株式会社ZOZO の技術ブログ

AWS LambdaにおけるJava実装時のSpringとMicronautの比較

はじめに ブランドソリューション開発部プロダクト開発チームの木目沢です。 Fulfillment by ZOZO (以下、FBZ)で提供しているAPIの開発に携わっています。以前「 FBZにおけるドメイン駆動設計(DDD)とサーバーレスアーキテクチャを組み合わせた設計戦術 」という記事を公開しました。そこでは、AWS Lambdaを中心としたサーバーレスアーキテクチャを採用していること、ドメ

ディープラーニングを活用したレコメンドエンジン改善への取り組み

はじめに こんにちは、推薦基盤部の与謝です。ECサイトにおけるユーザの購買率向上を目指し、レコメンデーションエンジンを研究・開発しています。最近ではディープラーニングが様々な分野で飛躍的な成果を収め始めています。そのため、レコメンデーション分野でも研究が進み、精度向上に貢献し始めています。本記事では、ディープニューラルネットワーク時代

Backends For Frontends(BFF)はじめました

はじめに こんにちは。EC基盤本部SRE部プラットフォームSREの 三神 です。 2021年3月18日、ZOZOTOWNは大規模なリニューアルをしました。その中でも、コスメ専門モールの ZOZOCOSME と、ラグジュアリー&デザイナーズゾーンの ZOZOVILLA を同時にオープンし、多くの反響をいただきました。 今回のリニューアルではBackends For Frontends(以下、BFF)にあたるZOZO Aggregation APIを構築して

SQL Serverのスナップショット分離レベル導入によるデータ基盤連携の課題解決

こんにちは。アーキテクト部の廣瀬です。 弊社ではサービスの一部にSQL Serverを使用しており、BigQuery上のデータ基盤へテーブルを連携しています。連携の仕組みは非常によくできているものの、データ不整合や遅延が発生し得るという課題を抱えていました。しかし、SQL Serverのスナップショット分離レベルを導入することでそれらを解決できました。本記事では、抱えて

BigQueryでの集計結果をノーコードでSlackに定期投稿してみた

こんにちは、DATA-SREチームの塩崎です。最近気になるニュースは「ネコがマタタビを好む理由が蚊を避けるためだった 1 」です。 さて、皆さんはデータ基盤で集計した結果をどのようにして確認していますか。LookerやPower BIなどのBIツールを使って綺麗なダッシュボードを作成している方も多いかと思います。しかし、全員が毎日確認すべき数値はSlackなどの全員が日常的

OSSにコントリビュートしてログ収集基盤におけるCloud Pub/Subのリージョン間通信費用を削減した話

こんにちはSRE部の川津です。ZOZOTOWNにおけるログ収集基盤の開発を進めています。開発を進めていく中でCloud Pub/Subのリージョン間費用を削減できる部分が見つかりました。 今回、OSSである fluent-plugin-gcloud-pubsub-custom にコントリビュートした結果、Cloud Pub/Subのリージョン間費用を削減できました。その事例を、ログ収集基盤開発の経緯と実装要件を踏まえて紹介します。

EC2 Image Builderを用いたRedashの運用改善

こんにちは、SRE部の谷口( case-k )です。 本記事では、EC2 Image Builderを使いRedashの運用改善を行った事例をご紹介します。運用しているRedashについてご紹介し、その後、Redashの運用課題に対してEC2 Image Builderでどのように解決したかTipsも踏まえご紹介します。 余談ですが全国どこでも働けるようになったので沖縄に住めています(感謝!) https://press-tech.zozo.com/entry/20210118_zozo

ZOZOTOWNマイクロサービスの段階的移行を支えるカナリアリリースとサービス間通信における信頼性向上の取り組み

はじめに SRE部プラットフォームSREチームの川崎 @yokawasa です。 ZOZOTOWNではモノリシックなアーキテクチャーから、優先度と効果が高い機能から段階的にマイクロサービス化を進めています。本記事では、そのZOZOTOWNの段階的なマイクロサービス移行で実践しているカナリアリリースとサービス間通信の信頼性向上の取り組みについてご紹介します。 なお、ZOZOTOWNのリプレイ

