなグループに分けてKPTを実施し、後で各グループの結果を全体で共有するなどの工夫が必要です。 また、リーダーやプロジェクトマネージャーだけでなく、開発メンバーやデザイナー、テスターなど、プロジェクトに関わる多様な役割のメンバーが参加することで、多角的な視点から振り返りができ、より質の高い改善策に繋がります。 全てのメンバーが積極的に意見を出せるような雰囲気作りも重要です。 Keep / Problem / Try の具体例 KPT法を実際にチームで導入する際、それぞれの項目にどのような内容を記述すれば良いのか、具体的なイメージが湧きにくいと感じることもあるかもしれません。 ここでは、それぞれのフェーズでどのような意見が出やすいのか、具体的な例を挙げて解説します。 Keep ─ 継続すべき良い点 「Keep」のフェーズでは、チームとして継続していきたい良い点や、成功したこと、うまくいったことを洗い出します。 これは単に「良かった」で終わらせるのではなく、なぜそれが良かったのか、具体的にどのような行動や状況が成果に繋がったのかを深掘りすることが大切です。 例えば、以下のような項目が挙げられます。 コミュニケーション関連 「デイリースタンドアップミーティングで進捗状況や課題を共有できた」「チャットツールでの報連相が迅速だった」など、チーム内の情報共有や連携がうまくいったケース。 技術・プロセス関連 「新しいライブラリを導入したことで開発効率が向上した」「コードレビューの仕組みが機能し、品質が保たれた」など、技術的な選択や開発プロセスが効果的だったケース。 個人の貢献 「〇〇さんが積極的に課題解決に取り組んでくれた」「新メンバーがすぐにチームに馴染んでくれた」など、特定のメンバーの行動がチームに良い影響を与えたケース。 環境・その他 「作業環境が改善され集中しやすくなった」「休憩時間の雑談でアイデアが生まれた」など、チームを取り巻く環境が良好だったケース。 これらの点を具体的に共有することで、チームの強みを再認識し、今後の活動に活かすことができます。 良い点を具体的に挙げることで、チームメンバーのモチベーション向上にも繋がるでしょう。 Problem ─ 解決すべき課題 「Problem」のフェーズでは、これまでの活動で発生した問題点や、改善が必要な課題を具体的に挙げます。 ここでは、感情的な批判や個人の責任追及ではなく、客観的な事実に基づいた問題点を共有することが重要です。 例えば、以下のような項目が考えられます。 スケジュール・進捗関連 「タスクの依存関係が明確でなく、一部の作業が遅延した」「見積もりが甘く、リリースが遅れた」など、プロジェクトの進行に関する問題。 コミュニケーション関連 「情報共有が一部のメンバーに偏っていた」「課題が発生しても報告が遅れることがあった」など、チーム内のコミュニケーション不足や課題共有の遅れ。 技術・品質関連 「特定の機能にバグが多く発生した」「技術的負債が溜まってきている」など、開発されたプロダクトの品質や技術的な課題。 リソース・役割関連 「特定の人に作業が集中し、負担が大きかった」「役割分担が不明確で、手戻りが発生した」など、リソース配分や役割分に関する課題。 認識のずれ 「顧客との要件定義に齟齬があり、手戻りが発生した」など、外部との連携や認識合わせにおける課題。 問題点を具体的に共有することで、チーム全体で課題意識を持ち、次の「Try」に繋げるための重要なステップとなります。 原因の深掘りもこの段階で行われることが多いです。 Try ─ 次回チャレンジする施策 「Try」のフェーズでは、「Keep」で維持すべき良い点と「Problem」で洗い出された課題を踏まえ、次にチームとして具体的に取り組むべき施策や行動を決定します。 ここでは、漠然とした目標ではなく、実行可能で具体的なアクションプランを立てることが重要です。 例えば、以下のようなアクションが挙げられます。 Problemに対する解決策 「日報にその日の進捗と翌日の予定を必ず記載する」「週に一度、コードレビュー会を実施する」「課題管理ツールに全ての課題を登録し、担当者を明確にする」など、特定の問題を解決するための具体的な行動。 Keepをさらに伸ばす施策 「チームの強みである〇〇を活かして、新しい〇〇に挑戦する」「情報共有の時間をさらに充実させるために、〇〇を導入する」など、良い点をさらに発展させるための新しい試み。 