株式会社ZOZO の技術ブログ

検証の概要とデータを分けることで、新規スタッフの引き継ぎがスムーズになった話

はじめに こんにちは、計測プロデュース部の歌代です。 私たちはZOZOFITやZOZOMATといった計測系プロダクトの開発PM、データ収集、精度検証などサービス構築から、UI/UXの分析・評価など幅広く業務を行っております。 今回は私たちのチームが抱えていた課題と、対応策として行った工夫についてご紹介します。 目次 はじめに 目次 直面した課題 目的の重要性 概要とデー

GPT-4によってメディアサイトの翻訳を実現!効率的な翻訳に至るまでの開発秘話

こんにちは、ZOZO NEXTでFashion Tech Newsの開発を担当している 木下 です。先日、弊社が運営するオウンドメディアのFashion Tech Newsにおいて英語版が公開されました。本記事では、機械翻訳サービスの比較検討、翻訳精度を向上するための調整、スムーズな翻訳を実現する仕組みについてご紹介します。比較検討の結果GPT-4を採用したため、GPT-4の本番運用を検討されている方の

アイテムレビュー機能をZOZOTOWN Androidチームはどう開発したか

はじめに こんにちは、ZOZOTOWN開発1部Android2ブロックの井上晃平( @ねも )です。普段はZOZOTOWN Androidアプリの開発を担当しています。ZOZOTOWN Androidチームでは、以前から商品に対して口コミや評価を投稿・閲覧できる、アイテムレビュー機能を開発していました。そして、2023年11月29日に晴れてアイテムレビュー機能がリリースされました。 アイテムレビュー機能を設計・開

深層距離学習における平均場理論

はじめに こんにちは、ZOZO研究所AppliedMLチームの古澤です。私たちは商品画像の検索の基礎として、深層距離学習という技術を研究しています。本記事では、本研究所からICLR2024に採択された「Mean Field Theory in Deep Metric Learning」という研究について紹介します。対象読者としては、機械学習系のエンジニアや学生を想定しています。 目次 はじめに 目次 Notation 深層距離学習

【イベントレポート】Kubernetes活用の手引き 私たちの基盤構築・運用事例 Lunch LT

はじめに こんにちは。ブランドソリューション開発本部WEARバックエンド部SREブロックの山岡( @ymktmk )です。 2024年1月25日にFindy社によるオンラインイベント「Kubernetes活用の手引き 私たちの基盤構築・運用事例 Lunch LT」が開催されました。このイベントでは、株式会社メルカリさん、株式会社MIXIさん、LINEヤフー株式会社さんから一人ずつ、弊社からも私がLTをしてきま

BigQueryを使った集計バッチの費用をActive Metadata Managementの知見を活かして4割減らした話

初めまして。MLデータ部データ基盤ブロックの小泉です。 本記事ではGartner社から提唱されたActive Metadata Managementに着目し、BigQueryのCompute費用を削減した方法についてご紹介します。 目次 目次 Active Metadata Managementとは 結局どんなことを行なったのか、ざっくりまとめ Compute費用のpricing modelとReservationについて pricing model Reservation Metadataを使用して最安値のpricing modelを求める

ZOZOTOWN カート決済機能リプレイス Phase2 〜 在庫データのクラウドリフト

こんにちは。カート決済部カート決済基盤ブロックの斉藤とSRE部カート決済SREブロックの飯島です。普段はZOZOTOWNカート決済サービスのリプレイスに携わっています。 弊社はモノリスからマイクロサービスへのリプレイスを進めており、カート決済サービスもその一環としてリプレイスを進めています。 よろしければ、カートリプレイスPhase1としてカート投入リクエスト

クーポン推薦モデルとシステム改善の取り組み

はじめに ML・データ部推薦基盤ブロックの佐藤( @rayuron )です。私たちはZOZOTOWNのパーソナライズを実現するために、機械学習モデルとシステムを開発・運用しています。本記事ではクーポン推薦のための機械学習モデルとシステム改善に取り組んだ話を紹介します。 はじめに 背景 課題 1. 古い基盤でシステムが運用されている 2. KPIに改善の余地がある 3. 機械学習モデ

【イベントレポート】「ZOZO Tech Meetup - Android」を開催しました!

