クラウドエース の技術ブログ

Google Cloud環境のコンプライアンス準拠を省力化するAudit Manager

こんにちは、第二開発部所属の松島です。 本記事では Google Cloud の機能の一つである、Audit Manager について紹介したいと思います。 Audit Manager とは? Audit Manager は Google Cloud 環境に対し、各種設定値がコンプライアンス基準に沿ったものになっているかをチェックしてくれる機能です。 これを利用することで、効率よくコンプライアンス準拠状況を確認することができます

Cloud Run だけでユーザ認証ができるようになったぞ

どうもこんにちは クラウドエースの妹尾です。 今回は 2025 年 4 月 7 日に Cloud Run に新たな認証レイヤーが追加されたので紹介していきます! https://cloud.google.com/run/docs/securing/identity-aware-proxy-cloud-run IAP for Cloud Run 今回追加されたのは Identity-Aware Proxy for Cloud Run という機能です。 今まで Identity-Aware Proxy (以下 IAP) を利用するには、Cloud Load Balancing を構成しな

Gemma 3 で RAG 機能付きの安全なローカル AI チャット環境を構築する

1. はじめに ! ローカルで Gemma 3 を動かす方法だけ知りたい方は 6. セットアップ手順 へ。 出典:https://developers.googleblog.com/ja/introducing-gemma3/ 近年、大規模言語モデル(以下 LLM)の進化は目覚ましく、その性能向上と共に、クラウドだけでなく一般的な PC やノートパソコンでの実行も現実的になってきました。Mistral AI などがローカル実行可能なモデルを提供する中、2025 年 3

Telemetry API がリリースされたので OTLP で Google Cloud にスパンを送ってみた

こんにちは!クラウドエースの kazz です。 先日、Google Cloud の Telemetry API がリリースされました。これは、Google Cloud が標準的な OTLP/HTTP および OTLP/gRPC のリクエストを受け付ける公式エンドポイントを提供するものです。 https://cloud.google.com/stackdriver/docs/reference/telemetry/overview これにより、Google Cloud 専用の Exporter を使わずに、標準的な OTLP Exporter を利用してスパンを Cloud Trac

Next.js × Google Maps Platform でマップアプリを作成する

はじめに こんにちは、クラウドエース第四開発部の安田です。 今回案件で利用する機会があったので、Next.js で Google Maps Platform を使ってマップアプリを作成する方法を初学者向けにまとめてみます。 たくさんのサービスがあるけど、実際にWebサイトに組み込むときはどのサービスを利用すればいいの? React で利用するときにはどうすればいい? などなど迷っている方が

Network Connectivity Center(NCC) で 2 ホップ制限に勝ちたかった

TL;DR NCC を使うと、VPC やオンプレミスとのフルメッシュ接続が簡単に構築・管理可能 ただし、VPC ピアリング(Private Service Access 含む)による 2 ホップ制限には注意 はじめに みなさん、こんにちは。クラウドエースの田中です。 先日、以下の記事を公開しました。 今回のネットワークギルドからの Zenn 記事は、上記の記事の続編として、Google Cloud の Virtual Private Cloud(以下、VP

Firebase Authentication with Identity Platform ブロッキング関数による外部 IdP 連携の強化

はじめに Google Cloud Partner Top Engineer (Serverless App Development) 2025 の 小堀内 です。 現代のアプリケーション開発において、外部の ID プロバイダ (IdP) との連携は、セキュリティ強化や UX 向上に不可欠です。 複数のソーシャルログイン (Google, GitHub, Twitter など) やエンタープライズ向けの認証システム (Auth0, Okta, Entra ID など) との連携は、ユーザーにとって利便性が高く、開発者

Argo CD が参照していないリポジトリからイメージバージョンを更新する方法

クラウドエース北野です。 Argo CD が参照していないアプリケーションのリポジトリから Kubernetes マニフェストのイメージバージョンを更新する CD パイプラインの作成方法を紹介します。 概要 アプリケーションのコードが格納されているリポジトリで次のようなタスクを実行すると、コンテナイメージのプッシュと同時にシステムのポッドのコンテナイメージのバージョ

案件メンバーの皆さんにガッツリ目のフィードバックをしてみた話

はじめに こんにちは。クラウドエース株式会社 第一開発部の前山です。 アプリケーション開発を中心に取り組みつつ、Google Cloud 公式認定トレーナーとしても活動しています。 今回は、タイトルの通り、案件でご一緒しているメンバーの皆さんに、自分ができる範囲でガッツリとしたフィードバックをしてみた取り組みについてお話しします。 結論から言うと、質の良

langfuseを触ってみた

はじめに こんにちは、クラウドエース第三開発部の橋野です。 今回は大規模言語モデル(以下、LLM)を活用したアプリケーションを分析・評価できるツールである Langfuse を触ってみたので試したことを記事にまとめてみました。 Langfuse の始め方 Langfuse を利用する際は、ホスティング方法として以下の2種類が用意されています。 セルフホスティング Langfuse アカウントを利

Cloud Build から Cloud SQL(PSC 付き)に接続したい!

TL;DR Google Cloud の VPC では、推移的接続ができない制約がある 推移的接続する際は中継VMが必要なケースがある(本記事で解説) はじめに みなさん、こんにちは。クラウドエースの田中です。 田中という名前は弊社にそこそこいるので、LinkedIn のリンクをつけてみました。 普段はデータエンジニアとしてお仕事をしているので記事もそっち寄りなことが多いのですが、今

Google Threat Intelligence Technical Workshop for Partners 参加レポート

はじめに こんにちは、クラウドエースの小田です。 今回は、3月12日(水)に行われた、Google Cloud 主催の SecOps Partner 向けのイベント Google Threat Intelligence Technical Workshop for Partners に参加した際の様子を紹介します。 WorkShop 開催の背景 Google Cloud Security のサービスにおいて重要な位置付けを担っている Google Threat Intelligence (以下、Google TI) は、ベンダーに依存しないため、Splunk

Kustomize で Cloud Run をデプロイする

クラウドエースの北野です。 Cloud Run を GitHub Actions と Kustomize を使って管理する方法を紹介します。 概要 Kustomize を使い Cloud Run の構成情報を定義し、overlays の各環境のディレクトリで以下のコマンドを実行すると、Cloud Run をデプロイできます。 kustomize build . | gcloud run services replace --project <PROJECT ID> - GitHub Actions で次のようなジョブを定義すると、GitHub Actions から Kus

Cloud Spanner 開発入門

クラウドエース株式会社のエンジニアが Cloud Spannerの概要からノウハウまでを徹底解

【共有 VPC】サービスプロジェクトの GCE へサービスアカウントを付与する際の権限

はじめに こんにちは。 クラウドエースの中野(大)と申します。 今回は Google Cloud の 共有 VPC のサービスプロジェクトの GCE へサービスアカウントを付与する際の権限について説明します。 この記事を執筆しようとした理由 共有 VPC を使用しているお客様から弊社への技術的な問い合わせで、サービスプロジェクトの管理者がサービスプロジェクト上の GCE へサービスアカ