株式会社ZOZO の技術ブログ

ZOZOGLASSのクロスプラットフォーム設計

こんにちは、AndroidエンジニアのAndyです。これまでにZOZOSUIT、ZOZOMAT、ZOZOGLASSのアプリ機能開発に取り組んできました。 ZOZOGLASS は肌の色を計測するデバイスで、オンラインでファンデーションを購入する際の手助けをします。ZOZOGLASSのユーザーは下図のような専用の眼鏡をかけ、アプリを使用して顔の肌の色を計測します。 この技術の開発中に、私たちはクロスプラットフ

INFORMATION_SCHEMAを用いたBigQueryのストレージ無駄遣い調査

こんにちは、 『地球の歩き方ムー』創刊のニュース に心を踊らせている、データ基盤ブロックの塩崎です。 本記事では、データ基盤の管理者としてBigQueryのストレージコストの削減に取り組んだ事例を紹介します。 BigQuery費用はクエリ費用だけではない ZOZOのデータ基盤として利用されているBigQueryは、非常にパワフルなDWH(Data WareHouse)です。しかし、それ故に利用者の

メルマガバナー運用の新システム移行 〜短期間かつ安全に〜

はじめに こんにちは、MA部MA基盤ブロックの齋藤( @kyoppii13 )です。 ZOZOTOWNではキャンペーンやセール情報などをメールマガジン(以下、メルマガ)で配信しています。そして、そのメルマガの最下部にバナーを掲載しています。従来のメルマガバナー運用方法は、スプレッドシートでバナー掲載スケジュールを管理し、DBに対して直接クエリを実行するという手作業によ

ZOZOTOWN Androidチームで実践した多人数チームにおけるマネジメント施策

ZOZOTOWN開発本部 ZOZOTOWNアプリ部 Androidブロックの山田です。現在、私を含めた10名チームのブロック長としてZOZOTOWN Androidアプリの開発に取り組んでいます。 私がチームのマネジメント業務に携わったのは2019年4月からです。それ以降、常に7名以上のチームでマネジメント業務を務めてきました。経営学の用語で「スパン・オブ・コントロール」というものがありますが、そ

ZOZOTOWNにおけるAkamai Application Load Balancerの導入

はじめに こんにちは、SRE部の秋田と鈴木です。ZOZOTOWNのオンプレミスとクラウドの運用・保守・構築に携わっています。 現在、ZOZOTOWNはリプレイスプロジェクトの真っ只中です。そのため、いくつもの壁にぶつかりつつも、それらを1つずつ解決してプロジェクトを進めている状況です。 オンプレミス基盤上で動くWebサーバのリプレイスを行う際に、既存構成では十分なテ

Vertex AIで作るBizDevメンバー向けモデリング環境

はじめに こんにちは、ZOZO NEXTのApplied MLチームでMLエンジニアをしている柳です。機械学習を使ってビジネス上の課題解決をする仕事に取り組んでいます。今回は、BizDevメンバーのAutoML Tables活用をサポートする中で出会った課題やその解決方法について紹介します。 はじめに 概要 AutoML Tablesによるモデリング 基本的な使い方 配信施策における使い方 発生した課題 SQLの管

Elasticsearchで日本語検索を扱うためのマッピング定義

こんにちは、検索基盤部 検索基盤ブロックの渡です。私は検索基盤ブロックで、主にZOZOTOWNの検索周りのシステム開発に従事しています。 以前の記事 では、Elasticsearchのマッピング設定の最適化について取り上げました。そして、今回は日本語による形態素解析を実現するまでの手順をご紹介します。 techblog.zozo.com 目次 目次 はじめに Elasticsearchで全文検索を実現させる手

SQL Serverにおけるスナップショット分離レベルに関するトラブルシューティング

こんにちは、アーキテクト部の廣瀬です。 弊社ではサービスの一部にSQL Serverを使用しています。以前の記事でSQL Serverのスナップショット分離レベルを導入した事例を紹介しました。 techblog.zozo.com この段階で、スナップショット分離レベルの導入によってデータ基盤連携の課題は解決できていました。しかし、今度はスナップショット分離レベル特有の問題が発生しまし