新しい取り組み 「ペアプログラミングを導入し、知識共有を促進する」「週に一度、技術トレンドに関する情報共有会を実施する」など、チームの成長や効率化に繋がる新たな挑戦。 具体的な目標設定 「次回のスプリントでは、バグ発生率を〇〇%削減する」「〇〇機能の開発を〇〇までに完了させる」など、数値目標や期限を設けた具体的な行動。 Tryで決定した内容は、次回のKPTでその効果を検証し、さらに改善を加えていくことで、継続的な成長サイクルが生まれます。 具体的な行動に落とし込むことで、チーム全員が目的意識を持って業務に取り組めるようになるでしょう。 KPT活用時の注意点 KPT法はチームの改善活動に非常に有効なフレームワークですが、その運用にはいくつかの注意点や限界も存在します。 これらのポイントを事前に把握し、対策を講じることで、KPT法の効果を最大限に引き出し、チームが直面する課題を乗り越えることができます。 Keepが後回しになりやすい KPT法を実施する際によく見られる傾向として、Keep(良かった点)の議論が後回しになったり、十分に深掘りされなかったりすることがあります。 問題点であるProblemに焦点を当てがちなため、「改善すべきこと」ばかりに意識が向き、チームの良い点や成功体験を振り返る時間が短くなりがちです。 しかし、Keepの共有はチームのモチベーション維持や、成功要因を言語化して他のメンバーに共有する上で非常に重要です。 なぜその点が良かったのか、具体的にどのような行動が成果に繋がったのかを深掘りすることで、チームの強みを再認識し、それを今後の活動に活かすことができます。 Keepを疎かにすると、振り返りがネガティブな側面ばかりに偏り、チームの士気を下げてしまう可能性もあるため、ファシリテーターは意識的にKeepの時間を確保し、具体的な内容を引き出すよう促す必要があります。 振り返りと対策検討が混同しがち KPT法でよく陥りがちなのが、Problem(問題点)の洗い出しと、それに対するTry(対策)の検討が混同してしまうことです。 問題点の議論中に、すぐに解決策を話し始めてしまい、結果として問題の本質が見えなくなったり、具体的なTryに繋がらない抽象的な議論に終始したりすることがあります。 各フェーズの目的を明確にし、議論の段階をきちんと分けることが重要です。 まずは問題点を洗い出し、その原因を深く掘り下げることに集中します。 その後、Problemの全体像が把握できてから、解決策としてのTryを検討するようにチームを誘導すると良いでしょう。 これにより、表面的な問題解決ではなく、根本的な課題解決に繋がる効果的なTryを導き出すことが可能になります。 ファシリテーターが各フェーズの境界線を意識し、議論の焦点を管理することが求められます。 継続運用の難易度が高い KPT法は一度実施するだけではその真価を発揮しません。 継続的に運用していくことで、チームの改善サイクルが定着し、真の効果が表れます。 しかし、この継続が非常に難しいと感じるチームも少なくありません。 理由としては、多忙による時間確保の困難さ、毎回同じような問題ばかりが挙がってしまいマンネリ化する、Tryで決めたことが実行されずに効果が見えない、などが挙げられます。 継続運用を成功させるためには、KPTをチームの習慣として定着させる工夫が必要です。 例えば、実施する曜日や時間を固定する、Tryで決めたアクションは必ず次回のKPTで進捗を確認する、ファシリテーターを交代制にするなど、様々な工夫が考えられます。 また、成功体験を共有し、KPTがチームにもたらすメリットをメンバーが実感できるようなフィードバックも重要です。 これにより、単なる「やらされ仕事」ではなく、チームの成長に繋がる有意義な活動としてKPTを捉えられるようになり、継続性が高まるでしょう。 KPT実施の手順 KPT法をチームで効果的に実施するためには、明確な手順を踏むことが重要です。 準備から振り返り、そして次への行動決定までを段階的に進めることで、議論がスムーズになり、より具体的な改善策へと繋げることができます。 ここでは、KPTを初めて導入するチームや、より効果的な実施を目指すチームに向けて、具体的な手順を解説します。 フォーマットの準備 KPT法を実施するにあたり、まずは適切なフォーマットを準備することが最初のステップです。 物理的なミーティングでは、大きなホワイトボードや模造紙を3つの区画に分け、それぞれ「Keep」「Problem」「Try」と明記します。 