Laboro.AI の技術ブログ

人と能力を競わないAI 「能力主義はもう古い」

人と能力を競わないAI 「能力主義はもう古い」 2023.7.19 監 修 株式会社Laboro.AI 執行役員 マーケティング部長 和田 崇 概 要 人々が理不尽な差別に苦しむことなく才能や努力に応じて報われる社会。実力があれば上に行ける「能力主義」には、もちろん良い側面もあるに違いありませんが、より高い能力を得るために過酷なレースが繰り広げられるようになっているこ

潜在意識も刺激する、AIを用いたレコメンデーション

潜在意識も刺激する、AIを用いたレコメンデーション 2023.6.2 株式会社Laboro.AI リードマーケター 熊谷勇一 概 要 顧客に商品やサービス、コンテンツをおすすめする「レコメンデーション」。実店舗やウェブサイトを問わず、その形態はさまざまです。レコメンデーションエンジンが使われ、AIも多く活用されてきました。最近ではChatGPTを使ったレコメンデーションの在

製造業に求められる「しなやかさ」。AI活用のスマートファクトリーで実現へ

製造業に求められる「しなやかさ」。AI活用のスマートファクトリーで実現へ 2023.5.17 株式会社Laboro.AI リードマーケター 熊谷勇一 概 要 製造業において「スマートファクトリー」化を進めることは、国家レベルの方針でも示されていることもあり、今後変わらないであろう流れであり、推進している企業は少なくありません。生産性を高めるだけでなく、人材不足の

ブラックボックス化を防げ。「説明可能なAI(XAI)」の重要性

ブラックボックス化を防げ。「説明可能なAI(XAI)」の重要性 2023.4.28 株式会社Laboro.AI リードマーケター 熊谷勇一 概 要 ChatGPTが急速に普及したり、政府がAIに関わる国家戦略を検討する新たな「AI戦略会議」を設ける方針を固めたりするなど、日本でのAI活用が一段と加速しています。中でも、AIの根幹的な技術の一つであるディープラーニング(深層学習)の弱点を

正解のない課題にこそ生きる「強化学習」の基本

正解のない課題にこそ生きる「強化学習」の基本 2023.4.7 株式会社Laboro.AI リードマーケター 熊谷勇一 概 要 AIは学習によって精度が左右強化されるため、取り組むべき課題に最適な学習方法を選ぶことは非常に重要です。学習方法の一つである「強化学習」について、特徴や代表的なアルゴリズム、教師あり・なし学習との違い、進化の過程、導入のメリットや課題、

ChatGPTは、教育の未来なのか、それとも不正行為の未来なのか?

ChatGPTは、教育の未来なのか、それとも不正行為の未来なのか? 2023.1.7 監 修 株式会社Laboro.AI マーケティングディレクター 和田 崇 概 要 紙も電卓もインターネットも、学習技術の進歩はすべて「Death of learning(学習の死)」と呼ばれてきました。 昨年11月にリリースされた対話型 AI 「ChatGPT」も生徒の学習に悪い影響を与えるのではないかとして、イギリスやアメリ

AIは革新的アイデアを提案できるか。「ググる」を超える検索の可能性

AIは革新的アイデアを提案できるか。「ググる」を超える検索の可能性 2023.1.31 株式会社Laboro.AI リードマーケター 熊谷勇一 概 要 ビジネスという競争をしている以上、革新的なアイデアは常に求められ、消費され、陳腐化し、また新しいアイデアが求められる…というサイクルが繰り返されています。そしてそのサイクルは、どの業種や分野でも短くなっているので

私たちが画像生成AIで描くものは、アートか、それとも心か

私たちが画像生成AIで描くものは、アートか、それとも心か 2023.1.7 監 修 株式会社Laboro.AI マーケティング・ディレクター 和田 崇 概 要 2022年は、文字から絵を描き出す画像生成AIが人々の手の届くものとなり、爆発的に躍進した一年となりました。ユーザーが入力したテキストをもとに画像を返すこのプログラムは、印象派のようなアートから魅惑的なポルノまで様

「強いAI」と「弱いAI」。AIが人間を超えるかが分かる分類

「強いAI」と「弱いAI」。AIが人間を超えるかが分かる分類 2022.12.28 株式会社Laboro.AI リードマーケター 熊谷勇一 概 要 AIに関する話題の中で、AIが人の心を持つかどうかで分類する「強いAI」「弱いAI」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。AIが自身よりも賢いAIを作り出して人間がはるかに及ばない知性が誕生する「シンギュラリティー(技術的特異点)」が訪れ

M-1などの「笑ビジネス」もAI活用。他産業への応用の可能性

M-1などの「笑ビジネス」もAI活用。他産業への応用の可能性 2022.12.19 株式会社Laboro.AI リードマーケター 熊谷勇一 概 要 2022年はウエストランドが決勝ファーストラウンド3位から逆転優勝を果たしたM-1グランプリ。M-1に代表されるお笑いは今やエンタテイメント業界で大きな分野に成長し、興行や放送、コンテンツビジネスだけでなく、笑うという行為はウェルビーイ

AI導入企業の初の過半数越え。高品質AIを支えるデータセントリックとは

AI導入企業の初の過半数越え。 高品質AIモデルを支えるデータセントリックとは 2022.11.17 株式会社Laboro.AI リードマーケター 熊谷 勇一 概 要 「AI導入は当社には早い、まだ様子見だ」とは言っていらない状況になってきました。日本企業はなんとなくも含めて「導入が遅い」と言われてきたが、過半数の53%が既に導入していることが判明。いつまでも導入を検討しな

無意識で意識的な自然言語処理

無意識で意識的な自然言語処理 2022.10.21 株式会社Laboro.AI リードマーケター 熊谷 勇一 概 要 インターネット検索、ニュース記事などのウェブページの機械翻訳、スマートフォンでの音声認識、問い合わせの際のチャットボットなどなど、私たち人間が扱う言葉を認識して何かしらの出力を返すサービスは、最も身近なAIの実装例と言えるでしょう。これらに共通するAI

女性だからできる、AIの「仕上げ」が今はじまる

女性だからできる、AIの「仕上げ」が今はじまる 2022.10.10 監 修 株式会社Laboro.AI マーケティング・ディレクター 和田 崇 概 要 「今ある職業の多くが AI に置き換えられる」––AIの技術進化に伴って、こうした話がますます現実味を帯びてきたようにも思えますが、一方で AIによって多くの新しい仕事が生み出されることもまた想像される未来です。そして、この新

AIは「善」か、それとも「悪」か。倫理と進歩の境界線

AIは「善」か、それとも「悪」か。倫理と進歩の境界線 2022.7.21 監 修 株式会社Laboro.AI マーケティング・ディレクター 和田 崇 概 要 “AI” と画像検索すると、表示結果に並ぶのは白い顔のヒューマノイドたち。また、オバマ前米大統領のぼやけた顔画像をアルゴリズムに投入し高解像度画像に再現した結果、白人男性の顔になってしまった…など、 AI のバイアスを

“鼻を持ったAI”が立ち向かう、この無臭なる社会

“鼻を持ったAI”が立ち向かう、この無臭なる社会 2022.6.10 監 修 株式会社Laboro.AI マーケティング・ディレクター 和田 崇 概 要 動画や画像など、目に訴える情報に溢れた視覚偏重の暮らしが当たり前になる一方、嗅覚には解明されていない部分が多く、ニオイはデジタル化に大きな遅れをとっている分野とも言われます。ですが、選択的にニオイを識別するAI