AWXを用いたZOZOTOWNオンプレミス環境における自動化の取り組み

こんにちは、SRE部ZOZO-SREチームに2020年新卒入社した秋田です。普段はZOZOTOWNのオンプレミスとクラウドの運用・保守・構築に携わっています。 ZOZOTOWNのオンプレミスは17年の歴史があり、BIG-IP、FortiGate、vSphereなどの様々なベンダーの製品が稼働しています。さらに、ZOZOTOWNのサービスが大きくなるにつれてオンプレミスでの拡張も続けていました。 そのようなZOZOTOWNですが

GCP Shared VPCを利用した全社共通ネットワークの運用におけるDedicated Interconnect利用設定の最適化手法

はじめに こんにちは。気がつけば4月でZOZOTOWNに関わって9年目を迎えるSRE部の横田です。普段はSREとしてZOZOTOWNのリプレイスや運用に携わっています。 本記事ではGoogle Cloud PlatformでShared VPCを採用し全社共通ネットワークを構築した背景とその運用方法について説明します。 ZOZOTOWNとパブリッククラウド専用線 まずはZOZOTOWNとパブリッククラウドを接続する専用線について

AutoPilotを活用したWVD接続のためのマルチアプリキオスク端末構築手順

はじめに デバイス管理に携わる全国の情シス担当の皆様、日々の業務お疲れ様です。コーポレートエンジニアリング部ファシリティチームの佐藤です。いわゆる”情シス”と呼ばれる役割のチームに所属し、社内インフラ(PCやネットワーク機器)の管理・運用に携わっています。 この記事では以前ご紹介した Windows 10ゼロタッチキッティング を活用しキオスク端末(マ

「ガチ対話」でエンジニアチームのエンゲージメントを高める1on1の工夫

はじめに BtoB開発部の増田です。 BtoB開発部は、主に Fulfillment by ZOZO (以下、FBZ)の開発を担当しているエンジニアチームです。FBZの初回ローンチから間もなく3年経過しますが、サービスの拡大、拡張とともに見直すべき課題も増えてきました。日々の運用負荷の増大や、それに伴う開発効率の低下の話しを耳にする機会も増えています。そこで、今期の開発計画では、運

GitHub+CircleCIによる業務要件の記述精度向上の取り組み

こんにちは。MSP技術推進部の手塚( @tzone99 )です。 この記事では、エンジニア向けのツールを周囲のエンジニア以外のチームにも導入し、チームを跨いだコミュニケーション上の課題を解決した事例をご紹介します。 普段エンジニアとしてプロダクトを開発する中でも、エンジニア同士のやり取りだけで業務が完結しないケースも多いかと思います。周囲のチームとや

【ZOZOTOWNマイクロサービス化】API Gatewayの可用性を高めるノウハウを惜しみなく大公開

はじめに こんにちは。ECプラットフォーム部のAPI基盤チームに所属している籏野 @gold_kou と申します。普段は、GoでAPI GatewayやID基盤(認証マイクロサービス)の開発をしています。 先日、 【ZOZOTOWNマイクロサービス化】API Gatewayを自社開発したノウハウ大公開! を公開したところ、多くの方からご好評いただきました。ありがとうございます。まだ読まれていない方はぜ

SQL Serverの障害調査フローと事例のご紹介~原因不明な障害の調査から解決まで~

こんにちは。ECプラットフォーム部の廣瀬です。 弊社ではサービスの一部にSQL Serverを使用しています。今回は2020年度に発生していたSQL Serverに関連する障害について、調査から対策実施までの流れを紹介したいと思います。これまでも弊社テックブログにて、SQL Serverに関するトラブルシューティングをいくつか紹介してきました。 techblog.zozo.com techblog.zozo.com techblog.zozo.com