各メンバーが自由に意見を書き込めるように、たっぷりの付箋とペンを用意しましょう。 オンラインで実施する場合は、MiroやJamboardのような共有可能なオンラインホワイトボードツールが非常に便利です。 これらのツールは、複数のメンバーが同時に書き込みや移動ができ、リアルタイムで議論の可視化が可能です。 事前にフォーマットを用意し、メンバーに共有しておくことで、ミーティング開始と同時にスムーズに意見を出し始められるようになります。 参加者がすぐに意見を書き込めるような、シンプルでわかりやすいフォーマットを選ぶのがおすすめです。 KeepとProblemの洗い出し フォーマットが準備できたら、いよいよ「Keep」と「Problem」の洗い出しに取りかかります。 このフェーズでは、まずは過去の一定期間(例えば、直近1週間のスプリントや、前回のKPTから今回までの期間)の活動を振り返り、各自が思いつく限りの「良かったこと(Keep)」と「課題・問題点(Problem)」を付箋に書き出していきます。 一つの付箋には一つの項目を具体的に書くように促しましょう。 この時、批判的な意見や責任追及に繋がるような表現は避け、客観的な事実や自身の感想を述べるようにします。 また、他のメンバーの意見に左右されず、個人の考えを自由に書き出せるよう、サイレントライティング(会話なしで書き出す時間)を設けるのが効果的です。 例えば、「デイリースクラムが毎日実施できてよかった」や「テスト環境の準備に時間がかかった」といった具体的な内容を書き出していきます。 書き出しが終わったら、それぞれをホワイトボードやオンラインツールの対応する区画に貼り付けていきます。 ディスカッションによる深掘り KeepとProblemの付箋が出揃ったら、各項目についてディスカッションを行い、内容を深掘りしていきます。 まずは、同じような意見や関連性の高い付箋をグループ化し、整理します。 その後、一つひとつのKeepとProblemについて、意見を出したメンバーからその詳細を説明してもらいます。 Keepの深掘り 「なぜそれが良かったのか?」「どうしてうまくいったのか?」といった質問を投げかけ、成功要因を具体的に言語化していきます。 良い点を共有することで、チームの強みを再認識し、今後も意識的に継続していくべきポイントを明確にします。 Problemの深掘り 問題点については、「なぜその問題が発生したのか?」「他に同じような課題を感じているメンバーはいないか?」「その問題がチームやプロジェクトにどのような影響を与えているか?」といった質問を通じて、根本原因を探ります。 この際、問題の根源に迫るまで掘り下げることが重要です。表面的な事象だけでなく、その背景にある真の課題を見つけ出すことで、より効果的なTryに繋げることができます。 ここでは、個人の意見だけでなく、チーム全体の課題として捉える視点を持つことが大切です。 Try(改善策)を決定し責任者を設定 ディスカッションを通じてKeepとProblemが明確になったら、最後に「Try」のフェーズへと移ります。 ここでは、Problemで洗い出された課題を解決するため、あるいはKeepの良い点をさらに伸ばすための具体的なアクションプランを検討し、決定します。 Tryの検討 Problemの根本原因を解決するための具体的な行動や、Keepで得た成功体験を応用した新しい取り組みなどをチームでアイデア出しします。 重要なのは、「次に何をすべきか」を明確にすることです。 優先順位付けと絞り込み 多くのTryが出た場合は、全てを実行することは難しいため、チームで最も効果的だと考えられるものや、実現可能性が高いものに絞り込みます。 例えば、「一番インパクトが大きいもの」「すぐに始められるもの」といった基準で優先順位をつけます。 責任者の設定と期限の明確化 決定したTryについては、必ず担当者(責任者)を明確に設定し、いつまでにどのような状態を目指すのか、具体的な期限も設定します。 これにより、誰が、何を、いつまでに実行するのかが明確になり、実行に移されやすくなります。 例えば、「Aさんが〇〇について調査し、来週までに報告する」といった具体的なアクションに落とし込みます。 KPTを成功させるコツ KPT法をチームに導入し、その効果を最大限に引き出すためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。 