アプトポッド の技術ブログ

OpenID Connect を利用して GitLab CI/CD をセキュアに実施する

開発本部 SRE グループの金澤です。 今回は GitLab にアルファ版としてサポートされた OIDC(OpenID Connect) を使用して、よりセキュアな環境で GitLab CI/CD を実施するようにした内容をご紹介します。 現状と課題 CI/CD と OpenID Connect 設定 クラウドインフラでOpenIDプロバイダーを登録する 登録した OpenID プロバイダー用の IAM ロールを作成する GitLab プロジェクトへの変数定義 CI/CD を

ソリューションアーキテクトってどんな仕事?

はじめに DX推進事業本部 クロスインダストリーグループの渡辺です。 ソリューションアーキテクトを担当しています。 「ソリューションアーキテクト」(以降SAと省略)という言葉が使われる機会は増えてきましたが、まだまだ馴染みの無い方は多いと思います。 今回は弊社のSAの仕事について紹介したいと思います。本記事で、SAという仕事に少しでも興味を持っても

NATS JetStream 試してみた

はじめに プロフェッショナルサービス本部 SRE グループのkawamata です。 今回は at least once を保証するメッセージングシステムを構成可能なミドルウェアである、 NATS JetStream を試してみました。 弊社 intdash を構成する intdash Server でもメッセージングシステムが動作しています。 現状は、そのメッセージングシステムの一部に NATS Streaming を採用しています。 NATS Streaming は

EDGEPLANT T1のGPSを遠隔利用しよう

プロダクト開発本部EDGEPLANTグループのやべです。 皆さんGPS、使ってますか? 一昔前なら利用シーンも限られていましたが、今や生活の一部といってもいいレベルなので「使う」というイメージすらないかもしれません。 aptpod の計測ユースケースでも、GPSは不要、というものはあまりなく、自社で開発している EDGEPLANT T1 (以下T1、 Amazon で販売中 )にもGPS機能は搭載され

WebTransport 標準化の背景とブラウザでの動作検証まで

製品開発グループintdashチームの呉羽です。 今回は標準化が進められているWebTransportの紹介と、実際にブラウザでの動作検証を行います。 本記事の参考資料として、Webの標準化団体W3C(World Wide Web Consortium)が公開している WebTransport Explainer を用いています。 WebTransportとは何か WebTransportとは、ブラウザとサーバー間での利用を目的とした新しい双方向通信プロトコルです

ROSでrosbridge_serverの処理速度改善

はじめに ソリューションプロフェッショナルグループのみよしです。 ROSソリューションの担当をしています。 今回はROSでrosbridge_serverの処理速度改善を試した結果についてご紹介します。 はじめに intdash ROS Bridge ROS Bridge Server 高頻度データに対する問題点 ROS(Melodic)でrosbridge_tcpの速度改善 rosbridge_tcp 改善策 計測と結果 環境 計測する時間 テスト用のクライアント (test_client

WebCodecs による H.264 を再生する Video Player パーツの改善と苦労の軌跡

こんにちは。Visual M2M Data Visualizer の製品開発を担当している白金です。 以前に、「 WebCodecs の VideoDecoder を使用してH.264の動画を再生してみた 」の記事を紹介させていただきました。 tech.aptpod.co.jp その後、弊社が提供する Visual M2M Data Visualizer に含む標準ビジュアルパーツ「Video Player パーツ」に WebCodecs の VideoDecoder を適用した結果、複数の課題が改善できましたので、改

Design Document Tool 3選 & 検討の流れ

こんにちは! コーポレート・マーケティング室、デザインチームの「チェン ・ルイ」と申します。 普段は社内製品のアプリケーションのUIデザイン業務を行なっています。 現在、アプトポッド製品UIのデザインシステム運用の一環として、デザインガイドラインを明文化するツール、「Design Document Tool」を検討しています。 今回は検証した3つのツールを紹介します。 Zero

Amazon SageMaker Neo + Jetson TX2 + AWS IoT Greengrassでエッジ推論システムを構築する

みなさまこんにちは。プロダクト開発本部の岸田です。 以前に「ハードウェア側に機械学習環境を立てて推論を行い、クラウドに結果を収集して分析状況を確認する」ユースケースを こちら の記事で考察しました。手軽にローカルデバイスとクラウドを連携するサービスとして有名なものが「AWS IoT Greengrass」ですよね。公式のドキュメントでもエッジ推論システムをAWS I

InfluxDB v2 のインストールや v1 からの移行について

はじめまして。 SRE チームの細谷です。 弊社製品 intdash のサーバーサイドでは、 intdash Server と呼ばれるミドルウェアが動作しており、intdash の多様なデータパイプラインの構築を実現しています。 intdash Server の構成要素の 1 つに時系列データベースがあり、弊社では InfluxDB OSS を採用しております。 InfluxDB OSS は、v1( 1.X )と v2( 2.X )のバージョンがリリースされており

またまた激動過ぎた2021年を振り返る

Aptpod Advent Calendar 2021 24日目の記事です。 (土日休みにしているので最終日です) CTOの梶田です。 今年もあっという間でAdvent Calendarなんとか走りきれそうです。始まる前は、集まりがあまりよくなく焦りましたが、ロビー活動!?とかとかでなんとかなりました💦 これもそのひとつ。。。 tech.aptpod.co.jp Techブログでの挑戦も3年となり、今年も去年と同様に健全に(!?)土日

Yup と i18next を使ったスキーマの単体テストを作ってみた

aptpod Advent Calendar 2021 の 23 日目を担当する、製品開発グループ intadsh チームの佐藤 (TK)です。 多言語化されたアプリケーションのフォームの開発で Yup を使ったスキーマを作成する機会があり Formik や、 React Hook Form などのフォーム用のライブラリに適用する前に単体テストを実行したかったので作成してみました。 API ドキュメントをテスト仕様として定義するところから

IoTボタンによる回数記録基盤をAWSとRaspberry Piで構築する

aptpod Advent Calendar 2021 の22日目を担当する、製品開発グループintdash チームの呉羽です。 以下の要件を満たした回数記録基盤を、以前に個人開発したので紹介します。 Bluetoothで接続されたIoTボタンが押された回数を記録したい ボタンが押された時刻と共に永続化したい 永続化されたデータを集計して閲覧したい 利用したもの 構築までの流れ IoTボタンの準備 Raspberry Piの準

AWS Backup へのバックアップシステムの移行

aptpod Advent Calendar 2021 の21日目を担当します、SREチームの金澤です。 私が所属する SRE チームでは、担当業務の一つに、弊社の製品である intdash のインフラストラクチャをメインとしたクラウドシステムのインフラ設計・構築、監視・バックアップなどの運用業務があります。 バックアップについては、約1年半前、Amazon Web Service(AWS) のマネージドサービスである AWS Backup へ

「ひとりドキュメント担当」の仕事

aptpod Advent Calendar 2021 の20日目を担当する、製品開発グループDocumentsチームの篠崎です。 この記事では、「70人規模の会社で、ドキュメント専門の担当者はどんなことをするのか」を紹介したいと思います。 最近、いくつかのオンライン上のミートアップで、テクニカルコミュニケーションチームの素晴らしい情報が公開されていて *1 、かっこいいなあ、すごいなあと思い