サイオステクノロジー(Tech.Lab) の技術ブログ

Dify入門ガイド:初期セットアップ

SIOS Tech Labの龍ちゃんです。2024年は「誰でも簡単に」AIツールが作れるDifyが登場して大いに沸いていましたね。弊社では、Azureを利用したサービス開発が多くあるため、Azure OpenAI Serviceがリリースしてそちらばかり触っていました。2025年はDifyなどのノーコード・ローコードツールを駆使して、AIサービスの開発・検証を進めていきたいと考えています。 いまから入門:Dify

NestJSで謎のcan`t resolve dependenciesエラーの解消方法

はじめに 皆さんこんにちは。エンジニアの細川です。 皆さんはNestJSで開発を行っているときに Error: Nest can't resolve dependencies of the AppController のようなエラーに遭遇したことはありませんか? 基本的にこのエラーは依存性の解決がうまくできないときに発生するので、各モジュールの依存( imports や exports )を確認すれば解決できることが多いです。 しかし、コードをいくら

Rancher入門:RancherとLonghornを活用したストレージ運用の始め方

はじめに サイオステクノロジーの塚田です。Rancher入門ブログシリーズとして、 前回 はRancher上でモニタリング環境を構築する方法について解説しました。本記事では、Rancherから分散ストレージ管理サービスであるLonghornをインストールし、マルチクラスター環境下でストレージを管理する方法を解説します。 Longhornとは? Longhornとは、Rancher Lab社が開発した分散型ブロッ

【NestJS + PostgreSQL + Prisma】DevContainerで作る快適な開発環境

ども!年末年始の検証結果を順次ブログ化している龍ちゃんです。思いついたらすぐ検証という流れで、いろんなことを検証していたので10本ぐらいはブログのネタに困らなさそうですね。反動が今から恐ろしいです。 今回の内容は、以下の二つになります。 ローカル開発環境をDevContainerで作成する(nest.js + postgres) nest.jsからPrismaを使用してpostgresに接続する 今回のゴ

Azure Static Web Appsで始めるNext.js静的サイト開発 with DevContainer

ども!年末年始を抜けてぬるっと仕事に復帰を始めている龍ちゃんです。年末年始は、今まで溜まっていた検証+お部屋を片付けていたので、意外と充実していました。去年は、GitHub AcitonsとDevContainerでの環境構築作成をしっかりやっていた時期かなと振り返り、またブログにまとめていきます。 今回の内容は、以下の二つになります。 Azure Static Web Apps上でNext.jsの静的サ

【合格体験記】Azure Cosmos DB Developer Specialty【DP-420】

こんにちは、サイオステクノロジーの佐藤 陽です。 先日、MSの資格である Azure Cosmos DB Developer Specialty に認定されました! 久々にMSの試験を受けて合格したので、また合格体験記の方を書いていきたいと思います。 以前の合格体験記はこちら。 【合格体験記】Azure Solutions Architect Expert【AZ-305】 【合格体験記】Azure DevOps Engineer Expert【AZ-400】 はじめに 以前の合格体験記の際

AWSの t4g.small EC2インスタンスを2025年も無料で使おう

結論 AWS EC2 t4g.small インスタンスは東京リージョンで2025年も引き続き1台分無料で利用できそうです。   説明 昨年の記事 にも書いたのですが、AWSで提供されている「 AWS 無料利用枠 」には記載がないものの、 EC2では t4g.small インスタンスが無料で利用できます (t4gの「g」はGravitonのgです、 Armアーキテクチャ ですね。ここが「a」ならAMD、「i」ならIntelで2つとも 64ビ

【Claude】MCPでChatAIからのファイル操作を試す

こんにちは。本日は サイオステクノロジーのアドベントカレンダー「サイオス社員が今年一年で新たに学んだ技術」の最終日の内容をお届けします。 今回のテーマ、MCP( Model Context Protocol ) はチャット AI が外部のサービスを操作できるようにするツールです。 今回は Claude Desktop を使った MCP の入門としてファイル操作と Notion ページの編集を試してみました。 Claudeには基

数学に詳しくないエンジニアの体入門

サイオステクノロジーの菊地啓哉です。数学の概念の1つである体について書こうと思います。たぶん、数学に慣れている人は記号を駆使して書く方が明確で理解しやすいかとは思いますが、私が慣れていないので、記号での表現はしておりません。 ゼロ知識証明(zk-STARK)や電子署名(ECDSA)などを調べていると、有限体の話とかがしれっと出てきます。それでちょっと

OpenShift AIブログまとめ

はじめに こんにちはサイオステクノロジーの小野です。これまでOpenShift AIについての記事を多数書いてきたのでそれらのリンクを整理します。 OpenShift AI概要 OpenShift AIについてざっくりとした説明をしています。まずはこちらの記事を見てOpenShift AIとは何なのか知ってください。 Red Hat OpenShift AIとは? OpenShift GPU設定 OpenShift AIとは直接関係ありませんが、OpenShift AIでGPUを

OpenShift AIのパイプラインにスケジュール設定してみた

はじめに こんにちはサイオステクノロジーの小野です。 前回 はOpenShift AIのデータサイエンスパイプラインを実装して実行しました。今回はそのパイプラインをスケジュール設定により、定期実行する方法を解説します。MLOpsにおいて重要な設定なので、ぜひ覚えて帰ってください。 パイプラインのスケジュールについて OpenShift AIではパイプラインのスケジュール設定を

OpenShift AIのデータサイエンスパイプラインについて

はじめに こんにちはサイオステクノロジーの小野です。 前回 はOpenShift AIのモデルサービング機能を用いて、推論APIを実装しました。今回はOpenShift AIのもう一つの重要な機能であるデータサイエンスパイプラインを実装します。パイプラインを利用することでモデル開発を高速化することが可能になります。MLOpsの実現には欠かせない機能なので、しっかり実装できるよう

2024年 SIOS Tech Lab アドベントカレンダー

メリークリスマス!12月も終盤ですね。年末向けて仕事を爆速で消化しなければならなく、濃密な最終週を過ごす予定の龍ちゃんです。 実は昨日まで、弊社でもアドベントカレンダーの実施を行っていました。お題は「サイオス社員が今年一年で新しく学んだ技術」というタイトルになります。だいぶ幅広く、いろいろな内容の投稿を募集していました。1201~1224まで見事

OpenShift AIのモデルサービング機能について

はじめに こんにちはサイオステクノロジーの小野です。 前回 はOpenShift AIのワークベンチを設定して、実際に機械学習を行いました。今回はOpenShift AIの主要な機能の一つであるモデルサービング機能を利用して、学習したモデルをAPIとして提供する方法を解説します。 モデルサービングとは モデルサービングとは学習したモデルをモデルサーバーにデプロイすることで、

React 19でuseActionStateで入力フォーム【Typescript】

ども!年末の追い込みが激しくどかどか働いている龍ちゃんです。寒すぎて暖房で過ごしていますが、電気代におびえています。 皆さん、 React 19のドキュメント は確認しましたか?12/5についに React 19がstableになりました 。僕はお恥ずかしながら、Next.jsの検証環境を作っていた時にNext15がStableになっていることで気づきました。Stableになったので、そろそろ学ぼうという