単に手順通りに進めるだけでなく、チームの特性や状況に合わせた工夫を凝らすことで、KPTミーティングをより実り多い時間に変えることができます。 ここでは、KPTを成功に導くための具体的なコツをご紹介します。これらのヒントを参考に、チームの振り返りをさらに充実させていきましょう。 心理的安全性の確保 KPTを成功させる上で最も重要な要素の一つが、チーム内の心理的安全性の確保です。 メンバーが自分の意見や課題を安心して発言できる環境でなければ、本質的なProblemは出てきませんし、Keepの共有も形骸化してしまいます。 具体的には、批判や非難ではなく、建設的な意見交換を促す雰囲気作りが求められます。 例えば、 ・意見の否定をしないこと。 ・個人の責任追及ではなく、チーム全体の課題として捉えること。 ・どのような意見も尊重し、傾聴する姿勢を示すこと。 これらを徹底することで、メンバーは安心して率直な意見を述べられるようになります。 リーダーやファシリテーターが率先して心理的安全性の高い場を作る意識を持つことが不可欠です。 全員が安心して発言できる場を作ることで、真の課題が見つかり、効果的な改善へと繋がります。 進行役(ファシリテーター)の配置 KPTミーティングを円滑に進めるためには、専門の進行役(ファシリテーター)を配置することが非常に有効です。 ファシリテーターは、中立的な立場で議論の方向性を定め、時間配分を管理し、全てのメンバーが平等に発言できる機会を保証する役割を担います。 具体的には、 ・各フェーズの目的を明確に伝え、議論が脱線しないように誘導する。 ・一部のメンバーばかりが発言せず、全員が意見を出しやすい雰囲気を作る。 ・議論が停滞した際に、適切な質問を投げかけて深掘りを促す。 ・ProblemとTryが混同しないよう、議論のフェーズを明確に区切る。 ・時間を意識し、予定通りに進行させる。 ファシリテーターの力量が、KPTミーティングの質を大きく左右すると言っても過言ではありません。 持ち回りで担当したり、外部の専門家を招いたりすることも検討すると良いでしょう。 定期的な実施とフォローアップ KPT法は、単発で終わらせず、定期的に実施し、かつフォローアップを徹底することでその真価を発揮します。 改善活動は継続することで初めて効果が定着するため、チームの状況に合わせて週に一度、またはスプリントごとにKPTミーティングの実施を習慣化することが重要です。 また、前回のKPTで決定したTry(改善策)が、その後どうなったのかを次回のKPTミーティングで必ず確認しましょう。 ・実施できたのか? ・どのような効果があったのか? ・途中でつまずいた点はなかったか? といった振り返りを行うことで、行動が実行に移されているかを確認し、改善サイクルを回し続けることができます。 フォローアップがなければ、せっかく決めたTryも絵に描いた餅で終わってしまう可能性があります。定期的な実施と丁寧なフォローアップが、チームの持続的な成長を支えます。 テーマ設定を適切に絞る KPTミーティングの効果を高めるためには、一度に多くのテーマを扱おうとせず、適切にテーマを絞ることが大切です。 特に、プロジェクト全体の問題点や、長期的な課題など、広範なテーマを一度に議論しようとすると、議論が発散してしまい、具体的なTryに繋がりにくくなることがあります。 例えば、 「今回のスプリントの課題」 「特定の機能開発におけるボトルネック」 「チーム内のコミュニケーション改善」 のように、具体的な範囲に焦点を当てることで、より深く掘り下げた議論が可能になり、実行可能なTryを導き出しやすくなります。 必要であれば、KPTミーティングを複数回に分けて開催することも検討すると良いでしょう。テーマを絞ることで、各KPTの目標が明確になり、参加者も集中して議論に臨めます。 過去のKPT結果を整理し再利用する KPT法を継続的に実施していく中で、過去のKPT結果を適切に整理し、必要に応じて再利用することは非常に有効なコツです。 議事録やオンラインホワイトボードのデータなどを蓄積し、いつでも参照できる状態にしておきましょう。 これにより、 ・過去にどのようなKeepがあり、それが現在も続いているのか。 ・以前挙がったProblemが、今回のTryで本当に解決されたのか。 ・同じようなProblemが繰り返し発生していないか。 