株式会社ZOZO の技術ブログ

Off-Policy Evaluationの基礎とZOZOTOWN大規模公開実データおよびパッケージ紹介

※AMP表示の場合、数式が正しく表示されません。数式を確認する場合は 通常表示版 をご覧ください ※2020年11月7日に、「Open Bandit Pipelineの使い方」の節に修正を加えました。修正では、パッケージの更新に伴って、実装例を新たなバージョンに対応させました。詳しくは対応する release note をご確認ください。今後、データセット・パッケージ・論文などの更新情報は Googl

【オンラインMeetup イベントレポート】マーケティング基盤とそれを支えるデータ基盤

こんにちは、ZOZOテクノロジーズ CTO室の池田( @ikenyal )です。 ZOZOテクノロジーズでは、8/27に ZOZO Technologies Meetup~マーケティング基盤とそれを支えるデータ基盤~ を開催しました。 zozotech-inc.connpass.com ZOZOテクノロジーズのマーケティング基盤とデータ基盤の開発に興味のある方を対象としたイベントで、ZOZOテクノロジーズが扱う大規模データを支える基盤の開発・活用方

Microsoft MVPの受賞報告と、受賞のためにしたこと

こんにちは。ZOZOテクノロジーズの廣瀬です。 私は2020年8月に、Microsoft MVPをData Platformカテゴリにおいて受賞しました。本カテゴリにおける現在の日本の受賞者は私で10人目となります。本記事ではMicrosoft MVPの概要と、受賞するためにどのようなことを意識して、どのような行動をとっていたのかについてご紹介します。 Microsoft MVPとは Microsoft MVPとは、Microsoftに関連する技

ZOZOTOWNを支えるリアルタイムデータ連携基盤

こんにちは、SRE部MA基盤チームの谷口( case-k )です。私達のチームでは、データ連携基盤の開発・運用をしています。 データ基盤には大きく分けて2種類あり、日次でデータ連携してるものとリアルタイムにデータ連携しているものがあります。本記事ではリアルタイムデータ連携基盤についてご紹介します。 既存のデータ連携基盤の紹介 リアルタイムデータ連携基盤の

Vue 2.xのOptions APIからVue 3.0のComposition APIへの移行で知っておくと便利なTips

こんにちは。ECプラットフォーム部のMA(マーケティングオートメーション)アプリケーションチームで、社内向けのマーケティング運用ツールを開発している長澤( @snagasawa_ )です。 先日、日本時間の2020年7月18日に Vue 3.0のRelease Candidate(v3.0.0-rc.1) がリリースされ、今後は最終リリースまで主要なAPIのbreaking changeは想定していないとのアナウンスがされました。アナウン

ZOZOTOWNにおける検索速度改善までの道のり

こんにちは。ZOZOテクノロジーズZOZOTOWN部 検索チーム 兼 ECプラットフォーム部 検索基盤チームの有村です。 ZOZOTOWNでは 先日公開した記事 の通り、すべての検索をElasticsearchへ置き換えました。置き換え直後は順調に見えたのですが、実際に数%ずつリリースしていく中で一部時間帯、一部リクエストでレスポンス速度の低下がみられました。 本記事ではその解決のために行

リアルタイムマーケティングシステムの紹介とそのリプレイス計画

こんにちは、SRE部MA基盤チームの田島です。 私達のチームでは、マーケティングシステムの開発・運用を自前で行っています。マーケティングシステムの内容としては、主にユーザに向けてのメールやLINE・PUSH通知などへの配信です。 マーケティングシステムは大きく分けて2種類あります。1つ目がSQLによるセグメント抽出を行い、抽出したユーザに対してバッチで配信を

ZOZOTOWNの取寄せ商品サービスの取り組み

基幹システム部ブランド連携チームの三橋です。ZOZOTOWNとお取引きをさせていただいているテナント様とのデータ連携部の開発・保守運用を行っております。 TECH BLOGという事で技術的なところにフォーカスした記事が多いのですが今回はZOZOTOWNの主要なサービスでもある取寄せ商品を業務・システム面より(業務系強めの記事として)ご紹介させていただきます。なお、先

