株式会社ZOZO の技術ブログ

ZOZOテクノロジーズのオープンソースソフトウェアポリシーを策定しました

こんにちは。MLOpsチームリーダー兼プラットフォームSREチームリーダーの sonots です。今年の4月からZOZOTOWNリプレイスプロジェクトにも関わるようになりました。Zoomの背景画像を「進め!電波少年」にしてみても、チームの若者に伝わらないのが最近の悩みです。 今回の記事は、昨年度にタスクフォースとして発足したOSSポリシー策定委員会を代表して、今年の4月に弊社

BigQueryでユーザー定義関数(UDF)は武器になるという話

はじめに こんにちは。ZOZOTOWN部サービスグロースチームでアナリティクスをしている井ノ口です。 この記事ではBigQueryで使える、ユーザー定義関数(UDF)という便利な武器をご紹介します。「UDFって何?」「何のために使うの?」という方に向けた記事のため、高度な分析などはこの記事では扱いません。 UDFとは UDFとは、最初から用意されているSUMやCOUNTのような関数を

Splunkで難航していた障害調査を解決した話

こんにちは。技術開発本部SRE部の渡邉です。 リモートワークによる運動不足を解消するために毎朝ロードバイクで走る事を始めたところ、今では印旛沼 1 のまわりを走るのが生きがいになりました。 そんな私ですが2019年に入社して以降、現在に至るまで、ZOZOTOWNやWEARのインフラを担当しております。 前職からずっとインフラ周りの仕事をしておりますが常に頭を悩ませ

ヤフー主催の社内ハッカソン「Internal Hack Day」を共同開催

こんにちは、ZOZOテクノロジーズ CTO室の池田( @ikenyal )です。 ZOZOテクノロジーズでは、6/27-28(開発2日間・発表は6/29)にアスクル・一休・PayPay・ヤフーと合同で社内ハッカソン「Internal Hack Day」を開催しました。これまでヤフーの社内で開催されてきたハッカソンイベントを、今回は初のZホールディングスの各社合同で実施することになりました。合わせて、新型コロナ

Appleのエンジニアに聞いた日頃の疑問とこれからの話 - オンライン開催のWWDC20まとめ

こんにちは。ZOZOTOWN部の荒井です。 先日 WWDC20 が開催され、今年も弊社iOSメンバーが参加してきました。Apple Siliconや各次世代OSなど面白い発表が目白押しでしたね。 カンファレンスの内容も非常に興味深いものでしたが、今年は諸般の事情を鑑みて、初のオンライン開催となったことも印象的でした。 本記事ではWWDC20オンライン開催にあたり、ZOZOTOWN iOS担当のメンバーが

Re:ゼロから始めるインフラ構築 〜はじめてのIaC・CI/CD〜

はじめまして、SRE部の高塚です。新卒として4月に入社し、チーム研修ではBEARというSlackアプリを作成しました。 technote.zozo.com BEARは社内システムとして正式に導入が決まり、準備期間として1か月半が用意されました。この記事では、その期間に行ったインフラの再構築について紹介します。 BEARとは 旧BEARが抱えていた問題点 コード化されていないインフラ 自動化されて

ZOZOTOWNのインハウス広告運用を支援するデータと仕組みの話

こんにちは。ECプラットフォーム部 推薦基盤チームで、DWH・DMP・広告まわりのデータエンジニアリングを担当している大谷です。 本記事では、マーケティング部門の広告運用のインハウス化に伴ってこれまで取り組んできた広告データの収集と活用、その仕組みにフォーカスして事例をご紹介します。 背景 データの収集と活用 Arm Treasure Data Integrations Hub ログ収集 アクセ

【オンラインMeetup イベントレポート】ZOZOテクノロジーズの大規模データ活用

こんにちは、ZOZOテクノロジーズ CTO室の池田( @ikenyal )です。 ZOZOテクノロジーズでは、6/22に ZOZO Technologies Meetup -ZOZOテクノロジーズの大規模データ活用- を開催しました。 zozotech-inc.connpass.com 「ZOZOテクノロジーズの大規模データ活用に興味のある方」を対象としたイベントです。 登壇内容 まとめ 弊社のエンジニア4名が登壇し、ZOZOテクノロジーズにおける大規模データ

IIASの列レベルセキュリティ機能で実現する、個人情報マスクの仕組み

こんにちは!那須どうぶつ王国でスナネコの赤ちゃんの一般公開が開始された 1 ことに喜びを感じている、SRE部エンジニアの塩崎です。 ZOZOTOWNでメルマガやPUSHの配信のために、IIAS(IBM Integrated Analytics System)というDWHアプライアンスを利用しています。このIIASは以前から利用していたPureDataの後続機で、先日にマイグレーションをしたので、よろしかったらそちらの記事をお

Spring Bootのバージョンアップで発生した仕様変更点と解消方法

こんにちは。ECプラットフォーム部マイグレーションチームの高橋です。 マイグレーションチームとは ZOZOTOWNでは、システム的にレガシーな部分が多く存在しており、全体的なシステムリプレイスを進めています。その中でサーバーアプリケーションのリニューアルを行うために、2019年に発足したのがマイグレーションチームです。 現在は、データの取得・更新処理の実

ZOZOBASEの出荷データ連携を支えるAPI

こんにちは、基幹システム部の伊藤です。 私は現在ZOZOのバックオフィスのシステム開発をしていますが、以前はZOZOBASEの入荷セクションで勤務していました。本稿では物流とエンジニアの両視点からZOZOBASEを支える仕組みの一部を紹介します。 ZOZOBASEについて知りたい方は、 物流倉庫の実績集計を自動化して現場の負担を軽減したはなし をご覧ください。 はじめに 弊社
API

ZOZOTOWNのバックアップ/リカバリ方式改善のためにCohesityを導入した話

こんにちは、SRE部ZOZO SREチームの中道です。 私が所属するZOZO SREチームは、普段ZOZOTOWNのインフラをメインに、サーバ・ネットワーク・仮想基盤・クラウド・バックアップなどの構築運用を担当しています。 DRやBCP対策の中でバックアップ/リカバリの体制や構築に悩むことは多いと思います。今後DRを検討していくにあたり、バックアップ/リカバリ方式改善のために導入し

ZOZOTOWNの検索基盤におけるElasticsearch移行で得た知見

こんにちは。ZOZOテクノロジーズZOZOTOWN部 検索チーム 兼 ECプラットフォーム部 検索基盤チームの有村です。 ZOZOTOWNでは、以前からキーワード検索時にはRDBと併用してElasticsearchを使用していました。本記事ではこれまでRDBで行っていたIDによる索引検索も含め、すべての検索をElasticsearchへ置き換えた事例と、その際に行った設定内容の一部をご紹介します。 背景 弊社CTOに

ファッション領域における検索ログの特徴分析とカテゴリ分類器作成の可能性

はじめに こんにちは、ZOZO研究所福岡の下所です。 検索チームでWEARの検索ログの解析を行なっているのですが、その中でファッション業界に限らず、多くの言語学者・データ解析者がインターネット上での文字解析、特に新語の理解に苦労していることを知りました。特に日本語のように表現が曖昧で流動的な言語を理解することに多くの労力を要しているように感じま

DWHをPureDataからIIASに移行した話

こんにちは! ZOZOテクノロジーズの中坊( e_tyubo )です。 概要 私が所属しているマーケティングオートメーション(以下MA)を担当するチームでは、ユーザ毎にパーソナライズされた情報をメールやアプリのPush通知で配信しています。その際に利用するZOZOTOWNやWEARのデータは我々が管理する専用のデータベースに集約されています。このデータベースには日々のユーザ