NTTコミュニケーションズ の技術ブログ

管理されていないAPIがもたらすリスクについて

大企業であったり、複数の事業をもった企業では部署やサービス毎にAPIを公開することがあります。統一されていない、基準のない中でAPIを公開すると、ユーザにとって不利益をもたらすことになったり、企業にとっても管理、運用コストの増大というデメリットにつながります。 今回はそんな管理されていないAPI公開に伴う問題を紹介します。 セキュリティリスク API

グローバルなAPI活用状況レポートから見る日本企業の今後の取り組み方

CA Technologies社がグローバルなAPI利用に関する調査、 APIs:Building a Connected Business in the App Economy を公開しました。特にエンタープライズ企業におけるAPI利用率の高さが伺える調査となっています。 この記事ではこのレポートの主だった内容の紹介と、そこから垣間見られる日本企業の取り組むべき方向性について紹介します。 大企業の88%がAPIを利用 グローバルなレベルで見

大企業ほど進めて欲しいAPI戦略

APIというとシステマチックな仕組みなので、中小企業とくにスタートアップが取るべき施策であるかのように感じてしまうでしょう。しかし、実際のところ大企業ほどAPI施策に向いています。この記事ではその理由について取り上げたいと思います。 数多くある事業 大企業においてはスタートアップと異なり、複数の事業展開をしているケースが殆どです。そして、それ

ぜひ参加を!APIに関して学べる勉強会まとめ

APIエコノミーが拡大し、企業におけるAPI利用が促進しています。そうした中とあって、APIについてしっかりと学びたい、APIを活用している人同士で交流を図りたいと思うのではないでしょうか。 今回はAPIをテーマとして開催されている勉強会を紹介します。 APIStudy - connpass “API(WebAPI)を提供するひと、利用するひとが集まり、APIに関する様々なノウハウ、疑問、課題を

独自経済圏の実現にも。ブロックチェーンプラットフォームまとめ

BitCoinで知られるのがブロックチェーンです。ブロックチェーン自体はあくまでも技術要素であり、仮想通貨以外でも利用できる技術です。分散型の台帳技術であり、一度書き込まれた内容は消せないという信頼性が強みです。 今回はそんなブロックチェーンを自社でも取り入れられるクラウドサービスを紹介します。 Blockchain as a Service (BaaS) | Microsoft Azure Microsoftの提供す

レガシーなシステムとモダンなシステムをAPIでつなぐ

今なお多くの企業でメインフレームと呼ばれるシステムであったり、そこまで古くはなくとも20年近く動作している業務システムが存在します。そして多くの企業でリプレース案件が動いていたりします。 しかしシステムの全面的なリプレースにおいてうまくいったというケースは少ないのが現状です。何年も動かし続けたシステムはアンドキュメントな仕様が多数存在

企業がAPIを公開するメリットについて

企業間におけるAPI活用が進んできています。クラウドベンダーの提供するAPIに限らず、これまでAPIを提供してこなかったような企業でもAPIを使ってビジネス拡大を図るケースが増えています。 そこで今回は企業がAPIを公開することで得られるメリットについて紹介します。 自社技術をブラックボックスにしたまま利用させられる どのような企業であっても自社独自の技

アプリやWebサービスの多言語化に。翻訳APIまとめ

アプリやWebサービスをグローバル展開する中で翻訳は欠かせません。単語単位で翻訳できるもの、HTMLをまるごと翻訳できるものなど様々に存在します。今回はそんな翻訳APIをまとめて紹介します。 Microsoft Translator - Built for enterprise Microsoftの提供する翻訳サービスで、個人用と業務用に分かれて提供されています。業務用はCognitive Servicesの一サービスとして提供されていま

Zabbix APIで監視データを取得して異常値分析をやってみる

はじめに 私の所属している部署では、主に法人のお客様のシステム監視・運用を24H365Dの体制で実施しています。 運用部隊にとっては、日々の運用業務を高度かつシンプルにしていくことが永遠の課題です。常にチームの業務を振り返り、どこか効率化できることはないかと模索しています。 数ある業務の中で今回は「監視データの異常分析」に注目します。 ある程度大

ある若手インフラエンジニアが見た、ソフトウェアができるまで

目的 インフラエンジニアだってソフトウェアを作ってみたい! ソフトウェア開発者の動きや考え方を知りたい! 動機 職業を聞かれてエンジニアと答えれば、返ってくる反応は「アプリやホームページを作っているんですか?」 アプリやホームページは様々な人にとって身近なもの、動くと楽しそうで、ソフトウェア開発者のことが羨ましくなってくる…「私もこんなア

エンタープライズな領域にWeb APIを

多くの企業では元々Webサービスやリアルビジネスを提供しており、その機能の一つとしてAPIを提供します。APIは開発者にとって便利な仕組みですが、提供開始したからといっていきなり利用が拡大する訳ではありません。きちんと啓蒙活動を行わなければならないでしょう。 そこで今回は特にビジネスにおけるAPIについて、どう利用を広めていくかを紹介します。 特定の

複数サービスをマッシュアップする際に注意したいこと

企業がAPIを使う側に立った時、それは一つのAPIだけを使うとは限りません。APIでは複数のAPIを組み合わせるマッシュアップと呼ばれる形態が存在します。同じ市場に存在するAPI同士を組み合わせることで、API提供元ではできないサービスを提供できる可能性があります。有名なところではホテルや旅行の検索アプリケーションが挙げられます。 そうした複数のAPIを組み合

交通の未来が見える - Enterprise APIs Hack-Night #9 レポート

企業におけるAPIの利用を促進し、ナレッジをシェアするEnterprise APIs Hack-Nightの9回目はMobiTech(Mobility × Technology)をテーマにウフル社のオフィスにて開催されました。 今回はその開催レポートになります。 激変する自動車産業におけるIDOMの戦略 by 株式会社IDOM 許 直人さん 現在海外ではMobilityに対して非常に積極的になっています。自動産業自体が現在サービス化、自動

Webサービス同士を簡単に連結させるタスクランナーサービスまとめ

APIを使えばWebサービス同士を簡単に連携させられます。あるサービスで起こったイベントを感知して、別なサービスを起動すれば、普段行っている業務がどんどん自動化させられます。今回はそうしたタスクランナーサービスを紹介します。 IFTTT この分野における先駆者的なサービスです。あるリソースに対してアクションが起こったら、別なアクションを実行するとい

APIStudy #5参加レポート

APIStudy #5参加レポート 2月21日、高円寺のヴァル研究所にてAPIStudy#5が開催されました。これはAPI設計のベストプラクティスを皆で考えるというLTとワークショップの形式で行われている勉強会になります。 今回はその参加レポートになります。 APIを巡る動き まず最初に主催であるアプレッソの脇野さんによる発表がありました。この1、2月の間にAPI関連のニュースをよく見