はじめに こんにちは。DevRelブロックの @wiroha です。1月23日に「 ZOZO Tech Meetup - Android 」を開催しました。ZOZOのモバイルアプリエンジニアがAndroidの開発話をするオンラインイベントです。 登壇内容まとめ 弊社から次の5名が登壇しました。 コンテンツ 登壇者 CoroutineExceptionHandlerと仲良くなる 愛川功樹 Compose Multiplatform for iOS開発でぶつかった壁 井上晃平( @nemo-855 ) Gradle超

ZOZOTOWN AndroidにおけるViewModelの実装

はじめに こんにちは、ZOZOTOWN開発2部Androidブロックの大江です。普段はZOZOTOWN Androidの開発を担当しています。 ZOZOTOWN Androidはリリースから10年以上経過し、現在のソースコードは9年近く開発されています。そのため、複数のアーキテクチャが混ざった状態になっていて、開発速度の向上を妨げる要因になっていました。 そこで今ZOZOTOWNにある3つのAndroidブロックから、それ

チームで挑む、ZOZOTOWN iOSでのSwiftUI導入実践話

こんにちは、ZOZOTOWN開発1部iOSブロックの荻野です( @juginon )。 WWDC19でSwiftUIが発表されてから今年で5年になりますが、みなさんの携わっているプロジェクトではSwiftUIを使っていますか。ZOZOTOWN iOSチームでは、2023年11月にリリースしたアイテムレビュー機能 1 へ向けSwiftUIを積極的に導入する方針を定め、新規画面及びUI要素ではSwiftUIでの実装に取り組みました。 巨大なプ

CES 2024 参加レポート - コロナ禍以前の活況を取り戻した CES

こんにちは、XR × Fashion TechやXR × Beauty Techといった領域を推進している創造開発ブロックの @ikkou です。 2024年1月9日から12日の4日間にかけてラスベガスで開催された「CES 2024」に一般参加者として現地参加してきました。私個人としては通算5度目、ZOZO所属としては2020年、2023年に続き3度目の参加となります。 techblog.zozo.com techblog.zozo.com 前半はCESの概要と関連する情報、後

Go製CLIツールGatling Commanderによる負荷試験実施の自動化

はじめに こんにちは、ML・データ部MLOpsブロックの 岡本 です。 MLOpsブロックでは機械学習モデルの実験基盤の作成、機械学習モデルを組み込んだAPI・Batchの開発・運用・保守を行なっています。APIを開発する際には負荷試験を実施し、本番環境で運用する際に求められるスループット・レイテンシを達成できるか確認します。 MLOpsブロックでの従来の負荷試験実施には人

アドベントカレンダー 記事225本公開 - 年末恒例アウトプット強化月間

DevRelブロックの @ikkou です。もうすぐ2023年も終わりますね。皆さんは師走のイベント、「アドベントカレンダー」に参加しましたか? ZOZOは例年アドベントカレンダーに参加していて、2020年は計100本、2021年は計125本、2022年は175本と年々本数を増やしてきました。そして今年は昨年以上となる計225本の記事公開を“完走”しました。本記事ではその概要をお伝えします。 ZO

内定者向け開発合宿を実施しました!

はじめに こんにちは! 24年度新卒内定者の石上です。11/21-22に開催された24年度新卒の内定者向け開発合宿に参加してきました! 内定者向けの開発合宿は4年ぶりの開催で、神奈川県の湯河原にて行われました。 今年は、24年度新卒エンジニア職内定者のうち参加を希望した学生と現役エンジニアの方が集まって開催されました。本記事では、開発合宿の様子と参加した