株式会社LIFULL の技術ブログ

Ltech#20 Kubernetesを用いたアプリケーション実行基盤の取り組み 開催レポート

こんにちは!Ltech運営チームの井上です。今回は2021年12月15日(水)に開催した「Kubernetesを用いたアプリケーション実行基盤の取り組み」についてレポートします。 lifull.connpass.com Ltechとは Ltech(エルテック)とは、LIFULLがお送りする、技術欲をFULLにするイベントです。特定の技術に偏らず、様々な技術の話を展開していく予定です。 LIFULLの全社アプリケーション実行基盤 KE

esbuild で開発環境の JS をビルドをしたら 55 倍(220sec->4sec)高速になった件について解説させてください

テクノロジー本部の相馬です。好きな Web API は Window.requestAnimationFrame() です。 私が現在所属しているグループでは、弊社のメイン事業である LIFULL HOME'S における開発効率の改善などを行っています。 私はフロントエンドの開発環境の改善などを主に担当しております。 今回は、LIFULL HOME'S の JavaScript 開発環境のビルドを、esbuild を使ってビルドしたところ、当社比で 55 倍

新しく作った社内サービスを広める工夫をした話

みなさんこんにちは。 品質改善推進ユニットQAグループでQAエンジニアをしている飯泉です。 今回は技術的な話からちょっと離れているのですが、 社内向けのサービスを広めるために工夫した話をしたいと思います。 新しいツール導入やアイデア浸透で苦労した経験がある方には面白い話かもしれません。 お時間があれば是非読んでみてください。 結論 『FEARLESS CHANGE

検索エンジンチーム配属後、最初の半期を振り返ってみた

検索エンジンチームの寺井です。21卒新卒エンジニアです。 気づけば入社から半年、本配属からは約4ヶ月が経過して、入社後最初の半期が終了しました。 ちょうど節目のいい機会なので、主に配属されてから今までやってきたことを振り返りつつ、使用した技術やもっと事前に勉強しておけば良かったことなどを書いていこうかなと思います。 今後エンジニアとして入

部署横断でサービスの改修を進める「横断案件」

こんにちは。プロダクトエンジニアリング部の島村です。 今回は部署の垣根を超えてサービスの改修を進める「横断案件」の取り組みについて紹介します。 プロダクトエンジニアリング部の課題 プロダクトエンジニアリング部はLIFULL HOME'Sの開発を担当するエンジニアが集まった部署です。 LIFULL HOME'Sは「不動産・住宅情報の総合サービス」であり、多数の領域を扱って

リモートワーク下でどうやって偶発的なコミュニケーションを生み出すか: Discordを使ったコミュニケーション(ハンガーフライト編)

LIFULLのプロダクトエンジニアリング部でエンジニアリングマネージャーをやっております野澤と申します。 もともとはゲーム用途で使われることの多かったDiscordですが、最近はIT系のイベントでは必ずといっていいほど使われるようになりました。LIFULLでも昨年導入され、各部署でDiscordを使って日々コミュニケーションを取っているようです。 コロナ禍になる前はオフ

DBエンジン移行に伴うSQLの移行漏れ検出の取り組み

こんにちは。テクノロジー本部基盤開発ユニット改善推進グループの花岡です。 改善推進グループでは技術的負債解消の一環としてLIFULL HOME'S で使用されているDBエンジンプロジェクトに取り組んでいます。 今回はDBエンジン移行プロジェクトにおけるSQL改修漏れを防ぐための取り組みについて紹介したいと思います。 DBエンジン移行プロジェクトの概要 LIFULLでは運用コ

気軽な会話から着想を得る仕組みを作る

検索エンジンチームの加藤宏脩です。 突然ですが、自分たちが行う施策をもっと雑談に近いところから決められたらいいなと思ったことはないですか? 私は気軽に話せる環境のほうがいろいろな意見が出やすく、またそういった話し合いから生まれるアイディアが意外と良いものだったりするのかなと考えています。 検索エンジンチームでは、「検索」というテーマを

LIFULL HOME'SにおけるLINE活用 #2 LINEで新着物件通知を受け取る

こんにちは。 プロダクトエンジニアリング部の吉永です。 本日はLIFULL HOME'S におけるLINEを活用した施策「 LINEで新着物件通知を受け取る 」について機能改善を行ったプロセスとリリース内容について紹介したいと思います。 プロジェクトメンバーが以前投稿した下記記事も一緒にご覧いただけると幸いです。 www.lifull.blog www.lifull.blog アジェンダ LINEで新着物件通知を受け

3職種上流でスクラムを戦った話

LIFULLプロダクトエンジニアリング部の堀です。具体的にはLIFULL HOME'Sの開発を行っています。私はその中でも賃貸領域の開発を担当するグループに所属しています。 今回は、エンジニア・企画・デザイナー3職種混合チームで、少し今までとは違った形でスクラム開発に取り組んだのでその話をしたいと思います。 テーマは「3職種上流」 です。 前提 本記事の立ち位置 こ

LIFULL HOME'S iOSアプリを支えるCI/CD環境

こんにちは。LIFULLでiOSアプリケーションの開発を担当している山手です。 LIFULL HOME'S iOSアプリは2009年12月にリリースされて以来、約12年ほどサービスを継続しておりプロジェクト規模は年々大きくなっています。 新機能導入や既存機能の改修などを重ねるにつれてアプリのビルド時間が延び、 エンジニアの作業時間が圧迫、開発効率が下ってしまい満足した状態で開発を

転置インデックスの仕組みについて - 検索編

検索エンジンチームの宮崎です。 今日は、Solr内部でも使用されている全文検索アルゴリズムの転置インデックスについて話をしようと思います。 転置インデックスの仕組みについてざっくり理解したい人の手助けになれば幸いです。 全文検索アルゴリズム 全文検索の方法として大まかに 「grep型」と「インデックス型」があります。 多くの検索エンジンや全文検索ライ

清く正しく「サービス共通ヘッダ・フッタ」を実装する

フロントエンドエンジニアの嶌田です。今回が LIFULL Creators Blog への初めての投稿です。 「サービス共通ヘッダ・フッタ」は、ただのヘッダ・フッタではありません。ソースコードはいくつものサイトやサービスで使いまわされます。組込み先が持っている CSS によっては表示が崩れてしまうかもしれません。ブレークポイントやコンテンツの幅がそろわないかもしれませ

プロダクト開発に関わる3職種が互いに期待していること

エンジニアの松尾です。LIFULL HOME'Sの売買領域を支えるエンジニアチームのマネジメントを担当しています。 弊社のサービスは、主にサービス企画、デザイナー、エンジニアの3職種により進められています。今回はより良いプロダクト開発のために3職種の連携を強める取り組みについて紹介します。 より良いプロダクトを開発するために 現在LIFULLでは組織が職能別に分

大規模スクラムで組織的な生産性向上を図った話

こんにちは!LIFULLのプロダクトエンジニアリング部の井上です。 エンジニアリングマネージャーをやっています。 今回は、私が管掌する組織で「大規模スクラム」という、スクラムを拡張して複数チームで運用する開発手法へチャレンジし、生産性向上を図った話をしようと思います。 結論 結論から伝えますと、組織を俯瞰して管理する立場からすると、一定レベル、