サイオステクノロジー(Tech.Lab) の技術ブログ

midPointでCSVからアカウントを作成する

サイオステクノロジーの藤原です。 前回はmidPointを構築しました(https://tech-lab.sios.jp/?p=42755)。 今回はmidPointでCSVからアカウントを作成したいと思います。   CSVの用意 源泉となるCSVを作成します。CSVはmidPointが載っているサーバ上に配置します。 ファイルにはmidPointが書き込みできる権限を与えます。 # vim /opt/midpoint/var/csv/csvresource.csv ユーザID 姓(漢字) 名(漢字)

Azure OpenAI Service の On Your Dataを使ってみた

はじめに こんにちは!今月から生成AI活用事業がメイン業務になったなーがです。前回から少し時間が空いてしまいましたが、今回はAzure OpenAI Serviceの機能の一つであるOn Your Dataについて書こうと思います。 Azure OpenAI On Your Dataとは? Azure OpenAI On Your DataはAzure OpenAI Serviceの機能の一つで、簡単にRAGが構築できるサービスです。RAGって何?という方は、弊社ブログで解説して

【2024年8月】OSSサポートエンジニアが気になった!OSS最新ニュース

こんにちは! 今月も「OSSのサポートエンジニアが気になった!OSSの最新ニュース」をお届けします。 2024/7/31、株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「Linuxソフトウェア市場:タイプ別、用途別:世界の機会分析と産業予測、2024年~2032年」の販売を開始しました。 Linuxソフトウェア市場:タイプ別、用途別:世界の機会分析と産業予測、2024年~2032

知っておくとちょっと便利!標準入力・標準出力・標準エラー出力について

今号では、Linux における 標準入力 、 標準出力 、 標準エラー出力 について解説します! 標準入力・標準出力・標準エラー出力とは 標準入力 とは、プログラムが使うデータを受け取るための読み込み元を意味します。 主な標準入力として、 キーボード などがあります。 標準出力 とは、プログラムが使うデータの出力先を示します。 それに対して 標準エラー出力 とは

AIエディターCursor使ってみた!

はじめに 皆さんこんにちは。 エンジニアの細川です! 今月のSIOS Technologyのアドベントカレンダー、テーマは「生成AI」ということで、生成AIを活用した次世代エディターのCursorについて紹介します!無料で試せるので気になる方はぜひこの記事を読んで試してみてください! Cursorとは? Cursorは生成AIによるサポートが組み込まれたエディターになります。 VSCodeをフォー

Hyperledger Fabricの開発環境テンプレート公開しました

初めに PS/SLの佐々木です。 PS/SLではweb3の新しい取り組みとしてHyperledger Fabricというコンソーシアム型ブロックチェーンを用いたPoC開発を進めています。 Hyperledger Fabricのキャッチアップをしていく中でローカル環境での開発のやりずらさを感じました。 具体的にはchaincodeをGitでバージョン管理するための方法やチーム開発時の環境構築、すべてがスクリプト化されていて

chatGPTに「ハルシネーションしないで」とお願いしたら効果がある?

AIに「ハルシネーションしないで」(「嘘つかないで」くらいの意味)と言うだけで効果があると話題になっています。 最近リリースされた macOS Sequoia ベータ版に搭載された新しい Apple Intelligence AI 機能のテスターが、AIが不正確な回答をしないようにするための条件を列挙したファイルを発見しました。※1 その中には、次のような文言が含まれていました。 “Do not hallucinat

Azure AI Searchにおけるインデクシング入門ガイド

こんにちは、サイオステクノロジーの佐藤陽です。 今日はAzure AI Searchのインデクシングに関する記事になります。 RAGの構築にあたっても非常に重要となる「Azure AI Search」の基本的なところを解説していきます! はじめに 正直なところ、今までなんとなくでAI Search使っていました。 AzurePortalのAI Searchから「データをインポート」としたら、いい感じにインデックスが作成

Azure AutomationによるVMの自動起動

はじめに こんにちは、tinaです。気が付けば新卒3年目となっていました。今回は、1年ぶりのブログ更新です。 この記事の内容はほぼ、2024/7/19(金)に行ったPS Live https://www.youtube.com/watch?v=NUu41GQ-G9g で話したものと同じです。 VMの自動起動を行う目的 今回は、Azure AutomationによるVMの自動起動の設定方法について紹介します。 AzureのVMは、自動停止の設定は簡単にできるのですが

ノーコードでFunction calling !? Postman flowsでFunction callingを試してみた!

はじめに 皆さん、こんにちは! エンジニアの細川です。 皆さん、ChatGPTのFunction calling使ってますか? 今回はFunction callingを手軽にさくっとノーコードで試してみようということで、Postman flowsを使って試していこうと思います! Function callingって? 既にご存知の方も多いと思いますが、軽く説明してみます! 既にご存知の方は こちら まで読み進めてみてください! Function

PostmanのAIエージェントPostbotが便利!

はじめに 皆さんこんにちは。 エンジニアの細川です! 今月のSIOS Technologyのアドベントカレンダー、テーマは「生成AI」ということで、Postmanの様々な機能をサポートしてくれるAIエージェントのPostbotについて紹介したいと思います! Postmanとは? Postman 皆さんもきっとよく使ってますよね? 説明するまでもないかもしれませんが、Postmanは主にAPIをテストするために様々な

プロンプトでいかに5の倍数を出させないか

こんにちは、サイオステクノロジーの山﨑です。 6月末に OSC北海道 に参加し、生成AIを活用したエンタメアプリを展示してきました。中身としては、人間が発した文章から、喜び・悲しみ・怒り・恐れ・驚きの5つの感情の度合いを採点して得点にするというものです。しかし、プロンプトに採点させたところ、下記のような出力になりました。 概ね期待通りではあり

GASでブログの投稿と連動してAIにPR文を考えてもらう:プロトタイプ

ブログの投稿と連動してX(旧Twitter)に自動投稿するアプリのプロトタイプを紹介します。Google Apps Script(GAS)を使ってRSSフィードから情報を取得し、Azure OpenAI Serviceを利用して投稿内容を生成します。SNS担当者の負担を減らすためのシステム設計と実装方法を詳しく解説します。 挨拶 ども!生成AIのアドベントカレンダーが始まってブログ執筆を全力で取り組んでいる龍

Ubuntu 24.04でEntra ID認証を実現するauthdを試してみた

こんにちは、サイオステクノロジーの服部です。 Ubuntu公式で現在開発中の authd を検証してみましたので、簡単に手順をまとめていきます。 authdはUbuntuにてEntra IDやOIDCに対応したIdPを使用したログインを実現するためのデーモンとなります。 Ubuntu 23.04、23.10では、 aad-auth というモジュールを利用してAzure AD(現Entra ID)を使用したログインを実現していましたが、Entra ID以外の

AOAI:Gpt-4oでJSON出力に失敗する対症療法

挨拶 ども!半年ぶりのブログ執筆で言葉がうまく出てこない龍ちゃんです。ブログのデザインが無事変更されて良かったです。最近は、「Azure OpenAI Service(以降:AOAI)」のキャッチアップやそれに伴うアプリケーション開発などをしていました。 さて、今回のネタは「AOAIで遊んでみた!」という内容になります。タイトルにあるとおりに、送信した文章がポジティブよ