クラウドエース の技術ブログ

Cloud Source Repositories が販売終了するらしいから GitLab に移行しよう

はじめに こんにちは!クラウドエース SRE 部の kazz です。 先日、Cloud Source Repositories(以下 CSR)の販売終了が、2024 年 6 月 17 日に予定されているというアナウンスがありました。 https://cloud.google.com/source-repositories/docs/release-notes ! 終了するのは新規販売だけで、現在 CSR を利用している(API を有効にしている)組織、プロジェクトでは引き続き CSR を使うことができます。

Understandable Code ~ わかりやすいコード:コードを語る芸術

はじめに こんにちは、クラウドエースのバックエンドエンジニアリング部のニコです。 この記事では、コードの可読性を高めるための書き方と規則について解説します。 対象読者 初心者 わかりやすいコードの仕様について混乱を感じている方 わかりやすいコードを意識したいと感じている方 説明すること わかりやすいコードの規則 わかりやすいコードの事例 わかり

VPC-SC の構築に関わる様々な設定を Terraform で書きながら整理する

はじめに こんにちは。クラウドエース SRE 部の工藤です。 VPC Service Controls(以下、VPC-SC) を作成しようとすると Access Context Manager、アクセス ポリシー、アクセスレベル、サービス境界、上り(内向き)/ 下り(外向き)ポリシーなど様々な設定が出現してきます。 こんなにたくさん出てくると何がどう関係しているのか混乱しませんか? 僕はかなり混乱しました。 なの

Cloud Asset Inventory を用いて Google Cloud 組織内の特定プロダクトを使っているプロジェクトを抽出する

クラウドエースの亀梨です。 Google Container Registry (以降、GCR) から Artifact Registry (以降、AR) への移行期日が 2025年3月18日に迫ってきました。 以下弊社ブログでも紹介しました通り、GCR から AR へ「自動移行」と呼ばれる、 gcr.io ドメイン名を使い続ける方式で、簡単に移行できるツールが Google から提供されました。 https://zenn.dev/cloud_ace/articles/f177fb18f63e15 「自動移行ツール」

Cloud Router で AS PATH Prepend を実装する

はじめに 記事の目的 こんにちは、クラウドエース SRE部 に所属している\textcolor{red}{赤髪}がトレードマークの Shanks です。 好きなプロダクトは Cloud Router です。 以前執筆した「Cloud Router の BGP ルート ポリシー」機能の解説記事はすでにご覧になりましたか? こちらの記事では BGP で学習したルートのフィルタリングについてご紹介いたしました。 本記事では、上記の姉妹

BigQuery の 履歴ベースの最適化 (History-based Optimizations) を試したかった

はじめに こんにちは、クラウドエース データソリューション部所属の濱です。 データソリューション部では、Google Cloud が提供しているデータ領域のプロダクトについて、新規リリースをキャッチアップするための調査報告会を毎週実施しています。 新規リリースの中でも、特に重要と考えるリリースを記事としてまとめ、本ページのように公開しています。 クラウド

WordPress ホスティング環境に CI/CD パイプラインを構築

はじめに こんにちは、クラウドエース SRE 部の渡辺です。今年で社会人(エンジニア) 2 年目になりました。最近、コンテナ化した WordPress を Cloud Run にホスティングし、Continuous Integration/Continuous Delivery & Deployment(以下、CI/CD) パイプラインを組み合わせることでクラウド ネイティブな WordPress 運用環境について学びました。本記事では、自分で実装したことを整理し、CI/

Cloud Run で Workforce Identity と IAP を利用して Microsoft Entra アカウントで認証する

はじめに こんにちは!クラウドエースの SRE 部に所属している小田です。 今回は、Microsoft Entra テナント(旧 Azure AD)を外部 Identify Provider(以下、IdP)として Workforce Identity 連携を行い、Microsoft Entra アカウントで Cloud Run のアプリケーションに Identity-Aware Proxy(以下、IAP)認証を行う方法についてのご紹介です。 2024 年 5 月 6 日にプレビューとなったばかりの機能で、私自

Cloud Router で BGP の学習ルートをフィルタリングする新機能の紹介

はじめに 記事の目的 こんにちは、クラウドエース SRE部 に所属している\textcolor{red}{赤髪}がトレードマークの Shanks です。 好きなプロダクトは Cloud Router です。 本日は Cloud Router の新機能である、BGP ルート ポリシーを活用した学習ルートのフィルタリングについてご紹介いたします。 Cloud VPN や Cloud Interconnect でネットワーク空間を相互接続している方、とくに経路制御に

家庭のネットワークに影響を与えないように考慮しながら Cloud VPN を検証する

こんにちは。クラウドエース株式会社で Google Cloud 認定トレーナーをしている廣瀬 隆博です。先日、「とある有名なメタルバンド」の来日公演が 2024 年末に開催されるという嬉しい発表がありました。彼らは 50 年以上 活動しているようで、厳しいであろう業界でそれだけ長く活動できていることは素晴らしいの一言につきます。 私が日常的に関わっている IT 業界におい

Google Cloud ロードバランサの構成をすっきりさせる「URL マスク」機能の紹介

はじめに こんにちは、クラウドエースの牧川です。 この記事では、Google Cloud ロードバランサの「URL マスク」機能を使って、サーバレス アプリケーションの構成をシンプルに設定する方法を紹介します。 特に最近出た新しい機能という訳ではないのですが、社内であまり知名度が高くない機能のようだったので記事にしてみました。 なお、この記事ではグローバル外部

BigQuery ML で階層型時系列予測を行う

はじめに こんにちは、クラウドエース データソリューション部所属の濱です。 データソリューション部では、Google Cloud が提供しているデータ領域のプロダクトについて、新規リリースをキャッチアップするための調査報告会を毎週実施しています。 新規リリースの中でも、特に重要と考えるリリースを記事としてまとめ、本ページのように公開しています。 クラウド

Terraformで構築したリソースが消えない問題を解決する手順 (Google Cloud)

はじめに こんにちは!クラウドエース SRE部所属の喜村と申します。 今回は、Terraform で環境構築をしている際に起こった不思議な出来事を紹介したいと思います。 概要 コードで該当部分を削除し apply コマンドを実行しても、destroy コマンドでも消えないサブネットがあったので、stateファイルから削除して、コンソールから削除したら消えました。 前提 stateファイルは C

ログベース指標に基いた通知に、ログの一部を含めたい。textPayloadとかを。

クラウドエースの亀梨です。 監視通報メールを受け取ったとき、具体的な情報が掲載されていてほしいですよね。 Cloud Monitoring のログベース指標では、ログ出力というイベントに起因する通知を構成することができます。 そこで「ラベル」機能を設定することによって、その送信される通知に、元となったログの全部または一部を含めることができます。 TL;DR 〜 この記

Google Cloud でのビッグデータ処理の選択肢

はじめに こんにちは、クラウドエース データソリューション部所属の伊藤です。 普段は、データ基盤や機械学習基盤を中心とした案件に携わったり、エンジニアリングマネージャーをしたり、Google Cloud 認定トレーナーとしてトレーニングを提供したりしてます。 データ処理システムのよくある課題として、データ処理が遅い、今後データ量が増える、などといったもの