株式会社ZOZO の技術ブログ

Pull Requestのレビュー負荷を軽減し、開発生産性を向上するためにチームで取り組んだこと

はじめに こんにちは。WEARフロントエンド部Webチームの藤井です。私たちのチームでは、 WEAR のWebサイトのリプレイスと新規機能の開発を並行して進めています。これらの開発を推進する中で、Pull Requestのレビュー負荷を軽減し、開発生産性を向上させるための取り組みを行なってきました。本記事では、その中で効果的だった取り組みについてご紹介します。 目次 はじ

バッチシステムのリアーキテクチャを繰り返して見えた設計の勘所

はじめに こんにちは、検索基盤部の倉澤です。検索基盤部では、検索機能に必要なデータを生成するバッチシステムの開発や運用を担当しています。また、ユーザーのニーズやサービスの成長に合わせてリアーキテクチャを行うこともあります。今回は、リアーキテクチャを繰り返し行う中で見えてきたバッチシステムの内部設計の品質を高める・標準化するためのポイ

ZOZOTOWNのマス配信バッチのリプレイス

はじめに こんにちは、MA部の中原です。 MA部ではメルマガやLINE、アプリプッシュ通知を配信するためのマーケティングオートメーションシステムを開発・運用しています。 2022年からこのマーケティングオートメーションシステムをリプレイスするためのプロジェクトをMA部で進めています。リプレイス後の新しいマーケティングプラットフォームを「ZOZO Marketing Platform(

ZOZOTOWNにおけるマーケティングメール配信基盤の構築

はじめに こんにちは、MA部の松岡( @pine0619 )です。MA部ではマーケティングオートメーションシステムの開発・運用に従事しています。 ZOZOTOWNでは、マーケティングオートメーションシステム(以下、MAシステム)を使い、メールやLINE、アプリプッシュ通知といったチャネルへのキャンペーンを配信しています。 MA部では、複数のMAシステムが存在しており、MAシステムそ

ZOZOTOWNのネットワークをDirect Connect 10Gから100Gに移行した話

はじめに こんにちは、技術本部SRE部フロントSREブロックの柳田です。オンプレミスとクラウドの構築・運用に携わっています。 ZOZOTOWNでは、既存システムのリプレイスプロジェクトを進行中です。リプレイス過渡期の現在、オンプレミスのネットワークとAWSのデータセンターを直接専用線で接続し、安定した高速通信を実現するDirect Connect(以降、DX)を利用しています。
AWS, SRE, DX

ZOZOTOWN検索における精度評価手法の運用で見えた課題とその改善アプローチ

こんにちは。検索基盤部の橘です。検索基盤部では、ZOZOTOWNのおすすめ順検索の品質向上を目指し、機械学習モデル等を活用しフィルタリングやリランキングによる検索結果の並び順の改善に取り組んでいます。 ZOZOTOWN検索の並び順の精度改善の取り組みについては以下の記事をご参照ください。 techblog.zozo.com 検索基盤部では新しい改善や機能を導入する前にA/Bテストを

検索サジェストにおける多様性評価指標とゴール指標の相関について

はじめに こんにちは、検索基盤部の広渡です。検索基盤部では、検索クエリのサジェスト(以下、サジェスト)の改善を行なっています。ここでサジェストは一般的に「Query Auto Completion」と呼ばれる、検索クエリを入力した際に入力の続きを補完したキーワードを提示する機能を指します。 ZOZOTOWNにおいては検索クエリを入力したとき、最大10件の検索クエリのサジェス

ChatOpsによる運用作業の自動化

はじめに こんにちは、技術本部SRE部カート決済SREブロックの遠藤・金田です。 普段はSREとしてZOZOTOWNのカート決済機能のリプレイスや運用を担当しています。本記事では自作のコマンドラインツールをSlack + AWS Chatbot + AWS Lambdaを使用してChatOps化した事例をご紹介します。「日々の運用業務をコマンドラインツールを実装して効率化したものの今ひとつ広まらない」「非エ

マーケティングを加速させろ!ZOZO Marketing Platform(ZMP)の紹介

こんにちは、MA部の齋藤( @kyoppii13 )です。 ZOZOTOWNでは、プッシュ通知やLINE、メールでのキャンペーン配信を実施しています。キャンペーン配信の例としては、お気に入り商品の在庫数が少なくなったときにプッシュ通知を送るといったものです。LINEやメールといった配信チャネル以外にも、キャンペーンごとにセグメントや実施タイミングも様々で、システムも配信キ

OpenCTIをSentinelに食わせてみた

はじめに こんにちは、CISO部の 兵藤 です。日々ZOZOの安全のためにSOC対応を行なっています。 本記事ではサイバー脅威インテリジェンスプラットフォーム「OpenCTI」からMicrosoft Sentinelへの脅威インテリジェンスの取り込みについて紹介します。また、この内容については以下の「Azureで織りなすOpenCTI構築」に続く内容となっています。 techblog.zozo.com 目次 はじめに 目次 背景

AWSで実践するカオスエンジニアリング 〜ZOZOMOでの取り組み〜

はじめに こんにちは、ZOZOMO部OMOバックエンドブロックの長野です。普段はZOZOMOのサービスである ブランド実店舗の在庫確認・在庫取り置き (以下、店舗在庫連携)の開発・保守を担当しています。 店舗在庫連携はAWS上にシステムを構築しており、システムにはAWSの各サービスを利用しています。AWS上で構築するシステムは、マルチAZなどの冗長構成をとることで可用性

AWS CDKで構築するイベント駆動型アーキテクチャの実装戦略

はじめに こんにちは、ZOZOMO部FBZブロックの山村です。普段は Fulfillment by ZOZO (以下、FBZ)が提供するAPIシステムを開発・運用しています。 FBZは、 AWS Lambda (以下、Lambda)を中心にAWSが提供するフルマネージドサービスを活用したサーバーレスアーキテクチャを採用しています。 以下の記事にてサービス構成やアーキテクチャ戦略の詳細を説明しています。 techblog.zozo.com

dbt導入によるデータマート整備

はじめに こんにちは、ML・データ部推薦基盤ブロックの栁澤( @i_125 )です。私はZOZOのデータ基盤におけるデータガバナンス強化を実現するために、Analytics Engineerとして複数の部門を跨ぐプロジェクトチームに参加しています。本記事ではZOZOにおけるデータガバナンス上の課題と、その課題の解決策の1つとしてdbtを導入した話をご紹介します。 目次 はじめに 目次 背景

情報検索の評価指標の弱点と選択バイアスを考慮した改善アプローチ

こんにちは。検索基盤部の山﨑です。検索基盤部では、ZOZOTOWNの検索機能の改善を目的とした施策の有効性をA/Bテストで検証しています。 A/Bテストは、新たな施策の有効性を評価する手法として信頼性の高い手法ではあるものの、下記のような制約があります。 統計的に有意な差が出るためには、多くのユーザーからのフィードバックが必要である 比較手法を実際のユー

NRF 2024 Retail's Big Show 参加レポート

はじめに こんにちは、ZOZOMO部OMOバックエンドブロックの中島です。普段は ZOZOMO店舗在庫取り置き というサービスの開発を担当しています。 2024年1月14日から16日の3日間にかけてニューヨークで開催された「NRF 2024: Retail's Big Show」に初めて現地参加してきました。 前半はNRF Retail's Big Showの概要と関連する情報、後半はFashion TechやRetail Techを中心にお伝えします。NRF 2024全体