NTTドコモビジネス の技術ブログ

OsecTを船舶に適用可能にするための追加機能の開発に挑戦(インターンシップ体験記)

はじめに こんにちは!NTTドコモビジネスの2025年夏の現場受け入れ型インターンシップに参加させていただきました、インターン生の竹田です。私は現在高専の専攻科1年生で、普段は船舶におけるサイバーセキュリティに関する研究活動を行っています。 この記事では、私が今回のインターンシップで取り組んだ業務体験内容について紹介します。 はじめに 参加のきっ

SOUPS 2025でポスター発表してきた話&USENIX Security 2025参加レポート

こんにちは、イノベーションセンターの田口、金井です。 普段はOffensive Security PJのメンバーとして活動しています。 この記事では2025年8月に開催されたSOUPS 2025でポスター発表したことおよび同時期に開催された USENIX Security 2025へ参加したことについて紹介します。 Offensive Security PJについて USENIX Securityについて SOUPSについて ポスター発表について 発表概要 発表の様子 カ

「生成AI × 数理最適化」が変える、次世代の業務デザイン

本記事では、現在進行中で取り組んでいるテーマ「生成AI×数理最適化」に関する試みとして、生成AIを活用して数理最適化技術の実務適用を支援するアプローチを紹介します。例として、スーパーマーケットにおける在庫管理の効率化を取り上げ、その具体的な応用と効果について述べます。 はじめに 背景 数理最適化モデルの定式化と実装に伴う困難 生成AIの台頭 実現

同じ脆弱性情報を使っているはずなのに!?なぜか発生した脆弱性の検知漏れ:パッケージの分類がもたらした落とし穴

NTTドコモビジネスが開発しているSBOM管理ソリューション「Threatconnectome」において、Trivyと同じ脆弱性データベースを使用しているにもかかわらず、特定のパッケージで脆弱性検出漏れが発生した事例を紹介します。 はじめに 1. Trivyにおけるパッケージの分類について バイナリパッケージとソースパッケージについて バイナリパッケージ ソースパッケージ バイナリパッ

vLLM Sleep Modeよるモデルのゼロリロード切り替え機能の検証

こんにちは。NTTドコモビジネスの露崎です。本ブログでは vLLMの本家コミュニティのブログ で紹介されたvLLMのモデルのゼロリロード切り替え機能の概要に加えて本機能をContainerベースで検証した結果について紹介します。 はじめに モデルのゼロリロード切り替え機能が取り組む課題 vLLM Sleep Mode Sleep Level 動作確認 環境構成 利用モデル 実験1. API利用状況の確認 vLLMの起動

手書き→活字変換モデルを学習しようとして上手くいかなかった話

こんにちは。イノベーションセンターの加藤です。 手書きから活字へスタイル変換するモデルをFlow Matchingで学習しようとして色々試したものの上手くいかなかったため、試行錯誤の記録をブログの形で残したいと思います。 背景 上手くいかなかった手法たち 手法1:手書き文字分布から活字分布への変換 手法2:ControlNet学習 手法3:学習済みの活字生成モデルを手法

オープントランスポンダーの世界 ― APNテストベッドで探る技術と運用手法(その1)

イノベーションセンターの新井です。 普段は全社検証網の技術検証、構築、運用を担当しています。 私の所属するイノベーションセンターではこれまではイーサネット/IPレベルの検証網を運用して全社に提供していましたが、昨今の光伝送とIP系技術の融合の進展などにも対応して、さまざまなユースケースを検証・開発するために、光伝送に関する検証網(All Photonics Netw

セキュリティ若手の会第3回イベント協賛&参加レポート

こんにちは、イノベーションセンターの二瓶・神田です。 ドコモグループ(NTTドコモ・NTTドコモビジネス)はゴールドスポンサーとして、2025年8月2日に開催された第3回 セキュリティ若手の会に協賛しました。 この記事では、スポンサーの立場から見た当日の様子やスポンサー講演の内容について紹介します。 はじめに:セキュリティ若手の会について 公式イベント開

Interop Tokyo 2025のShowNetへコントリビュートしたIOWN APN

はじめに みなさん、こんにちは。イノベーションセンター IOWN推進室の工藤です。 IOWN推進室では、IOWN APNを体験できる基盤の整備を進めており、その構築や運用などを担当しています。 先日開催されたInterop Tokyo 2025(会場:幕張メッセ、会期:2025年6月11日〜13日)のNTT ドコモビジネスのブースでは、IOWNを利用した「ハイブリッドトラベル」をはじめとする未来の体験を

生成 AI からセキュリティまで!数年ぶりのオフライン開催 Tech-Night イベントレポート

NTT ドコモビジネスではエンジニアコミュニティイベント、 Tech-Night/Tech-Midnight を定期的に開催しています。 普段はオンラインで実施していましたが、今回は数年ぶりにオフライン会場を用意し、オフラインとオンラインのハイブリッド形式で実施しました。発表を会場とオンライン会議双方へ配信した裏話と併せて、今回の発表内容について紹介します。 はじめに Tech-Nig

Telegramを使ったサイバー犯罪グループの調査分析に挑戦!(インターンシップ体験記)

はじめに こんにちは、NTTドコモビジネスの 現場受け入れ型インターンシップ で「脅威インテリジェンスを生成・活用するセキュリティエンジニア/アナリスト」として参加させていただきました、大学院1年生の脇本です。 このたびインターンシップを通してさまざまな経験をさせていただきましたので、その中でも特に印象的であった「Telegramチャンネルおよびグループ

MIRU2025参加レポート

こんにちは、イノベーションセンターの加藤・岡本です。普段はコンピュータビジョンの技術開発やAI/MLシステムの検証に取り組んでいます。7月29日から8月1日にかけて、国内のセンシング技術や画像処理関連の主要な学会である MIRU(画像の認識・理解シンポジウム) が開催され、NTTドコモビジネスからはポスター発表で参加しました。本稿ではMIRU2025で気になった発表

Gemini でエンジニアの日報を自動生成!スクラムの情報共有が驚くほど楽になる

こんにちは。クラウド&ネットワークサービス部で SDPF のベアメタルサーバの開発をしている山中です。 先日、Google Workspace で利用できる Gemini API を活用して、日々の業務ログから日報を自動生成し、Slackに自動投稿する仕組みを構築しました。 その具体的な方法と、実際に導入してわかった想像以上の効果をご紹介します。 デイリースクラムの悩み、AIで解決しません

GitHub Copilot code review にブログ記事をレビューしてもらう

みなさんこんにちは、イノベーションセンターの @Mahito です。 普段は社内のエンジニアが働きやすくなることを目標に、 コーポレートエンジニアのような活動やエンジニア向けイベントの企画・運営をしています。 今回は、本 NTT docomo Business Engineers' Blog のレビューに、 GitHub Copilot code review を利用し始めたことと、その学びについてお話します。 なお、GitHub Copilot code rev

Whisperによる映像文字起こしの精度をLLMとOCRの力で向上させる

イノベーションセンターの加藤です。この記事ではWhisperによる音声認識の前処理と後処理にLLMとOCRを組み込むことで、映像の文字起こし精度の向上を図った際の検証結果を紹介します。 Whisperとは OCRの結果を盛り込み専門用語を認識させる 大規模言語モデルで全体の文章を調整する 各アプローチの融合 結果の考察 まとめ Whisperとは Whisper 1 はOpenAIによって提供されてい