といったことを確認できます。 これにより、チームの進歩や課題の推移を客観的に把握し、より効果的なTryを検討するための貴重な情報源となります。 また、新しくチームに加わったメンバーが、これまでのチームの歴史や改善の取り組みを理解する手助けにもなるでしょう。 過去のKPT結果を振り返ることで、チーム全体の成長を実感し、モチベーションの維持にも繋がります。 実践を支えるテンプレート KPT法をチームに導入する際、適切なテンプレートやツールを活用することで、議論をスムーズに進め、振り返りの効果を最大化できます。 手書きの付箋からオンラインツールまで、様々な選択肢があるため、チームの規模や働き方(対面かリモートか)に合わせて最適なものを選ぶことが大切です。 ここでは、KPTの実践を強力にサポートする具体的なテンプレートとツールを紹介します。 KPT記入テンプレート例 KPT法は、Keep(継続すること)、Problem(問題点)、Try(挑戦すること)の3つの項目に沿って意見を整理するシンプルなフレームワークです。 手書きで行う場合は、大きな紙やホワイトボードに「Keep」「Problem」「Try」の3つのエリアを作り、それぞれに付箋を貼り付けていきます。 KPTのフォーマット 記入例 オンラインで実施する際は、以下のようなシンプルなテンプレートをベースにすると良いでしょう。 【Keep(継続すること)】 (例:〇〇機能の開発で、Aさんのコードレビューが非常に丁寧で助かった。) (例:デイリーミーティングでの進捗共有が滞りなく行われた。) (例:チャットツールでの情報共有が迅速だった。) 【Problem(問題点)】 (例:〇〇機能におけるテスト工数が想定より多くかかった。) (例:〇〇の仕様変更が直前になり、手戻りが発生した。) (例:一部のメンバーに作業が集中し、負担が偏った。) 【Try(挑戦すること)】 (例:来週から、設計段階でテストケースを洗い出す時間を設ける。(担当:〇〇)) (例:仕様変更が発生した際は、必ずプロジェクトマネージャー経由で関係者全員に通知するフローを確立する。(担当:〇〇)) (例:チーム全員でタスクの進捗状況を共有し、必要に応じてヘルプを申し出る文化を作る。(担当:チーム全体)) このように具体的な項目例を提示することで、メンバーは何を記入すれば良いか迷うことなく、スムーズに意見を出しやすくなります。 実践を支えるツール オンラインホワイトボード(Miro など) リモートワークが普及した現在、オンラインホワイトボードツールはKPT法の実践において非常に強力な味方となります。 例えば、MiroやJamboard、FigJamなどが代表的です。 これらのツールは、物理的なホワイトボードと同じように、複数のメンバーが同時にアクセスして付箋を貼ったり、図形を描いたり、テキストを入力したりできます。 KPTにおいては、 ・事前にKPTのテンプレートを用意し、会議開始と同時に書き込みを始められる。 ・付箋の色分けやグループ化が容易で、議論の内容を視覚的に整理しやすい。 ・投票機能を使って、Tryの優先順位付けを効率的に行える。 ・会議の内容が自動的に保存され、いつでも振り返ることが可能。 といったメリットがあります。対面での実施が難しいチームでも、まるで同じ場所にいるかのように活発なKPTミーティングを行えるため、導入を強くおすすめします。 タスク管理ボード(Trello など) KPT法で洗い出したTry(改善策)を確実に実行に移すためには、タスク管理ボードツールとの連携が非常に有効です。 例えば、TrelloやAsana、Jiraなどが挙げられます。KPTミーティングで決定したTryは、単なるアイデアで終わらせず、具体的なアクションとしてこれらのツールに登録することで、進捗状況を「見える化」できます。 具体的には、 ・Tryで決定した内容を、タスクとして登録し、担当者と期限を明確にする。 ・タスクのステータス(未着手、進行中、完了など)を管理し、チーム全体で進捗を共有する。 ・次回のKPTミーティングで、タスク管理ボードを参照しながらTryの達成状況を確認する。 このようにタスク管理ツールと連携させることで、Tryが実行されずに放置されることを防ぎ、チームの改善活動が形骸化するのを防げます。 KPTとタスク管理は車の両輪のような関係と言えるでしょう。 