クラウドセキュリティ対策の第一歩!OSSのマルチクラウド対応セキュリティ監査ツール「Scout Suite」導入のすすめ

こんにちは。SRE部BtoBチームの竹田です。本記事では、クラウドインフラ環境のセキュリティ対策を講じようと思いつつも何から着手すれば良いのか分からないという方向けに、マルチクラウドに対応したオープンソースのセキュリティ監査ツールであるScout Suiteを紹介します。 Scout Suiteとは Scout Suiteはマルチクラウドに対応したオープンソースのセキュリティ監査ツール

ZOZOSUITからZOZOMATへ - Envoy gRPC-JSON transcoderによる部分的モダン化の実践

はじめに こんにちは、計測プラットフォーム部バックエンドチームの高木( @TAKAyuki_atkwsk )です。 ZOZOMAT システムではAPIのリバースプロキシとして Envoy および付随するgRPC-JSON transcoderを導入しています。これらによって依存するサービスにレガシーなサーバーが存在していても部分的に gRPC を採用しモダンなアーキテクチャを広めようとしていることについて紹介します

【オンラインイベント 開催レポート】ZOZO×一休×PayPay AWS Night

こんにちは、ZOZOテクノロジーズ CTO室の池田( @ikenyal )です。 ZOZOテクノロジーズでは、7/22に ZOZO×一休×PayPay AWS Night を開催しました。 zozotech-inc.connpass.com ZOZO×一休×PayPay AWS Nightは、ZOZOテクノロジーズ・一休・PayPayの3社による合同イベントです。 登壇内容 まとめ 弊社のエンジニア2名、一休とPayPayからもエンジニアが1名ずつ登壇し、各社での日頃のAWSの活用事例の紹介
AWS

Serverless時代のシステム監視、ノイズ通知だらけな日々を経験しての反省点

はじめに こんにちは。ZOZOテクノロジーズBtoB開発部の三好です。 今回はServerlessなシステムの監視、保守、運用を行う中で、これまでやってきたことや、その反省点などを紹介します。マネージドサービスでの開発・運用で同じ苦悩をされている、もしくはこれからマネージドサービスを利用して構築する方々の参考になれば幸いです。 サービス紹介 私の所属するBtoB開発

AWSの料金をSlackに報告してくれるBotを作成した話

作った経緯 AWS料金Botの機能 実装 気をつけるべき点 Lambdaのコードをアップロードする際の問題 Serverless Application Modelの採用 CloudFormationとServerless Application Modelの比較 まとめ 最後に こんにちは。今年の4月に新卒で入社し、SRE部MA基盤チームに配属された川津( @jon_ground )です。 MA基盤チームではMAで利用しているインフラの使用料金が把握できていない問題があります。そ

ZOZOTOWNの不正対策への取り組み

こんにちは、基幹システム部サポートチームの西山です。 私の所属するサポートチームでは、主にZOZOTOWNの注文の返品・返金のシステムや、カスタマーサポートの使用するバックオフィスシステムの開発に従事しております。 今回はECサイトの不正対策として、ZOZOではどういった観点で対策をしているのか、不正検知までどういったフローを踏んでいるのか、一部だけで

Amazon Aurora(PostgreSQL)にてパーティションテーブルを活用した大量データを取り扱うDBの構築と実運用

こんにちは、基幹システム部USEDチームの柳瀬です。現在は主にZOZOUSEDで取り扱う商品の価格算出に関するシステムの開発・運用を中心に担当しています。 先日、とある案件でAmazon Aurora上のPostgreSQLに新規でのテーブル作成を伴う機能を開発する機会がありました。そのテーブルは3億件ほどのレコードを格納し、高頻度の参照および日次でのデータ追加が行われるものでし