サイオステクノロジー(Tech.Lab) の技術ブログ

Orval SWRの自動生成をやめた理由 – SWRの本質を見失っていた話

初めに ども!今月はAI開発にどっぷりな毎日な龍ちゃんです。今回は「 AIと爆速開発!Next.js×Nest.js型定義同期の自動生成パイプライン構築術 」で開発効率を上げたんですが、そこで起きた問題について原因究明と解決策を模索したので解説していこうと思います。 TL;DR Orvalで全APIエンドポイントにSWRフックを自動生成していたんですが、 バンドルサイズの肥大化 と 不要

開発環境の作り方|Dev ContainerとCodeiumの活用

こんな方へ特におすすめ これから本格的なWebアプリ開発を始めたい方 自分だけの快適な開発環境を整えたい方 チーム開発で「自分の環境だけ動かない…」を撲滅したい方 PCを買い替えてもすぐに開発を再開したい方 概要 こんにちは。サイオステクノロジーのはらちゃんです!今回5本目のブログ執筆です。 今回は、バックエンド(Python/FastAPI)とフロントエンド(Node.js/React)

Microsoft Entra IDのユーザーパスワードを一括リセットする

こんにちは、伊藤です。 Microsoft Entra IDでは、CSVファイルによるアカウント作成、削除の一括処理機能がありますが、パスワードの一括リセット機能はありません。 また、管理者がMicrosoft Entra IDのパスワードをリセットする場合、一般的には以下のようにユーザーの概要ページから実行します。しかし、この方法では任意のパスワードを指定できません(オンプレミスADと

KubeBlocksとは?KubernetesでDBを管理する新常識

はじめに 今回から複数の記事にまたがって KubernetesでDBを管理するために役立つKubeBlocksというソリューションについて解説します。KubeBlocksがどんなソリューションであるか理解するとともにKubernetesでのDB管理の重要性について理解していただけると幸いです。 DBaaSとは Kubeblocksの解説に入る前に、まず「DBaaS」と、それをKubernetes上で実現するメリットについて整理します

RHEL 10 同梱版の Podman についての調査

OSS よろずチームの神﨑です。 RHEL 10 同梱版の Podman の変更点について簡単にまとめていきたいと思います。 Podman のインストールと起動確認 AWS の RHEL10 のインスタンスで検証しています。 1.インストール # dnf install podman # podman version Client: Podman Engine Version: 5.4.0 API Version: 5.4.0 Go Version: go1.23.10 (Red Hat 1.23.10-1.el10_0) Built: Wed Jun 25 00:00:00 2025 Build Origin: Red Hat, Inc. <http://bugzilla.red

良いプロダクトは「システム」でできている。デザインシステムとは何か?

Webサイトやアプリ開発の現場で、「デザインシステム」という言葉を耳にする機会が増えていませんか?「なんだか難しそう…」「自分には関係ないかも」と感じている方もいるかもしれません。 しかし、デザインシステムは、開発の効率を上げ、チームのコミュニケーションを円滑にし、プロダクトの品質を一貫して高く保つための、非常に強力な武器になります。 こ

勤怠管理の仕方|Tkinterで自作ストップウォッチ

こんな方へ特におすすめ 勤怠管理システムへの申請、特に細かな作業時間の入力が面倒な方 タスクごとにどのくらいの時間がかかっているか、感覚でしか分からない方 簡単にPythonのアプリを開発したい方 概要 こんにちは。サイオステクノロジーのはらちゃんです!今回4本目のブログ執筆です。 今回は私が作成したストップウォッチアプリの紹介と、その開発過程、そ

Dify のチュートリアルを終えての知見 (出力されたエラーなど)

OSSよろずサポート担当の神﨑です。 今回は Dify についてソースコード、ドキュメント、検証を行った際の知見についてすでに公開されている弊社の記事と重ならない範囲で軽くまとめていきます。 Dify について Difyの概要や全体像については、 弊社エンジニアの解説記事 がありますので、ご参照ください。 Dify の呼称について 上記記事に掲載されていない一口メモとし

【セミナーレポート】プリザンターハンズオンセミナー@名古屋に参加してきました!

プリザンター® Pleasanter® は株式会社インプリムの登録商標です。 はじめに 今回は、9/19(金)に名古屋でオフライン開催された「 プリザンターハンズオンセミナー 」に参加してまいりましたので、そのレポートをさせていただきます。 本セミナーは、特にプリザンターを使ったことがない方や、使い始めたばかりの初心者の方向けの内容として構成されており、その基

注意喚起:史上最大なNpmソフトウエアサプライチェーン攻撃:Shai-Hulud

~史上最大級のnpm自己増殖型ワーム攻撃「Shai-Hulud」とその防御策~ 2025年9月15日、npmリポジトリに対する史上最大級のソフトウェアサプライチェーン攻撃「Shai-Hulud」が発見されました。この攻撃は、わずか1週間で20種類以上の悪意あるOSSパッケージを利用し、200万回以上ダウンロードされた大規模なものです。特にフィンテック企業(コイン取引所、銀行、証券など)が

Git & GitLab 入門 ~Git マスターへの道~「まとめ」

ここでは、連載形式で公開してきた「Git & GitLab入門」シリーズの記事へのリンクとともに、各回の概要を整理します。 Gitの基本とGitLab / GitHubについて バージョン管理の基盤となるGitの基本概念(リポジトリ、コミットなど)を解説し、そのツールであるGitと、プロジェクトをホストするGitLab/GitHubとの関係性を整理した入門連載の第1回です。 Git & GitLab 入門 (1) ~Git

生成AIの学術利用を加速する!!勉学に励む学生を優しくサポートするMoodle対応のMCPサーバーを作りました!!

はじめに 昨今、生成AIが流行っているのは言うまでもありません。ChatGPTから始まり、そしてRAG(Retrieval Augmented Generation)と呼ばれる技術が注目され、さらにAIエージェントなんていうのも出てきています。そして、今、最も熱いのはMCP(Model Context Protocol)でしょう。 今回は、そんなMCPのテクノロジーとMoodle(オープンソースの学習管理システム)を組み合わせたMCPサーバーを

DevSecOps実践ガイド:セキュアなCI/CD運用の実践編

はじめに 前回の記事では、GitLabとOpenShift、Gatekeeperを組み合わせたDevSecOpsモデルケース環境の構築方法を紹介しました。   本記事では、それらを組み合わせて閉域環境におけるDevSecOpsモデルケースを構築し、デモアプリを使ってCI/CDの流れにセキュリティがどのように組み込まれるのかを確認します。   金融や公共分野など高いセキュリティ要件が求められ

DevSecOps実践ガイド:CI/CD環境の構築編

はじめに 前回までに、GitLabとOpenShift、Gatekeeperを閉域環境で構築する手順を紹介しました。 本記事では、その環境を基盤としてGitLabのプロジェクト作成や設定を追加し、CI/CDパイプラインとポリシー検証を組み合わせたDevSecOpsの実践例に向けた環境構築を行います。 特に、金融や公共分野のように高いセキュリティ要件が求められるシステムでは、インターネット非接続

Git & GitLab 入門 (10) ~Git マスターへの道~「GitLabでDevSecOps」

はじめに 前回 までは、GitとGitLabの具体的な機能や操作方法を入門者向けに解説してきました。 今回は、GitLabの根幹となる「DevSecOps」という考え方を中心に解説します。近年のソフトウェア開発では、開発のスピードを上げつつ、セキュリティを確保することが不可欠です。この相反する課題を解決するために必要なアプローチが「DevSecOps」です。 このDevSecOpsをGitLabがど