フィードバックログツール(ラジログ) KPT法はチームの振り返りですが、個人の振り返りや日々の気づきを蓄積するツールも、KPTの質を高める上で役立ちます。 例えば、フィードバックログツールである「ラジログ」のようなサービスは、日々の業務で感じた良い点や課題をその場で記録しておくことができます。 KPTミーティングの際に、個々人が記録したログを参照することで、より具体的で詳細なKeepやProblemを洗い出すことが可能になります。 「あの時、確かにこんな課題があったな」 「〇〇さんのこの行動は本当に素晴らしかった」 といった具体的な記憶を呼び起こす手助けとなり、ミーティングの質を向上させます。 また、日頃から記録する習慣がつくことで、自己成長にも繋がるでしょう。 KPT専用アプリ(KPTon) KPT法をより手軽に、そして効率的に実践するために開発されたKPT専用アプリも存在します。 例えば「KPTon」のようなアプリは、KPTのフレームワークに特化しており、シンプルなUIで直感的に操作できます。 このような専用アプリのメリットは、 ・KPTの各項目(Keep, Problem, Try)を迷わず記入できるガイド機能がある。 ・記入された内容を自動で整理し、共有しやすい形式で出力してくれる。 ・タイマー機能など、KPTミーティングの進行をサポートする機能が充実している。 といった点が挙げられます。特にKPT法を初めて導入するチームや、手軽に始めたいチームにとっては、専用アプリの活用も良い選択肢となるでしょう。 チームの規模や目的に合わせて、最適なツールを選んでみてください。 まとめ 今回はチームの継続的な改善と成長を促すKPT法について、その概要から具体的な実践方法、そして成功させるためのコツや役立つツールまでを詳しく解説しました。 KPT法は、Keep(継続すること)、Problem(問題点)、Try(挑戦すること)というシンプルなフレームワークを通じて、チームがこれまでの活動を客観的に振り返り、未来に向けた具体的なアクションを導き出すことを可能にします。 この手法を定期的に実施することで、課題の早期発見と迅速な対処、チーム内の活発な意見交換とナレッジ共有が促進され、結果としてプロジェクトの品質向上や効率化、そしてチーム全体の生産性向上に繋がります。 また、KPTを成功させるためには、心理的安全性の確保、適切なファシリテーターの配置、定期的な実施とフォローアップ、テーマ設定の絞り込み、そして過去のKPT結果の活用が重要であることもお伝えしました。 オンラインホワイトボードやタスク管理ツールなど、KPTの実践をサポートする様々なツールも積極的に活用することで、よりスムーズで効果的な振り返りを実現できます。 チームの定例ミーティングが形骸化していると感じる場合や、プロジェクトの課題がなかなか解決しないといった悩みを抱えているチームにとって、KPT法は強力な改善ツールとなるでしょう。 ぜひこの記事を参考に、KPT法をチームに導入し、前向きな振り返り文化を醸成し、持続的な成長を実現してください! QA業務効率化ならPractiTest テスト管理の効率化 についてお悩みではありませんか?そんなときはテスト資産の一元管理をすることで 工数を20%削減できる 総合テスト管理ツール「 PractiTest 」がおすすめです! PractiTest (プラクティテスト) に関する お問い合わせ トライアルアカウントお申し込みや、製品デモの依頼、 機能についての問い合わせなどお気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ この記事の監修 Dr.T。テストエンジニア。 PractiTestエバンジェリスト。 大学卒業後、外車純正Navi開発のテストエンジニアとしてキャリアをスタート。DTVチューナ開発会社、第三者検証会社等、数々のプロダクトの検証業務に従事。 2017年株式会社モンテカンポへ入社し、マネージメント業務の傍ら、自らもテストエンジニアとしテストコンサルやPractiTestの導入サポートなどを担当している。 記事制作: 川上サトシ
Google Workspace の導入企業数はどれくらい? Google Workspace を導入している企業数はどれくらいでしょうか。世界と日本でそれぞれ見ていきましょう。

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