【オンラインMeetup イベントレポート】After DroidKaigi 2021

こんにちは、ZOZO CTOブロックの光野( @kotatsu360 )です。 ZOZOでは、10/28に After DroidKaigi 2021 を開催しました。 zozotech-inc.connpass.com 10月19日〜21日に開催されたDroidKaigi 2021の振り返りオンラインイベントを、DroidKaigi 2021に協賛している株式会社ZOZO、ヤフー株式会社、LINE株式会社の3社合同で開催いたしました。 登壇内容まとめ ZOZO、ヤフー、LINEよりそれぞれ1名ずつ、合計3名がLT

Kubeflow PipelinesからVertex Pipelinesへの移行による運用コスト削減

こんにちは、技術本部 データシステム部 MLOpsブロックの平田( @TrsNium )です。約2年半ぶりの執筆となる今回の記事では、MLOps向け基盤を「Kubeflow Pipelines」から「Vertex Pieplines」へ移行して運用コストを削減した取り組みを紹介します。 目次 目次 はじめに Vertex Pipelinesとは Vertex Pipelinesへの移行 Vertex Pipelinesへ移行するワークフロー 1. ワークフローのKubeflow Pipelines SDK V2への

ZOZO Researchと同志社大学の共同研究 〜研究の際に配慮した点と研究成果の紹介〜

こんにちは。 株式会社ZOZO NEXT にある ZOZO Research のApplied MLチーム所属の後藤です。社内の様々な課題を機械学習を活用して解決する仕事に取り組んでいます。 弊社(当時は株式会社ZOZOテクノロジーズ)では2019年1月より、ZOZO Researchと同志社大学 桂井研究室の共同研究を開始しました。本記事では、共同研究を行う際のポイントと、その成果を紹介します。 目次 目次 は

AWSで構築するSelenium自動テスト環境とその運用

はじめに こんにちは、Selenium 4の正式版がなかなかリリースされなく、ソワソワしている品質管理部・自動化推進ブロックの木村です。 私が所属する品質管理部は、ZOZOTOWNやWEARなどの開発プロジェクトに対してテスト・検証を行い、完成品がユーザーの手に届いても問題ないかを確認する部署です。その品質管理部では、先日、部署で開発運用しているSeleniumによる自動テ

自己学習するAIと推薦システムへの応用 〜 Open Ended Learningの紹介

こんにちは、データシステム部のAnirudh Gururaj Jamkhandiです。私はECにおけるユーザーの購買率向上を目指して、推薦アルゴリズムの研究開発に携わっています。 高機能な計算機の登場により、現在では様々な業界で機械学習が飛躍的に利用されています。特に、深層学習は特定のタスクにおいては、人間の能力をはるかに超える結果を出しています。しかし、人間にとって

【オンラインMeetup イベントレポート】After iOSDC Japan 2021

こんにちは、ZOZO CTOブロックの池田( @ikenyal )です。 ZOZOでは、10/6に After iOSDC Japan 2021 を開催しました。 zozotech-inc.connpass.com 本イベントでは、ZOZO、Mobility Technologies、Sansanの3社による合同イベントです。9/17-19に開催されたiOSDC Japan 2021のスポンサーである3社からエンジニアが集まり、各社の社員によるiOS関連技術のLTと、iOSDC Japan 2021イベントを振り返るパネルディスカッシ

「その課題解決はユーザー体験向上に寄与する?」ボトムアップからの改善提案の工夫

はじめに こんにちは、ZOZOTOWN開発本部でZOZOTOWN iOSアプリを開発している松井です。 ZOZOでは、お客様がファッションを心から楽しむことができるよう、日々さまざまな新規案件に取り組んでいます。最近では、ZOZOTOWNの全体的な大幅リニューアルや、 ZOZOGLASS のリリースなどが記憶に新しいのではないでしょうか。まだ試していない方はぜひ使ってみてください! 新規の開